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:.。ルーベンスの華麗な躍動から、プッサンが描く知性の光へ..。:<br /><br />今回の舞台は、ルーヴル美術館のリシュリュー翼からシュリー翼3階(17世紀フランドル&フランス絵画エリア)です。全30枚の写真とともに、劇的なバロックの光と古典主義の調和を堪能する極上ルートを3つの見どころでご紹介します。<br /><br />【前半】大巨匠ルーベンスの真髄と、溢れる生命力(1~10番)「ルーム855」からスタート。晩年の最高傑作『村の祭り』や、劇的な『ソドムを去るロトとその家族』など、うねるようなダイナミックな雲の描写と、登場人物たちの力強い肉体表現をじっくりと辿ります。<br /><br />【中盤】フランドルの豊かな市場と、神話のドラマ(11~20番)スナイデルスによる驚異的な細密描写が光る『魚市場』や『ジビエ市場』を巡ります。さらに「ルーム826」へ移動し、ニコラ・プッサンによる初期の華麗な最高傑作『フローラの凱旋』など、完璧な構図の調和を堪能します。<br /><br />【後半】フランス古典主義の至高の歴史画と、賢王の裁判(21~30番)旅のしめくくりは、プッサンの円熟期の大作エリアへ。『キリストと姦淫の女』や『サフィラの死』などの厳粛な道徳的ドラマを巡り、最後は最高峰の傑作『ソロモンの審判』の圧倒的な緊迫感で旅をすっきりと締めくくります。<br /><br /><br />全体の大まかな行程は以下になります。<br /><br />今日は,★☆★です (^^)/<br /><br />4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒<br />4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光<br />4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光<br />4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光<br />4/17(木) ギートホルン観光<br />4/18(金) キューケンホフ観光<br />4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動<br />4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光<br />4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光<br />4/22(火) ハーグ観光<br />4/23(水) プラハへ移動とプチ観光<br />4/24(木) プラハ観光+コンサート<br />4/25(金) プラハ観光+コンサート <br />4/26(土) プラハ観光<br />4/27(日) プラハ観光<br />4/28(月) プラハ観光<br />4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光<br />4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動<br />5/1(木) パリへ移動,観光<br /><br />★☆★5/2(金) パリ観光<br /><br />5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光<br />5/4(日) パリ観光<br />5/5(月) 体調不良により観光無し<br />5/6(火) 体調不良により観光無し <br />5/7(水) パリ観光<br />5/8(木) シャルトルへ移動・観光<br />5/9(金) パリ観光<br />5/10(土) パリ観光<br />5/11(日) パリ観光<br />5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光<br />5/13(火) パリ観光<br />5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動<br />5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発<br />5/16(金) 成田着

309。*:.。オランダ,チェコ,フランス35日間の旅 ☆パリ-48 ルーブル-45☆.。.:* 

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2025/05/02 - 2025/05/02

16391位(同エリア17273件中)

mitsu

mitsuさん

:.。ルーベンスの華麗な躍動から、プッサンが描く知性の光へ..。:

今回の舞台は、ルーヴル美術館のリシュリュー翼からシュリー翼3階(17世紀フランドル&フランス絵画エリア)です。全30枚の写真とともに、劇的なバロックの光と古典主義の調和を堪能する極上ルートを3つの見どころでご紹介します。

【前半】大巨匠ルーベンスの真髄と、溢れる生命力(1~10番)「ルーム855」からスタート。晩年の最高傑作『村の祭り』や、劇的な『ソドムを去るロトとその家族』など、うねるようなダイナミックな雲の描写と、登場人物たちの力強い肉体表現をじっくりと辿ります。

【中盤】フランドルの豊かな市場と、神話のドラマ(11~20番)スナイデルスによる驚異的な細密描写が光る『魚市場』や『ジビエ市場』を巡ります。さらに「ルーム826」へ移動し、ニコラ・プッサンによる初期の華麗な最高傑作『フローラの凱旋』など、完璧な構図の調和を堪能します。

【後半】フランス古典主義の至高の歴史画と、賢王の裁判(21~30番)旅のしめくくりは、プッサンの円熟期の大作エリアへ。『キリストと姦淫の女』や『サフィラの死』などの厳粛な道徳的ドラマを巡り、最後は最高峰の傑作『ソロモンの審判』の圧倒的な緊迫感で旅をすっきりと締めくくります。


全体の大まかな行程は以下になります。

今日は,★☆★です (^^)/

4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート 
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光

★☆★5/2(金) パリ観光

5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し 
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • ペーテル・パウル・ルーベンス 『馬車のあるエレーヌ・フールマンの肖像』<br /><br />部屋は、引き続き大巨匠の大作が集まるリシュリュー翼3階の「ルーム855」です。<br />1639年頃に制作された、ルーベンスの2番目の若い妻エレーヌ・フールマンを描いた非常に華麗な晩年の最高傑作です。<br /><br />画面中央では、スペイン風のシックな黒い豪華なドレスに身を包んだ彼女が、優雅な佇まいで配置されています。<br />彼女の右上には、1633年に生まれた息子のフランスがすっきりと寄り添っています。画面の左下へと目を向けると、彼女がこれから乗り込もうとしている二頭立ての「四輪馬車(コーチ)」のシルエットが細密に表現されています。<br /><br />背景にどっしりと佇むアントウェルペンの宮殿風の邸宅や、差し込む柔らかな光の明暗表現が、彼女の白く美しい肌を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ペーテル・パウル・ルーベンス 『馬車のあるエレーヌ・フールマンの肖像』

    部屋は、引き続き大巨匠の大作が集まるリシュリュー翼3階の「ルーム855」です。
    1639年頃に制作された、ルーベンスの2番目の若い妻エレーヌ・フールマンを描いた非常に華麗な晩年の最高傑作です。

    画面中央では、スペイン風のシックな黒い豪華なドレスに身を包んだ彼女が、優雅な佇まいで配置されています。
    彼女の右上には、1633年に生まれた息子のフランスがすっきりと寄り添っています。画面の左下へと目を向けると、彼女がこれから乗り込もうとしている二頭立ての「四輪馬車(コーチ)」のシルエットが細密に表現されています。

    背景にどっしりと佇むアントウェルペンの宮殿風の邸宅や、差し込む柔らかな光の明暗表現が、彼女の白く美しい肌を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ペーテル・パウル・ルーベンス 『村の祭り(あるいは、ケルメス)』<br /><br />1635年から1638年頃に制作された、フランドルの農民たちの爆発するような生命力と活気あふれる祝祭を描いた、晩年の記念碑的な最高傑作です。<br /><br />画面中央から左側にかけて、お酒を飲んで陽気に歌い、激しく踊り狂う大勢の村人たちの姿がダイナミックに描写されています。<br />画面の左奥を覗き込むと、茅葺き屋根の素朴な宿屋がどっしりと描かれ、宴会を楽しむ人々の熱気がすっきりと表現されています。<br />画面の右側へと目を向けると、淡い白い雲が広がるパノラマのような美しい青空の下、なだらかな丘や緑豊かな平原が広がり、画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。<br />差し込む柔らかな光の明暗表現が、人々の躍動的なポーズを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ペーテル・パウル・ルーベンス 『村の祭り(あるいは、ケルメス)』

    1635年から1638年頃に制作された、フランドルの農民たちの爆発するような生命力と活気あふれる祝祭を描いた、晩年の記念碑的な最高傑作です。

    画面中央から左側にかけて、お酒を飲んで陽気に歌い、激しく踊り狂う大勢の村人たちの姿がダイナミックに描写されています。
    画面の左奥を覗き込むと、茅葺き屋根の素朴な宿屋がどっしりと描かれ、宴会を楽しむ人々の熱気がすっきりと表現されています。
    画面の右側へと目を向けると、淡い白い雲が広がるパノラマのような美しい青空の下、なだらかな丘や緑豊かな平原が広がり、画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。
    差し込む柔らかな光の明暗表現が、人々の躍動的なポーズを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • フランス・スナイデルス 『果物カゴの周りの猿たち』<br /><br />静物画の巨匠フランス・スナイデルスが手がけた、非常に躍動感のある動物静物画です。<br />画面中央には、瑞々しい葡萄やリンゴ、ベリー類が溢れんばかりに盛られた「大きな果物のカゴ」がどっしりと配置され、その手前には果物が載った美しい白磁の皿がすっきりと描写されています。<br /><br />最大の見どころは、果物の周りでコミカルに動き回る「二匹の猿」の細密描写です。<br />画面の右側では、一匹の猿が長い手をすっきりと伸ばしてカゴの果物を掴み取ろうとしており、左側にも、果物を手にして大興奮している別の猿のシルエットがリアルに表現されています。<br /><br />漆黒の背景の中から差し込む柔らかな光の明暗表現が、瑞々しい果物の質感や猿たちの毛並みを格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

    フランス・スナイデルス 『果物カゴの周りの猿たち』

    静物画の巨匠フランス・スナイデルスが手がけた、非常に躍動感のある動物静物画です。
    画面中央には、瑞々しい葡萄やリンゴ、ベリー類が溢れんばかりに盛られた「大きな果物のカゴ」がどっしりと配置され、その手前には果物が載った美しい白磁の皿がすっきりと描写されています。

    最大の見どころは、果物の周りでコミカルに動き回る「二匹の猿」の細密描写です。
    画面の右側では、一匹の猿が長い手をすっきりと伸ばしてカゴの果物を掴み取ろうとしており、左側にも、果物を手にして大興奮している別の猿のシルエットがリアルに表現されています。

    漆黒の背景の中から差し込む柔らかな光の明暗表現が、瑞々しい果物の質感や猿たちの毛並みを格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

  • ペーテル・パウル・ルーベンス 『ステーンの城のトーナメント』<br /><br />1635年から1640年頃に制作された、ルーベンスが晩年に購入した居城「ステーンの城」の周辺風景を舞台に、中世の騎士たちの馬上試合を描いた、非常にドラマチックな歴史風景画です。<br /><br />画面中央の奥には、画家の城のシンボルである堅牢な「四角い塔」がどっしりと描写されています。<br />画面の左側へと目を向けると、白馬や茶色い馬にまたがった騎士たちが槍を構え、激しくぶつかり合う躍動的な姿がすっきりと描写されています。<br />画面の左端のふもとを覗き込むと、その様子を見つめる従者や、足元で身を隠す人々のシルエットが細密に表現されています。<br /><br />夕暮れ時の湧き立つ大きな雲が広がるパノラマ空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、画面に素晴らしい立体感と心地よい奥行きを与えている見事な大作です。

    ペーテル・パウル・ルーベンス 『ステーンの城のトーナメント』

    1635年から1640年頃に制作された、ルーベンスが晩年に購入した居城「ステーンの城」の周辺風景を舞台に、中世の騎士たちの馬上試合を描いた、非常にドラマチックな歴史風景画です。

    画面中央の奥には、画家の城のシンボルである堅牢な「四角い塔」がどっしりと描写されています。
    画面の左側へと目を向けると、白馬や茶色い馬にまたがった騎士たちが槍を構え、激しくぶつかり合う躍動的な姿がすっきりと描写されています。
    画面の左端のふもとを覗き込むと、その様子を見つめる従者や、足元で身を隠す人々のシルエットが細密に表現されています。

    夕暮れ時の湧き立つ大きな雲が広がるパノラマ空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、画面に素晴らしい立体感と心地よい奥行きを与えている見事な大作です。

  • フランス・スナイデルス 『鳥のコンサート』<br /><br />17世紀フランドルの静物動物画の大家フランス・スナイデルスによる、非常に寓意豊かな名作です。<br /><br />画面の右側では、大きな羽や長い尾を持つ「立派なクジャク」の姿がどっしりと描写されています。<br />画面の中央には一本の大きな木がそびえ立ち、その枝には様々な種類の小さな鳥たちがすっきりと配置されています。<br />画面の左奥を覗き込むと、淡い夕暮れの雲が広がるパノラマのような空が描かれ、画面に心地よい奥行きを与えています。<br /><br />差し込む柔らかな光の明暗表現が、それぞれの鳥たちの美しい羽の質感やのどかな自然の空気を格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

    フランス・スナイデルス 『鳥のコンサート』

    17世紀フランドルの静物動物画の大家フランス・スナイデルスによる、非常に寓意豊かな名作です。

    画面の右側では、大きな羽や長い尾を持つ「立派なクジャク」の姿がどっしりと描写されています。
    画面の中央には一本の大きな木がそびえ立ち、その枝には様々な種類の小さな鳥たちがすっきりと配置されています。
    画面の左奥を覗き込むと、淡い夕暮れの雲が広がるパノラマのような空が描かれ、画面に心地よい奥行きを与えています。

    差し込む柔らかな光の明暗表現が、それぞれの鳥たちの美しい羽の質感やのどかな自然の空気を格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

  • ピーテル・パウル・ルーベンス 『ティベリス川を渡るクレリア』<br /><br />1635年前後に制作された、古代ローマの伝説的な英雄の少女クレリアの勇気ある脱出劇を描いた、非常にドラマチックな歴史神話画です。<br /><br />人質として捕らえられていたクレリアが、夜陰に乗じて仲間たちを率い、敵陣から馬に乗ってティベリス川を泳ぎ渡ってローマへと帰還する緊迫の瞬間を描いています。<br /><br />画面中央から右側にかけて、茶色い馬に凛々しくまたがり、川を渡ろうとするクレリアと、周囲を囲む美しくもふくよかな女性たちの姿がダイナミックに描写されています。<br />画面の左下をよく覗き込むと、川の神ティベリスの擬人化である、岩肌にどっしりと寄りかかって彼女たちを見守るたくましい男性の背中がすっきりと描写されています。<br />背景に広がる深く暗い森と、画面の左奥の水平線へと差し込む夕暮れの柔らかな光の明暗表現が、彼女たちの白い肌の質感と決死の脱出劇のドラマ性を格調高く引き立てている至高の大作です。

    ピーテル・パウル・ルーベンス 『ティベリス川を渡るクレリア』

    1635年前後に制作された、古代ローマの伝説的な英雄の少女クレリアの勇気ある脱出劇を描いた、非常にドラマチックな歴史神話画です。

    人質として捕らえられていたクレリアが、夜陰に乗じて仲間たちを率い、敵陣から馬に乗ってティベリス川を泳ぎ渡ってローマへと帰還する緊迫の瞬間を描いています。

    画面中央から右側にかけて、茶色い馬に凛々しくまたがり、川を渡ろうとするクレリアと、周囲を囲む美しくもふくよかな女性たちの姿がダイナミックに描写されています。
    画面の左下をよく覗き込むと、川の神ティベリスの擬人化である、岩肌にどっしりと寄りかかって彼女たちを見守るたくましい男性の背中がすっきりと描写されています。
    背景に広がる深く暗い森と、画面の左奥の水平線へと差し込む夕暮れの柔らかな光の明暗表現が、彼女たちの白い肌の質感と決死の脱出劇のドラマ性を格調高く引き立てている至高の大作です。

  • フランス・スナイデルス 『果物籠を荒らす二匹の猿』<br /><br />静物画の大家フランス・スナイデルスが手がけた、大変ユーモラスな動物静物画です。<br />画面中央には、メロンや葡萄、桃などが溢れんばかりに盛られた「大きな果物のカゴ」がどっしりと配置されています。<br /><br />最大の見どころは、人が見ていない隙に果物を盗もうと企む「二匹の猿」の細密描写です。<br />画面の左側では、一匹の猿が大きなメロンをすっきりと抱え込み、右側の暗闇からも別の猿が長い手を伸ばして果物を物色しています。<br />画面の右下には、果物が載った美しい皿がひっくり返る様子がリアルに表現されています。<br />漆黒の背景と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、瑞々しい果物の質感や猿たちの毛並みを格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

    フランス・スナイデルス 『果物籠を荒らす二匹の猿』

    静物画の大家フランス・スナイデルスが手がけた、大変ユーモラスな動物静物画です。
    画面中央には、メロンや葡萄、桃などが溢れんばかりに盛られた「大きな果物のカゴ」がどっしりと配置されています。

    最大の見どころは、人が見ていない隙に果物を盗もうと企む「二匹の猿」の細密描写です。
    画面の左側では、一匹の猿が大きなメロンをすっきりと抱え込み、右側の暗闇からも別の猿が長い手を伸ばして果物を物色しています。
    画面の右下には、果物が載った美しい皿がひっくり返る様子がリアルに表現されています。
    漆黒の背景と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、瑞々しい果物の質感や猿たちの毛並みを格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

  • ピーテル・パウル・ルーベンス 『ソドムを去るロトとその家族』<br /><br />旧約聖書の「創世記」に登場する極めて有名なエピソードを描いた、非常にドラマチックな宗教歴史画です。罪悪の都市ソドムが神の怒りによって滅ぼされる直前、義人ロトとその家族が、神の遣わした天使たちに急かされながら街から急いで脱出する緊迫の瞬間を描いています。<br /><br />画面中央では、頭巾をかぶって深く憂いるロトの妻や、その右側で歩みを進める年老いたロトの姿が描写されています。<br />彼らの周りには、家族の背中をそっと押し、先導する美しい羽を持った「天使たち」の姿がすっきりと配置されています。<br />画面の左側をよく覗き込むと、荷物を載せたロバを引く娘の姿や、頭の上に家財道具のカゴを載せて運ぶもう一人の娘の姿が細密に表現されています。<br /><br />全体にルーベンス特有の、流れるような滑らかな筆さばきと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、緊迫した逃亡劇のドラマ性を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ピーテル・パウル・ルーベンス 『ソドムを去るロトとその家族』

    旧約聖書の「創世記」に登場する極めて有名なエピソードを描いた、非常にドラマチックな宗教歴史画です。罪悪の都市ソドムが神の怒りによって滅ぼされる直前、義人ロトとその家族が、神の遣わした天使たちに急かされながら街から急いで脱出する緊迫の瞬間を描いています。

    画面中央では、頭巾をかぶって深く憂いるロトの妻や、その右側で歩みを進める年老いたロトの姿が描写されています。
    彼らの周りには、家族の背中をそっと押し、先導する美しい羽を持った「天使たち」の姿がすっきりと配置されています。
    画面の左側をよく覗き込むと、荷物を載せたロバを引く娘の姿や、頭の上に家財道具のカゴを載せて運ぶもう一人の娘の姿が細密に表現されています。

    全体にルーベンス特有の、流れるような滑らかな筆さばきと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、緊迫した逃亡劇のドラマ性を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ピエテル・ファン・ブークレ 『猿のいる果物と野菜の静物画』<br /><br />17世紀のフランドル地方で活躍した名匠ピエテル・ファン・ブークレによる、大変ユーモラスな静物画です 。<br /><br />画面の左側には、大きなキャベツやアーティチョーク、アスパラガスなど、瑞々しい野菜が溢れんばかりに盛られた「大きな編みカゴ」がどっしりと配置されています。<br />画面の右上へと目を向けると、石造りの台座の上に、葡萄や桃、リンゴなどの果物が綺麗に盛られた別のカゴが配置されています。<br /><br />最大の見どころは、画面の右下ですっきりと座り込んでいる小さな「猿」の細密描写です。<br />人が見ていない隙に果物を手に入れ、静かに口に運ぼうとしているユーモラスな姿が描写されています。<br /><br />漆黒の背景の中から差し込む柔らかな光の明暗表現が、新鮮な野菜の葉の立体感や猿の毛並みの質感を格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

    ピエテル・ファン・ブークレ 『猿のいる果物と野菜の静物画』

    17世紀のフランドル地方で活躍した名匠ピエテル・ファン・ブークレによる、大変ユーモラスな静物画です 。

    画面の左側には、大きなキャベツやアーティチョーク、アスパラガスなど、瑞々しい野菜が溢れんばかりに盛られた「大きな編みカゴ」がどっしりと配置されています。
    画面の右上へと目を向けると、石造りの台座の上に、葡萄や桃、リンゴなどの果物が綺麗に盛られた別のカゴが配置されています。

    最大の見どころは、画面の右下ですっきりと座り込んでいる小さな「猿」の細密描写です。
    人が見ていない隙に果物を手に入れ、静かに口に運ぼうとしているユーモラスな姿が描写されています。

    漆黒の背景の中から差し込む柔らかな光の明暗表現が、新鮮な野菜の葉の立体感や猿の毛並みの質感を格調高く引き立てている素晴らしい名作です。

  • フランス・スナイデルス 『魚市場』<br /><br />静物画の大家フランス・スナイデルスが手がけた、圧倒的な迫力と職人技の細密描写を誇る大型の市場静物画です。<br /><br />画面中央の大きな木製テーブルの上には、チョウザメやサケ、エイ、タコ、カニなどの多種多様な海の恵みが、どっしりと溢れんばかりに描写されています。<br /><br />画面の右側を覗き込むと、緑色の上着をまとった魚屋の主人が大きな包丁を手に持ち、魚を手際よくすっきりと切り分けている姿が配置されています。<br />画面の左側へと目を向けると、もう一人の若い男が大きな桶から大量のウナギを大きなカゴへとダイナミックに注ぎ込んでいます。<br />足元にある銀のトレイやカゴのなかの魚たち、そして中央下で魚を狙う小さな動物のシルエットがリアルに表現されています。<br />画面の左奥にはうっすらと港町の古い塔が描かれ、画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。<br /><br />差し込む柔らかな光の明暗表現が、魚たちの瑞々しい鱗の質感を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    フランス・スナイデルス 『魚市場』

    静物画の大家フランス・スナイデルスが手がけた、圧倒的な迫力と職人技の細密描写を誇る大型の市場静物画です。

    画面中央の大きな木製テーブルの上には、チョウザメやサケ、エイ、タコ、カニなどの多種多様な海の恵みが、どっしりと溢れんばかりに描写されています。

    画面の右側を覗き込むと、緑色の上着をまとった魚屋の主人が大きな包丁を手に持ち、魚を手際よくすっきりと切り分けている姿が配置されています。
    画面の左側へと目を向けると、もう一人の若い男が大きな桶から大量のウナギを大きなカゴへとダイナミックに注ぎ込んでいます。
    足元にある銀のトレイやカゴのなかの魚たち、そして中央下で魚を狙う小さな動物のシルエットがリアルに表現されています。
    画面の左奥にはうっすらと港町の古い塔が描かれ、画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。

    差し込む柔らかな光の明暗表現が、魚たちの瑞々しい鱗の質感を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • フランス・スナイデルス 『狩猟の獲物の売り子』<br /><br />静物画の大家フランス・スナイデルスが手がけた、大変迫力のある市場静物画市場です。<br />画面中央の白い敷物が掛けられたテーブルの上やその上部には、仕留められたばかりの鹿や野うさぎ、数々の鳥など、たくさんの狩猟の獲物がどっしりと描写されています。<br />画面の左側を覗き込むと、鮮やかな赤い上着を着た若い女性の売り子と、その背後で帽子をかぶった年老いた男性が楽しげに談笑している姿がすっきりと配置されています。<br />画面の下部へと目を向けると、肉を狙って牙を剥き出しにしている猟犬の姿や、左下で果物のカゴをひっくり返そうとしている小さな猿のシルエットが細密に表現されています。<br />漆黒の背景と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、動物たちのリアルな毛並みや衣服の色彩を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    フランス・スナイデルス 『狩猟の獲物の売り子』

    静物画の大家フランス・スナイデルスが手がけた、大変迫力のある市場静物画市場です。
    画面中央の白い敷物が掛けられたテーブルの上やその上部には、仕留められたばかりの鹿や野うさぎ、数々の鳥など、たくさんの狩猟の獲物がどっしりと描写されています。
    画面の左側を覗き込むと、鮮やかな赤い上着を着た若い女性の売り子と、その背後で帽子をかぶった年老いた男性が楽しげに談笑している姿がすっきりと配置されています。
    画面の下部へと目を向けると、肉を狙って牙を剥き出しにしている猟犬の姿や、左下で果物のカゴをひっくり返そうとしている小さな猿のシルエットが細密に表現されています。
    漆黒の背景と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、動物たちのリアルな毛並みや衣服の色彩を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ヤーコプ・ヨルダーンス 『ユノに欺かれるイクシオン』<br /><br />ギリシャ神話に登場するテッサリアの王イクシオンをテーマにした、非常に官能的でダイナミックな神話歴史画です。<br /><br />最高神ゼウスの妻である女神ユノに恋をしたイクシオンが、ユノの姿に似せて作られた「雲の精ネペレ」を本物の女神と思い込み、騙されて誘惑してしまう劇的な瞬間を描いています。<br /><br />画面の左側では、筋肉質な逞しい肉体を誇る王イクシオンが岩肌に腰掛け、白く輝くふくよかなネペレの体をすっきりと抱き寄せようとしています。<br />画面中央から右側へと目を向けると、本物の女神ユノが背中を向けながら雲の上へと立ち去り、その足元には彼女の聖獣である「クジャクの美しい尾羽」がどっしりと描写されています。<br /><br />画面の右上には、事の顛末を雲の上から冷静に見下ろす最高神ゼウスのシルエットや、恋の悪戯を仕掛ける愛らしい有翼のキューピッドの姿が小さく表現されています。<br />ヨルダーンス特有の、ふくよかでリアルな人間の肉体表現と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話のドラマを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ヤーコプ・ヨルダーンス 『ユノに欺かれるイクシオン』

    ギリシャ神話に登場するテッサリアの王イクシオンをテーマにした、非常に官能的でダイナミックな神話歴史画です。

    最高神ゼウスの妻である女神ユノに恋をしたイクシオンが、ユノの姿に似せて作られた「雲の精ネペレ」を本物の女神と思い込み、騙されて誘惑してしまう劇的な瞬間を描いています。

    画面の左側では、筋肉質な逞しい肉体を誇る王イクシオンが岩肌に腰掛け、白く輝くふくよかなネペレの体をすっきりと抱き寄せようとしています。
    画面中央から右側へと目を向けると、本物の女神ユノが背中を向けながら雲の上へと立ち去り、その足元には彼女の聖獣である「クジャクの美しい尾羽」がどっしりと描写されています。

    画面の右上には、事の顛末を雲の上から冷静に見下ろす最高神ゼウスのシルエットや、恋の悪戯を仕掛ける愛らしい有翼のキューピッドの姿が小さく表現されています。
    ヨルダーンス特有の、ふくよかでリアルな人間の肉体表現と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、神話のドラマを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ペーテル・パウル・ルーベンス 『東方三博士の礼拝』<br /><br />新約聖書に登場する極めて有名なエピソードを描いた、非常に壮麗で感動的な宗教歴史画です。<br />イエス・キリストが誕生した際、天に輝く特別な星に導かれた東方の三人の賢者たちが、幼子イエスへの熱い礼拝を捧げにやってくる劇的な場面を描いています。<br /><br />画面の左側では、鮮やかな赤い衣服と青いマントをまとった聖母マリアが、白く輝くふくよかな幼子イエスをすっきりと腕に抱き、静かに差し出しています。<br />画面中央から右側へと目を向けると、豪華な金茶色のマントや赤い衣装に身を包んだ三博士たちがひざまずき、宝物の器をそっと手渡そうとしています。<br />博士たちの背後には、異国のターバンを巻いた従者や、槍を手にした兵士たちのシルエットが細密に表現されています。<br /><br />ルーベンス特有の、流れるような滑らかな筆さばきと、暗い空間のなかに差し込む柔らかな光の明暗表現が、神聖な物語を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ペーテル・パウル・ルーベンス 『東方三博士の礼拝』

    新約聖書に登場する極めて有名なエピソードを描いた、非常に壮麗で感動的な宗教歴史画です。
    イエス・キリストが誕生した際、天に輝く特別な星に導かれた東方の三人の賢者たちが、幼子イエスへの熱い礼拝を捧げにやってくる劇的な場面を描いています。

    画面の左側では、鮮やかな赤い衣服と青いマントをまとった聖母マリアが、白く輝くふくよかな幼子イエスをすっきりと腕に抱き、静かに差し出しています。
    画面中央から右側へと目を向けると、豪華な金茶色のマントや赤い衣装に身を包んだ三博士たちがひざまずき、宝物の器をそっと手渡そうとしています。
    博士たちの背後には、異国のターバンを巻いた従者や、槍を手にした兵士たちのシルエットが細密に表現されています。

    ルーベンス特有の、流れるような滑らかな筆さばきと、暗い空間のなかに差し込む柔らかな光の明暗表現が、神聖な物語を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『アシュドッドのペスト』<br /><br />1630年から1631年頃に制作された、旧約聖書「サムエル記」に登場する劇的なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの初期の最高傑作です。<br />イスラエル人から神の「契約の箱」を奪ったペリシテ人の都市アシュドッドに、神の怒りとして恐ろしい疫病が蔓延し、人々が次々と倒れていく混沌の瞬間を描いています。<br /><br />画面の左側には、ペリシテ人が崇拝していたものの神の力で破壊されたダゴンの神殿と、巨大な石柱がどっしりと描写されています。<br />画面中央の手前をよく覗き込むと、息絶えた母親の体から赤ん坊をそっと引き離そうとする男性の姿や、周囲で悲しみに暮れながら倒れ込む人々のリアルなポーズがすっきりと描写されています。<br /><br />背景に整然と立ち並ぶ古典主義的な美しい古代の建築物と、湧き立つ淡い雲が広がる空、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、悲劇の凄まじさと静かな調和を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『アシュドッドのペスト』

    1630年から1631年頃に制作された、旧約聖書「サムエル記」に登場する劇的なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの初期の最高傑作です。
    イスラエル人から神の「契約の箱」を奪ったペリシテ人の都市アシュドッドに、神の怒りとして恐ろしい疫病が蔓延し、人々が次々と倒れていく混沌の瞬間を描いています。

    画面の左側には、ペリシテ人が崇拝していたものの神の力で破壊されたダゴンの神殿と、巨大な石柱がどっしりと描写されています。
    画面中央の手前をよく覗き込むと、息絶えた母親の体から赤ん坊をそっと引き離そうとする男性の姿や、周囲で悲しみに暮れながら倒れ込む人々のリアルなポーズがすっきりと描写されています。

    背景に整然と立ち並ぶ古典主義的な美しい古代の建築物と、湧き立つ淡い雲が広がる空、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、悲劇の凄まじさと静かな調和を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『フローラの凱旋』<br /><br />1627年から1628年頃に制作された、オウィディウスの『変身物語』に登場する神話のエピソードをもとに描いた、ニコラ・プッサンの初期を代表する華麗な最高傑作です。<br />ローマ神話の花の女神フローラを讃えるため、運命によって花へと姿を変えられた古代神話の英雄や神々が集う、美しくもどこか哀愁を帯びた祝祭のパレードを描いています。<br /><br />画面の右側では、数匹の愛らしい小さな幼子天使たちが引く豪華な戦車の上に、白い衣服をまとった「花の女神フローラ」がすっきりと、あるいは優雅に腰掛けています。<br />画面の左側から中央へと目を向けると、彼女を囲むように多くの神話の登場人物たちがダイナミックに描写されています。<br />手前で身をかがめる少年はアポロンの恋人ヒュアキントス、右側で右手を掲げて踊る鎧兜の人物はトロイア戦争の英雄大アイアスのシルエットです。<br />画面の左奥には、豊かな緑の木々と、湧き立つ淡い白雲が広がるパノラマのような空が描かれ、画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。<br /><br />差し込む柔らかな光の明暗表現が、登場人物たちのふくよかで美しい肉体描写を格調高く引き立てている至高の大作です。

    ニコラ・プッサン 『フローラの凱旋』

    1627年から1628年頃に制作された、オウィディウスの『変身物語』に登場する神話のエピソードをもとに描いた、ニコラ・プッサンの初期を代表する華麗な最高傑作です。
    ローマ神話の花の女神フローラを讃えるため、運命によって花へと姿を変えられた古代神話の英雄や神々が集う、美しくもどこか哀愁を帯びた祝祭のパレードを描いています。

    画面の右側では、数匹の愛らしい小さな幼子天使たちが引く豪華な戦車の上に、白い衣服をまとった「花の女神フローラ」がすっきりと、あるいは優雅に腰掛けています。
    画面の左側から中央へと目を向けると、彼女を囲むように多くの神話の登場人物たちがダイナミックに描写されています。
    手前で身をかがめる少年はアポロンの恋人ヒュアキントス、右側で右手を掲げて踊る鎧兜の人物はトロイア戦争の英雄大アイアスのシルエットです。
    画面の左奥には、豊かな緑の木々と、湧き立つ淡い白雲が広がるパノラマのような空が描かれ、画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。

    差し込む柔らかな光の明暗表現が、登場人物たちのふくよかで美しい肉体描写を格調高く引き立てている至高の大作です。

  • ニコラ・プッサン 『幼いピュロス王の救出』<br /><br />1634年に制作された、古代ギリシアの伝記作家プルタルコスの『対比列伝』に登場する劇的な一幕を描いた、ニコラ・プッサンの初期の傑作です。<br /><br />まだ2歳の幼いエピロス王子ピュロスが、反乱軍に命を狙われ、忠実な従者たちによって決死の脱出を図るスリリングな瞬間を描いています。<br /><br />画面中央から右側にかけて、川を渡って対岸へ逃れようとするものの、激しい流れに阻まれ、必死に対岸の住民へと助けを求める従者たちや女性たちの緊迫した姿がダイナミックに描写されています。<br />画面の左奥を覗き込むと、急な崖の上にそびえ立つ頑強な古代の城塞都市の建物がどっしりと描写されており、追手の脅威がすっきりと表現されています。<br /><br />緊迫したドラマを包み込むような、夕暮れ時の淡い雲が広がるパノラマ空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、画面全体に素晴らしい立体感と心地よい奥行きを与えている見事な大作です。

    ニコラ・プッサン 『幼いピュロス王の救出』

    1634年に制作された、古代ギリシアの伝記作家プルタルコスの『対比列伝』に登場する劇的な一幕を描いた、ニコラ・プッサンの初期の傑作です。

    まだ2歳の幼いエピロス王子ピュロスが、反乱軍に命を狙われ、忠実な従者たちによって決死の脱出を図るスリリングな瞬間を描いています。

    画面中央から右側にかけて、川を渡って対岸へ逃れようとするものの、激しい流れに阻まれ、必死に対岸の住民へと助けを求める従者たちや女性たちの緊迫した姿がダイナミックに描写されています。
    画面の左奥を覗き込むと、急な崖の上にそびえ立つ頑強な古代の城塞都市の建物がどっしりと描写されており、追手の脅威がすっきりと表現されています。

    緊迫したドラマを包み込むような、夕暮れ時の淡い雲が広がるパノラマ空と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、画面全体に素晴らしい立体感と心地よい奥行きを与えている見事な大作です。

  • ニコラ・プッサン 『聖パウロの恍惚』<br /><br />1643年に制作された、新約聖書の「コリント人への第二の手紙」に記されたエピソードをもとに描いた、ニコラ・プッサンの高名な宗教画です。<br />使徒パウロが深い祈りのなかで第三の天へと引き上げられ、神聖な天上の神秘を幻視する劇的な瞬間を描いています。<br /><br />画面中央では、鮮やかな赤いマントをまとった聖パウロが、両手を天へとすっきりと掲げ、恍惚とした表情で上昇しています。<br />彼の体を下から力強く支え、天へと導いているのは、大きな羽をダイナミックに広げた「三人の美しい天使たち」です。<br />画面の下部へと目を向けると、パウロが残していった地上の本や剣のシルエットが小さく表現されています。<br />背後に湧き立つ重厚な暗雲と、天から差し込むまばゆく柔らかな光の明暗表現が、神聖な世界の圧倒的な品格を格調高く浮かび上がらせている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『聖パウロの恍惚』

    1643年に制作された、新約聖書の「コリント人への第二の手紙」に記されたエピソードをもとに描いた、ニコラ・プッサンの高名な宗教画です。
    使徒パウロが深い祈りのなかで第三の天へと引き上げられ、神聖な天上の神秘を幻視する劇的な瞬間を描いています。

    画面中央では、鮮やかな赤いマントをまとった聖パウロが、両手を天へとすっきりと掲げ、恍惚とした表情で上昇しています。
    彼の体を下から力強く支え、天へと導いているのは、大きな羽をダイナミックに広げた「三人の美しい天使たち」です。
    画面の下部へと目を向けると、パウロが残していった地上の本や剣のシルエットが小さく表現されています。
    背後に湧き立つ重厚な暗雲と、天から差し込むまばゆく柔らかな光の明暗表現が、神聖な世界の圧倒的な品格を格調高く浮かび上がらせている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『詩人のインスピレーション』<br /><br />1629年から1630年頃に制作された、芸術の本質とインスピレーションの源泉を表現した、ニコラ・プッサンの生涯における最も高名な最高傑作の一つです。<br /><br />画面中央では、頭に月桂冠を戴き、竪琴に左手をそっと添えた「芸術の神アポロン」がどっしりと腰掛けています。<br />アポロンの左側には、ペンとノートを手に持ち、熱いインスピレーションを受けて詩を書き留めようと天を仰ぐ高貴な「若い詩人」の姿がすっきりと描写されています。<br />画面の左側へと目を向けると、黄色と白の美しい衣服をまとった叙事詩のミューズカリオペが、品格高く寄り添っています。<br />二人の愛らしい有翼のキューピッドたちの姿も細密に表現されており、一人は詩人の頭上に月桂冠を掲げようと軽やかに飛び交っています。<br /><br />背景に静かにそびえ立つ月桂樹の木々と、右奥に広がる美しい青空、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、格調高い古典主義の理想世界を完璧な調和とともに描き出した素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『詩人のインスピレーション』

    1629年から1630年頃に制作された、芸術の本質とインスピレーションの源泉を表現した、ニコラ・プッサンの生涯における最も高名な最高傑作の一つです。

    画面中央では、頭に月桂冠を戴き、竪琴に左手をそっと添えた「芸術の神アポロン」がどっしりと腰掛けています。
    アポロンの左側には、ペンとノートを手に持ち、熱いインスピレーションを受けて詩を書き留めようと天を仰ぐ高貴な「若い詩人」の姿がすっきりと描写されています。
    画面の左側へと目を向けると、黄色と白の美しい衣服をまとった叙事詩のミューズカリオペが、品格高く寄り添っています。
    二人の愛らしい有翼のキューピッドたちの姿も細密に表現されており、一人は詩人の頭上に月桂冠を掲げようと軽やかに飛び交っています。

    背景に静かにそびえ立つ月桂樹の木々と、右奥に広がる美しい青空、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、格調高い古典主義の理想世界を完璧な調和とともに描き出した素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『エリコの盲人の治癒』<br /><br />1650年に制作された、新約聖書の「マタイによる福音書」などに記された極めて有名な奇跡のエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。<br />イエス・キリストが古代都市エリコを出発しようとした際、道端に座り込んでいた二人の盲人が「主よ、私たちを憐れんでください」と叫び、キリストが彼らの目にそっと触れて光を取り戻させる感動的な瞬間を描いています。<br /><br />画面中央では、淡い紫と白の衣服をまとったキリストが右手をまっすぐ奥へと伸ばし、ひざまずく盲人の目に静かに触れています。<br />キリストの周りには、その驚くべき奇跡の瞬間を真剣な表情で見守る使徒たちや市民のシルエットがすっきりと描写されています。<br />画面の左奥へと目を向けると、古典主義的な美しい古代の石造り建築がどっしりとそびえ立ち、中央の背景には小高い丘の上に広がるエリコの街並みが描写されています。<br />画面の右側を覗き込むと、豊かな緑の木々と遠く霞む水平線へと視線が抜ける、パノラマのような美しい空が広がっています。<br /><br />全体に差し込む柔らかな光の明暗表現が、神聖な奇跡のドラマを完璧な調和とともに格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『エリコの盲人の治癒』

    1650年に制作された、新約聖書の「マタイによる福音書」などに記された極めて有名な奇跡のエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。
    イエス・キリストが古代都市エリコを出発しようとした際、道端に座り込んでいた二人の盲人が「主よ、私たちを憐れんでください」と叫び、キリストが彼らの目にそっと触れて光を取り戻させる感動的な瞬間を描いています。

    画面中央では、淡い紫と白の衣服をまとったキリストが右手をまっすぐ奥へと伸ばし、ひざまずく盲人の目に静かに触れています。
    キリストの周りには、その驚くべき奇跡の瞬間を真剣な表情で見守る使徒たちや市民のシルエットがすっきりと描写されています。
    画面の左奥へと目を向けると、古典主義的な美しい古代の石造り建築がどっしりとそびえ立ち、中央の背景には小高い丘の上に広がるエリコの街並みが描写されています。
    画面の右側を覗き込むと、豊かな緑の木々と遠く霞む水平線へと視線が抜ける、パノラマのような美しい空が広がっています。

    全体に差し込む柔らかな光の明暗表現が、神聖な奇跡のドラマを完璧な調和とともに格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『井戸端のリベカとエリエゼル』<br /><br />1648年に制作された、旧約聖書「創世記」に登場する極めて有名なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンを代表する宗教歴史画です。<br /><br />アブラハムの老僕エリエゼルが、主人の息子イサクの嫁を探す旅に出て、井戸端で親切に水を飲ませてくれた美しい乙女リベカを見出し、ふさわしい花嫁として指輪や腕輪を贈る劇的な瞬間を描いています。<br /><br />画面中央では、金茶色の衣装をまとったエリエゼルが、鮮やかな青いドレスに身を包んだリベカへと、すっきりと、あるいは優雅に宝物を手渡そうとしています。<br />彼らの周りには、大きな水瓶を頭や肩に載せたり、井戸から水を汲み上げたりしている多種多様な色彩の衣装をまとった乙女たちの姿が細密に表現されています。<br />画面の左奥を覗き込むと、どっしりとそびえ立つ古典主義的な古代の石造り建築が描写されています。<br />画面の右側には、球体の装飾が載った立派な石柱の影がすっきりと配置され、遠くのなだらかな山々へと視線が抜けるパノラマのような美しい空が広がっています。<br /><br />差し込む柔らかな光の明暗表現が、登場人物たちの知的な佇まいを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『井戸端のリベカとエリエゼル』

    1648年に制作された、旧約聖書「創世記」に登場する極めて有名なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンを代表する宗教歴史画です。

    アブラハムの老僕エリエゼルが、主人の息子イサクの嫁を探す旅に出て、井戸端で親切に水を飲ませてくれた美しい乙女リベカを見出し、ふさわしい花嫁として指輪や腕輪を贈る劇的な瞬間を描いています。

    画面中央では、金茶色の衣装をまとったエリエゼルが、鮮やかな青いドレスに身を包んだリベカへと、すっきりと、あるいは優雅に宝物を手渡そうとしています。
    彼らの周りには、大きな水瓶を頭や肩に載せたり、井戸から水を汲み上げたりしている多種多様な色彩の衣装をまとった乙女たちの姿が細密に表現されています。
    画面の左奥を覗き込むと、どっしりとそびえ立つ古典主義的な古代の石造り建築が描写されています。
    画面の右側には、球体の装飾が載った立派な石柱の影がすっきりと配置され、遠くのなだらかな山々へと視線が抜けるパノラマのような美しい空が広がっています。

    差し込む柔らかな光の明暗表現が、登場人物たちの知的な佇まいを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『キリストと姦淫の女』<br /><br />1653年に制作された、新約聖書の「ヨハネによる福音書」に記された極めて有名なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。<br /><br />律法学者やパリサイ人たちが姦淫の罪で捕らえられた女性を連れてきてキリストを試そうとした際、キリストが「あなたがたのうちで罪のない者が、まずこの女に石を投げつけなさい」と語り、人々が一人また一人と去っていく劇的な瞬間を描いています。<br /><br />画面中央の少し右側では、鮮やかな赤いマントをまとったキリストが、地面に身をかがめて文字を書いたあと、右手をすっきりと伸ばして民衆に語りかけています。キリストの左側(画面中央)には、青い衣服をまとって地面にひざまずき、深くうつむく女性の姿が描写されています。<br />画面の左側を覗き込むと、キリストの言葉に強い衝撃を受け、驚きや当惑のポーズを見せる群衆のシルエットが細密に表現されています。<br />背景には、幾何学的で非常に美しい古代の石造り建築がどっしりと左右に立ち並び、完璧な左右対称に近い調和を生み出しています。<br /><br />中央の奥へと視線が抜けるパノラマのような青空の描写と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、道徳的なドラマの厳かさを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『キリストと姦淫の女』

    1653年に制作された、新約聖書の「ヨハネによる福音書」に記された極めて有名なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。

    律法学者やパリサイ人たちが姦淫の罪で捕らえられた女性を連れてきてキリストを試そうとした際、キリストが「あなたがたのうちで罪のない者が、まずこの女に石を投げつけなさい」と語り、人々が一人また一人と去っていく劇的な瞬間を描いています。

    画面中央の少し右側では、鮮やかな赤いマントをまとったキリストが、地面に身をかがめて文字を書いたあと、右手をすっきりと伸ばして民衆に語りかけています。キリストの左側(画面中央)には、青い衣服をまとって地面にひざまずき、深くうつむく女性の姿が描写されています。
    画面の左側を覗き込むと、キリストの言葉に強い衝撃を受け、驚きや当惑のポーズを見せる群衆のシルエットが細密に表現されています。
    背景には、幾何学的で非常に美しい古代の石造り建築がどっしりと左右に立ち並び、完璧な左右対称に近い調和を生み出しています。

    中央の奥へと視線が抜けるパノラマのような青空の描写と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、道徳的なドラマの厳かさを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『サフィラの死』<br /><br />1652年頃に制作された、新約聖書の「使徒行伝」第5章に記された厳格なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。<br /><br />キリスト教の初期教会において、サフィラという女性が夫とともに土地を売った代金の一部を隠し、聖霊を欺いて嘘をついたため、使徒ペテロの前に引き出された瞬間に神の罰を受けて突然息絶え、床に崩れ落ちる劇的な場面を描いています。<br /><br />画面の右側では、鮮やかな赤いマントをまとった「使徒ペテロ」が石段の上に堂々と立ち、右手をまっすぐ奥へと厳かに伸ばしてサフィラの罪を告発しています。<br />ペテロの左側(画面中央の少し下)には、神の罰によって意識を失い、青と赤の衣服を乱して床へ倒れ込むサフィラの姿が描写されています。<br /><br />画面の左側をよく覗き込むと、倒れた彼女の体を必死に抱きかかえようとする女性や、突然の悲劇の凄まじさに驚き当惑する周囲の人々のシルエットが細密に表現されています。<br />背景には、幾何学的で非常に美しい古代の石造り建築がどっしりと立ち並び、直線的な街並みが画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。<br /><br />中央の奥へと視線が抜けるパノラマのような青空の描写と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、モラルを問う厳粛なドラマを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『サフィラの死』

    1652年頃に制作された、新約聖書の「使徒行伝」第5章に記された厳格なエピソードを描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。

    キリスト教の初期教会において、サフィラという女性が夫とともに土地を売った代金の一部を隠し、聖霊を欺いて嘘をついたため、使徒ペテロの前に引き出された瞬間に神の罰を受けて突然息絶え、床に崩れ落ちる劇的な場面を描いています。

    画面の右側では、鮮やかな赤いマントをまとった「使徒ペテロ」が石段の上に堂々と立ち、右手をまっすぐ奥へと厳かに伸ばしてサフィラの罪を告発しています。
    ペテロの左側(画面中央の少し下)には、神の罰によって意識を失い、青と赤の衣服を乱して床へ倒れ込むサフィラの姿が描写されています。

    画面の左側をよく覗き込むと、倒れた彼女の体を必死に抱きかかえようとする女性や、突然の悲劇の凄まじさに驚き当惑する周囲の人々のシルエットが細密に表現されています。
    背景には、幾何学的で非常に美しい古代の石造り建築がどっしりと立ち並び、直線的な街並みが画面に素晴らしい心地よい奥行きを与えています。

    中央の奥へと視線が抜けるパノラマのような青空の描写と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、モラルを問う厳粛なドラマを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『ペストの終焉をローマに告げる聖フランチェスカ・ロマーナ』<br /><br />1657年に制作された、ローマを襲った恐ろしい疫病の収束をテーマにした、ニコラ・プッサン晩年の宗教歴史画です。<br /><br />画面の左上では、純白のヴェールをまとったローマの守護聖女フランチェスカ・ロマーナが、雲の上から神々しく出現しています。<br /><br />最大の見どころは、病の終わりを象徴する劇的なポーズです。<br />聖女は、伝染病をもたらす災厄の象徴である「矢」を両手ですっきりと掴み、次々と圧し折っています。<br />聖女のふもと(画面中央)では、衣服をまとって跪き、感謝の祈りを捧げる女性の姿が描写されています。<br />画面の右側へと目を向けると、聖女と共に現れた守護天使が剣を抜き、病禍の元凶であるペストの擬人化(メドゥーサのような姿の怪物)を力強く追い払っています。<br />画面の左下に横たわる犠牲者のシルエットや、暗い大気、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、災厄が去りゆく劇的な瞬間を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『ペストの終焉をローマに告げる聖フランチェスカ・ロマーナ』

    1657年に制作された、ローマを襲った恐ろしい疫病の収束をテーマにした、ニコラ・プッサン晩年の宗教歴史画です。

    画面の左上では、純白のヴェールをまとったローマの守護聖女フランチェスカ・ロマーナが、雲の上から神々しく出現しています。

    最大の見どころは、病の終わりを象徴する劇的なポーズです。
    聖女は、伝染病をもたらす災厄の象徴である「矢」を両手ですっきりと掴み、次々と圧し折っています。
    聖女のふもと(画面中央)では、衣服をまとって跪き、感謝の祈りを捧げる女性の姿が描写されています。
    画面の右側へと目を向けると、聖女と共に現れた守護天使が剣を抜き、病禍の元凶であるペストの擬人化(メドゥーサのような姿の怪物)を力強く追い払っています。
    画面の左下に横たわる犠牲者のシルエットや、暗い大気、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、災厄が去りゆく劇的な瞬間を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • クロード・ロラン 『タルソスに上陸するクレオパトラ』<br /><br />1642年から1643年頃に制作された、古代ローマの歴史的エピソードを描いた、クロード・ロランを代表する世界的最高傑作の一つです。<br />エジプト最後の女王クレオパトラが、ローマの将軍アントニウスの招きに応じ、小アジアの港都市タルソスへと華麗に到着した上陸の瞬間を描いています。<br /><br />画面の左側には、高くそびえ立つマントを掲げた「立派な大型帆船」がどっしりと描写されています。<br />画面中央の岸辺へと目を向けると、船から降り立ち、アントニウスの部下たちに導かれながら優雅に歩みを進める女王クレオパトラと、彼女を迎える群衆の姿がすっきりと描写されています。<br /><br />画面の右側には、古典主義的な美しいドームを持つ古代建築物や大石柱がどっしりと立ち並び、往時の栄華を表現しています。<br />最大の見どころは、画面中央の水平線から昇る太陽と、港全体を包み込む黄金色の眩しい光の明暗表現です。<br /><br />光が水面に綺麗に反射し、大気と溶け合いながら遠くの水平線へと視線が抜ける、パノラマのような心地よい奥行きを卓越した職人技の技巧で描き出した素晴らしい大作です。

    クロード・ロラン 『タルソスに上陸するクレオパトラ』

    1642年から1643年頃に制作された、古代ローマの歴史的エピソードを描いた、クロード・ロランを代表する世界的最高傑作の一つです。
    エジプト最後の女王クレオパトラが、ローマの将軍アントニウスの招きに応じ、小アジアの港都市タルソスへと華麗に到着した上陸の瞬間を描いています。

    画面の左側には、高くそびえ立つマントを掲げた「立派な大型帆船」がどっしりと描写されています。
    画面中央の岸辺へと目を向けると、船から降り立ち、アントニウスの部下たちに導かれながら優雅に歩みを進める女王クレオパトラと、彼女を迎える群衆の姿がすっきりと描写されています。

    画面の右側には、古典主義的な美しいドームを持つ古代建築物や大石柱がどっしりと立ち並び、往時の栄華を表現しています。
    最大の見どころは、画面中央の水平線から昇る太陽と、港全体を包み込む黄金色の眩しい光の明暗表現です。

    光が水面に綺麗に反射し、大気と溶け合いながら遠くの水平線へと視線が抜ける、パノラマのような心地よい奥行きを卓越した職人技の技巧で描き出した素晴らしい大作です。

  • クロード・ロラン 『クリュセイスを父親に送り返すウリッセ』<br /><br />1644年頃に制作された、ホメロスの叙事詩『イリアス』に登場する高名なエピソードを描いた、クロード・ロランによる理想風景画の最高傑作です。<br /><br />ギリシャ神話の英雄ウリッセが、アポロンの神官である父親の元へと、捕らえられていた美しい娘クリュセイスを無事に送り届ける和解と平穏の瞬間を描いています。<br />画面中央には、静かな港湾の水面にどっしりと佇み、風を待つ「大きな帆船」のシルエットが美しく配置されています。<br />画面の手前左側の岸辺へと目を向けると、船から降り立ち、父親との感動の再会を果たすクリュセイスや、周囲で見守る乗組員たちの姿がすっきりと描写されています。<br />画面の左右には、幾何学的な大石柱や宮殿を思わせる古典主義的な古代の美しい建築物がどっしりと立ち並び、港町に圧倒的な品格を与えています。<br />最大の見どころは、画面奥の水平線から空全体へと優しく広がる、黄金色のまばゆい太陽の光の明暗表現です。<br /><br />澄み渡るパノラマ空の光が鏡のような水面に綺麗に反射し、大気と溶け合いながら果てしない心地よい奥行きを演出している素晴らしい大作です。

    クロード・ロラン 『クリュセイスを父親に送り返すウリッセ』

    1644年頃に制作された、ホメロスの叙事詩『イリアス』に登場する高名なエピソードを描いた、クロード・ロランによる理想風景画の最高傑作です。

    ギリシャ神話の英雄ウリッセが、アポロンの神官である父親の元へと、捕らえられていた美しい娘クリュセイスを無事に送り届ける和解と平穏の瞬間を描いています。
    画面中央には、静かな港湾の水面にどっしりと佇み、風を待つ「大きな帆船」のシルエットが美しく配置されています。
    画面の手前左側の岸辺へと目を向けると、船から降り立ち、父親との感動の再会を果たすクリュセイスや、周囲で見守る乗組員たちの姿がすっきりと描写されています。
    画面の左右には、幾何学的な大石柱や宮殿を思わせる古典主義的な古代の美しい建築物がどっしりと立ち並び、港町に圧倒的な品格を与えています。
    最大の見どころは、画面奥の水平線から空全体へと優しく広がる、黄金色のまばゆい太陽の光の明暗表現です。

    澄み渡るパノラマ空の光が鏡のような水面に綺麗に反射し、大気と溶け合いながら果てしない心地よい奥行きを演出している素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『蛇を奇跡に変えるモーセ』<br /><br />1640年代後半に制作された、旧約聖書「出エジプト記」に登場する極めて有名な奇跡の一幕を描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。<br /><br />預言者モーセとその兄アロンが、エジプトのファラオの前に立ち、神の権威を示すためにアロンの「杖」を地面に投げたところ、杖が突如として生きた蛇へと姿を変える劇的な瞬間を描いています。<br /><br />画面の左側では、豪華な黄色の衣服をまとったエジプト王ファラオが、立派な玉座にどっしりと腰掛け、その驚くべき光景を複雑な表情で見つめています。<br />画面中央へと目を向けると、白と青の衣服をまとったアロンが厳かに立ち、右手をすっきりと掲げて神の奇跡を示しています。<br />彼らの足元の床には、杖から姿を変えてうねる「蛇」の姿がリアルに描写されており、周囲のエジプトの魔術師たちが驚き、あるいは身をかがめて覗き込むシルエットが細密に表現されています。<br /><br />背後を覆う暗いカーテンの影と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、古代宮廷のなかに漂う緊迫感と神聖なドラマを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『蛇を奇跡に変えるモーセ』

    1640年代後半に制作された、旧約聖書「出エジプト記」に登場する極めて有名な奇跡の一幕を描いた、ニコラ・プッサンの円熟期を代表する宗教歴史画です。

    預言者モーセとその兄アロンが、エジプトのファラオの前に立ち、神の権威を示すためにアロンの「杖」を地面に投げたところ、杖が突如として生きた蛇へと姿を変える劇的な瞬間を描いています。

    画面の左側では、豪華な黄色の衣服をまとったエジプト王ファラオが、立派な玉座にどっしりと腰掛け、その驚くべき光景を複雑な表情で見つめています。
    画面中央へと目を向けると、白と青の衣服をまとったアロンが厳かに立ち、右手をすっきりと掲げて神の奇跡を示しています。
    彼らの足元の床には、杖から姿を変えてうねる「蛇」の姿がリアルに描写されており、周囲のエジプトの魔術師たちが驚き、あるいは身をかがめて覗き込むシルエットが細密に表現されています。

    背後を覆う暗いカーテンの影と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、古代宮廷のなかに漂う緊迫感と神聖なドラマを格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『ファラオの王冠を踏みつける幼いモーセ』<br /><br />1647年頃に制作された、古代ユダヤの歴史家フラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ古代誌』に記されたエピソードをもとに描いた、ニコラ・プッサンの代表的な宗教歴史画です。<br /><br />ファラオの娘に拾われ、エジプト宮廷で育てられていた幼いモーセが、ファラオ王から遊び半分で頭に載せられた王冠を地面に投げ捨て、足で踏みにじってしまう不穏な未来を予兆する劇的な一幕を描いています。<br /><br />画面の中央では、オレンジ色の長椅子に横たわるエジプト王ファラオが、幼い子供の不敬な行動にすっきりと、あるいは驚き当惑した表情を見せています。<br />ファラオの足元(画面中央下)には、地面に落ちた王冠を容赦なく踏みつける無邪気な幼いモーセの姿が描写されています。<br /><br />画面の左側をよく覗き込むと、モーセをファラオの元へ連れてきたファラオの娘や侍女たちが、驚きの手を挙げて慌てふためくポーズがダイナミックに表現されています。<br />画面の右側には、王冠を踏んだモーセを「将来エジプトを滅ぼす不吉な存在」として、短剣を抜いて今すぐ命を奪おうと襲いかかる神官の姿と、それを必死に抱きとめて止めようとする廷臣のシルエットが細密に表現されています。<br /><br />背後を飾る重厚な金茶色の大きなカーテンと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、宮廷のなかに漂う一瞬の緊迫感を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『ファラオの王冠を踏みつける幼いモーセ』

    1647年頃に制作された、古代ユダヤの歴史家フラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ古代誌』に記されたエピソードをもとに描いた、ニコラ・プッサンの代表的な宗教歴史画です。

    ファラオの娘に拾われ、エジプト宮廷で育てられていた幼いモーセが、ファラオ王から遊び半分で頭に載せられた王冠を地面に投げ捨て、足で踏みにじってしまう不穏な未来を予兆する劇的な一幕を描いています。

    画面の中央では、オレンジ色の長椅子に横たわるエジプト王ファラオが、幼い子供の不敬な行動にすっきりと、あるいは驚き当惑した表情を見せています。
    ファラオの足元(画面中央下)には、地面に落ちた王冠を容赦なく踏みつける無邪気な幼いモーセの姿が描写されています。

    画面の左側をよく覗き込むと、モーセをファラオの元へ連れてきたファラオの娘や侍女たちが、驚きの手を挙げて慌てふためくポーズがダイナミックに表現されています。
    画面の右側には、王冠を踏んだモーセを「将来エジプトを滅ぼす不吉な存在」として、短剣を抜いて今すぐ命を奪おうと襲いかかる神官の姿と、それを必死に抱きとめて止めようとする廷臣のシルエットが細密に表現されています。

    背後を飾る重厚な金茶色の大きなカーテンと、差し込む柔らかな光の明暗表現が、宮廷のなかに漂う一瞬の緊迫感を格調高く引き立てている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『風景の中の聖家族、聖ヨハネ、聖エリサベト』<br /><br />1650年頃に手がけた古典主義宗教画の傑作です。<br />新約聖書に登場する聖家族が、旅の途中で自然のなかに腰掛け、静かに休息をとる極めて穏やかな場面を描いています。<br /><br />画面中央の少し左側では、白いヴェールと青いマントに身を包んだ聖母マリアが腰掛け、膝の上のふくよかで愛らしい幼子イエス・キリストを優しく支えています。彼女たちの周りを覗き込むと、すぐ隣には幼い洗礼者ヨハネと、その母親である聖エリサベトがひざまずき、幼子イエスとすっきりと親しげに交流する様子が描写されています。<br />背後には、彼らを静かに見守る聖ヨセフのシルエットが佇んでいます。<br />画面中央にどっしりとそびえ立つ大きな二本の木々と、画面の左奥に見える古典主義的な美しい家屋、そして右奥へと霞みながら抜けていくローマ風の田園風景が、完璧な構図の調和を生み出しています。<br /><br />澄み渡るパノラマ空に広がる淡い白い雲と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、聖家族を包む神聖な平穏を格調高く今に伝えている素晴らしい大作です。

    ニコラ・プッサン 『風景の中の聖家族、聖ヨハネ、聖エリサベト』

    1650年頃に手がけた古典主義宗教画の傑作です。
    新約聖書に登場する聖家族が、旅の途中で自然のなかに腰掛け、静かに休息をとる極めて穏やかな場面を描いています。

    画面中央の少し左側では、白いヴェールと青いマントに身を包んだ聖母マリアが腰掛け、膝の上のふくよかで愛らしい幼子イエス・キリストを優しく支えています。彼女たちの周りを覗き込むと、すぐ隣には幼い洗礼者ヨハネと、その母親である聖エリサベトがひざまずき、幼子イエスとすっきりと親しげに交流する様子が描写されています。
    背後には、彼らを静かに見守る聖ヨセフのシルエットが佇んでいます。
    画面中央にどっしりとそびえ立つ大きな二本の木々と、画面の左奥に見える古典主義的な美しい家屋、そして右奥へと霞みながら抜けていくローマ風の田園風景が、完璧な構図の調和を生み出しています。

    澄み渡るパノラマ空に広がる淡い白い雲と、差し込む柔らかな光の明暗表現が、聖家族を包む神聖な平穏を格調高く今に伝えている素晴らしい大作です。

  • ニコラ・プッサン 『ソロモンの審判』<br /><br />旧約聖書「列王記」に記された、古代イスラエルの賢王ソロモンの最も高名な裁判のエピソードを描いた宗教歴史画です。<br /><br />一人の赤ん坊をめぐって二人の母親が「自分の子供だ」と激しく主張し合った際、ソロモン王が「赤ん坊を剣で真っ二つに切り裂き、半分ずつ分け与えよ」と命じることで、本物の母親の愛(我が子を救うために親権を諦める自己犠牲)を見事に見抜く劇的な瞬間を描いています。<br /><br />画面中央の高い玉座の上には、鮮やかな赤い衣服をまとったソロモン王がどっしりと腰掛け、右手をすっきりと掲げて峻厳な判決を下しています。<br />王の足元(画面中央下)には、悲劇の引き金となった生きた赤ん坊の姿が描写されています。<br />画面の左側を覗き込むと、我が子の命を救うために「その子を彼女に与えてください!」と叫びながら、王に向かって必死に両手を伸ばして懇願する本物の母親の姿がダイナミックに表現されています。<br />画面の右側へと目を向けると、すでに息絶えていた自分の子供を足元に置きながら、冷酷な表情で判決に従おうとするもう一人の偽物の母親が描写されています。<br /><br />背後に整然と立ち並ぶ巨大な大理石の円柱や、左右対称の完璧な幾何学的建築の構図、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、極限の人間ドラマと法廷の厳粛な品格を格調高く引き立てている至高の大作です。<br /><br />つづく

    ニコラ・プッサン 『ソロモンの審判』

    旧約聖書「列王記」に記された、古代イスラエルの賢王ソロモンの最も高名な裁判のエピソードを描いた宗教歴史画です。

    一人の赤ん坊をめぐって二人の母親が「自分の子供だ」と激しく主張し合った際、ソロモン王が「赤ん坊を剣で真っ二つに切り裂き、半分ずつ分け与えよ」と命じることで、本物の母親の愛(我が子を救うために親権を諦める自己犠牲)を見事に見抜く劇的な瞬間を描いています。

    画面中央の高い玉座の上には、鮮やかな赤い衣服をまとったソロモン王がどっしりと腰掛け、右手をすっきりと掲げて峻厳な判決を下しています。
    王の足元(画面中央下)には、悲劇の引き金となった生きた赤ん坊の姿が描写されています。
    画面の左側を覗き込むと、我が子の命を救うために「その子を彼女に与えてください!」と叫びながら、王に向かって必死に両手を伸ばして懇願する本物の母親の姿がダイナミックに表現されています。
    画面の右側へと目を向けると、すでに息絶えていた自分の子供を足元に置きながら、冷酷な表情で判決に従おうとするもう一人の偽物の母親が描写されています。

    背後に整然と立ち並ぶ巨大な大理石の円柱や、左右対称の完璧な幾何学的建築の構図、そして差し込む柔らかな光の明暗表現が、極限の人間ドラマと法廷の厳粛な品格を格調高く引き立てている至高の大作です。

    つづく

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