2024/05/18 - 2024/05/18
248位(同エリア4544件中)
+mo2さん
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのライヴで東京ドームに行ったのですが、午前中、グッズ購入で並んだあと時間があったので、上野の国立博物館特別展「法然と極楽浄土」へ行ってきました。
本展は、令和6年(2024)に浄土宗開宗850年を迎えることを機に、法然による浄土宗の立教開宗から、弟子たちによる諸派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げるまでの、浄土宗850年におよぶ歴史を、全国の浄土宗諸寺院等が所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどるものです。困難な時代に分け隔てなく万人の救済を目指した法然と門弟たちの生き方や、大切に守り伝えられてきた文化財にふれていただく貴重な機会です~同館HPより~
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
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平安時代末期、繰り返される内乱や災害・疫病の頻発によって世は乱れ、人々は疲弊していました。比叡山で学び、中国唐代の阿弥陀仏信仰者である善導(ぜんどう、613~681)の教えに接した法然は、承安5年(1175)、阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開きました。その教えは貴族から庶民に至るまで多くの人々に支持され、現代に至るまで連綿と受け継がれています。
東京国立博物館 美術館・博物館
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会場最後は、圧巻の涅槃群像。香川・法然寺の三仏堂(涅槃堂)にある、壮大なスケールで立体化された釈迦の涅槃像と、それを取り囲んで嘆く羅漢、天龍八部衆、動物たちです。
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このコーナーは撮影も可能です。
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カタツムリやコウモリなど珍しい動物も
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(左)阿修羅坐像
(右)足疾鬼坐像 -
横たわる釈迦は体長282cm。取り囲む羅漢などは等身大で、このような大型の涅槃群像は、他に例がありません。
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この群像は高松藩初代藩主・松平頼重(1622-1695)の構想によるものです。
頼重は水戸徳川家の光圀の実兄です。城下の上水道整備などの工事も行いましたが、寺院の造営、造仏にも熱心でした。 -
法然寺だけでも十王堂に十王坐像、来迎堂に阿弥陀如来と二十五菩薩立像、三仏堂に三世仏(阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩)坐像と仏涅槃群像82軀など100体を超える像があります。いずれも京都の仏師に注文したものです。
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阿難像
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(左)韋駄天坐像
(右)難陀龍王坐像 -
かわいらしい動物たち。象もいます
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猫がこちらを見ています(笑)
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古墳時代の約350年間、王の古墳に並べられた素焼きの造形物。この埴輪に焦点を当てた、挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」が、10月16日から開催されるそうです。一足早く平成館の考古展示室ではにわをみてきました。
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埴輪 盛装女子
群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土 古墳時代・6世紀 -
埴輪 切妻造家(住居)
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模造 甲胄形埴輪
巽一太郎作 原品:宮崎県西都市 西都原169号墳出土 -
鶏形埴輪
群馬県伊勢崎市 赤堀茶臼山古墳出土 古墳時代・5世紀
夜明けを告げる鶏+にわとり+は、古代の人々にとって光をもたらす神聖な鳥でした。そのため鶏の埴輪は、邪悪なものが暗躍する闇夜を退ける役割がありました。被葬者+ひそうしゃ+の魂が宿るとされる家形埴輪の近くに置かれることが多いため、魂を守る役割を担っていたのかもしれません。 -
(左)埴輪 被り物をつけた男子 茨城県境町大字百戸字マイゴオ出土
(右)埴輪 帽子を被る男子 栃木県真岡市亀山出土 -
埴輪 胡座の男子
栃木県真岡市亀山出土 古墳時代・6世紀
縁が欠けた編笠状の帽を被り、左腰には柄頭を欠いた大刀を佩いている。大刀に左手を添えて右手は腰に置かれ、あぐらをかき、顔や美豆良、手足に赤彩を施している。他に女子像や男子像が出土しているが、胡座の男子はそのなかの中心人物であろう。 -
埴輪 琴をひく男子
伝茨城県桜川市出土 古墳時代・6世紀 -
馬形埴輪
埼玉県深谷市大字上敷免出土 古墳時代・6世紀
馬形の埴輪は古墳時代半ば以降、特に関東地方で盛んに作られました。これは、日本に馬が伝来し、普及していった時期と一致します。その中でもこの作品は特に状態がよく、馬具の細かいところまで残っているのが特長です。馬のたてがみはまっすぐに刈り込まれ、頭頂部で結わえられています。尻尾の毛もぴんときれいに束ねられています。口元につけられたくつわには左右それぞれに6つの鈴がついており、胸元のベルトにも4つの大きな鈴がぶら下がっています。そして、お尻には三方向に杏葉と呼ばれる飾りがついて、やはりそれぞれに3つの鈴がついています。胴の部分には鞍やあぶみ、泥よけもセットされています。綺麗に着飾って立派な馬ですね。 馬具は古墳の副葬品として多く出土していますが、この埴輪の馬具はそれを忠実に再現しようとしています。実際の馬具の鈴は青銅製であったので、当時は金色に輝いていたでしょう。この作品は、こうした馬が、身につけたたくさんの鈴を鳴らして歩く姿を表現しています。きらびやかな馬具で飾られた、よく手入れされた飾り馬は視覚的にも聴覚的にも見る者を圧倒したことでしょう。まさに豪族の権威の象徴だったのです。 -
翳形埴輪
伝群馬県藤岡市本郷別所出土 古墳時代・6世紀 -
埴輪 髷を結う男子
千葉県柏市出土 古墳時代・6世紀 -
埴輪 盾持人
群馬県太田市薮塚町若水塚出土 古墳時代・6世紀
これは3世紀から6世紀、権力者の墓の上やまわりに立て並べられた土製品である埴輪です。6世紀にはこのように人物を象った埴輪が増えますが、中でもこの盾持人は特別な役割を担っています。その役割とは、古墳を守るガードマンです。盾持人は全国で見つかっていますが、ほぼ例外なく古墳の中心から離れた縁に置かれました。古墳を背に盾を持って立ち、邪悪なものの侵入を防いでいたのでしょう。大きな耳で、周囲に異変がないか聞き耳を立てています。この埴輪のように笑顔のものが多いのですが、中には目を見開いてびっくりしたような顔、相手を威嚇するような顔もあり、表情豊かなのが特徴です。笑いや怒りの表情には邪をはらう効果があると信じられていたのかもしれません。 埴輪はその身体の表現で、身分がわかります。まず、手や足が表されているのが、王や巫女などの身分が高い人々。次に、手の表現だけがあって足のない半身像が続き、一番身分の低い人々は手や足を省略して表されました。この盾持ち人は、手や足の表現がないので、格下の身分だったようです。また、作られ始めた当初は盾がしっかり表現されていたのが、時代が下りコピーを重ねるうちにその表現が簡略化されていったとも言われます。もはや盾を持つというより、自らが盾の一部のように表現されており、まさに全身で古墳を守っているかのようです。 -
埴輪 挂甲の武人
栃木県真岡市 鶏塚古墳出土 古墳時代・6世紀
冑を被り、小さな鉄板を革紐+かわひも+でつなぎ合わせた挂甲を身につけ、大刀をまさに抜こうとする姿をあらわしています。別造りの上半身と下半身を組み合わせるという特徴的な造形技法の埴輪です。同様の埴輪が茨城・栃木・福島県から出土しており、製作者の交流がうかがえます。 -
埴輪 猿
伝茨城県行方市 大日塚古墳出土 古墳時代・6世紀
猿を表した埴輪は、非常に珍しい存在です。元々は子猿を背負っており、Y字状にその痕跡が残っています。親猿は子猿の様子をうかがうために顔をやや横に向けていると考えられます。顔面などには赤色顔料が残り、生き生きとした母猿の表情を捉えた傑作です。 -
(右)埴輪 笑う男子 群馬県伊勢崎市 赤堀村104号墳出土
特別展「はにわ」楽しみですね
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