勝手に越前勝山三名(迷)所、深田久弥に捧ぐ。

2024/08/07 - 2024/08/09

　深田久弥は日本百名山を選んだので、ドラゴンも勝山三名所を選んでみたのである。

　選考基準は規模が大きいこと、品格を感じること、入場料金が只または500円以下であること。

　恐竜や巨大建造物を目指した大仏に品格があるのか、疑問を持つ方もいるかもしれないがドラゴンの勝山三名所は白山神社、越前大仏、ディノパークに決定した。(単に自分が行った所を選んだだけと思った人がいるかもしれないが、その通りである)

　白山登山の前後に観光もしてみたのだが、高速乗れないスーパーカブ、現地へ行くだけで１日掛かりだ。健脚なら日帰り登山だが貧脚ドラゴンは山小屋泊まりでゆったり登山。（ゆったりではなかった、限界ギリギリ）

　前後泊併せて三泊四日の遠征だが、その分時間に余裕があるので周辺探索してみた。

　初日は早目に行って恐竜見学をして、帰りには大仏見学と白山神社にお参りしてみたのだ。

　スーパー銭湯「水芭蕉」は入浴料が670円のため、惜しくも選外となった。

エリア 勝山(福井)

　天気の良い日を選んで計画したのだが、甲子園から勝山までは２６０km、８時間の道のりなので途中の山間でにわか雨に遭遇した。

　レインウェアを着ながら漢詩のパロディを思いついた。

　オリジナルは「元二を送る」　<王維>

渭城の朝雨　軽塵を浥す
客舎青青　柳色新たなり
君に勧む更に尽くせ　一杯の酒
西のかた陽関を出ずれば　故人無からん

　渭城の朝の雨は軽い土ぼこりをしっとりと濡らし、旅館の前の柳は雨に洗われて青々として、ひときわ鮮やかである。
さあ、もう一杯飲み干したまえ。西の方（かた）陽関を出てしまったら、もう君に酒を勧めてくれる友人もいないであろうから。

　ドラゴンのパロディ「原二で走る」

　美山の驟雨猛暑を潤す
　洗車超株塗装新たなり
　君に勧む更に燃料補充せよ
　北のかた敦賀を出ずれば給所無からん

　スーパーカブは原付二種なので「原二」

　美山でにわか雨に会いましてん。ちょっと涼しくはなったわな。バイクも雨に洗われ塗装の色も綺麗になったかな。そろそろガソリン入れときなはれや。北の敦賀を過ぎたらスタンドおまへんで。(そんな訳ないか)

　勝手に雨宿りをしたどこかの会社の屋根のある玄関先にてドラゴン詠める。

　無料のディノパークだけ見ようと思ったが、７０歳以上は５００円とのことで選考条件に適したので博物館にも入ってしまった。

　外の公園だけでも恐竜はいるのだが、にわか雨に会い雨宿りを兼ねて時間潰しに入ってみたのだ。

　７０歳以上５００円。

ティラノサウルスか？

　タートルトークのクラッシュに似ているのでは？

　名前は何てんだい？　聞きたいことは何かな？　恐竜はみんな友達だぜ。　お前たちサイコーだぜ！

　昔ポンペイで「踊る牧神像」を見たが、「踊る恐竜像」？

　「ジュラシックパーク」に出てきた奴かな？

　親恐竜の背中に子恐竜乗せて、子恐竜の背中に孫恐竜乗せて、孫恐竜の背中に曾孫恐竜乗せて、親恐竜転けたら皆転けた。

　背後に迫る恐竜とツーショット。

　さて二日後、白山下山して時間あるので越前大仏へとやって来た。

　由緒も歴史も何にもない、巨大なだけの清大寺。（偏見と独断でスンマヘン）

　入館料５００円。

　資産家の多田清が建立した、すべてがでかくをテーマにしたお寺。

　中門と言えどでかい。

　仁王像もでかい。

　大仏はもっとでかい。

　高さ１７ｍは奈良の大仏１５ｍよりもでかいのだ。光背なども入れると総高２８ｍもある。

　大仏殿の壁にも座像が満載。

　文殊菩薩と大迦葉。

　普賢菩薩と阿難陀。

　九龍壁。

　五重塔は５５ｍの京都の東寺より高い７５ｍで日本一。

　次に、平泉寺の白山神社にやって来た。

　趣のある参道で有名か。

　日照りが続いたが杉の木陰で苔は健在。

　参道脇には苔に覆われた杉林が続いている。

　白山登拝で疲れた脚に鞭打って長い参道を登った。

　白山神社の本社・拝殿。

　神戸の湊川で戦死した正成の墓が何故こんな所に？

　由緒ある白山の登拝道の始まりはこの禅定道で、ここが登山口となる。

　清大寺五重塔の上から見た勝山城はショボそうなので選外となった。

　惜しくも選外となった勝山天然温泉、「水芭蕉」

　後世、勝山５名所が検討されるなら候補のひとつになるであろう。

　この日は温泉入れ替えで源泉１００％の泉質は有馬の金泉のような鉄分、塩分を含みながらヌルヌル感もある真っ茶色の温泉、タオルも真っ茶色になる。

　二日後の下山後に再訪するとお湯は循環濾過されて透明に戻っていた。