2025/05/02 - 2025/05/02
16384位(同エリア17265件中)
mitsuさん
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- 旅行記644冊
- クチコミ18件
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- 371,019アクセス
- フォロワー147人
*:.。劇的なバロックの光に包まれる、巨匠たちの人間ドラマへ☆.。.:*
今回の舞台は、ルーヴル美術館のリシュリュー翼3階(17世紀オランダ・フランドル絵画エリア)です。全30枚の写真とともに、劇的な明暗法で描かれた人物画や、素朴な人々の息づかいを伝える傑作ルートを、3つの見どころに分けてご紹介します。
【前半】光と影が織りなす、壮麗な都市と教会の空間(1~10番)「ルーム839」からスタート。ダイスターの『略奪者たち』や、ヤン・ファン・デル・ヘイデンの名作『アムステルダムの新市庁舎』など大繁栄を極める都市の景観を巡ります。さらに、エマヌエル・デ・ウィッテによる『教会内部』の神聖な光の遠近法をじっくりと辿ります。
【中盤】慎ましい暮らしのなかの、冬の詩情と美しい静物(11~20番)お部屋は「ルーム844」などの風俗画エリアへ。オスターデの『凍った運河のスケート』が伝える冬の活気や、ウィレム・カルフの素朴な農家の台所を巡ります。さらにアブラハム・ミニョンによる、息をのむほど瑞々しい花の静物画に心がふっと癒されます。
【後半】巨匠ホンソーストの祝祭と、愛らしい子供たちの肖像(21~30番)旅のしめくくりは、「ルーム841」を中心に広がる劇的なカラヴァッジョ派の世界へ。ホンソーストの最高傑作『バルコニーの演奏会』の圧倒的な華やかさに酔いしれたあとは、カイプ一族が描く『ヤギを持つ少年と若い羊飼いの娘』など、無邪気で愛らしい子供たちの肖像画で旅をすっきりと締めくくります。
全体の大まかな行程は以下になります。
今日は,★☆★です (^^)/
4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光
★☆★5/2(金) パリ観光
5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回の1番目を飾る作品は、ヴィレム・コルネリス・ダイスターの傑作『略奪者たち』
戦争の陰に隠れた生々しい人間のドラマを描いた、大変緊迫感のある風俗画です。
画面中央の左側では、豪華な衣服を身につけた若い女性が床に跪き、必死の表情で兵士たちに何かを懇願しています。
彼女の前に立つのが略奪を行った兵士たちです。
戦利品である高価な品々を背後に隠しながら、冷徹な表情で女性を見下ろす様子がすっきりと描写されています。
最大の見どころは、漆黒の背景のなかから差し込む柔らかな光の明暗表現です。
この光が女性の白い肌や、兵士たちの衣服のきめ細やかな質感を格調高く引き立てています。
人間の欲望と悲哀という重厚なテーマを、卓越した職人技の技巧でコンパクトにまとめ上げた素晴らしい名作です。 -
フランス・ファン・ミーリスによる大変知的な肖像画『ニコラース・ハルトセーケル、数学者・物理学者の肖像』
当時、科学や未知の世界への探求心に燃えていたオランダの高名な知識人の姿を、お部屋の静かな空気感とともに描き出しています。
画面中央の男性は、美しいウェーブがかった長いカツラをつけ、当時大流行していた光沢のある贅沢な室内着をスマートに羽織っています。
右手でこちらを静かに指し示す眼差しには、学者としての絶対的な誇りがすっきりと表現されています。
画面の左側をよく覗き込むと、彼の高い教養や社会的地位を象徴する「地球儀」や、机の上の筆記用具、書類が細密に描写されています。
漆黒の背景のなかから差し込む柔らかな光の明暗表現が、彼の陶器のように白い肌や豪華な衣服の質感を格調高く引き立てている素晴らしい名作です。 -
南欧の光を描くことで知られる巨匠カレル・デュジャルダン(Karel Dujardin)が1661年に手がけた極めて重厚な宗教画『ゴルゴタの丘のキリストの磔刑』
新約聖書における最大にして最も神聖な場面、キリストがエルサレムのゴルゴタの丘で十字架につけられる劇的な瞬間を描いた大作です。
画面中央で天高く掲げられた十字架の上で、まばゆい光に照らされて神々しく浮かび上がっているのがイエス・キリストです。
その左右には、同時に処刑される二人の罪人の姿がすっきりと対比的に配置されています。
最大の見どころは、画面の右半分を重厚に支配する、天変地異を思わせる「湧き立つ真っ黒な嵐の雲」と不気味な夕空の明暗表現です。
十字架のふもとをよく覗き込むと、悲しみに暮れて身を寄せる聖母マリアやマグダラのマリアたちの姿、そして右側には白い馬に乗って状況を冷徹に見守るローマ兵の姿が、バロック美術らしい劇的な陰影のなかに細密に表現されています。
普段は明るい田園風景を得意とする画家が、極限の緊迫感と深い信仰心を職人技の技巧で完璧にまとめ上げた素晴らしい傑作です。 -
都市景観画の最高峰として名高いヤン・ファン・デル・ヘイデンによる傑作『アムステルダムの新市庁舎』
当時「世界の中心」として大繁栄を極めていたアムステルダムの象徴、ダム広場にそびえ立つ壮麗な新市庁舎(現在の王宮)を描いた大変貴重な歴史的絵画です。
画面の左側から中央にかけて、古典主義様式の美しく堅牢な新市庁舎の建物が、圧倒的な品格とともにどっしりと表現されています。
画面奥には「新教会」の大きな建物がすっきりと配置され、広場を行き交う市民や知識人たちの素朴な日常の姿が、細密に描写されています。
ファン・デル・ヘイデンならではの、レンガの目地ひとつひとつまで描き分ける驚異的な職人技の技巧と、澄み渡る青空から差し込む柔らかな光の明暗表現が、画面に素晴らしい開放感と心地よい奥行きを与えている見事な大作です。 -
当時レンブラントを凌ぐほどの絶大な人気を誇った肖像画の巨匠、バルトロメウス・ファン・デル・ヘルストによる『アムステルダム市民警備隊の聖セバスティアン弩弓手組合の4人の幹部(1653年)』
当時のアムステルダムの街を守り、強大な権力を持っていた有力者が、会議室に集まって話し合いを行う公式なひとコマをドラマチックに描いています。
画面中央の左側には、豪華な装飾が彫られた大きな木製の椅子に腰掛け、誇らしげに黒い衣装を身にまとった指導者の姿がすっきりと描写されています。
右側の男性は、机の上に置かれた「警備隊のシンボルである高価な銀の器や書類」を指し示しており、彼らの高い社会的地位や名誉が細密に表現されています。
画面の左下をよく覗き込むと、主人の足元で静かに佇む白い猟犬の姿もあります。
ヘルストならではの、衣服のひだに反射する柔らかな光の明暗表現と、登場人物たちの顔立ちをくっきりと鮮明に描き分ける驚異的な職人技の技巧が、画面に素晴らしい威厳と立体感を与えている見事な集団肖像画です。 -
教会建築画の大巨匠エマヌエル・デ・ウィッテによる傑作『教会内部』
厳かな空気が満ちるプロテスタントのゴシック聖堂の内部を、計算された完璧なまでの遠近法)で描き出した見事な1枚です。
画面左側から中央にかけて、天高くそびえ立つ真っ白な大理石の美しい大柱と、美しいアーチ型の交差リブヴォールトが圧倒的な品格とともに描写されています。
最大の見どころは、デ・ウィッテの代名詞とも言える「劇的な光と影」の職人技です。
右側の高い窓から差し込む神々しい日の光が、暗闇に包まれた聖堂のなかをドラマチックに照らし出しています。
右下をよく覗き込むと、静かに礼拝に集まる黒い衣服をまとった市民たちの姿がすっきりと小さく表現されており、神聖で広大な空間の前に立つ人間の慎ましさを、卓越した技術でコンパクトにまとめ上げた素晴らしい傑作です。 -
花の静物画の歴史において最も偉大とされる大家、ヤン・ファン・ヒュイスムによる傑作『ニッチの中の花瓶』
果物や植物を驚異的なリアリズムで描いた、バロックからロココ様式へと繋がるきらびやかなフラワーピースです。
画面中央には、石造りのアーチ型の「ニッチ」に置かれた花瓶から、溢れんばかりに咲き誇る豊かな花々がどっしりと描かれています。
画面を覗き込むと、大輪のチューリップや瑞々しい薔薇、ポピー、カーネーションなどが職人技の超細密描写によって色彩豊かに散りばめられています。
暗いニッチの背景と、左側から差し込む柔らかな光が、花びらの一枚一枚や葉の質感をすっきりと、そして品格高く浮かび上がらせています。
ものの持つ圧倒的な存在感と生命の美しさを、卓越した技巧でコンパクトにまとめ上げた素晴らしい名作です。 -
自然の細部を驚異的なリアリズムで描いた巨匠アブラハム・ミニョンの『鳥の巣のある、果物、花、昆虫の静物』
薄暗い洞窟のような背景のなかに、瑞々しい大自然の恵みをドラマチックにちりばめた非常に贅沢な静物画です。
画面中央には、ふっくらとした桃やプラム、大きなメロン、そして白ブドウと紫ブドウの房が職人技の細密描写で色彩豊かにすっきりと並んでいます。
画面の右上をよく覗き込むと、茂みのなかに小さな青い卵が入った「鳥の巣」が大切に描かれており、その上空では美しい小鳥たちが飛び交っています。
暗闇のなかから差し込む柔らかな光が、果物の瑞々しい質感や、周囲に潜む小さな昆虫たちの姿を格調高く浮かび上がらせており、生命の神秘と美しさを卓越した技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい1枚です。 -
アブラハム・ミニョンの手による、『石のニッチを背景にした、果物、籠、昆虫、蝶の静物』
石造りの薄暗いニッチ(壁の窪み)の台座に置かれた、豊かな果物の籠を描いています。
画面中央には、瑞々しく光る白ブドウや紫ブドウの房、ふっくらとした桃や梨が職人技の超細密描写で色彩豊かにすっきりと積み上げられています。
画面の手前左側をよく覗き込むと、皮の剥かれかけたトウモロコシが描かれており、物質の硬さや葉の質感がリアルに表現されています。
暗い背景の中から差し込む柔らかな光の明暗表現が、果物の艶やかな質感や、その周囲をひっそりと舞う美しい蝶や小さな昆虫たちの姿を格調高く浮かび上がらせており、生命の豊かさと時間の静止を卓越した技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい1枚です。 -
ヘラルト・デ・ライレッセ 『天使たちを迎えるアブラハム』
古典主義の巨匠ヘラルト・デ・ライレッセによる重厚な宗教画『天使たちを迎えるアブラハム』
『旧約聖書』「創世記」に登場する極めて有名なエピソードを描いています。
旅人に姿を変えてアブラハムの元を訪れた三人の天使が、「老いた妻サラとの間に息子(イサク)が生まれる」という神の預言を告げる劇的な場面です。
画面右側では、白髭を蓄えた年老いたアブラハムが、胸に手を当てて驚きと畏怖のポーズをすっきりと取っています。
画面の左側には、人間の姿をした気品あふれる天使たちがテーブルを囲んで腰掛けており、ギリシャ彫刻のように端正な佇まいと衣服のひだが細密に描写されています。
背景の大きなアーチの奥を覗き込むと、うっすらと家並みが広がっており、画面に心地よい奥行きを与えています。
登場人物たちの大きく主張しすぎない静かな表情のなかに、神聖な物語の秩序を職人技の技巧で完璧にまとめ上げた素晴らしい名作です。 -
農民の暮らしを多く描いた巨匠アドリアーン・ファン・オスターデによる『豚小屋』
当時のオランダの、極めてつつましく素朴な田舎の農家のひとコマを静かに描き出した1枚です。
画面中央には、藁で葺かれた古い小さな小屋がどっしりと佇んでいます。
小屋の足元をよく覗き込むと、のんびりと過ごす数頭の「豚」の姿がすっきりと描写されており、当時のありのままの農村の息づかいを伝えています。
画面全体を茶色や灰色を基調とした落ち着いたトーンでまとめ、差し込む柔らかな光が、藁や木の質感を品格高く浮かび上がらせている、職人技の技巧が光る素晴らしい小品です。 -
アドリアーン・ファン・オスターデによる非常に小さな名作『煙草を吸う男』
当時のオランダの、薄暗い居酒屋や宿屋のなかに集う農民たちの気取らない私生活の一幕を描いています。
画面中央では、白い衣服をまとった男性が椅子に腰掛け、手元で静かに煙草を嗜む姿がすっきりと描写されています。
画面の奥をよく覗き込むと、影に隠れるようにして酒や会話を楽しむ他の仲間たちのシルエットが配置されています。
漆黒の背景のなかから、一筋の柔らかな光が手前の男性の背中や白い帽子をドラマチックに照らし出しており、オスターデならではの落ち着いた茶褐色の色彩と職人技の技巧で、素朴な日常の情景をコンパクトにまとめ上げた素晴らしい小品です。 -
先ほどのアドリアーンの弟であるイサーク・ファン・オスターデの代表作『凍った運河のスケート』
オランダの厳しい冬の風物詩である、完全に氷に覆われた運河の上で、人々が思い思いに冬を楽しむ様子をパノラマのような大構図で描いています。
画面の左側には、藁葺き屋根の古い家並みや、葉を落とした大きな冬の木がどっしりとそびえ立っています。
画面中央から右側にかけて、氷の上をソリを引いて歩く人々や、犬を連れて散歩する村人たちの日常がすっきりと描写されています。
オランダらしいどこまでも広がる大きな冬の空と、湧き立つ淡い雲の明暗表現が、白い氷面に反射する柔らかな光の質感を引き立てています。
厳しい寒さのなかにある人々の温かな息づかいを、卓越した職人技の技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい名作です。 -
のちに最高級の静物画家として大成功を収める巨匠ウィレム・カルフの若き日の傑作『農家の台所の内部』
当時のオランダの、非常に慎ましく素朴な農家の台所のひとコマを、リアルな静寂の空気感とともに描き出した1枚です。
画面の右側から中央にかけて、床に無造作に置かれた大きなカボチャや、金属製の古い器、素朴な調理道具がすっきりと配置されています。
画面の左奥の薄暗い影をよく覗き込むと、小さな暖炉のふもとで静かに立ち働く農婦の姿が小さく描写されており、当時のありのままの生活の息づかいを伝えています。
最大の見どころは、のちのカルフの代名詞となる「劇的な光と影」の職人技です。漆黒の背景のなかから、左側からの柔らかな光が手前の野菜や金属器の質感を格調高く浮かび上がらせており、ありふれた日常を卓越した技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい初期の傑作です。 -
ウィレム・カルフの若き日の傑作『家禽に餌をやる女性』
当時のオランダの、のどかな田舎にある農家の裏庭の一幕を素朴に描き出した風俗画です。
画面中央の少し左側には、古びた漆喰の壁を持つどっしりとした農屋が描かれ、そのふもとに座って家禽に餌をやる農婦の姿がすっきりと描写されています。
彼女の横には、木製のバケツや素朴な調理器具が職人技の細密描写でリアルに配置されています。
画面の右奥へ目を向けると、淡い雲が広がるオランダ特有の大きな空が広がっており、画面に心地よい奥行きを与えています。
差し込む柔らかな光の明暗表現が、建物の壁の質感や、地面で遊ぶ鶏たちの姿を品格高く引き立てている素晴らしい小品です。 -
アブラハム・ミニョンによる『クリスタルの花瓶の花(あるいは、クリスタル瓶に生けられた花束)』
漆黒の背景の中から、まばゆいばかりの色彩がドラマチックに浮かび上がる大変美しいフラワーピースです。
画面中央の上部には、当時オランダで大流行した赤と黄色の縞模様を持つ立派な「チューリップ」が堂々とそびえ立ち、その手前には瑞々しい大輪の薔薇やアネモネ、カーネーションなどが色彩豊かにすっきりと咲き誇っています。
最大の見どころは、花々を生けている手前の「クリスタルの水差し」の質感描写です。
透明なガラスに反射する光や、水面に映るお部屋の格子窓のシルエットが職人技の超細密描写でリアルに表現されています。
画面の足元をよく覗き込むと、台座に垂れ下がる小さなベリーや、花びらに潜む小さな昆虫たちの姿があり、生命の圧倒的な美しさと儚さを卓越した技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい1枚です。 -
静物画の名門ボスハールト家の一員であるヨハネス・ボスハールトによる名作『籠の花と果物』
画面中央には、丁寧に編み込まれた素朴な「籠」が置かれ、そこから溢れんばかりに生けられた美しい花々がすっきりと描写されています。
当時オランダで大流行した赤と黄色の縞模様のチューリップや、大輪の白い薔薇、小ぶりな花々が色彩豊かに咲き誇っています。
最大の見どころは、手前の石の台座にちりばめられた果物や自然の細密描写です。左側には瑞々しい桃やプラムが置かれ、右側には一輪の白い百合の花と、羽の模様までリアルに表現された美しい「蝶」が配置されています。
暗い背景と差し込む柔らかな光の明暗表現が、花びらの透明感や果物の質感を品格高く引き立てている、職人技の技巧が凝縮された素晴らしい1枚です。 -
静物画の大巨匠ピーテル・クラースによる最高傑作の一つ『音楽画』
画面の右側には、非常に大きな「バス・ヴィオル」やヴァイオリン、リュートなどの弦楽器がどっしりとダイナミックに配置され、職人技の木目の質感描写が光っています。
画面の左側へと目を向けると、白いの敷物が掛けられたテーブルがあり、切り分けられたパンやパイ、ワイングラスなどの豪華な食卓がすっきりと並んでいます。
最大の見どころは、画面の手前左側に描かれた、甲羅の模様まで驚くほどリアルな「本物のカメ」の存在です。
楽器の奏でる音(聴覚)や贅沢な食事(味覚)といった人間の「五感」をテーマにしながら、同時にそれらはいつか消え去るという人生の儚さを、計算された空間構成と柔らかな光の明暗表現で品格高くまとめ上げた素晴らしい大作です。 -
ハールレムの静物画の名匠フローリス・ファン・スホリテンの代表作『ハムのある静物』
当時のオランダで大流行した、日常のありふれた贅沢な朝食のひとコマを描いた「朝食画」と呼ばれる静物画です。
画面中央には、脂身と赤身のコントラストがリアルな、切り分けられた大きな「ハム」がどっしりと配置されています。
画面の右側を覗き込むと、何層にも高く積み上げられた大きな「ゴーダチーズ」の塊や、ふっくらとした素朴なパンがすっきりと描写されています。
漆黒の背景と、白い敷物が掛けられたテーブルを照らす柔らかな光の明暗表現が、陶器のお皿の質感や、手前に置かれた一本のナイフの金属的な質感を格調高く引き立てており、物質の確かな存在感を職人技の技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい1枚です。 -
風景画の大巨匠として非常に高名なサロモン・ファン・ロイスダールが、その生涯の晩年に手がけた極めて珍しい静物画『シチメンチョウのいる静物画』
普段はのどかな川辺の景色を得意とする画家が、1659年から1662年頃のわずかな期間にのみ制作した、数点しか現存しない大変貴重な狩猟静物画の一つです。
画面中央には、大きな籠の上に脚を広げて逆さに吊るされた、大きな「シチメンチョウ」が圧倒的な存在感とともにどっしりと描写されています。
その足元のマーブル調の大理石のテーブルの上には、仕留められたばかりのアヒルや小鳥たちが職人技の超細密描写ですっきりと散りばめられています。
画面の右上には重厚な暗赤色のカーテンがかけられており、左奥の衣服の質感や、差し込む柔らかな光の明暗表現が、狩猟という自然の恵みと生命の儚さを格調高く引き立てている素晴らしい名作です。 -
国際的に絶大な人気を誇った巨匠ヘラルト・ファン・ホンソーストによる高名な最高傑作『バルコニーの演奏会』
1624年に制作された、バロック美術らしい華やかさと音楽の喜びが満ちあふれる記念碑的な大作です。
画面の下半分には、バルコニーの欄干に集まり、大きなリュートや小型のハープ)などの楽器を手に持って楽しげに歌声を響かせる、華麗な衣装の若者たちの姿がすっきりと描写されています。
画面の上部をよく覗き込むと、空中にふわりと浮かび、月桂樹の枝を掲げて彼らを祝福する二人の愛らしい「幼子天使」の姿がダイナミックに表現されています。
左右の重厚な赤いカーテンと、彼らを劇的に照らし出すまばゆい日の光の明暗表現が、衣装の絹や羽根飾りのリアルな質感を格調高く引き立てており、宮廷的な優雅さと祝祭のドラマを卓越した職人技の技巧で完璧にまとめ上げた素晴らしい名作です。 -
国際的に絶大な人気を誇った巨匠ヘラルト・ファン・ホンソーストによる1624年の傑作『ギターを弾く女』
バロック美術らしい華やかさと、音楽が紡ぎ出す五感の喜びを生き生きと描き出した名作です。
画面中央では、大きな羽根飾りのついたお洒落な帽子をかぶり、肩を大胆に露出した美しい若い女性が、当時の「ギター」を手に持って静かに奏でています。
最大の見どころは、ホンソーストが得意とする「イタリア風の劇的な光」の表現です。
漆黒の背景のなかから、左側からの眩しい日の光が彼女の陶器のように白い肌や、黄と青の上着の色彩をすっきりと、そして品格高く浮かび上がらせています。
実はこの作品、フォンテーヌブロー宮殿に保管されている『リュートを調弦する女』と一対として制作された歴史を持ち、二人が互いに見つめ合って合奏の音を合わせるという、非常に洒脱なドラマが卓越した職人技の技巧でコンパクトにまとめられた素晴らしい1枚です。 -
ユトレヒト派の高名な祖である大巨匠、アブラハム・ブルーマールトによる歴史的な最高傑作『冬の寓意』
バロック美術で大変好まれた「四季(冬)」をテーマに、厳しい寒さのなかで暖をとる人間の素朴な営みを劇的に表現した寓意画です。
画面中央では、毛皮の大きな帽子をかぶった年老いた男性が、炭火が入った素朴な火鉢(ひばち)を前にして静かに佇んでいます。
最大の見どころは、当時の最先端であったイタリア風の「劇的な明暗表現)」の職人技です。
男性が手にしたふいごから火鉢の炭火へと息を吹き込むことで、赤々と燃える炎の柔らかな光が、彼の刻まれたシワや真面目な表情をすっきりとドラマチックに浮かび上がらせています。
派手な背景を一切排除した漆黒の空間に、一瞬の光の質感描写を卓越した技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい名作です。 -
若き日にレンブラントとアトリエを共有した大巨匠ヤン・リーフェンスの代表作『デッサンする少年』
1626年頃に制作された、若き芸術家が自らの技を磨くための熱心な修業のひとコマを描いた、大変知的な風俗画です。
画面右側では、金髪の若い少年が素朴な木の椅子に腰掛け、手元に広げた大きなスケッチブックに夢中になってデッサンをしています。
最大の見どころは、少年の背後に置かれた芸術の「寓意」の細密描写です。
左側には古典的な美しい「幼子天使の彫像」がどっしりとそびえ立ち、その奥にはデッサンの手本となる石膏の頭部像や、棚の上の巻物がすっきりと配置されています。
画面の右上から差し込む柔らかな光の明暗表現が、少年のオレンジ色の上着の質感や、紙に描かれた顔の素描を格調高く浮かび上がらせており、静かなアトリエのなかに息づく芸術への探求心を卓越した職人技の技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい最高傑作です。 -
ドルトレヒトを代表する高名な肖像画家、ヤコブ・ヘリッツ・カイプの傑作『卵の籠を持つ若い女の肖像』
1632年に制作された、当時のオランダの農村で暮らす素朴な女性の凛とした美しさを描き出した魅力的な1枚です。
画面中央では、日よけのための大きな特徴的な「麦わら帽子」をかぶり、白い頭巾と襟巻きをままとった若い女性が佇んでいます。
彼女の右手には、市場へと運ぶためのたくさんの卵が詰まった「籠」がすっきりと、そして大切そうに抱えられています。
最大の見どころは、カイプが得意とする「劇的な光と影の明暗表現」です。
漆黒の背景のなかから、左側からの柔らかな日の光が彼女の健康的な丸い顔立ちや、卵を持つ手の確かな肉体描写を格調高く浮かび上がらせています。
派手な演出に頼ることなく、ありのままの労働の尊さと市井の人々の気高さを、卓越した職人技の技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい最高傑作です。 -
ヤコブ・ヘリッツ・カイプの手による傑作『ガチョウを持つ少年の肖像』
先ほど作品(卵売りの少女)と対になるペアとして、1650年に制作された歴史的に極めて貴重な1枚です。
帽子をかぶり、首元に白いスカーフを巻いた健康的な男の子が、一羽の大きな「ガチョウ」を大切そうに腕に抱えています。
少年の左下の手元をよく覗き込むと、ラテン語で「myn oye faict tout(私のガチョウがすべてをもたらす)」という意味の文字が書かれた小さな紙片がすっきりと描写されています。
最大の見どころは、カイプが得意とする「劇的な光と影の明暗表現」です。
漆黒の背景のなかから差し込む柔らかな光が、少年の親しみやすい微笑みや、ガチョウの羽のリアルな質感を格調高く浮かび上がらせており、市井の子供の純粋な生命力を卓越した職人技の技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい最高傑作です。 -
【オランダ黄金時代を代表する高名な風景画家アルベルト・カイプの若き日の傑作『ヤギを持つ少年と若い羊飼いの娘』
先ほどのヤコブ・ヘリッツ・カイプの実の息子であり、彼から最初期に絵画の手ほどきを受けました。
1640年から1650年頃に制作された、当時のユトレヒト派の画家たちの影響を強く受けた、非常に牧歌的で愛らしい風俗画です。
画面中央の左側では、大きな特徴的な麦わら帽子をかぶった素朴な衣装の少年が、一頭の小さな「黒いヤギ」を抱えるようにして佇んでいます。
画面右側に座る黄色いドレスをまとった美しい羊飼いの少女は、右手に持った一本の「杖」を地面につきながら、少年の持つヤギへ優しく手を伸ばしています。
背景の広大な雲の広がる空と、彼女の鮮やかなドレスを照らす柔らかな日の光の明暗表現が、子供たちの純粋な表情やヤギの毛並みのリアルな質感を品格高く引き立てており、のどかなオランダの日常の詩情を卓越した職人技の技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい初期の名作です。 -
オランダ出身でイタリアで活躍した巨匠マティス・ストメールによる宗教画『手を洗うポンティウス・ピラト』
新約聖書マタイによる福音書に登場する極めて有名な一幕を描いています。
ユダヤの総督ピラトが、イエス・キリストの処刑に対して自分には責任がないことを示すため、群衆の前で「手を洗う」という儀式を行う劇的な場面です。
画面中央の右側では、豪華なオリエンタル風のターバンと毛皮のついた重厚な上着をまとったピラトが、自らの手を差し出しています。
その左側では、若い召使いの少年が金属製の水差しからそっと水を注ぎ、真鍮の盆でそれを受け止める様子がすっきりと描写されています。
最大の見どころは、暗闇のなかから登場人物たちを強烈に照らし出す、カラヴァッジョ派特有の「夜の明暗表現」の職人技です。
ピラトの深く刻まれた顔のシワや、右奥のカーテンの隙間からこちらを冷徹に覗き込む兵士の表情がドラマチックに浮かび上がっており、人間の葛藤と運命の瞬間を、卓越した技巧でコンパクトにまとめた素晴らしい傑作です。 -
細密画の大巨匠フランス・ファン・ミーリスによる大変豪華な家族肖像画『リープマーカー家の人々の肖像』
アムステルダムの高貴な市民であるリープマーカー一族の、幸福と高い社会的地位を誇り高く描き出した1枚です。
画面中央には、鮮やかなピンク色のドレスをまとった愛らしい幼い少女が座り、その右側には白いサテンの衣服に身を包んだ品格ある母親と、手前に跪く息子がすっきりと描写されています。
画面の左側では、深いエンジ色の上着をまとった父親が片手を腰に当て、堂々とした佇まいで家族に寄り添っています。
最大の見どころは、やはりミーリスの代名詞である「サテン生地の驚異的な質感描写」です。
背景の左奥を覗き込むと、うっすらと夕暮れの雲が広がる優美な庭園が描かれており、画面に心地よい奥行きを与えています。
差し込む柔らかな光の明暗表現が、家族の温和な表情や贅沢な衣装のきらめきを格調高く引き立てている、職人技の技巧が詰まった素晴らしい大作です。 -
巨匠レンブラントの最も重要な弟子の一人であるフェルディナント・ボルの最高傑作『ヤギの引く車に乗る子供たちの肖像』
1654年に制作された、アムステルダムの非常に裕福な市民の子供たちをモデルにした、寓意性と華やかさに満ちた集団肖像画です。
画面の右側には、金色の豪華な装飾が施された貝殻型の美しい「三輪車」が置かれ、お洒落な衣装をまとった愛らしい子供たちがすっきりと乗り込んでいます。
画面中央を覗き込むと、車を力強く引っ張る二頭の「立派なヤギ」が職人技のリアルな毛並み描写で描かれています。
その周りでは、ギリシャ神話の幼子天使やバッカスの信者のような姿をした子供たちが、タンバリンを掲げて楽しげに踊る姿がダイナミックに表現されています。
背後に広がる深い森の緑と、澄み渡るパノラマのような青空から差し込む柔らかな光の明暗表現が、子供たちの無邪気な表情を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。
つづく
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