2025/05/02 - 2025/05/02
3123位(同エリア17288件中)
mitsuさん
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*:.。オランダの美しい風景から、職人技が光る超細密画の世界へ.☆.。.:*
今回の舞台は、ルーヴル美術館のリシュリュー翼3階(17世紀オランダ・フランドル絵画エリア)です。
全30枚の写真とともに、のどかな大自然から、驚くほど緻密に描かれたお部屋の中の物語へと進む贅沢なルートを、3つの見どころに分けてご紹介します。
【前半】光と風が流れるオランダの美しい風景(1~10番)「ルーム836」からスタート。サロモン・ファン・ロイスダールの『大きな塔』など、広大な空と水辺を描いた風景画を巡ります。さらに「ルーム837」へ進み、ピーテル・デ・ホーホの『ワインを飲む女性』など、柔らかな光が差し込む美しい室内画をじっくりと辿ります。
【中盤】息をのむほど緻密な、驚異の超細密画(11~21番)お部屋は「ルーム839」へと移り、今回の旅のハイライトである「超細密画(ファインペインター)」の世界へ。巨匠ゲリット・ドゥの『トランペット奏者』や生涯の最高傑作『水腫病の女』など、まるで本物の窓を覗いているかのような、職人技のだまし絵やリアルな描写に圧倒されます。
【後半】高貴な肖像画と、歴史ある街並みのパノラマ(22~30番)旅のしめくくりは、再び豊かな人物画や風景の世界へ。フランス・ファン・ミーリスの『化粧をする若い女』や、ダヴィッド・バイイの格調高い肖像画と対面。最後はヤン・ファン・デル・ヘイデンによる『聖マルティン教会とエメリッヒのライン川』の美しい街並みで、すっきりと旅を締めくくります。
全体の大まかな行程は以下になります。
今日は,★☆★です (^^)/
4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光
★☆★5/2(金) パリ観光
5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光
5/4(日) パリ観光
5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回の1番目の作品は、サロモン・ファン・ロイスダールの『大きな塔』
夕暮れ時のオランダの穏やかな川辺の景観を、パノラマのような美しい構図で描いた傑作です。
画面の左側には、長い歴史を感じさせるどっしりとした要塞の「大きな塔」がそびえ立ち、煙突からは薄く煙が立ち上っています。
画面の右側へと視線を移すと、ゆったりと広がる川面が描かれています。
手前には数頭の牛や人々を乗せた「渡し舟」が静かに進んでおり、当時の豊かな水運の日常がすっきりと描写されています。
遠くの地平線に向かって点々と並ぶ帆船のシルエットや、刻一刻と変化する柔らかな夕空の明暗表現が、画面に深い奥行きと品格を与えている素晴らしい1枚です。 -
ヨハネス・フェルメールと並ぶオランダ高名な風俗画家、ピーテル・デ・ホーホの傑作『オランダの家の裏部屋で野菜をむく女性』
当時のオランダの慎ましやかな家庭のひとコマを、計算された見事な空間構成(遠近法)とともに描き出した1枚です。
画面の右側では、座って静かに野菜の皮をむく女性と、その傍らで母親をじっと見つめる小さな子供の愛らしい姿が細密に描写されています。
最大の見どころは、お部屋の奥へと続く光の演出です。
開け放たれた扉の向こうの明るい中庭には、白い頭巾をかぶった別の女性の後ろ姿がすっきりと配置されています。
手前の薄暗い部屋と、奥の中庭に差し込む眩しい日の光が格調高い明暗のコントラストを生み出しており、当時の人々の丁寧な暮らしのなかに宿る静かな美しさを、卓越した職人技でまとめ上げた素晴らしい名作です。 -
ピーテル・デ・ホーホによる洗練された風俗画『陽気な仲間』
当時の裕福なオランダ市民たちが、大理石の床や豪華な暖炉のある立派な室内で、トランプ遊びや会話を楽しむ社交のひとコマを描いています。
画面左側では、華やかなオレンジ色のドレスをまとった女性と、その傍らでカードを手にする男性たちの駆け引きがすっきりと描写されています。
最大の見どころは、やはりデ・ホーホならではの光と空間の卓越した表現力です。画面の右奥にある大きな窓や、開け放たれた扉から柔らかな日の光が差し込んでおり、白と黒の幾何学的な大理石の床や壁紙の質感を格調高く引き立てています。
それぞれの登場人物たちの楽しげな心理描写が、お部屋の静かな空気感のなかにリアルに溶け込んだ素晴らしい名作です。 -
ピーテル・デ・ホーホによる大変有名な傑作『ワインを飲む女性』
当時のオランダの、光あふれる市民の家でのやり取りを生き生きと描き出した1枚です。
画面中央では、鮮やかな赤のスカートを穿いた女性が、差し出されたワイングラスを嬉しそうに掲げています。
彼女の隣に立つ男性や、左側の窓辺に座る大きな帽子をかぶった男性との間で、楽しげな恋の駆け引きがすっきりと描写されています。
最大の見どころは、やはりデ・ホーホが得意とする「空間の連続性と光」の表現です。
画面中央の奥を覗き込むと、開け放たれた扉の向こうに、さらに別の明るい部屋へと繋がる美しい遠近法が使われています。
左側の窓から差し込む柔らかな日の光が、木の床の質感や壁に掛けられた地図の細部を品格高く浮かび上がらせている、卓越した職人技が光る素晴らしい名作です。 -
フラン・ポストの『パライバ川近くのサトウキビ農園
当時オランダの植民地であった「領ブラジル」ののどかな風景を描いた、オランダ絵画のなかでも非常にユニークな歴史的価値を持つ大作です。
画面の左側には、南国を象徴する大きな「ヤシの木」がそびえ立ち、そのふもとには素朴な農民たちの住居がたたずんでいます。
画面中央から右奥を覗き込むと、穏やかに流れる「パライバ川」が美しく広がっています。
遠く霞む広大な地平線のパノラマと、オランダ風景画特有の湧き立つ大きな白い雲が、画面に心地よい奥行きをすっきりと与えています。
ヨーロッパの気候とは一味違う、南米のあたたかな大気と豊かな自然の営みが、オランダの卓越した職人技の技巧で見事にまとめられた素晴らしい風景画です。 -
静物画の名匠ウィレム・ファン・アエルストの傑作『ブドウ、桃、大きなグラス』
当時のオランダで大流行した「果物と高級器物」をテーマにした静物画を代表する美しい小品です。
画面中央には、瑞々しく実った大粒の白ブドウと紫ブドウの房が、色彩豊かにすっきりと配置されています。
その右側には、ベルベットのような産毛の質感がリアルに表現された、ふっくらとした美しい「桃」が並んでいます。
最大の見どころは、果物の背後にどっしりと佇む、精緻な装飾が彫られた大きな「ガラス製ゴブレット」の質感描写です。
暗い背景の中から差し込む柔らかな光が、ガラスの透明な輝きや、大理石の台座に掛けられたタッセル付きの敷物の細部を品格高く浮かび上がらせています。
ものの持つ確かな存在感と静けさを、卓越した職人技の技巧でまとめ上げた素晴らしい名作です。 -
ハブリエル・メツーの最高傑作の一つ『アムステルダムの青物市場』
フランス国王ルイ16世もかつて購入したとされる、歴史的にも非常に名高い大作です。
当時のアムステルダムの水運を象徴する運河「プリンセンフラハト」を背景に、活気あふれる市場の一幕がパノラマのような美しい構図で描かれています。
画面中央では、白いエプロンをまとった野菜売りの女性と、熱心に彼女へ語りかける赤い上着を着た男性がすっきりと描写されており、当時の演劇の一場面が重ね合わされているとも言われています。
手前のカゴには、当時開発されたばかりで貴重だったオレンジ色のニンジンやカリフラワー、キャベツなどの瑞々しい野菜が職人技の細密描写で美しく散りばめられています。
左側の大きな木々が作る豊かな木漏れ日と、右奥に見える家並みや帆船の質感が、画面に心地よい奥行きと格調高い風情を与えている素晴らしい名作です。 -
高名な静物画の大家ヤン・ダヴィッツ・デ・ヘームの息子である、ヤン・ヤンシュ・デ・ヘームの傑作『花束とパイプのあるヴァニタス』
人生の虚しさや、現世の富・快楽の儚さを教訓的に表現した「ヴァニタス(虚栄)」をテーマにした、大変格調高いバロック様式の静物画です。
画面中央には、大きな丸いガラス瓶(花瓶)に生けられた、大輪の薔薇や初夏の花々が美しく咲き誇っています。
画面の左手前を覗き込むと、当時の高級食材であった「生ガキ」やレモン、瑞々しいチェリーが職人技の細密描写で並んでいます。
しかしその横には、嗜好品(快楽)を象徴する長い「クレイパイプ(煙管)」や、丸まった紙に包まれたタバコの葉がすっきりと配置されており、煙のように消え去る現世の儚さを静かに物語っています。
暗闇のなかからそれぞれの物質の質感をドラマチックに浮かび上がらせた、バロック美術の真髄を感じさせる素晴らしい1枚です。 -
クイリーン・ファン・ブレケレンカムの貴重な風俗画『医者の訪問』
当時のオランダ絵画で大変人気のあった「恋煩い」をテーマにした、静かなドラマを感じさせる1枚です。
画面右側では、白い頭巾をかぶった女性が椅子に腰掛け、どこか力なくうつむいています。
画面左側に立つ黒い上着に大きな帽子をかぶった男性は「医者」であり、彼女の手首をそっと取って「脈」を測っています。
当時の風俗画において、若い女性のこうした病気の原因は「叶わぬ恋の悩み(恋煩い)」であるというユーモラスな裏の意味がすっきりと重ね合わされています。
部屋の薄暗い空気感と、窓から二人を優しく照らす柔らかな光の明暗表現が、登場人物たちの繊細な心理描写を格調高く引き立てている素晴らしい名作です。 -
ヘンドリック・ヴァン・スティーンウェイク(子)の『ベタニヤのマルタとマリヤの家でのイエス』
新約聖書ルカ福音書に登場する有名なエピソードを、緻密で美しい「パレスの室内」を舞台にして描き出した見事な1枚です 。
画面の左側を覗き込むと、玉座のような椅子の前に座るキリストと、その足元に跪いて熱心に教えを乞う妹マリヤの姿がすっきりと描写されています 。
最大の見どころは、建築画家であるスティーンウェイクならではの完璧なまでの「透視図法(遠近法)」の職人技です。
画面の左側にある格子状の大きな窓から差し込む美しい光が、格天井やタイルの床の質感を格調高く引き立てています。
さらに、中央の奥にあるアーチ型の美しい扉の向こうには、台所で忙しそうに立ち働く姉マルタの姿や中庭の景色がパノラマのように表現されており、画面に素晴らしい立体感と心地よい奥行きを与えている名作です。 -
部屋は、17世紀オランダの極めて細密な技巧を誇る名作たちが静かに並ぶ、リシュリュー翼3階の「ルーム839」へと入っています。
レンガを積み上げたような極細のタッチで知られるフェルメールと同時代の巨匠、ゲリット・ドゥの傑作『金の計量者』
当時のオランダの、富と経済の活況を象徴する「両替商」の老人の私生活の一幕を描いています。
画面中央では、立派な髭を蓄えた老人が、天秤を手にして金貨やコインの重さを非常に真剣な表情で計っています。
最大の見どころは、ドゥならではの驚異的な「細密描写」の職人技です。
老人がまとう重厚な衣装の質感や、背後にかけられた大きなカーテンのひだ、そして机の上に置かれた書類や天秤の細部までが、すっきりと、そして品格高く描写されています。
暗い部屋のなかに差し込む柔らかな光が、老人の陶器のような肌をドラマチックに浮かび上がらせている素晴らしい小品です。 -
ゲリット・ドゥの代表作の一つである『実りのある店』
オランダ絵画で大流行した「アーチ型の窓枠(ニッチ)」越しに店内の様子を覗き込む、ドゥの代名詞とも言える巧みな構図の風俗画です。
画面中央では、仕入れられたばかりの白い鶏を手にする美しい店番の若い女性が佇んでいます。
彼女の後ろを覗き込むと、影に隠れるようにしてお金を数える年老いた主人の姿がすっきりと描写されています。
最大の見どころは、窓枠の周りにちりばめられた息をのむような細密描写です。
左手前にはカゴから溢れんばかりのニンジンや豊かな食材、美しい模様の敷物が職人技の技巧で細部まで細密に描き込まれています。
窓枠の下部に施された古代風のレリーフ彫刻の立体感や、暗い店内と手前の窓辺を照らす柔らかな光の明暗表現が、画面に素晴らしい格式と心地よい奥行きを与えている素晴らしい名作です。 -
17世紀オランダの画家アーリ・デ・フォイスの『画家の肖像』
画家自身が、自らのアトリエで誇り高く佇む姿を描いたきわめて知的な肖像画です。
画面中央では、大きな帽子と毛皮のついた重厚な上着をまとった画家が、右手でイーゼルの上のキャンバスを指し示し、左手には絵の具を載せた「パレット」と筆をすっきりと握っています。
最大の見どころは、デ・フォイスならではの衣服の質感描写です。
上着のベルベットのような深い光沢や、袖口から覗く白いシャツの柔らかなひだが、職人技の細密描写でリアルに表現されています。
背後の大きな柱の奥を覗き込むと、うっすらと夕暮れの雲が広がる風景がパノラマのように描かれており、画面に心地よい奥行きと宮廷的な格調高さを与えている素晴らしい1枚です。 -
ゲリット・ドゥが描いた極めて貴重な最高傑作の一つ『ニッチでのパレットのある自画像』
名声の頂点にあった画家自身が、アトリエの窓からこちらを優しく見つめる姿を描いた、大変知的な肖像画です。
画面中央のドゥは、美しいベレー帽をかぶり、贅沢な毛皮をあしらった重厚な上着に身を包んでいます。
右手には、これから素晴らしい色彩を紡ぎ出す「パレット」と筆をすっきりと握っています。
最大の見どころは、ドゥの代名詞である「アーチ型の窓枠」を用いた、まるで本物の窓からこちらを覗いているかのような巧みなだまし絵の構図です。
窓枠に置かれた手のリアルな肉体描写や、暗い室内の奥を照らす柔らかな光の明暗表現が、画家の気品あふれる佇まいを格調高く引き立てています。
18世紀に絵画が少し拡張された歴史を持ちながらも、物質の確かな存在感を職人技の技巧で完璧にまとめ上げた、お部屋のなかでもひときわ深い輝きを放つ素晴らしい大作です。 -
ゲリット・ドゥの最高傑作の一つ『トランペット奏者』
ドゥが最も得意とした「アーチ型の窓枠」の構図を用い、まるで窓から奏者が飛び出してくるかのような見事なだまし絵の風俗画です。
画面中央では、きらびやかな衣装をまとった若い男性が、青い旗のついた立派な金色のトランペットを吹き鳴らしています。
最大の見どころは、画面の右半分を贅沢に彩る、金刺繍が施された重厚なタペストリーの質感描写です。
窓枠から手前に向かって大きく垂れ下がる美しい敷物や、左側に置かれた金属製の大変豪華な銀のゴブレットが、職人技の細密描写ですっきりと収められています。
暗い室内の奥と手前の窓辺を照らすドラマチックな光の明暗表現が、画面に圧倒的な立体感と格調高さを与えている素晴らしい名作です。 -
ゲリット・ドゥによる、深い精神性を湛えた名作『読書する老人』
華麗な彫刻が施されたアーチ型の美しい金色の額縁に収められています。暗闇に包まれた書斎のなかで、一冊の大きな本を両手で大切そうに持ち、一心不乱に読みふける老人の姿を描いた知的な作品です。
画面中央の老人は、長い白髭を蓄え、深い思索にふけるような非常に真剣な表情を浮かべています。
最大の見どころは、やはりドゥならではの光のコントロールと細密描写の職人技です。
漆黒の背景のなかから、一筋の柔らかな光が老人の額や白い髭、そして本の紙面をすっきりとドラマチックに照らし出しています。
余計な背景を極限まで削ぎ落とすことで、老人の深い知性と静寂の空気が品格高く引き立てられた、胸に深く染み渡る素晴らしい傑作です。 -
ゲリット・ドゥの若き日の傑作『歯を抜く男』
師匠である巨匠 レムブラントの強い影響が色濃く残る、非常にリアルな風俗画です。
当時のオランダの、過酷で生々しい庶民の医療現場(歯の治療)のひとコマを、劇的な演出とともに描き出しています。
画面中央では、痛みに必死に耐えながら椅子にのけぞる患者の男性と、その頭を抱え込んでペンチで力強く歯を抜こうとする年老いた治療師の姿が描写されています。
最大の見どころは、ドゥならではの驚異的な質感描写と、深い物語のメッセージ性です。
画面手前のカゴには、治療のための素朴な道具や薬瓶が職人技の細密描写ですっきりと収められています。
さらに、背後の暗闇のなかには「人間の頭蓋骨」がひっそりと描かれており、人間の身体の痛みや死の儚さを教訓的に物語る「ヴァニタス(虚栄)」のメッセージが品格高く重ね合わされている、お部屋の中でもひときわ深く心に刻まれる素晴らしい1枚です。 -
ゲリット・ドゥの代表作の一つ『オランダの主婦』
ドゥの代名詞とも言える「アーチ型の窓枠」を用いた、大変見事なだまし絵の風俗画です。
画面中央では、赤い上着に白いエプロンをまとった若い主婦が、真剣な表情で台所仕事をこなしています。
彼女の右手には、調理のために羽をむしり取られた大きな「雄鶏」がすっきりと吊るされています。
最大の見どころは、窓辺に配置された日用品の驚異的な質感描写です。
手前には丁寧に磨き上げられた美しい真鍮の水差しやカゴが置かれ、右側の壁には小鳥のケージが職人技の細密描写でリアルに表現されています。
暗い台所の奥から差し込む柔らかな光が、主婦の陶器のように白い肌や雄鶏の質感を品格高く浮かび上がらせている、画家の卓越した技術が凝縮された素晴らしい名作です。 -
ゲリット・ドゥの傑作『村の食料品店』
ドゥが得意とした「アーチ型の窓枠」越しに、17世紀オランダの素朴な商店の日常を覗き込む、だまし絵の風俗画です。
画面中央では、白い頭巾をまとった店主の女性が、天秤を手にして商品を丁寧に計りながら接客をしています。
彼女の前に座る村人の親子や、手前の台に置かれたニンジンなどの野菜が、職人技の細密描写ですっきりと表現されています。
実はこの作品、店の奥の薄暗い影をよく覗き込むと、画家自身である「ドゥの肖像画」が小さく描き込まれているという、大変ユニークな仕掛けが盛り込まれた素晴らしい名作です。 -
ゲリット・ドゥによる至高の静物画『銀の水差し』
この作品は、ルーヴル美術館が誇るドゥの最高傑作『水腫病の女』という大きな絵画の「保護用の扉」として、1663年に両開きで制作された歴史的に極めて貴重な1枚です。
ドゥが得意とした「アーチ型の窓枠」の構図を用い、まるでそこに本物の水差しが置かれているかのような見事なだまし絵として描かれています。
画面中央に置かれた精緻な装飾が彫られた銀の水差しと、それを載せる大皿は、職人技の細密描写によって金属特有の冷ややかな輝きがリアルに表現されています。
左側に無造作に置かれた白い布の柔らかなひだの質感描写がすっきりと収められており、窓から差し込む柔らかな光の明暗表現が、ものの持つ確かな存在感と静寂の空気を品格高く引き立てている素晴らしい傑作です。 -
ゲリット・ドゥの生涯の最高傑作とされる高名な大作『水腫病の女』
先ほどの20番目の作品『銀の水差し』は、この絵を守るための外扉として制作されました。
病に伏せる裕福な女性と、その家族をめぐる緊迫した室内劇を、驚異的な超細密描写で描き出した1枚です。
画面中央では、顔色を失って椅子に深く寄りかかり、苦しそうに目を閉じる女性の姿が描写されています。
彼女の前には涙を流しながら手を握りしめる若い娘が跪き、背後からは夫が心配そうに覗き込んでいます。
最大の見どころは、右側に立つ医者の凛とした佇まいと空間の圧倒的な質感です。医者は窓からの光にかざして、尿の入った丸いフラスコ瓶を真剣に見つめています。
画面の右上には大きな美しいタペストリーがかけられ、左側の格子窓からは柔らかな日の光が差し込み、お部屋の厳かな空気感をすっきりと、そして品格高く引き立てている素晴らしい名作です。 -
アドリアーン・ファン・デ・フェルデによる歴史的な傑作『12年休戦の寓意』
1609年にオランダとスペインの間で結ばれた「12年休戦条約」を祝し、その平和のもたらす繁栄をドラマチックに表現した寓意画です。
画面中央には、平和の到来を喜ぶ大勢の市民や貴族、知識人たちがパノラマのような美しい大構図で大集結しています。
画面の左右には、青々と葉を茂らせた立派な大樹がどっしりとそびえ立ち、中央の奥を覗き込むと、平和を象徴する堅牢なお城や街並みのシルエットがすっきりと配置されています。
それぞれの登場人物たちの生き生きとしたポーズや衣服の質感描写には、ファン・デ・フェルデならではの卓越した職人技の技巧が光っており、北欧の美しい青空と湧き立つ白い雲が、画面に素晴らしい開放感と心地よい奥行きを与えている素晴らしい名作です。 -
ゲリット・ドゥの愛弟子であり、当時フェルメールを凌ぐほどの超人気を誇った巨匠フランス・ファン・ミーリスの傑作『化粧をする若い女』
美しいべっ甲調の重厚な額縁に大切に収められています。
当時の裕福なオランダの若い女性が、朝の私生活のなかで美しく身支度を整える一幕を描いた大変上品な風俗画です。
画面中央では、光沢のある美しいサテンのスカートに、贅沢な毛皮のついた深紅の上着を羽織った女性が、鏡の前で自らの髪をそっと優しく整えています。
最大の見どころは、ミーリスの代名詞とも言える「衣服の驚異的な質感描写」の職人技です。
サテン生地が放つきらきらとした艶やかな輝きや、上着のベルベットのような厚みが細密に描写されています。
彼女の後ろの薄暗い影を覗き込むと、銀の水差しを載せた盆を大切そうに運んでくる、オリエンタルな衣装をまとった召使いの少年の姿がすっきりと配置されています。
窓から差し込む柔らかな日の光が、女性の陶器のように白い肌やお部屋の静かな空気感を格調高く引き立てている素晴らしい名作です。 -
フランス・ファン・ミーリスによる大変格調高い名作『杖を持つ男性の肖像』
1672年から1673年頃に制作された、当時のオランダの富裕な知識人の絶対的な誇りと社会的ステータスを描き出した肖像画です。
画面中央の男性は、金色の立派な頭のついた「杖」を右手に持ち、光沢のある美しい白いシャツの上に、贅沢な深紅のマントをスマートに羽織って堂々と佇んでいます。
画面の右下へ目を向けると、主人の手元を見上げるようなポーズをした、細身の美しい「猟犬」の姿がすっきりと描写されています。
さらに左側の薄暗い影を覗き込むと、主人の衣服や帽子を大切そうに持つ小さな召使いのシルエットが配置されています。
背景に広がる夕暮れのパノラマのような空と、マントの布地が放つバロック美術らしい劇的な明暗のコントラストが、男性の気品を品格高く引き立てている素晴らしい傑作です。 -
フランス・ファン・ミーリスによる大変有名な小品『シャボン玉を吹く少年たち』
オランダ絵画の伝統的な「アーチ型の窓枠」の構図を用い、窓辺で無邪気に遊ぶ子供たちの姿を描いた風俗画です。
画面中央では、帽子をかぶった華やかな衣装の少年が、ストローを手にして空中にきらきらと浮かぶ「シャボン玉」をうっとりと見上げています。
彼の後ろを覗き込むと、もう1人の少年が鳥籠の横でブドウの房を掲げており、二人のやり取りがすっきりと描写されています。
最大の見どころは、手前に大胆に掛けられた重厚なペルシャ絨毯風の「敷物」の驚異的な質感描写です。
窓枠の下部に施された古代風のレリーフ彫刻の立体感や、暗い室内の奥と手前の窓辺を照らす柔らかな光の明暗表現が、画面に素晴らしい格式を与えています。
シャボン玉は「人間の命や若さの儚さ」を象徴する教訓でもあり、卓越した職人技の技巧で格調高くまとめられた素晴らしい名作です。 -
ウィレム・ファン・ミーリスの最高傑作の一つ『お茶の時間』
1680年から1690年頃に制作された、当時のオランダの富裕な知識人の家庭で流行し始めていた「喫茶の習慣」をテーマにした上品な風俗画です。
画面中央では、光沢のある美しいサテンのドレスをまとった女性が、親しい友人に一杯のお茶を優しく差し出しています。
最大の見どころは、ミーリスならではの驚異的な「細密描写」の職人技です。
ドレスの生地が放つきらきらとした艶やかな輝きや、右側のテーブルの上にすっきりとちりばめられた、当時大変貴重だった東洋製の繊細な「陶磁器」の質感がリアルに描写されています。
画面の左手前には古代の彫刻のような美しいスタチューがどっしりとそびえ立ち、右下の床には忠誠や親密さを象徴する小さな犬が二人のやり取りをじっと見つめています。
窓から差し込む柔らかな光の明暗表現が、お部屋の静かな空気感を品格高く引き立てている素晴らしい名作です。 -
ウィレム・ファン・ミーリスの代表的な傑作『獲物売り』
オランダ絵画の伝統である「アーチ型の窓枠」の構図を用い、窓辺で客とやり取りをする商人の姿を描いた風俗画です。
画面中央では、商人の男性が狩猟の成果である立派な「雄鶏)」を誇らしげに掲げています。
彼の左奥を覗き込むと、商品を選ぼうとする年配の客の姿がすっきりと描写されています。
最大の見どころは、窓枠の周囲を飾る息をのむような細密描写です。
左側には毛並みまでリアルに表現されたウサギの獲物が吊るされ、右側には別のジビエが職人技の技巧で細部まで細密に描き込まれています。
窓枠の下部に施された古代風の天使のレリーフ彫刻の立体感や、暗い店内の奥と窓辺を照らす柔らかな光の明暗表現が、画面に素晴らしい格式を与えている見事な名作です。 -
17世紀オランダの画家ダヴィッド・バイイによる1637年の名作『黒い toque(トーク帽)をかぶった若い男の肖像』
バイイは、人生の虚しさや儚さを静物で表現する「ヴァニタス画」の先駆者として非常に高名な画家です。
同時に、巨匠レンブラントのいたレイデンの街で、東洋風の衣装や帽子をまとわせる異国趣味を取り入れた、大変魅力的な肖像画を数多く残しました。
画面中央では、大きな黒いトーク帽を傾けてかぶり、黒い上着を羽織った若い男性が佇んでいます。
上半身を少し斜めにして、こちらをじっと見つめる彼の強い眼差しには、自立した若者の確かなプライドがすっきりと表現されています。
漆黒の背景のなかから、一筋の柔らかな日の光が彼の端正な横顔と白い襟元をドラマチックに照らし出しており、明暗のコントラストが彼の立体感を品格高く引き立てている素晴らしい傑作です。 -
17世紀オランダの画家マティス・ナイヴーによる1678年の名作『小さな犬を抱く若い女性の肖像』
ナイヴーは、先ほどから数多く登場している巨匠ゲリット・ドゥの愛弟子であり、師譲りの非常にきめ細やかな筆致を受け継いだ実力派の画家です。当時のオランダの裕福な若い女性の、上品な佇まいをリアルに描き出しています。
画面中央の女性は、白地に赤や金色の美しい刺繍が施された、当時大変格式の高かった贅沢なドレスに身を包んでいます。
最大の見どころは、彼女の両手にすっぽりと収まるようにして抱えられた、白黒模様の愛らしい「小さな犬」の存在です。
当時の肖像画において、犬は主人への「忠誠」や「純潔」を象徴する重要なモチーフであり、画面にすっきりと品格を添えています。
背景の深い緑の木々のパノラマと、ドレスの美しい色彩が柔らかな光のなかで見事に調和した素晴らしい名作です。 -
都市景観画の高名な巨匠ヤン・ファン・デル・ヘイデンによる傑作『聖マルティン教会とエメリッヒのライン川』
ドイツとの国境近くにある歴史的な街エメリッヒを舞台に、ライン川沿いののどかな日常をパノラマのような美しい構図で描いています。
画面の右側には、特徴的な尖塔を持つ「聖マルティン教会」やどっしりとした赤茶色の家並みが品格高くそびえ立ち、そのふもとを行き交う旅人たちの姿が細密に描写されています。
画面の左側には、ゆったりと流れるライン川が広がっており、手前で荷物を運ぶ小舟や白い帆を掲げた船のシルエットがすっきりと配置されています。
オランダ絵画らしいダイナミックに湧き立つ大きな白い雲と美しい青空の明暗表現が、水面に反射する柔らかな光の質感を引き立てる、職人技の技巧が詰まった素晴らしい大作です。
つづく
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