粟鹿山で神社について考えた。

2024/05/09 - 2024/05/09

　粟鹿山は登山口が「但馬の国一之宮粟鹿神社」近くにあるのだが、先日宍粟の黒尾山に登った時には「播磨の国一之宮伊和神社」にもお参りした。神社の格が気になって調べてみたのだ。

　結論から言うと「よーわからん！」である。

　ドラゴンの独断と偏見による神社論、眉に唾つけてご覧ください。

　古来人は山や巨石、巨木などに神が宿ると考え崇め祈って来た。そこに注連縄を張ったり、鳥居を建てたり建物を造ったりしたのが「社（やしろ）」である。

　神話に出てくる神を祀ったり、歴代の天皇や偉大な人物を神として祀る神社も出来てきた。
　平安時代には「延喜式」で赴任した国司が参拝すべき順序として「一之宮、二之宮」などが格付けされたのだ。明治になると「官幣大社」「国幣中社」などのランク付けがなされたが戦後、政教分離で正式な格付けは無くなり「社号」も制限がなくなったようだ。

　そこで「何となく格付け社号」をご紹介。

　神社の中でも格別なのが「神宮」、通称伊勢神宮でここには「天照大御神」が祀られており天皇が「国家の安寧」と「国民の幸せ」を祈る所である。我々が「家内安全」や「商売繁盛」など祈願するのは場違いである所なのだ。

　「神宮」の社号を持つ神社は２４あり、皇室の先祖などが祀られている。神武天皇の橿原神宮、桓武天皇の平安神宮、明治天皇の明治神宮、三種の神器を祀る熱田神宮などがある。

　天皇ではないが祟りを恐れて神に祭り上げられ天神となった菅原道真を祀る「大宰府天満宮」や「北野天満宮」、自ら東照大権現という神になった徳川家康の「日光東照宮」などの社号が「宮」である。

　全国に八万社ある神社で同名神社の総元締めは「大社」と呼ばれる。稲荷神社、熊野神社、諏訪神社などには大社がある。しかし八幡神社の総元締めは宇佐八幡宮でありややこしい。

　神を祀る所に建物を建ててあるのが「神社」であり、場所を示す程度の簡素な所を「社（やしろ）」と呼ぶようである。

　これであなたも「神社通」になれたかも。

　しかし鳥居の意味、参道の歩き方、手水の意味や遣い方、参拝の仕方、神馬とはなどまだまだ神社の奥は深いのである。

エリア 朝来・生野(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩 バイク

　因みに「官幣神社、国幣神社」の「幣」とは訓読みで「ぬさ」であり「幣帛」とも言い神への供物の代用を意味するものである。紙の部分は紙垂（しで）という。

　百人一首の菅原道真の歌「このたびは幣もとりあへず手向山紅葉の錦神のまにまに」が有名である。

　尚「御幣」はお祓いにも使われたりするが「紙幣」は支払いに使うものである。タンス預金を吐き出させるために図柄を変えて新しくしたりする。

　三年前青垣からNTT管理の舗装路をバイクで粟鹿山頂上まで登ろうと試みた。

　このゲートは誰でも通れた。

　しかし先にもゲートがありNTTにより施錠されていた。

　「横の隙間からバイクなら行けるんとちゃう」と地元のおじさんに言われたが、押して通るにしても狭く横の川に転落しそうなので諦めたのだった。

　舗装のしっかりした部分は幅５０ｃｍ程しかない。

　今回、リベンジで下から歩いて登ることにしたのだが朝来方面へ向かう途中ネズミ捕り実施中？

　と思いきや、精巧な人形のお巡りさんだった。

　思わずちーさんブレーキ踏んだ！（先週三尾山への行きがけ）

　「そのスピードちょっとお控えなすって」

　口には出さない、形で見せる因果な稼業の安全協会。

　虎造の「森の石松」ちょっとご紹介。

鎌太郎の家の前まで来ると、被っている笠を取って脇い置いた。

差しているものを抜いて、

下げを柄頭いちょいっと絡んでこじりを前い出した。

それを右の手に持ちました。

ご当家には恨み、遺恨は御座いません。お手向かいは致しません。

口には出さない、形で見せる、因果な稼業。

そうして切った石松の仁義が、誠に立派であった。

見受山鎌太郎と森の石松のお話。

　ちょっと色っぽい婦警さん。

　パトカーは本物だった。皆が人形だと知って油断した頃に本物のネズミ捕りやったりして。

　人形制作所なのかキリンやパンダもあり。

　さて、安全登山を祈願しに粟鹿神社へやって来た。

　昔は巨木などに神が宿ると考え崇めたのが神道の始まりか？

　巨木に紙垂を張り「社」とした。

　立派な建物建てたら神社となる。

　注連縄の向こうには神様がいるのだ。

　さて、粟鹿神社近くの西宮市立山東少年自然の家の裏手に林道が伸びており登山口に行ける。

　ゲートは各自で開け閉めする。

　林道の路面が怪しくなってきたのでここに駐輪したのだが、もっと上まで行けて駐車場も有ったのだった。

　１０分程の林道歩きで登山口へ。

　しばらくは杉と檜の植林地帯で花も面白味も無い。

　鉄腕アトム１０体分？

　一分で行けるやん。

　随所に標識とピンテありで殆ど迷わず歩ける。

　でもまだ３８００ｍ。

　展望台はまだまだだった。

　もうちょっととちゃうやん！

　唯一の堰堤あり。

　巻き道で高巻きする。

　上部に出てきた。

　林道に合流地点。

　崖崩れあり。

　通行可能。

　標識多数で助かる。

　空が開けたと思ったが。

　まだまだ先は長い。

　嬉しい標識。リボンありがとう。

　親切丁寧。

　NTT林道に合流した。後２０００ｍ舗装林道歩き。

　「もうすぐ」とか「あと少し」とかは信用してはいけない。

　主観的な表現は止めて欲しい、具体的な距離とか教えて！

　山登りあるある。上から降りてくる人に挨拶して「あとどのくらいですか？」と聞くと全員が「もうすぐですよ～」と答えるが、もうすぐで行けた試しはない。

　青垣から頂上まで麓から立派な舗装林道が伸びているのになあ。

　麓で封鎖されておりバイキング不可。

　ワラビが多数自生していたが、去年東山からポリ袋いっぱい持ち帰ったら一週間後にカミさんに捨てられたのでもう採らない。

　アンテナの為の頂上か？

　快晴の予報は外れ青空は望めないが眺望は素晴らしい。

　三角点はあるが殺風景な頂上。周りは電波塔だらけ。

　粟鹿山制覇の証拠写真。

　頂上標識ショボ！　かまぼこ板？

　眺望は良し。

　頂上にはトイレあり。女性には嬉しい施設だ。

　南の山にはアンテナいっぱい、暁晴山？

　帰路、この小さな標識を見落として林道を降りると青垣の全く違う登山口に行くので要注意。

　登山口に戻って来たが滝には興味ないのでパスした。

　バイク駐輪した所からまだ林道を上がり登山口まで行けたのに残念！

　無事に下山、神に感謝。

　神社とは己の欲望を叶えてくれるよう頼むところではなく、安全や幸せを感謝するために神に祈る所ではなかろうか。