カビタン部屋が面白い出島からまた皿うどん☆長崎・外海・軍艦島を廻るひとり旅三泊⑨３日目

2024/03/13 - 2024/03/13

今回は長崎市、外海・軍艦島を廻ってみました
まだまだ廻りたいところが残る長崎でした。
美味しいものも盛沢山で、卓袱料理も食べてみたいし
ちゃんぽん、皿うどん、食べ比べしようと４店廻りましたが限度でした。
この時期の桃カステラも可愛くって美味、無数にあるカステラも比べてみよう

夜景で有名な稲佐山には昼と夜２度も登ってみました。

１日目・・・新幹線かもめで長崎　　　　　四海楼のちゃんぽん　　　　　　ホテルニュー長崎連泊
　　　　　　グラバー邸など洋館めぐり　　卓袱料理　泊水堂の桃ケーキ

２日目・・・レンタカーで外海の世界遺産の教会巡り
　　　　　　遠藤周作文学館
　　　　　　昼間の稲佐山
　　　　　　長崎歴史博物館　　　　　　　蘇州林の皿うどん
　　　　　　夜景の稲佐山

３日目・・・軍艦島クルーズ　　　　　　　共栄堂のそぼろ皿うどん　松翁堂の桃ケーキ
　　　　　　諏訪神社　シーボルト記念艦　
　　　　　　坂本龍馬亀山社中
　　　　　　出島　　　　　　　　　　　　天天有の皿うどん
４日目・・・平和公園　原爆資料館　浦上天主堂
　　　　　　めがね橋と、駅のかもめ横丁カステラ収集

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

眼鏡橋の辺りからテクテク歩いて　出島和蘭商館跡
厳重に出入りを制限警備していた表門は本来は大きく南寄りの場所でした。
2017年に完成して、130年ぶりの架橋となりました。

出島 名所・史跡

年中無休　朝8時に開いているとは、自由度の高い出島

大きく海に突き出ていた出島は幕末以降に埋め立てられました。
現在は復元整備が進み、当時の街並みが再現されています。
平日の夕方、人も疎らで廻りやすい。多くの建物がある中、興味惹かれるところを廻ってみました。

筆者蘭人部屋
オランダ商館員の住居。帳簿を管理する書記官の住居

世界と出島の関係をジオラマなど使って解説しています。

一階は、世界とつながる出島がテーマ

二階は日本とつながる出島を映像などで紹介しています。
17世紀後半　肥前有田
暖炉などの装飾の為の華麗な品がヨーロッパに向け輸出されました。

18世紀前期　肥前有田
ヨーロッパの喫茶文化の広がりとともに、伊万里などの陶器が出島から輸出されました。

蘭学階梯　1788年天保8年
蘭学の入門書

拝礼筆者蘭人部屋
二階にはオランダ人の首席事務員が住んでいました。

大量な水銀などが出土していて、医療用などに使われたと考えられています。

牛痘苗に使われて子牛の遺体である可能性が高い出土品

種痘接種の様子　出島内の一室で、商館医が治療している様子。

蘭学事始　1869明治2年　複製
杉田玄白がまとめたものを福沢諭吉と玄白の子孫が1869年に上下2巻で出版しました。

解体新書1774年　複製

シーボルト著　日本　シーボルトの日本とその周辺地域に関する研究書

ツュンベリー著　日本植物誌　復刻版
オランダ船の主任医官として来日したツュンベリーは日本で多くの植物を採取し持ち帰り研究成果をまとめ1784年に出版しました。

カビタン部屋　ここが出島の中で一番面白かった見所
カビタンとは、オランダ商館長　当時の豪華な部屋が再現され、暮らしぶりを見ることができます。

(・_・D フムフム
住まいであるとともに、お客をもてなす場でもありました。
1階は商館長の倉庫、二階が居住スペースです。
商館長は、初めはほぼ1年ごとに交代しましたが、終わりの頃には数年続けての在職が多くなりました。最も長くは13年もの滞在でした。

1階の倉庫部分では、当時の生活ぶりも紹介されています。
バドミントンラケット

二階へ

二階の商館長の居住空間再現部分　玄関

玄関の間　ホールとして使われていました。
当時は中央にビリヤード台が置かれていました。照明器具には鳩の装飾が付いていますが、当時のオランダで作られたものを元に複製しています。

17.5畳の部屋　商館の事務を執る部屋　

15畳の部屋
この部屋の様子を描いたと推測される絵から再現されています。

寝間　
商館長の寝室で天蓋付きのベッドが置かれていました。寝台に布団を敷き、蚊帳を張ったという記録が残されています。

そして…女中部屋・・・
とは名ばかりなんですね・・商館長に仕える日本人の女性が使用した部屋。
着任する商館員たちは妻子を同行することが許されていず、出島に入ることが許された唯一の女性は遊女。
遊女がすぐお隣の部屋に待機させられていたとは・・そんな事だったんですか~って感じ・・
シーボルトの奥さんも遊女だし、昔は当然のようにそんな感じだったのね・・

居間　今は埋め立てられてしまってますが、この部屋から海を望み商館員や役人たちが酒盃を傾けている絵が残されています。日常的なサロン

カビタン　商館長部屋　の様子を描いた絵
長崎廻ってると遊女の存在が気になってくるのですが、ここでも遊女だらけ・・
いかつい男だらけだと面白み無いんだろうけど・・絵にして残ってるってところが面白い
ヘンドリック・ドゥーフ二世にも、シーボルトにも遊女との間に子供がうまれている。

夫人と子供を連れてきたカビタンもいたようです・・が・・懇意にしていた遊女もいたんだと・・夫人は来なきゃよかったのにねぇ・・泥沼劇が起こってないんだか?
書かれてないけど・・

図書室・・情報源として図書室は欠かせなかったそう。

大広間・・ゴージャスです。35畳

クリスマスを祝った　阿蘭陀冬至　の祝宴風景

光り輝くシャンデリアが眩いばかり

涼所

当時の様子　かなりカビタン部屋は興味惹かれる、出島で一番面白い展示でした。

一階の展示　量り
輸入品のお砂糖などをはかった量り

出島を再現した建物が続きます。

14番蔵・乙名詰所
通行する人々の監視を行った詰所

襖が独特です。

なんてハイカラな襖・・マネしたくなる。

考古館に寄ってみよ。

現在の地図、赤い部分が出島の部分
出島の周囲は560ｍ

ここでも、出島の遊女が取り上げられていました。遊女との子供も描かれています。

ここにも遊女の姿

遊女のかんざし

指輪　

出島を通じて江戸時代ヨーロッパで大量生産されるようになった陶器が輸入され、当時憧れの対象となりました。

イギリスからの碗

イギリスからの皿

オランダからの小皿

イギリスからの円形皿

オランダ製の徳利

オランダからの鉢

イギリスからの鉢　苺柄がおしゃれな鉢

オランダの注文を示すVOCの紋章付きの品々

旧長崎内外クラブ

長崎内外倶楽部 グルメ・レストラン

洋風建築です。

長崎内外倶楽部の変遷　も興味深く見ました。

外国人居留地という制度が廃止され、壁がなくなった外国人と日本人の間の社交の場として、内外倶楽部は創設されました。

メンバーはグラバーと日本人との間の子供倉場富三郎氏など、多くの著名な日本人、外国人の商人や政治家

明治初めの頃の様子

江戸末期の出島の様子

旧出島神学校
明治11年1878年に建造された現存する日本最古のキリスト教プロテスタントの神学校の建物

神学校の前には

ミニ出島
文政三年頃にかかれた　長崎出島之図　を元に造られたミニ出島

石造日時計　複製
日光の影により朝6時から夕方6時まで測ることができますが、明石市より西にあるため、実際は遅れるんだとか。

１７９８年の大火事前に描かれた絵を元に再現された葡萄棚
棚の下は貯水池になっていて、この付近の菜園などの水まきに使われていました。

次第に日暮れてきました。

出島は21時まで無休なので、いつでも寄れる感じです。

出島表門橋を出て

出島から歩き

思案橋横丁　レトロな雰囲気

思案橋横丁 名所・史跡

天天有　

色紙も並んでました

皿うどんをお願いします~餃子付きで

来ました　かなりトロっとした粘度が濃い

細麺ですが、も少し揚げてくれた方が良かったかも・・

思案橋から電車で

駅へ

長崎駅 (長崎県) 駅

桃ケーキに続いて・・れもも　をデザートにしよっと買って

やっぱり・・桃ケーキのほうが可愛いし美味しい気がします・・個人的感想ですっ。
⑩につづく