ヨルダンの紅く美しい砂漠に魅せられて

2025/05/15 - 2025/05/15

ヨルダン屈指の絶景が広がるワディ・ラム保護区を訪れました！

ワディ・ラムには、美しい大自然の砂漠と岩山が景観保護されており、紅い砂の織りなす光景はまさに別の惑星かと思うほどのもの。

それもそのはず、このワディ・ラムはスター・ウォーズシリーズのロケ地としても名高く、それをウリにして大阪・関西万博でもヨルダン館の目玉展示としてここの砂が空輸され、体感することができます。

かくいう私もこの砂漠の存在をテレビの万博特集で見て初めて知り、それを契機に訪れたのでした笑

ただ一つ言えるのは、、、パビリオンという限られた空間では体感しきれない壮大さ、どこまでも果てしなく続く紅い台地は生涯の思い出となりました…！！

なおこの旅行記は以下の続きです！
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～大渓谷を駆け抜けビザンツ帝国と十字軍の遺跡を探訪！～」
https://4travel.jp/travelogue/11980690　
「ペトラ遺跡 ～インディ・ジョーンズだけじゃない、絶景と歴史とロマンの遺跡探検！～」
https://4travel.jp/travelogue/11985404　
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～天変地異の大豪雨のなかペトラ遺跡からワディ・ラムの大砂漠へ…！～」
https://4travel.jp/travelogue/11985434　

エリア ワディ・ラム(ヨルダン)

ワディ・ラムの保護区に入る手前で舗装道路が終わるので、そこから先はキャンプから迎えに来たピックアップトラックの荷台に乗ります。

一面砂漠の中を駆け抜ける、あまりにも雄大な光景...！！！

およそ20分間も砂漠の間を走り続け、キャンプに到着！
管理人のアリさん（アリババというニックネームでした笑）が出迎えてくれました笑

キャンプは砂と岩山に囲まれた一帯にあり、それぞれの部屋が独立した大型テントになっています

思っていた以上に快適そうです！

ドア付近にコンセントもついていて安心。
ちゃんと電気もあるので、夜でも真っ暗ということはありません笑

ちなみにLTEや4Gといった電波は圏外で、宿のWiFiはあるものの、あまり強くないです（YouTubeが読み込みに1分くらいかかってようやく視聴できるくらい）。
とはいえチャットやメールには支障ありませんので、デジタルデトックスに良いかもしれません笑

当たり前のようにラクダが生息しています
ラクダの歩みは意外と速く、一定の距離をとりつつ近づこうとするも私が歩く以上のペースで遠のいていきました笑

遠くには他のキャンプも見えます
ラクダの後を追うあまりもと来たキャンプを見失ってしまい、焦りました笑

自分たちのキャンプがちょうど谷地にあるので遠くから探そうとすると砂に隠れてしまい、「確かこっちの方角だったよな...？」という方向感覚だけを頼りに何とか戻れました...笑

キャンプにはヤギたちが飼育されています

ディナーは食堂のような大きなテントに集まり、ビュッフェ形式でヨルダンの郷土料理をいただきました

ピラフみたいな米料理が美味しかったです笑

この日の宿泊客は私以外みなドイツ人の団体ツアー客で、最初はめちゃくちゃアウェーだったのですが、"Sind Sie aus Deutschland? （あなた方はドイツから来たんですか？）"と切り出し、簡単なドイツ語を交えつつ同じ卓のドイツ人グループとの会話を楽しみました

ちなみに彼らのツアーは10日間の日程だそうで、ワディ・ラムには3日滞在するそう。「日本人の長期休みは春のGW、夏、年末年始に1週間ずつしかない（のでそんなに長くはここに居られない）」というと、夏のバカンスだけでも1か月近くある彼らからすると大変に驚いていました笑

食後は暖炉の火を囲みながら、管理人ファミリーと交流しました

明日は砂漠ツアーに行くかと聞かれ、せっかくならということで参加することに。
ただし明日夜には空港でレンタカーを返すので時間が限られていると伝えると、プライベートツアーを組んでくれることに。
通常は10時からの4時間ツアーだそうですが、8時からの2時間ツアーを特別に設定してくれました。

料金は40 JOD（≒8,200円）と、時間当たりとしてはお高めですが、時間に関しては私側に事情があったのとプライベートなので、これで了承。

宿代が往復の送迎込みで7 JOD（≒1,440円）とかなりお得だったので、それと相殺すればお得でしょう笑

ヤギのミルクを飲むか？と誘われたので、試してみることに。
牛乳とはまた違ったコクがあり、常飲できるほど美味しかったです笑

もちろんこのミルクは、先ほど見たヤギたちからとったものだそうです。
ベドウィン（遊牧民）である彼らにとって、栄養価あるミルクや肉をもたらしてくれるヤギは大事な存在です

夜になるとキャンプの灯りを除いて辺り一面真っ暗になるので、月の光がとても明るく見えます

これほどたくさんの星を見たのはいつぶりだろうか、と物思いに耽りました笑

砂漠の夜は冷えるので、そろそろ寒くなってきたなというタイミングでテントに戻り、ぐっすり眠りました

翌朝は7時ごろに起床。
テントを出ると、猫さんがいました！
厳しい砂の大地に生きているか、毛がちょっとボサボサ気味です笑
（後で聞いたところ、このキャンプの飼われ猫とのこと）

キャンプの朝の風景も美しいです

朝食はピタパンにジャムを塗りました

キャンプのすぐそばに広がる砂丘には、風紋ができています

朝8時、ツアー開始！
ピックアップトラックの荷台をまるまる貸切で行きます笑

雪国でいう轍（わだち）のように、砂漠にも車輪跡があります。
この轍は車両の荷重によって砂が踏み固められているため走りやすく、はまるで砂上のレールを走っているようです笑

まずやってきたツアー1か所目は、景観の良い岩山。

この上からの見晴らしは良いぞ！とのことで登るのですが、砂山を登るのはとてもしんどいです、、
というのも一歩踏み出すたびに足場となる砂がくずれ、体力ばかり奪われていくのに全然進まずといった過酷な状況なのです

悪戦苦闘しながらようやく岩場まで辿り着きました

景観はたしかに良いのですが、見えるのは地平から車で見た山々と同じなので、あまり新鮮味はありませんでした...苦笑

帰りは砂山をスキー感覚ですいすい下れるので楽チンでした笑

トラックの荷台に乗って、次の場所へ

岩山は近くで見ると一つ一つ特徴的な形状をしていて、岩肌や色もそれぞれに個性があって興味深いです

続いてやってきたツアー2か所目。
この地点には土産物屋があり、その前で車を停めました

崖に登るな（登るなら自己責任）の注意書きがあります

ラクダがくつろいでいました笑

向こうに岩山の割れ目がある、そこが見所だとのこと

行ってみるとたしかに、岩山の間に裂け目があります！

裂け目の間には、古代人の描いた動物の絵が保存されています

古代文字もありました

これらをすぐ間近で、直に見られるというのは中々貴重な体験だと感じました

土産物屋でお茶をいただきました
ツアーガイド（ホテルの人）は私が裂け目を見学している間ここにいたようで、店主と立ち話をしていました

ただ立ち話に終わりが見えなかったので（苦笑）、「ツアーの時間も限られているのでそろそろ行きたい」といって後にしました笑

なおワディ・ラムの土産物屋は町中にも一か所ありましたが、逆にいうとそれくらいしか見当たらなかったので、気に入ったものがあればツアー中に買っていくのが良いかと思います

ガイド兼運転手も休めたところで、次の目的地へ

すれ違う車は、すべて日本車。
この過酷な環境を耐え抜くタフさ、やはりすごいものです

まるで映画のような風景です

宇宙基地のようなドーム型テントもあります笑

3つ目の目的地は、こちらも岩山の上。

写真だと分かりづらいですが人ひとり通れるくらいの横幅の橋状になった岩があり、この上で記念写真を撮ります

それでは最後の目的地へ！

ツアー4か所目は、岩々のごつごつした山。
この中腹に水の湧き出る場所があるということで、そこに向かって登っていきます

形状様々な岩だらけで、ロッククライミングといった雰囲気です

なんとか中腹まで登ったものの、肝心の湧き水が見当たらず、、
パイプが通っていたのでそれを頼りに登ったのですが、そのパイプに水が流れている様子はなく、どうやら見当違いの方角に登っていたようです

とはいえ、見渡せる景色は良いです笑

わずかな足の踏み場しかないような場所もあり、なかなかにスリリングです

一歩踏み外したら下の岩場に転落するような場所も。
なかなか体感できないシチュエーションだったので、背中をすぐ背後の崖にあずけ、ゆったりと景観を楽しみました笑

まさに断崖絶壁とはこのことです笑

さらに上まで登れば湧き水が見つかるのか…？と思いつつも、ちゃんとした装備もなしにこれ以上登るのは危ないと判断し、降りていくことに

ここの岩はすべて赤いものだらけだと思いきや、このような青い岩も見つかりました

麓まで戻ってきました
他のキャンプのツアー客も来ているようで、先ほどより車が増えています

見当違いのところへ行ってしまったようで、湧き水なんて見当たらなかったよとガイドに言うと、あそこに見える木のもとにあると言われました

確かに本来辿るべきルートから大分逸れていましたが、あのルートでは体感し得なかったであろう断崖絶壁に辿り着けたので満足です笑

これにてツアーの見所は終了！
再び車の荷台に乗り、ワディ・ラムの町を目指します

低速でラクダを率いる車とすれ違いました笑
現代のベドウィンらしい生活風景です笑

こうして貸切で、自分のペースで回れるというのは貴重な体験になりました笑

舗装区間に入ると、その先にワディ・ラムの町があります

レンタカーを停めていた駐車場で下車！
宿代（7 JOD）、ディナー代（10 JOD）、ツアー代 (40 JOD) をまとめて現金で手渡しました

さて、ここから再びレンタカー旅を再開します！

町の通り沿いに土産物屋があったので、ここでお土産を買っていくことに
サンドアートの小瓶とラクダのぬいぐるみキーホルダーを購入。

中東観光地あるあるですが、値札がなかったので聞いてみると、それぞれ 5 JOD（≒1,024円）、3 JOD（≒618円）とのこと。
「あれ、意外と安く提示してきたな？」という驚きのほうが買ってしまい、言い値で購入しました笑

ワディ・ラムの町を出てからも、数十kmに渡って絶景区間が続きます

どのアングルを切り取っても、素晴らしい光景の連続です笑

中でも心を打たれたのが、この構図！

この後はワディ・ラムから南下し、ヨルダン唯一の港湾都市・アカバへ向かいました！

紅海の奥地にあるアカバ湾は波が穏やかで、浅瀬はエメラルドグリーンに輝いています！
その様子は続きの旅行記にて、ご紹介しています笑
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！ ～煌めくアカバ湾と夕陽の死海沿いを快走！～」
https://4travel.jp/travelogue/11981214　

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2025年5月上旬に、ヨルダンの砂漠と荒野をレンタカーで周遊しました！一連の旅の様子を随時投稿しています！

「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～大渓谷を駆け抜けビザンツ帝国と十字軍の遺跡を探訪！～」
https://4travel.jp/travelogue/11980690　
「ペトラ遺跡 ～インディ・ジョーンズだけじゃない、絶景と歴史とロマンの遺跡探検！～」
https://4travel.jp/travelogue/11985404　
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！～天変地異の大豪雨のなかペトラ遺跡からワディ・ラムの大砂漠へ…！～」
https://4travel.jp/travelogue/11985434　
「～ヨルダンの紅く美しい砂漠に魅せられて～」
（本ページ）
「ヨルダンの砂漠＆荒野をレンタカー旅！ ～煌めくアカバ湾と夕陽の死海沿いを快走！～」
https://4travel.jp/travelogue/11981214　
「ロイヤルヨルダン航空 アンマン→ドバイ 搭乗記 （PPラウンジ大充実のアンマン空港レポも！）」
https://4travel.jp/travelogue/11986575　


～関連旅行記（レンタカー旅）～
「東京羽田から大阪伊丹までレンタカーで片道GO！～東海道の空港を陸路で巡る旅～」
https://4travel.jp/travelogue/11966531
「中央本線沿いを愛知から東京までレンタカーで片道GO！～中山道の名所巡りと松本空港で飛行機ウォッチの旅～」
https://4travel.jp/travelogue/11970689

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中東諸国の旅行記も併せてご覧ください！

【イラン】
～旅行記～
【ペルシャ大周遊】世界の半分・憧れのイスファハーンへ！Day 1
https://4travel.jp/travelogue/11962274　
【ペルシャ大周遊】世界の半分・憧れのイスファハーンへ！Day 2
https://4travel.jp/travelogue/11962653　
【ペルシャ大周遊】雪舞うシーア派の聖地マシュハドへ！
https://4travel.jp/travelogue/11963936　
～搭乗記～
【イランの旧型飛行機①】B737-300 ヴァレシュ航空 イスファハーン→マシュハド 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11962823　
【イランの旧型飛行機②】マクドネル・ダグラス MD-83 ATA航空 テヘラン→ヤズド 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11964398　
ANA NH203 羽田T2→フランクフルト 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11886407
ルフトハンザ フランクフルト⇔テヘラン（イラン） 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11886596
圧巻のB747！ルフトハンザ LH716 フランクフルト→羽田 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11888913
※この他テヘラン/ヤズド/シーラーズ/ケルマーンシャー/コムの旅行記、イランのローカルエアライン4社の搭乗記を投稿予定！

【サウジアラビア】
意外と開放的なサウジアラビア観光 ～首都リヤド編～
https://4travel.jp/travelogue/11880909　
サウディア（サウジ国営航空）リヤド→ジェッダ 搭乗記
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サウジアラビアにみなとみらい的なオシャレスポット！？～ジェッダ編～
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サウジアラビアの高速鉄道でイスラム教の聖地メディナへ！
https://4travel.jp/travelogue/11892472/
意外と異教徒ウェルカムなイスラム教聖地メディナ探訪！
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【エジプト】
ピラミッドで年越し！2023→2024
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エジプト航空 カイロ→アスワン→アブシンベル 搭乗記
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アブシンベルまるっと1泊観光
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アスワンゆったり観光 ～古代遺跡にコプト教会、そしてもちろんアスワンハイダム！～
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アレクサンドリア②古代編 ～2300年のロマンを感じる街歩き～
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エジプトの最新特急でアレクサンドリアからカイロへ！
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世界的な交通の要衝・スエズ運河をカイロから日帰り見学！
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【UAE】
朝のドバイをメトロの車窓から観光！
https://4travel.jp/travelogue/11987000
～ドバイで世界を巡る～ イブン・バットゥータ・モールを探訪！
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ドバイのスパイス・スークで価格交渉 & ゴールド・スークと旧市街を探訪！
https://4travel.jp/travelogue/11987632
フライ・ドバイ ドバイ→バクー（アゼルバイジャン） 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11987319　

【カタール】
カタール航空 カイロ→ドーハ 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11894992
カタール航空 ドーハ→羽田 搭乗記
https://4travel.jp/travelogue/11894996

【パレスチナ・イスラエル】
【五大陸周遊 総集編⑥】中東・東欧編　～「今」から振り返るウクライナ、パレスチナ～
https://4travel.jp/travelogue/11698050
【五大陸周遊】世界のキリスト教信仰に触れるナザレ教会巡り
https://4travel.jp/travelogue/11682852
【五大陸周遊】人の優しさに触れるガリラヤ湖畔巡り
https://4travel.jp/travelogue/11691886