2023年5月ベルギーからのドライブ旅行14　ケルン

2023/05/03 - 2023/05/18

コロナ禍あけを待って4年ぶりとなるロマネスク紀行の復活はベルギーからスタートしました。今回も車でオランダ、ドイツ、フランスを巡りました。４日目の行程、５番目の訪問地はドイツのケルンです。

エリア ケルン(ドイツ)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

ボンからは少しエッセン方向に戻る感じで、40分ほど中心市街地に近いリンドナー ホテル シティ プラザにチェックインします。専用の地下駐車場があり旧市街区より価格が安かったので選択しましたが、この辺りはビジネスホテルが多く立ち並んでいます。

近くにローマ時代の城塞跡(Römerturm)があります。遺跡のある交差点を北に曲がります。

300mほど歩くと到着するのがこの教会です。

聖ゲレオン教会(Stiftskirche St. Gereon in Köln )は、ケルンのAltstadt-Nord地区に位置しています。4 世紀にローマ時代の墓地跡に建てられ、それ以来継続的に拡張されてきました。

教会にはロマネスク、ゴシックの各時代の様式が残されていますが、19世紀の改修でバロック時代の物は置き換えられ、ネオロマネスク色合いが強く出ています。

東側にはケルンの大聖堂が見えます。

西構えの部分。上部にドームが見えます。形は八角形に見えますが、実際は楕円形のドーム構造になっています。

側面にある扉口。

砂岩で彫られた15世紀のキリストの埋葬。

ミサの準備なのかあまり見学が出来ませんでした。クリプタ等は見たかってのですが残念です。

ドームの部分はスパンの幅が違うのでほぼ楕円空間となっています。

ロマネスク、ゴシックの部分が混ざっています。

オルガンは2001年の新しい物です。

後陣、聖歌隊席。

三日月のマドンナ像。

ピエタ礼拝堂。壁画は復元された物です。

大聖堂に移動します。最大のゴシック様式の大聖堂といわれるケルンの大聖堂は、1248年に建設が始まり、完成は1880年といわれています。

西側の中央扉口。

アントワープの祭壇。

アントワープの工房で1520年頃に作られた２翼のゴシック後期の祭壇です。

聖クリストフォルスの像

アギロルファスの神殿(Agilolphusaltar )と呼ばれる聖遺物箱。

市の後援者の祭壇(Altar der Stadtpatrone)。
シュテファン。ロッホナーの作品です。

リヒターの窓(Richter-Fenster)と呼ばれるステンドグラス。2007年に設置された南翼廊の窓でこの聖堂で最も新しい物です。

中央の扉。

ブロンズ細工のライオンのドアノブです。

旧市場広場(Alter Markt)へ移動します。

この辺りがケルンの旧市街になります。

広場の裏手、魚市場にある大聖マルティン聖堂(Basilika Groß St. Martin)です。
グロス＝大がつくのはケルン市にはもうひとつ聖マルティン教会があったからです。そちらは塔だけが残っているそうです。

12世紀に修道院教会としてつくられました。19世紀に教区教会に変わっています。

ロマネスクを残していますが、第二次大戦の空襲で倒壊しています。

再建工事は1985年まで続いたといわれています。

中央聖歌隊席。

聖エリフィウスの像。この教会では数少ない12世紀の木像です。4世紀の殉教聖者でかってこの教会の守護聖人として遺物が寄贈されていました。

斬首された首をかかえて歩いたとされるパリのサン・ドニ司教のモデルとなった方のようで、頭をかかえているのは悩んでいるのではなく、切られた頭を保持するポーズのようであります。

２つの天使像。19世紀カール・ホフマンの作とあります。

床のモザイク。

地下祭室。発掘調査で見つかった遺跡が残されています。

15世紀の磔刑。

16世紀のキリスト埋葬。

中央の祭壇。

ケルンは3度目の訪問でした。街には12のロマネスク教会があるといわれ、ひとつの都市にこれだけの数のロマネスク教会があるのはケルンが一番だそうです。
今回は２つだけの訪問で、全部は周りきれていません。総てを廻りきるのは不可能なのでこれで十分かなという気もします。