2024/03/10 - 2024/03/10
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ポーラ美術館で開催中の「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」の続き
写真撮影が一部の作品を除きOKでした。写真が多くなったので旅行記を分けました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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香水瓶「シャリマー(愛の館)」、ゲラン 1924年頃
ポーラ美術館 美術館・博物館
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香水瓶「リュ・ド・ラ・ペ(平和通り)」、ゲラン 1925年
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香水瓶「ヴォル・ド・ニュイ(夜間飛行)」、ゲラン 1955年
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ルネ・ラリック 香水瓶「ミラクル(奇跡)」、ランテリック社1924年
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ルネ・ラリック 香水瓶「ナルシス/アルテア(むくげ)」、ロジェ・エ・ガレ1912年頃
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ルネ・ラリック 香水瓶「パクレット」(ひな菊)、ロジェ・エ・ガレ 1919年頃
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香水瓶「HIS」ハウス・フォー・メン社 1930年
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ジャン・ドロワ ポスター「PARIS-1924 第8回パリ・オリンピック大会」1924年以降 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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『新しい店舗デザイン、ファサードとインテリア』1929年 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館 美術館・博物館
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ソニア・ドローネー『絵画・オブジェ・同時的テキスタイル・モード』発行:リブレ
リー・デザール・1925年 京都服飾文化研究財団 -
テレーズ・ボニー 写真「ソニア・ドローネーがデザインした衣装に身を包む女性」1925年 京都服飾文化研究財団
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A.M. カッサンドル ポスター「ノルマンディー号」 1935年 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
Van Halen/live In Japanのジャケットですね京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 美術館・博物館
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オルシ ポスター「エトワール劇場 ラ・ルビュ・ネーグル」1925年 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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ジャン・ヴィクトル・ドゥムー ポスター「1931年パリ万国植民地博覧会」1931年 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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ルネ・ヴァンサン ポスター「ヴォワザン」 1925年頃 トヨタ博物館
トヨタ博物館 美術館・博物館
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ゲブリューダ・トーネットウィーンチェア(No.209) 1970年[1870年]武蔵野美術大学 美術館・図書館 他
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ラウル・デュフィ「パリ」1937年
1937年、デュフィは横幅60メートルの巨大な壁画《電気の精》(パリ市近代美術館蔵)を完成させました。あざやかな色彩と、自由闊達な筆で「色彩の魔術師」と讃えられたデュフィは、同年にパリのパノラマを描いた屏風仕立ての本作品でも、色彩と線の豊かな表現を際立たせています。空には月と太陽が同居し、青と黄色に大気を色付け、パリの街をバラ色に染めています。街並みに輪郭を与えるリズム感あふれる直線が、理知的でモダンな印象を与える一方、4本の大きなバラの柔らかな曲線は優雅な表情をみせています。 デュフィは装飾芸術の分野において高い評価を得て、1920年代から30年代にかけて、パリの風景をテーマに、壁画、タペストリーなどの装飾を手がけています。パリ風景の作品群のなかで、本作品に描かれたエッフェル塔や、バラのモティーフはいっそう明確かつ大胆に表現されています。タペストリーのための大きな構図に取り組むかたわら、デュフィはエッフェル塔、凱旋門などの建造物を個別に意匠化したテキスタイルを制作していました。彼の人生のシンボルであるバラの花も、テキスタイルのデザインに欠かせないモティーフでした。本作品は、デュフィが装飾の分野で手がけたパリ風景とバラをテーマにした一連の仕事と、フォーヴィスムの時代に培った色彩の集大成といえます。 -
アメデオ・モディリアーニ「ルネ」1917年
おかっぱ頭にネクタイ姿という、第一次大戦を契機にパリで流行したギャルソンヌ・スタイルのモデルは、憲兵隊司令官の娘ルネ・グロ。画塾アカデミー・ランソンで絵を学び、芸術家をこころざすこの進歩的な女性は、画家キスリングの妻となった。1916年にモディリアーニは、モンパルナスのジョゼフ・バラ通りにあるキスリングのアトリエに出入りし、本作品が制作された1917年にルネとキスリングは結婚している。モンパルナスを代表するこのカップルと画家の絆は固く結ばれ、その友情の証のように本作品の上方にはルネの名が記されている。首を傾いだルネは、大胆に肘をつき、くつろいでいる様子である。ゆるやかに曲線を描く鼻と、笑みをたたえる花びらのような唇は、哀感が漂う大きな瞳に優雅で温かみのある表情を与えている。画家が得意とした直線的なデッサンが、首から上着にかけての構図を引き締める一方で、背景にそえられた草花の装飾文様や、手首にのぞく点描で表わされた繊細なアクセサリーは、ルネの可憐な一面をさりげなく示している。 -
キスリング「ファルコネッティ嬢」1927年
華やかな赤いドレスを纏い、花束を抱えて座る本作品のモデルのルネ・ファルコネッティ(1892-1946)は、パリの大衆演劇の舞台女優であり、デンマーク生まれの映画監督カール・T.ドライエルの映画『裁かるるジャンヌ』(1928年)の主演女優である。ドライエルは、偶然、軽喜劇に出演中の彼女を目にし、この映画の主役に抜擢したという。この映画は、ジャンヌ・ダルクが裁判を受け、異端として裁かれるまでの1日を追ったものであり、人物のクローズ・アップによる心理描写を特徴としています。この作品には若い司祭役で詩人アントナン・アルトーも出演、撮影は18ヵ月かけて行なわれ、1928年に封切られたが、興行的には失敗に終わりました。 キスリングはパリの社交界の人々と交遊し、肖像画を数多く制作しています。本作品にみられる、透明な、そして憂いを湛えた眼はキスリングの描く女性に特徴的な表現ですが、尖った顎、黒い髪、高い鼻に曲線を描いた眉などは、ファルコネッティの容貌の特徴をよくとらえています。 -
第3章 役に立たない機械:ダダとシュルレアリスム
機械の発達は、近代化に抵抗する動きも引き起こしました。1910年代には、欧米の各都市で芸術のシステムに異を唱える芸術運動「ダダ」が起こり、1924年にはアンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表します。彼は理性ではたどり着けない「超現実」を芸術によって探究するシュルレアリスムを創始し、それは1920年代後半から大きな芸術運動となっていきました。シュルレアリスムは機械時代を支える合理主義を批判的に捉え、目的を持つ機械とも、造形的な美しさを探究する彫刻とも異なる、「オブジェ」という新たな概念の立体作品を生み出しました。 -
数理モデル「楕円関数」東京大学総合研究博物館
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数理モデル「クエン曲面」東京大学総合研究博物館
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数理モデル「クンマー曲面」 東京大学総合研究博物館
東京大学総合研究博物館 美術館・博物館
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数理モデル「三次曲面」東京大学総合研究博物館
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第4章 モダン都市東京:アール・デコと機械美の受容と展開
日本では1923年(大正12)に発生した関東大震災からの復興により、急速に近代化が推し進められました。日本のモダンデザインのパイオニアである杉浦非水は、1922年(大正11)からのヨーロッパ遊学を経てアール・デコ様式を昇華させ、明快で力強いデザインによってビルや地下鉄が彩るモダン都市・東京を表現しました。また古賀春江や河辺昌久といった前衛的な芸術家が活躍したのもこの時代です。機械的なモティーフを採り入れ、新しい時代の高揚感と不安とが交錯するような絵画作品が多数生み出されました。 -
杉浦非水 ポスター「帝都復興と東京地下鉄道」発行: 東京地下鉄道株式会社 1930年(昭和5)個人蔵
日本におけるグラフィックデザイナーの先駆けとなった杉浦非水による、アール・デコ様式の影響を受けたポスター -
杉浦非水 『アフィッシュ』第1年第1号 発行: 七人社 1927年(昭和2)7月 愛媛県美術館
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坂田一男 「コンポジション」 1926年(大正15) 福岡市美術館
福岡市美術館 美術館・博物館
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古賀春江「現実線を切る主智的表情」1931年(昭和6)株式会社西日本新聞社(福岡市美術館寄託)
久留米市に生まれた古賀春江(本名:亀雄)は、少年時代に同郷の画家松田諦晶と出会い、画家を志します。1912年(明治45)、周囲の反対を押し切って上京した古賀は、本格的に絵画の勉強をはじめ、1922年(大正11)には新傾向の洋画をめざしていた神原泰、中川紀元らと芸術家集団「アクション」を結成しました。その後、パウル・クレーに影響を受けた童画風のやわらかな描写や、キュビスムの傾向を示していましたが、大正末期から昭和初期にかけてシュルレアリスム(超現実主義)への関心を強めていきます。 -
古賀春江「白い貝殻」1932年(昭和7)
この《白い貝殻》では、マネキン人形のような顔のない女性が空中を浮遊し、まわりには科学への興味をほのめかす幾何学的モティーフ、そして貝などがフォト・モンタージュ風に配されています。女性像はイタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコのいわゆる形而上絵画でよく描かれるマネキン人形を連想させます。古賀は詩作にも才能をみせましたが、モダニズム詩人北園克衛との交流からデ・キリコへの傾倒が強まったといわれています。この女性像の風になびく髪や衣の表現は、イタリア・ルネサンスの巨匠ボッティチェリの《ヴィーナス誕生》(ウフィッツィ美術館)を思わせます。この顔のない女性は空想科学小説に出てくるロボットのように、冷たく無機質な物体ではありますが、別の見方をすれば、科学の時代を象徴する新しい女神といえるかもしれません。さらに、画面左下に小さく描かれ、タイトルにもなっている貝殻は、イヴ・タンギーなどシュルレアリストが好み、古賀もしばしば描いたモティーフです。「白い貝殻」という作品名は、おそらくこの真っ白な肌をした女性と貝のイメージの融合であり、思わせぶりな雰囲気をいっそう高めています。また、このように画面に寄せ集められたイメージの源泉には、当時さかんに発刊されたグラビア雑誌の挿図や写真があるとも考えられています。 -
ポスター「スクーター」 発行: 中央貿易株式会社 1920年代 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 美術館・博物館
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ポスター「ヱビスビール」 発行: 大日本麦酒株式会社 1930年(昭和5)頃 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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山田伸吉 ポスター「十誡」 発行: 松竹座 1925年(大正14)京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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山田伸吉 ポスター「禁断の楽園」 発行: 松竹座 1925年(大正14)京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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山名文夫 ポスター「女性?十月特別号」 発行: プラトン社 1925年(大正14)頃 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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ポスター「御園クレーム」 発行: 伊東胡蝶園 1932年(昭和7)頃 ポーラ文化研究所
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アール・デコ風鏡台 昭和時代 ポーラ文化研究所
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瑛九 フォト・コラージュ 1937年
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瑛九 フォト・コラージュ 1937年
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ムニール・ファトゥミ「モダン・タイムス、ある機械の歴史」2010年
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空山基 「Untitled」 2023年
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エピローグでは、パリ在住の作家ムニール・ファトゥミや空山基、NFT作品も展示。機械文明やデジタル時代の視覚性をテーマに制作を行う現代アーティストを紹介しながら、現代の「モダン・タイムス」も考察します
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空山基「Untitled_Sexy Robot type II floating」2022年
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空山基「Untitled_Sexy Robot type II floating」2022年
横から -
空山基 「Untitled_Sexy Robot_Space traveler」2022年
エアロスミス『ジャスト・プッシュ・プレイ』 に「Sexy Robot #22」がジャケットとして使用されています -
空山基 「Untitled_Sexy Robot_Space traveler」2022年
正面から -
空山基 「Untitled_Sexy Robot_Space traveler」2022年
驚異的な写実力を武器に、人体と機械の美を追求した作品で、国内外で伝説的な存在となっている空山基の作品 -
ラファエル・ローゼンダール「Into Time .com 」2010年 ヌー・アバス
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ラファエル・ローゼンダール「Into Time 23 10 05 」2023年
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