2024/11/16 - 2024/11/16
225位(同エリア4544件中)
+mo2さん
この旅行記スケジュールを元に
東京国立博物館で開催されている「はにわ展」に行ってきました。
HPより
埴輪とは、王の墓である古墳に立て並べられた素焼きの造形です。その始まりは、今から1750年ほど前にさかのぼります。古墳時代の350年間、時代や地域ごとに個性豊かな埴輪が作られ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えています。なかでも、国宝「埴輪 挂甲の武人」は最高傑作といえる作品です。この埴輪が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念し、全国各地から約120件の選りすぐりの至宝が空前の規模で集結します。素朴で“ユルい”人物や愛らしい動物から、精巧な武具や家にいたるまで、埴輪の魅力が満載の展覧会です。
※写真が多くなったので2つに分割しました。解説はHPを参照しています。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
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10月16日から開幕したはにわ展ですが、かなり混雑。平成館の前に行列ができています。
東京国立博物館 美術館・博物館
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イチオシ
「埴輪 踊る人々」埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
埴輪といえばこれ!と思われる方も多いですが、実は時代が新しく、表現の省略が進んだ姿です。その反面、埴輪がもつ独特な「ゆるさ」を象徴する存在でもあります。王のマツリに際して踊る姿であるとする説のほかに、近年は片手を挙げて馬の手綱を曳く姿であるとする説も有力です。 -
今回は、ほとんどの展示が写真撮影OKでした。
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「金象嵌銘太刀」奈良県天理市 東大寺山古墳出土 古墳時代・4世紀
東京国立博物館蔵 -
「鍬形石」奈良県天理市 東大寺山古墳出土 古墳時代・4世紀
東京国立博物館蔵 -
「車輪石」奈良県天理市 東大寺山古墳出土 古墳時代・4世紀 東京国立博物館蔵
南海産のオオツタノハの貝輪を石にうつした腕輪形石製品を車輪石と呼ぶ。全体に大ぶりの作りでていねいに仕上げられている。肋条の一部が剥離しているが完形品である。中央には円孔があり、穿孔時の擦痕もとどめている。裏面もていねいに仕上げられ、側面もていねいに磨かれている。 -
「石釧」奈良県天理市 東大寺山古墳出土 古墳時代・4世紀 東京国立博物館蔵
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「衝角付冑」「頸甲」「横矧板鋲留短甲」熊本県和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀 東京国立博物館蔵
短甲とは、胴周りを守るための武具です。本品は横長の鉄板を革紐で綴じあわせて組み立てています。金色に輝く蝶番板によって右前胴を開閉でき、身に着けることができました。ヤマト王権が製作して下賜した品だと考えられています。 -
「衝角付冑」「頸甲」「横矧板鋲留短甲」(横から)
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「画文帯同向式神獣鏡」熊本県和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀
東京国立博物館蔵
江田船山古墳からは6面の銅鏡が出土しており、熊本県の古墳では最多量です。その内の5面は中国南朝の宋にて作られた舶載鏡(中国鏡)であり、1面は日本列島内で作られた倭鏡(国産鏡)です。これだけの鏡を副葬する被葬者は、かなり大きな権力を持った人物であったと考えられます。 -
「金製耳飾」熊本県和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀
東京国立博物館蔵
水滴形および円錐形の飾りの付いた三連のチェーンをぶら下げた金製耳飾りで、一部に銀やガラス製の部品が使われています。揺れ動くたびにダイナミックにきらめき、音を奏でる最先端のアクセサリーでした。朝鮮半島南部にあった古代国家、加耶(かや)で製作され、熊本の豪族にもたらされたものでしょう。 -
「金銅製沓」
熊本県和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀
東京国立博物館蔵
金銅板を鋲で留めて作られた全長34センチメートルの沓で、亀甲文で飾られ、各交点には小さな飾りが付けられていたと推定されます。死者のための沓で、底は全面に突起があり、実際に履いて歩くことはできません。朝鮮半島の百済で作られました。沓は耳飾りとともに朝鮮半島から伝来した新しいファッションのひとつで、人物埴輪の装いにも見られます。 -
「金銅製鈴付大帯」群馬県高崎市綿貫観音山古墳出土 古墳時代・6世紀 文化庁(群馬県立歴史博物館保管)
群馬県立歴史博物館 美術館・博物館
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「金銀装頭権太刀」群馬県高崎市綿貫観音山古墳出土 古墳時代・6世紀 文化庁(群馬県立歴史博物館保管)
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「金銅製環状鏡板付轡」群馬県高崎市綿貫観音山古墳出土 古墳時代・6世紀 文化庁(群馬県立歴史博物館保管)
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大仙古墳(仁徳天皇陵)の展示品のみ、写真撮影不可でした。
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「円筒埴輪」
奈良県桜井市 メスリ山古墳出土 古墳時代・4世紀
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵
日本最大の埴輪。メスリ山古墳では、後円部中央の竪穴式石室を取り囲むように多数の巨大な円筒埴輪がたてられました。この円筒埴輪はそのうち最大のものです。2メートルを上回るその高さ、大きさもさることながら、2センチメートルほどしかない薄さにも注目です。 -
「模造 盾形埴輪」原品:奈良市 佐紀陵山古墳出土
昭和時代・20世紀、原品:古墳時代・4世紀 東京国立博物館蔵 -
「水鳥形埴輪」大阪府羽曳野市 伝応神陵古墳出土 古墳時代・5世紀 東京国立博物館蔵
折りたたんだ羽と尾羽があり、足は表現されていない。首を上方に伸ばす特徴と体部下方に張り出した鍔状突帯の存在は、あたかも水面を泳ぐ水鳥の姿を現しているようである。色調が白色であることから白鳥を表現しているのかもしれない。 -
今城塚古墳、大阪府高槻市郡家新町にある前方後円墳。
造営時の6世紀前半では最大級の古墳。宮内庁の治定は受けていないが第26代継体天皇の真の陵とする説が有力。今城塚古墳 名所・史跡
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「埴輪 挂甲の武人」「埴輪 捧げものをする女子」大阪府高槻市 今城塚古墳出土 古墳時代・6世紀 大阪・高槻市立今城塚古代歴史館蔵
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「家形埴輪」大阪府高槻市 今城塚古墳出土 古墳時代・6世紀
大阪・高槻市立今城塚古代歴史館蔵
3つのパーツを組合せてつくられた巨大な家形埴輪で、屋根の上部と床下の高床部分が別づくりになっています。屋根の上には現代の神社建築にも通じる千木と鰹木がのせられており、大王にふさわしい建物であることがわかります。 -
「盾形埴輪」大阪府高槻市 今城塚古墳出土 古墳時代・6世紀
大阪・高槻市立今城塚古代歴史館蔵 -
円筒埴輪は、古墳時代に古墳の上に樹立された埴輪の一種であり、土管状の形態をしたもので、埴輪の中で一番早く登場します。その起源は弥生時代後期(2世紀)に、現在の岡山県を中心とする地域である吉備の弥生墳丘墓(楯築墳丘墓など)で発達した、葬送儀礼用の特殊器台・特殊壺(特殊器台型土器・特殊壺型土器とも呼ばれる)であると考えられています。
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「特殊器台・特殊壺」岡山県新見市西江遺跡出土 弥生時代2~3世紀 岡山県教育委員会(岡山県立博物館保管)
岡山県立博物館 美術館・博物館
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「朝顔形円筒埴輪」奈良県天理市東殿塚古墳出土 古墳時代3~4世紀 奈良・天理市教育委員会
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「鰭付楕円筒埴輪」奈良県天理市東殿塚古墳出土 古墳時代3~4世紀 奈良・天理市教育委員会
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「鰭付円筒埴輪」兵庫県神戸市 五色塚興奮出土 古墳時代4世紀 兵庫・神戸市
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「壺形埴輪」愛知県犬山市青塚古墳出土 古墳時代4世紀 愛知・犬山市教育員会(まほらの館保管)
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「円筒埴輪」奈良県天理市 東大寺山古墳出土 古墳時代4世紀 東京国立博物館蔵
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「円筒埴輪」奈良県三宅町岩見出土 古墳時代・5~6世紀 東京国立博物館蔵
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「円筒埴輪」愛知県春日井市 咲美二子山古墳出土 古墳時代・6世紀 愛知・春日井市教育委員会
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「顔付円筒埴輪」群馬県前橋市中二子古墳出土 群馬・前橋市教育員会(大室はにわ館保管)
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イチオシ
「埴輪 天冠をつけた男子」
福島県いわき市 神谷作101号墳出土 古墳時代・6世紀
福島県蔵(磐城高等学校保管)
美豆良を肩まで垂らしたヘアスタイルに、両手を前に捧げ胡坐をかいて座る端正な顔立ちの男性です。三角形の冠のひさしの先端には7つの鈴が上下に揺れています。左腰には大刀と弓を射る時の防具である鞆を下げた盛装のいでたちです。衣服や冠、頬は赤く彩色されており、威儀を正し拝礼する若き王の姿をほうふつとさせます。 -
「家形埴輪」宮城県名取市 経の塚古墳出土 古墳時代・5世紀 東京国立博物館蔵
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「埴輪 子持家」宮崎県西都市 西都原古墳群出土 古墳時代・5世紀 東京国立博物館蔵
家形埴輪は形象埴輪のなかでも中心的な存在です。本例は、竪穴建物とみられる主屋の周りに4つの小さな家を付す、他に類例のないものです。小さな家の屋根の形態は、建物の前後と左右とで異なっています。複雑な構造であり、特別な建物だったのでしょう。 -
「椅子形埴輪」群馬県伊勢崎市 赤堀茶臼山古墳出土 古墳時代・5世紀 東京国立博物館蔵
立体的な装飾を施した椅子です。腰掛(こしかけ)部はU字形となり、肘掛用の丸縁が付きます。背もたれの上縁は2つの円が並んだような形となり、貴人にかざす翳のようにみえます。古墳時代の椅子は少なく、首長や巫女といった特別な地位の人が座った椅子を模したと考えられます。 -
「船形埴輪」大阪市長原高廻り1号墳出土 古墳時代4~5世紀 文化庁(大阪歴史博物館保管)
これは船の形をした埴輪。有力者や王の墓である古墳を飾った素焼きの土製品です。大阪歴史博物館 美術館・博物館
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「船形埴輪」宮崎県西都市 西都原古墳群出土 古墳時代・5世紀 東京国立博物館蔵
外洋を航海するための大型の準構造船がモデルとみられます。舷側板の上にはオールで漕ぐための軸受けが各6個付きます。軸受けが傾く方向が船尾で、その反対が船首です。こうした船の埴輪は古墳の被葬者が司っていた外洋への航海を象徴しているのでしょう。 -
「模造船形埴輪」原品:三重県松坂市宝塚1号墳出土 古墳時代·5世紀 文化庁(九州国立博物館保管)
九州国立博物館 美術館・博物館
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「短甲形埴輪」群馬県藤岡市 白石稲荷山古墳出土 古墳時代・5世紀 東京国立博物館蔵
古墳時代中期に特徴的な胴鎧(短甲)を形象した埴輪です。三角形の地板をはじめ鉄板の形状、鉄板の端に巻いた覆輪の様子や鉄板を綴じ合わせた革紐など、細かい特徴がよく表現されています。下部にはスカート状の防具である草摺を装着しています。 -
「馬形埴輪」三重県鈴鹿市 石薬師東古墳群63号墳出土 三重県(三重県埋蔵文化財センター保管)
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お尻の穴もあります。
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「旗を立てた馬形埴輪」埼玉県行田市酒巻14号墳出土 古墳時代・6世紀 埼玉・行田市郷土博物館
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「埴輪 挂甲の武人」栃木県真岡市 鶏塚古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
冑を被り、小さな鉄板を革紐でつなぎ合わせた挂甲を身につけ、大刀をまさに抜こうとする姿をあらわしています。別造りの上半身と下半身を組み合わせるという特徴的な造形技法の埴輪です。同様の埴輪が茨城・栃木・福島県から出土しており、製作者の交流がうかがえます。 -
「太刀形木製品」奈良県桜井市小立古墳出土 古墳時代・5世紀 奈良・桜井市教育員会(桜井市立埋蔵文化センター保管)
儀礼用の刀 -
「靫形木製品」奈良県桜井市小立古墳出土 古墳時代・5世紀 奈良・桜井市教育員会(桜井市立埋蔵文化センター保管)
大きな飾りの矢入れ -
イチオシ
「埴輪 顎髯の男子」伝茨城県出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
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「武装石人」福岡県八女市鶴見山古墳出土 古墳時代・6世紀 福岡・八女市(岩戸山歴史文化交流館保管)
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「武装石人」福岡県八女市鶴見山古墳出土 古墳時代・6世紀 福岡・八女市(岩戸山歴史文化交流館保管)
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