ペトラ遺跡 ～インディ・ジョーンズだけじゃない、絶景と歴史とロマンの遺跡探検！～

2025/05/04 - 2025/05/04

砂漠と荒野の国・ヨルダンをレンタカーで周遊してきました！

2日目に立ち寄ったのは、ヨルダンを代表する観光地・ペトラ遺跡！
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』のロケ地として有名なペトラですが、実は行ってみると同作で知られる遺跡はほんの序の口。
ペトラの広大な敷地には、それ以外にも荒野の絶景、古代から現存する神殿や教会などなど見所がたくさんありました笑

この旅行記は1日目のレンタカー旅からの続きなので、こちらも併せてご覧ください♪
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～大渓谷を駆け抜けビザンツ帝国と十字軍の遺跡を探訪！～」
https://4travel.jp/travelogue/11980690　

エリア ペトラ(ヨルダン)

ペトラのホテルから遺跡までは歩いて5分ほどだったので、車はホテルの駐車場に置いたまま遺跡に向かうことに。

昨日はいなかったJETT（ヨルダンの公共バス）が駐車されていました

こちらがペトラ遺跡の入口。
ここを入るとビジターセンターがあります

お、猫さんがいるな～と写真を撮っていると、

ひざの上に乗ってきました。可愛い笑

さて、それではビジターセンターへ

まずは地図で遺跡の全体を確認。

日本語を含め各国語のパンフレットがあります。
ペトラ遺跡は見所がたくさんあるので、これはまず貰っておきましょう

今回はオンラインでヨルダンパスを購入しておきました。
ヨルダンパスを有人窓口で見せて、ペトラ遺跡のチケットに引き換えます。

早朝なのでここでの待ちが生じなかったのはラッキーでした笑

遺跡の入口へ向かう途中に、なにやら石碑がありました。
三菱商事が遺跡内の電力システムを寄贈していたようです

こちらがペトラ遺跡の入場ゲート！

ここから広大なペトラ遺跡への冒険が始まります笑

まずは入場ゲートから、渓谷まで10分ほど歩きます。もしくは乗馬で行くこともできます。

乗馬の客引きたちが「料金はチケット代に含まれてるよ～」と言っていたのを、「そんなワケあるかいな。巧妙な誘い文句だな」と思ってスルーしたのですが、諸氏のブログなどを見るにどうやら本当そうです…！

…ただし別にチップが必要なのですが、まあそれくらいは許容範囲かなと思い乗馬してみることに

軽速歩でパッカッ パッカッと馬を走らせ、気分は爽快です！

渓谷の手前の売店のところまでやってきました

チップとして2 JOD（≒400円）渡すと、「少ない、5だ」と言われましたが、「平均はそんなもんだって聞いたよ」というとあっさり引き下がりました笑
（前に行ったエジプトよりがめつくなくて助かります笑）

「ピラミッドで年越し！2023→2024」
https://4travel.jp/travelogue/11893883

スレスレの裂け目のような断崖絶壁の間を通っていきます

そして絶壁を伝うと、隙間から正面に宝物殿が見えてきました！

これがペトラ遺跡のハイライト、宝物殿（Treasury）です笑
早朝で人が少なく、優美な姿をじっくりと堪能できます

ペトラ特有の紅い岩肌を、徐々に朝陽が照らしていく様は、得も言われぬ感動があります

コリント式の石柱の細緻な装飾やヴィーナス像など、全て岩石を彫って作り上げられたものだと思うと感嘆します笑

宝物殿をじっくり心ゆくまで見学して、さらに奥へと進みます
この辺りは広い広いペトラ遺跡の序盤の方です笑

円形劇場。
ローマ人は植民地の行く先々で円形劇場を建てたので、彼らが進出した地中海世界には今なおこうして円形劇場が残っています。
（以前行ったアレクサンドリアにも円形劇場がありました）

今回のレンタカー旅では行っていませんが、首都アンマンにも円形劇場があるそうです

円形劇場から右手に見える崖の上には王墓が4つ。
そのうち一つは宝物殿に似ています

ここは登山道のような急な道で、その道を辿ると宝物殿を上から見下ろせるので、日が昇った後から行くことにしました

先ほどまで来た道は東側の岩山で日陰になっていましたが、ここから先は日当たりが良く、ペトラの荒涼とした渓谷美を楽しめます

この荒野を行き交うのは、トヨタや三菱のピックアップトラックのみ。
過酷な環境を生き抜く日本車に力づけられます笑

僅かに水の流れる小川が流れており、左岸は神殿などに面していて、右岸からはそれらを俯瞰して眺められます
行きと帰りで両方通ると楽しそうです笑

大階段や無数の石柱が遠目にもくっきり分かるほど状態良く残っています

さてここからは丘陵の渓谷地帯に差し掛かります。
この遥か先の岩山の上に、修道院（Monastery）というペトラ最奥の見所があります

修道院までは長い長い、とてつもなく長い石段が続いており、徒歩で行くこともできますしロバに乗ることもできます（ロバ曳きがしきりに声を掛けてきます）

私は自分の脚で到達したかったのと、自分のペースで風景を楽しみながら登りたかったので、歩いて行くことにしました

ロバに乗った一行が前を通っていたので、この一行をペースメーカーとして登っていくことに。

ロバに乗っている様子を見ていると、ゆらゆら揺られてバランスをとるのに意識を持っていかれてそうでした。
ちなみにロバの歩みは人間と大差ないです

修道院までは想像よりはるかに長い道のりで、こうして時折立ち止まりながら絶景を楽しみつつ、休み休み登り続けました

登っても登っても先が見えず、次第に深くなる渓谷の絶景ばかりが広がります

ロバも日陰で一休み

修道院に近づくにつれ、道の脇に土産物屋が並んできます
刺繍のデザインなどは見応えがありますが、登っている道中はヘトヘトのクタクタなので下りでゆっくり見るのが良いでしょう笑

宝物殿から歩くこと実に2時間半、視界が開けてきたなと思い歩き続けようとすると、近くにいたロバ曳きたちが "You made it!" と声を掛けてくれました

ん？と思って右後ろに振り返ると、突如壮大な修道院が姿を現しました…！！！

ぱっと見の構造は宝物殿と似ていますが、こちらはやや横長で、より重厚な印象。
それぞれの素晴らしさを比較するためにも、頑張って登ってきた甲斐がありました笑

ベンチとテーブルのある売店があったので、ここで達成感に浸りながらゆったりアイスを味わいました笑

修道院を眺めながら寛いでいると、アイスの紙包装を目当てに猫ちゃんがやってきました笑

近づいて見ると圧巻そのもの…！

ちなみに修道院は西を向いていて、また周りを岩山に囲まれているため、朝方や昼間は陰になっています
写真映りを良くするのに工夫が必要な一方、直射日光を避けながらじっくり見学できるのは良いです笑

登ってきた道を戻り、大神殿の内部にやってきました
(下りは楽々、スイスイ石段を降りて戻れました笑)

大階段を登った先には広々とした空間があり、当時どれほど大きな規模だったかが伺えます

さらに朝来た道を戻ると、正面に再び王墓群が見えてきました！

時刻は11時過ぎ。朝歩いてきた時より、明らかに観光客が増えてきました

丘の上までこれまた石段を登り、王墓に近づくことができます

続いて今度は、宝物殿を上から眺められるスポットまで歩きます
向こうからすれ違った人達に歩いてどのくらいかかったか聞くと、40分くらいとのこと。
…しかし、これまた予想以上に長い道のりでした

まずは渓谷の間を通る赤い石段を登り続けます。
修道院への遠路を登って降りてきたばかりなので、ここの連続した石段でかなり体力を消耗しました

日差しもばっちりあたり、そろそろしんどくなってきました、、

振り返ると、渓谷の間の見晴らしはとても良いです笑
この石段は柵などがなく、景色に見とれて気を抜いたら崖下まで落下しそうでスリル感があります

ひらけた場所に出てきました。
この右奥に見えるのが、先ほど辿ってきた修道院のある断崖地帯です

こちらは修道院を出て続く道のあたり

円形劇場も、かなりくっきりと見えます
地上から水平方向で眺めるより、上から見渡す方が視覚的に円形劇場として分かりやすいです笑

ここからは石段などもなくなり、道なき道を辿っていきます

どっちの方面に向かっていくんだ？？と彷徨いながら、道を下っていきます。
宝物殿を見下ろす地点までは上って下る峠のような道だったので、体力的に幾分助かりました、、、

そしてここがその地点！
なるほど、確かに宝物殿の上の部分が見えます

ここから下は断崖絶壁になっておりめちゃくちゃスリリングですが、崖に座って宝物殿を俯瞰した画角がこちら！

このスポットは5,6人が休憩できるくらいのスペースで、先に着いていた人たちと会話しながら交代交代で写真を撮ったり撮ってもらったりしました笑

帰りも同じ道を戻ります。
ヤギの群れが横切っていきました

この先は石段を下っていくだけなので、登った時とは比べ物にならないほど楽チンでした笑

麓の売店で休憩。
先ほどのビュースポットの帰りでスマホのバッテリーが完全に尽きてしまったので、ここでジュースを飲んでいるあいだ充電もお願いしました

時刻は13時半。太陽は南中に差し掛かり、朝からずっと陰になっていた王墓群にも日が当たりました。
紅い岩肌が日光に照らされ、より綺麗に見えます笑

宝物殿や修道院よりややくたびれた感はありますが、この感じがまた「冒険の末に辿り着いた遺跡」感があって良いです笑

さて、ここまでもかなりペトラ遺跡の見所も周ってきましたが、最後に見ておきたいスポットに寄っていきます

観光客の行き交うルートから外れた、丘の上へと歩いていきます

それがこの場所！
この白い覆い屋根が目印なのですが、麓からだと丘の岩々に隠れてこの部分が見えず、どこにあるんだろう？と感じていました

屋根の下には、このようにビザンティン（東ローマ帝国）時代の床面モザイクが保存されています！

こちらは向かって左側。動物たちが描かれています。

ここは5～7世紀に築かれたギリシャ正教会の跡で、これらの床面モザイクは祭壇へと続く空間の両脇に施されたものです

向かって右側には神々や聖人の姿も描かれています。

ペトラ遺跡に来る途中、ウム・アル・ラサスという世界遺産の遺跡でもこのように保存状態が良い床面モザイクを見学したのですが、正直広いペトラ遺跡のここだけでも十分観光地として成り立ちそうなくらいです。

ペトラ遺跡は見どころがありすぎて、主要な見学ルートから外れているこの場所は先ほど立ち寄った店の主人でさえ知らなかったのですが、大いに見る価値ありです！
（ここを目指してくる観光客も全然いないので、空いていて気兼ねなく見学できます笑）

それでは再び宝物殿のほうを目指して、入口へと戻っていきましょう

時刻は14時過ぎ。朝より多くの観光客で賑わっているのと、太陽が昇ったために逆行気味になっています。
やはり来るなら早朝です！

...ところで今この場所にはこのようにたくさんの人たちがいますが、この数時間後、想像だにしない事態が起こりました、、、

朝通ってきた断崖絶壁の間を、再び通り抜けていきます

朝来たときは初めて見る景観にワクワクしながら来ましたが、帰りはあらかた景色を楽しんで疲労困憊になっているので、「あれ、こんなに長かったっけ...？」と思えてきます
（立ち止まらず普通に歩いても12分くらいかかります）

14時半近くですが、これからペトラを見学しようという人たちも大勢やってきます

...出口まだかな？

ようやく視界がひらけました。
行きに馬に乗ってきて降りた地点です

ここからもゲートまで10分くらい歩きますが、遺跡の見たいところ全部回ったぞー！という達成感で足取りが軽くなりました笑

ゲートを出てビジターセンターのあたりへ。
行きは気がつきませんでしたが、思いっきり『インディ・ジョーンズ』のロゴを掲げた土産物屋がありました笑

ホテルの駐車場まで戻ってきました。
ここからこの車でのレンタカー旅を再開します！

このあとはヨルダン随一の砂漠地帯ワディ・ラムへ向かうのですが、その道中不穏な雲が、、、

砂漠地帯とは思えないほどの豪雨・濃霧・強風の襲来に遭い、災害級といえるほど過酷な運転となりましたので、その様子は続きの旅行記にてご紹介します…！

「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～天変地異の大豪雨のなかペトラ遺跡からワディ・ラムの大砂漠へ…！～」
https://4travel.jp/travelogue/11985434

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2025年5月上旬に、ヨルダンの砂漠と荒野をレンタカーで周遊しました！一連の旅の様子を随時投稿しています！

「【パレスチナ上空から、平和を祈念して】ライアンエアー パフォス（キプロス）→アンマン（ヨルダン） 搭乗記」
https://4travel.jp/travelogue/11986014　
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～大渓谷を駆け抜けビザンツ帝国と十字軍の遺跡を探訪！～」
https://4travel.jp/travelogue/11980690　
「ペトラ遺跡 ～インディ・ジョーンズだけじゃない、絶景と歴史とロマンの遺跡探検！～」
https://4travel.jp/travelogue/11985404　
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～天変地異の大豪雨のなかペトラ遺跡からワディ・ラムの大砂漠へ…！～」
https://4travel.jp/travelogue/11985434　
「ワディ・ラム ～ヨルダンの紅く美しい砂漠に魅せられて～」
https://4travel.jp/travelogue/11985517　
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！ ～煌めくアカバ湾と夕陽の死海沿いを快走！～」
https://4travel.jp/travelogue/11981214　
「ロイヤルヨルダン航空 アンマン→ドバイ 搭乗記 （PPラウンジ大充実のアンマン空港レポも！）」
https://4travel.jp/travelogue/11986575　

～関連旅行記（レンタカー旅）～
「東京羽田から大阪伊丹までレンタカーで片道GO！～東海道の空港を陸路で巡る旅～」
https://4travel.jp/travelogue/11966531
「中央本線沿いを愛知から東京までレンタカーで片道GO！～中山道の名所巡りと松本空港で飛行機ウォッチの旅～」
https://4travel.jp/travelogue/11970689　

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中東諸国の旅行記も併せてご覧ください！

【イラン】
～旅行記～
【ペルシャ大周遊】世界の半分・憧れのイスファハーンへ！Day 1
https://4travel.jp/travelogue/11962274　
【ペルシャ大周遊】世界の半分・憧れのイスファハーンへ！Day 2
https://4travel.jp/travelogue/11962653　
【ペルシャ大周遊】雪舞うシーア派の聖地マシュハドへ！
https://4travel.jp/travelogue/11963936　
～搭乗記～
【イランの旧型飛行機①】B737-300 ヴァレシュ航空 イスファハーン→マシュハド 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11962823　
【イランの旧型飛行機②】マクドネル・ダグラス MD-83 ATA航空 テヘラン→ヤズド 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11964398　
ANA NH203 羽田T2→フランクフルト 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11886407
ルフトハンザ フランクフルト⇔テヘラン（イラン） 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11886596
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※この他テヘラン/ヤズド/シーラーズ/ケルマーンシャー/コムの旅行記、イランのローカルエアライン4社の搭乗記を投稿予定！

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【カタール】
カタール航空 カイロ→ドーハ 搭乗記
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カタール航空 ドーハ→羽田 搭乗記
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【パレスチナ・イスラエル】
【五大陸周遊 総集編⑥】中東・東欧編　～「今」から振り返るウクライナ、パレスチナ～
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【五大陸周遊】世界のキリスト教信仰に触れるナザレ教会巡り
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【五大陸周遊】人の優しさに触れるガリラヤ湖畔巡り
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