2024/07/20 - 2024/07/20
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+mo2さん
この旅行記スケジュールを元に
2024年最初の展覧会は、東京都美術館「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」で開幕日の1月27日に行ってきました。半年後の7月、八王子の東京富士美術館に巡回してきたので再度見に行ってきましたが、なんとこちらは会場内、すべて写真・動画撮影OKとなっていました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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パリからアメリカへ。19世紀後半、大都市パリには国外からも多くの画家が集いました。パリで印象派に触れ、学んだ画家たちは新しい絵画の表現手法を自国へ持ち帰ります。
東京富士美術館 美術館・博物館
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アメリカ・ボストン近郊に位置するウスター美術館から来日した出品作品のほとんどが日本初公開。フランス印象派を代表する画家たちの作品はもちろん、アメリカの印象派代表する画家ハッサムらの作品が一堂に。
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展示室に入ってすぐのエリアには、睡蓮の池に没入できるような空間が広がります。
東京富士美術館にしかない仕掛けです。 -
ウスター美術館のあるウスターはマサチューセッツ州にあり、ボストンに次ぐ第2の都市。古代エジプトから現代美術まで約4万点のコレクションを誇っています。開館当初から収集している印象派のコレクションは日本初公開です。
ウスター美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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展覧会は5章構成。第1章「伝統への挑戦」では、印象派が生まれる前、19世紀のフランス、アメリカの風景画を紹介します。フランスではクールベやコローなど、写実主義やバルビゾン派の画家たちが、アメリカではトマス・コールらがあるがままの自然の美しさに気づき、絵を描きました。
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トマス・コール「アルノ川の眺望、フィレンツェ近郊」1837年 ウスター美術館
トマス・コールは、19世紀のアメリカで活躍した風景画家です。彼の作品は、自然の美しさと壮大さを描き出すことで知られています。「アルノの川の眺望、フィレンツェ近郊」は、イタリアのフィレンツェ周辺の風景を描いた作品です。絵画全体に広がる壮大な風景は、まるで自然の神秘を感じさせます。空と大地、川と山々が絶妙なバランスで描かれており、見る者を圧倒します。 -
コンスタン・トロワイヨン「村の道」1840年代 ウスター美術館
陶磁器の町セーヴルで磁器職人の子に生まれたトロワイヨンは、最初は絵付職人として磁器工場で働いていましたが、その後画家を志し独学で絵を学び、さらに風景画家としての基本を友人の画家ジュール・デュプレとナルシス・ディアズに教わりました。 1840年代のはじめ、パリ近郊フォンテーヌブローの森で制作していたトロワイヨンは、やがてバルビゾンでテオドール・ルソーやポール・ユエらとも交友を結ぶようになり、バルビゾンの画家たちの絵画観に共鳴してゆきます。フォンテーヌブローの森を描いた絵画のなかでも、本作のブナの並木道はひときわ目を引きます。 -
コンスタン・トロワイヨン「リンゴ採り、ノルマンディー」1850年代 ウスター美術館
本作に見られる、曇り空を透過しリンゴの木の葉から漏れるようなニュアンスを捉える彼の卓越した能力は、印象派の画家の間で称賛されました。 -
ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ「山を下るボヘミアン」1844年頃 ウスター美術館
ナルシス・ヴィルジル・ディアス・ド・ラ・ペーニャは、19世紀のフランスの画家であり、その作品は繊細なタッチと美しい色彩で知られています。「山を下るボヘミアン」も彼の傑作の一つであり、その巧みな技法が光ります。作品全体に描かれた風景の奥行きや、人物の表情、物体の質感など、細部まで丁寧に描かれています。ディアスの技術力はまさに圧巻です。 -
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「幸福の谷」1873年 ウスター美術館
ジャン=バティスト・カミーユ・コローの「幸福の谷」で描かれているのは、具体的な場所については、パリ東部の町クブロンか、彼の父親が購入した別荘があったパリ郊外の村ヴィル=ダヴレーのどちらかであると考えられています。制作年からして晩年の作であり、画家の後期の作品に特徴的な銀灰色の靄に包まれたような独特の色調で描かれています。ここでは、現実の風景の写生を土台にしつつ、人は架空の人物をつけ足して叙情的な雰囲気を作り出しているとされます。 -
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー「ヴィル=ダヴレーの牧歌的な場所 ―池畔の釣り人」1865-70年 ウスター美術館
コローが21歳の時、父親はヴィル=ダヴレーに別荘を購入しました。以後コローはその一隅をアトリエとして、しばしば滞在し、数々の作品を描きました。これもその一つで、池畔の釣り人を描いた作品です。 -
シャルル・フランソワ・ドービニー「ヨンヌ川の橋(夕暮れ)」1875年 ウスター美術館
ドービニーは、1870年代初頭、ロンドンでクロード・モネと出会い二人でオランダを旅しています。晩年の作品でみられる自由な絵の具と扱いや、空にひかれたピンクと青の筆遣いはモネの影響を示しています。 -
ギュスターヴ・クールベ「女と猫」1864年 ウスター美術館
ギュスターヴ・クールベの『女と猫』は、美しい女性が白いドレスを身にまとい、優雅に座っている様子が描かれています。その膝の上には、茶色い毛並みの猫が寄り添っています。女性の表情は穏やかで、猫との触れ合いから得られる心の安らぎが伝わってきます。 -
ジュリアン・デュプレ「干し草作り」1886年 ウスター美術館
ジュリアン・デュプレの絵画『干し草作り』は、美しい風景と農作業の情景が描かれた作品です。この作品の魅力の一つは、絵の中の色彩の使い方です。
ジュリアン・デュプレは、草地の明るさや太陽の光の表現に独自の技法を用いており、その結果、絵には豊かな色彩と明るさが感じられます。また、彼の緻密な描写力によって、風景の細部までが非常にリアルに描かれており、まるでその場にいるかのような感覚を覚えます。 -
ジョージ・イネス「パリセーズの対岸」1870年 ウスター美術館
ジョージ・イネスは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したアメリカの風景画家です。彼は特にカリフォルニアの風景を描くことで知られており、その作品は自然の息吹や光の表現に優れています。
彼の作品は、風景の美しさだけでなく、その背後にある感情や哲学的な思考をも描き出しています。 -
ウィンスロー・ホーマー「冬の海岸」1892年 ウスター美術館
ウィンスロー・ホーマーは日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、19世紀アメリカを代表する画家の1人。なかでも海を描いた作品群がアメリカ人の心に訴えました。また、彼の画風は印象派との共通点と日本の美術の影響が指摘されていますが、それは本作にも表れています。この絵で描かれているのは冬の海辺。ラベンダー色の空の下、灰色みを帯びた岩場には雪が積もり、水しぶきを上げる海は淡いブルーの色調が繊細な変化を見せています。構図は、岩場が左上から右下にかけてゆるやかに対角線上を横切り、右側の波とせめぎ合う形になっています。前景に岩場が配置されているので鑑賞者はその手前に立って見ている感覚があり、この情景を近しいものとして受け止めることができます。 -
第2章: パリと印象派の画家たちでは、モネやルノワール、ピサロなどの印象派の作品のほか、彼らと交流し、そして強い影響を受けたアメリカの画家、メアリー・カサットやチャイルド・ハッサムの作品などが紹介されています。
ルイ=ウジェーヌ・ブーダン「工事中のトゥルーヴィルの港」1890年 ウスター美術館 -
クロード・モネ「税関吏の小屋・荒れた海」1882年 日本テレビ放送網株式会社
モネは少年時代のほとんどを過ごしたノルマンディの港町ル・アーヴルをこよなく愛しました。1882年ほぼ同構図の3点とともに、この税関吏の小屋を描き始めた頃の作品です。 -
アルフレッド・シスレー「洗濯場」1876年 ウスター美術館
シスレーの作品は、どんな天候でも水面上の光の戯れに執着するという点で、きわめて印象派らしい。彼は庭園や舟遊びなどをあまり描かず、代わりに地元の人々の労働に焦点をあてました。 -
カミーユ・ピサロ「ルーアンのラクロワ島」1883年 ウスター美術館
ルーアンはセーヌ川沿いに位置し、また水運で繁栄した商業都市であり、ピサロなどの画家たちが工場の景観や煙突から出る煙が大気に薄まっていく様子に魅了されて訪れました。ピサロたちは人脈を築いて絵画を売り込むためにもルーアンを訪れ、モネの兄レオンが印象派の作品を収集家たちに勧めるなど、近代美術コレクションの最前線となりました。 -
カミーユ・ピサロ「ディエップの船渠デュケーヌと ベリニー、曇り」1902年 ウスター美術館
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ベルト・モリゾ「テラスにて」1874年 東京富士美術館
本作が描かれたのは、記念すべき第1回印象派展が開かれた1874年の夏。場所はノルマンディ海岸沿いのフェカンで、父方の親戚であり、モデルも務めたリュシアン・ブルジエ夫人の別荘です。モデルは男性服を彷彿とさせる「テーラード・カラー」(背広型の襟)があしらわれた外出用と思われるツーピース状のドレスに麦わら帽子という比較的くつろいだ服装をしています。テラスから遠景を見下ろす構図は斬新で、遠景の海にはヨット遊びに興じる人々の姿も確認できます。本作は1877年の第3回印象派展にモリゾが出品した12点のうちの一つです。本作は印象派を擁護する批評家の目を奪い、賞賛を受けました。 -
ピエール=オーギュスト・ルノワール「アラブの女」1882年 ウスター美術館
ルノワールが1881年と82年にアルジェリアを訪れた時、アルジェリアはフランスの植民地でした。当時の人々や風景の描写の多くにオリエンタリズムの特徴がみられます。 -
メアリー・カサット「裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)」1902-03年 ウスター美術館
アメリカ生まれのカサットは、印象派を自国にいち早く紹介した女性画家です。カサットは、愛情あふれる母子像を得意としました。この作品は彼女特有の柔らかく温かい色調で母と子のきずなをあらわしています。 -
チャイルド・ハッサム「花摘み、フランス式庭園にて」1888年 ウスター美術館
ハッサムはボストンで成功を収め、1866年にパリのアカデミー・ジュリアンに留学しました。しかし、学校の堅苦しく平凡な体制に幻滅し1888年に辞めたものの、パリで過ごした時間は彼に大きな影響を与えました。パリで前衛的な美術(バルビゾン派から印象派まで)を目にし、それらを取り入れて独自の様式を形成していきました。彼の作品は力強い筆づかいや鮮やかな色彩、非対称の構図などで、アメリカに印象派の要素を持ち帰ることになりました。描かれた場所はおそらくパリ近郊にある友人(ブルーメンタール家)の邸宅の庭園だと思われます。 -
ピエール=オーギュスト・ルノワール「闘牛士姿のアンブロワーズ・ヴォラール」1917年 日本テレビ放送網株式会社
アンブロワーズ・ヴォラールは、パリの有名な画商で、セザンヌやゴッホ、ピカソなどの作品を早くから評価した人物としても知られています。ルノワールとは1895年頃に知り合い、24年にわたって長らく交友が続きました。この作品は、ルノワールが最後に描いた肖像画と言われており、ヴォラールはこの絵を生涯手放すことはなかったそうです。 -
クロード・モネ「睡蓮」1908年 ウスター美術館
1909年にパリの画廊で発表された連作のうちの1点で、世界で初めて美術館に購入されたモネの睡蓮として知られています。 -
クロード・モネ「睡蓮」の購入にまつわる書簡も合わせて展示されており、購入までの値段交渉などのリアルな駆け引きをたどることができます。
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第3章: 国際的な広がり この章では、海を渡って広がった印象派を紹介しています。印象派は日本美術から影響を受けたことが知られていますが、当時フランスに留学していた日本人画家たちがその印象派の影響を受け、日本の洋画界に革新をもたらしました。
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー「「バラ色と銀:磁器の国の姫君」の ための習作」1863-64年 ウスター美術館 -
アルフレッド・ステヴァンス「母」1870年頃 ウスター美術館
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ヨゼフ・イスラエルス「砂丘にて」1890年以後 ウスター美術館
ヨゼフ・イスラエルス'はオランダの画家で「ハーグ派」の代表的な画家です。 -
アンデシュ・レオナード・ソーン「オパール」1891年 ウスター美術館
スウェーデン生まれの画家アンデシュ・レオナード・ソーン。1875年から1880年までストックホルムのスウェーデン王立芸術アカデミーで絵画を学び、その後はパリやスペインなどでレアリスムや印象派の作品に触れます。毎年夏には故郷ムーラに戻り、その地の風景を描きました。本作は湖に反射した光をオパールと表現し描いた作品です。 -
ジョン・シンガー・サージェント「水を運ぶヴェネツィアの人」1880-82年 ウスター美術館
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ジョン・シンガー・サージェント「キャサリン・チェイス・プラット」1890年 ウスター美術館
この絵は未完の肖像画ですが、未完成だからこそサージェントの即興描写の筆致がいきいきと残っています。肌の影の部分にも血の通った色で線を入れているし、服の陰影にも効果的に暖色と寒色をリズミカルに置いています。未完成ながら黒の背景とそこに配置されたアジサイが決まっていて、完成しなかったのが不思議なぐらいです。依頼主が気に入らなかったのが中断の理由らしく、結局別の肖像画が描かれたそうです。 -
ジョン・シンガー・サージェント「コルフ島のオレンジの木々」1909年頃 ウスター美術館
サージェントの魅力は人物画だけではない。屋外での光の散乱を捉えたこの作品は非常に印象派的で、展示解説にはモネとの交流についての言及がありました。エーゲ海の煌めく陽光が見事に捉えられています。 -
黒田清輝「草つむ女」1892年(明治25) 東京富士美術館
黒田清輝は、18歳の時に渡仏し、27歳で帰国するまで約9年間の留学生活を送りました。当初は法律を学ぶための留学でしたが、パリで画家の山本芳翠や美術商の林忠正と出会い、画家に転向します。印象派のように明るい光を描く技法とアカデミックな主題を折衷した「外光派」と呼ばれる様式を牽引したフランス人画家ラファエル・コランに師事しました。帰国後は「白馬会」を結成、さらに東京美術学校に新設された西洋画科の指導者となり、日本の洋画界に革新をもたらしました。本作はフランス留学時代の作品で、前年に描かれた「摘草」には、野草を摘んでいる同じポーズの女性が描かれています。また、黒田はバルビゾン派の画家ジャン・フランソワ・ミレーに傾倒していた時期があり、本作はミレーが描いた働く農民の姿を想起させますが、技法は印象派的で、画面全体に温かな光が溶け込んでいます。 -
久米桂一郎「林檎拾い」1892年(明治25)久米美術館
久米桂一郎は、黒田清輝と共に明るい外光派の画風を広げ、明治洋画壇の指導的役割を果たしました。また中期以降は美術行政家、教育者としての功績を多くのこしました。6年間のフランス留学後半期を過ごしたブレア島での代表作。久米美術館 美術館・博物館
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久米桂一郎「秋景」1895年(明治28)久米美術館
900年パリ万博に出品された三点のうちの一点。 -
斎藤豊作「風景」1912年(明治45/大正元)頃 郡山市立美術館
斎藤豊作は、東京美術学校西洋画科を卒業。1906年にパリに渡り、新印象主義などを学び帰国。当時の文展、二科会にこの新思潮を伝えます。20年に再び渡仏し、フランスに定住しました。生涯に残した作品は少ないが、完成度の高い鮮やかな点描作品で知られます。郡山市立美術館 美術館・博物館
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太田喜二郎「風景」1908-13年(明治41-大正2)目黒区美術館
点描表現や印象派を日本にもたらした画家として紹介されてきた、京都の洋画家・太田喜二郎。点描表現で農村風景を描き、明るい作風で注目を集めました。目黒区美術館 美術館・博物館
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太田喜二郎「サン・ピエール寺院」1910-11年(明治43-44) 郡山市立美術館
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児島虎次郎「ルクサンブール公園の噴水」1919-23年頃(大正8-12)府中市美術館
府中市美術館 美術館・博物館
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中沢弘光「舞子」明治後期 府中市美術館
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第4章「アメリカの印象派」では、ジョゼフ・H・グリーンウッドやチャイルド・ハッサムなど、アメリカを代表する印象派画家たちの作品が紹介。印象派の技法を取り入れながらアメリカらしい風景や自然を追い求め、それぞれの画家の独自の解釈を交えて異なる様相を見せています。
ウィリアム・メリット・チェイス「ウィリアム・クラーク夫人」1915年頃 ウスター美術館 -
フランク・ウェストン・ベンソン「ソリティアをする少女」1909年 ウスター美術館
フェルメールの影響も受けたというフランク・ウェストン・ベンソンの、端正で美しい作品。 -
ジョゼフ・H・グリーンウッド「リンゴ園」1903年 ウスター美術館
1857年アメリカ生まれの風景画家ジョゼフ・H・グリーンウッド。地元であるニューイングランドの穏やかな風景を多く描き残しています。本作もニューイングランドにあるりんご園を描いた作品です。 -
ジョゼフ・H・グリーンウッド「雪どけ」1918年 ウスター美術館
1857年アメリカ生まれの風景画家ジョゼフ・H・グリーンウッド。地元であるニューイングランドの穏やかな風景を多く描き残しています。本作はニューイングランドの冬の雪解けの様子を描いた作品です。 -
ジョン・ヘンリー・トワックマン「滝」1890年頃 ウスター美術館
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ウィラード・リロイ・メトカーフ「プレリュード」1909年 ウスター美術館
アメリカらしさを感じる、田園風景の春を表現していました。穏やかな風景が心を癒してくれました。 -
チャイルド・ハッサム「コロンバス大通り、雨の日」1885年 ウスター美術館
1859年アメリカのボストン生まれの画家フレデリック・チャイルド・ハッサム。
本作は1883年にパリを訪れ印象派の作品に触れたハッサムが、その後アメリカに帰国後に描いた作品で、コロンバスの大通りの雨の日の様子を描いた作品です。 -
チャイルド・ハッサム「シルフズ・ロック、アップルドア島」1907年 ウスター美術館
本作はボストンの北東80kmほどに位置するショールズ諸島のアップルドア島を描いた作品で、避暑地として有名な地であり、ハッサムも夏の間をこの地で過ごすことが多かったそうです。 -
チャイルド・ハッサム「朝食室、冬の朝、ニューヨーク」1911年 ウスター美術館
アメリカの印象派を代表するチャイルド・ハッサムの「朝食室、冬の朝、ニューヨーク」は、窓辺に座る1人の女性と外の景色を描いた作品です。薄いカーテンの奥に遠くにそびえる高層ビルのシルエットが透けてみえる描写やシンプルな色調から冬の朝の静けさが伝わってきます。 -
ルーサー・エマーソン・ヴァン・ゴーダー「公園にて」1894年以前 ウスター美術館
本作においてヴァン・ゴーダーはニューヨークのセントラルパークの豊かな緑よりも、建造物や複雑な社会的作法に焦点をあてています。 -
エドマンド・チャールズ・ターベル「ヴェネツィアン・ブラインド」1898年 ウスター美術館
大胆な構図と細かい描写、窓から漏れる光と花の表現、そして透き通る肌が美しい。
独特な雰囲気が印象深かったです。 -
エドマンド・チャールズ・ターベル「ヴェネツィアン・ブラインドのための習作」1898年 ウスター美術館
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セシリア・ボー「ヘレン・ビゲロー・メリマン」1908年 ウスター美術館
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最終章となる第5章「まだ見ぬ景色を求めて」は、セザンヌやシニャックら印象派を受け継いだ次の世代の画家たちの作品を紹介。
ポール・セザンヌ「カード遊びをする人々のための習作」1890?92年 ウスター美術館 -
ポール・シニャック「ゴルフ・ジュアン」1896年 ウスター美術館
1863年パリ生まれの新印象派の画家ポール・シニャック。 本作は南仏のリゾート地ゴルフ・ジュアンを描いた作品で、 シニャックはこの地に家を購入し住んでいました。 点描で描かれた作品です。 -
ジョルジュ・ブラック「オリーヴの木々」1907年 ウスター美術館
ジョルジュ・ブラックのキュビズムではなく「フォーヴィスム(野獣派)」の作品。
珍しいタッチを鑑賞できました。色彩の鮮やかさが目を引きました。 -
ロヴィス・コリント「鏡の前」1912年 ウスター美術館
コリントは印象派の支持者で、のちに表現主義に傾倒しました。大きな鏡を前に座る画家の妻。解説によると、この作品を描いた前の年にコリントは脳卒中で倒れ、一時は左半身不随になったそうです。筆致から察するに彼は右利きのようですが、左半身不随は制作に影響があったことでしょう。震えがあって思うように描けなかったという話も伝わっています。 -
マックス・スレーフォークト「自画像、ゴートラムシュタインの庭にて」1910年 ウスター美術館
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都内でも八王子なので東京都美術館美術館で開催時と違い空いていました。ゆっくりと写真を撮る余裕もあります。
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ブルース・クレイン「11月の風景」1895年頃 ウスター美術館
霧の中の風景を抑制した色彩で表現した作品。
アースカラーが魅了でアメリカらしい田園風景を捉えた一枚に。 -
ジョージ・イネス「森の池」1892年 ウスター美術館
スウェーデンの神秘主義者エマニュエル・スウェーデンボルグの信奉者であったイネスの晩年の作品は、形而上学的な傾向が強まりました。「森の池」に見られるような霧がかった大気の表現は、現実と神の世界、目に見えるものと見えないものを同時に表す精神的風景を描いているといいます。 -
ドワイト・ウィリアム・トライオン「秋の入り日」1908-09年 ウスター美術館
トライオンは「秋の入り口」で、マサチューセッツ州サウス・ダートマスの田園風景を、絵具の柔らかな扱い方や繊細な光の輝きによって神秘に満ちた絶景の理想郷へと変貌させています。 -
ドワイト・ウィリアム・トライオン「川、日暮れ」1892年 ウスター美術館
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アレクサンダー・ヘルウィグ・ワイアント「風景」1860-92年 ウスター美術館
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ウィラード・リロイ・メトカーフ「街の風景、チュニス」1887年 ウスター美術館
商業画家としても活動していたメトカーフが描いた、アフリカの街の風景。 -
フランク・ウェストン・ベンソン「ナタリー」1917年 ウスター美術館
写実と印象派の両方を取り入れた光の表現、女性の独立心を表現した作品。美しい光の描写が心に残りました。 -
デウィット・パーシャル「ハーミット・クリーク・キャニオン」1910-16年 ウスター美術館
当時開通したばかりのサンタフェ鉄道が観光PR用に制作を依頼したもので、画家は目隠しをされたまま崖の縁まで連れて行かれ、そこで目隠しをはずして初めて見る壮大な景色をカンヴァスに留めたのです。ピンク、オレンジ、紫などのやわらかな色彩、「粗く、素早い筆致」で「光をとらえる」印象派の技法が存分に発揮された作品は、絵画そのものが光を発しているような神々しさです。 -
ジョン・ヘンリー・トワックマン「急流、イエローストーン」1890-99年頃 ウスター美術館
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フォトスポットも多数用意されていました。
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グッズも色々ありましたが、ウスターといえば、やっぱりウスターソースですよね(笑)
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