2023年5月ベルギーからのドライブ旅行９　マーストリヒト

2023/05/03 - 2023/05/18

コロナ禍あけを待って4年ぶりとなるロマネスク紀行の復活はベルギーからスタートしました。今回も車でオランダ、ドイツ、フランスを巡りました。3日目の行程のになります。この日最後の町はまたまた国境を越えてオランダのマーストリヒトです。

エリア マーストリヒト(オランダ)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

マーストリヒトの聖セルファース教会(Basiliek van Sint Servaas)。
起源は６世紀に遡りますが、何度かの改修を経ていますので、様々な様式が混ざっています。

後陣にあるロマネスクのドワーフギャラリー。市の中心部に近いフライトホフ広場、カイザー カレル広場、ヘンリック・ファン・フェルデケ広場の３つの広場の間のひろい空間に位置しています。

聖セルファース教会の南側すぐ横に建っている聖ヨハネ教会。赤い色の塔が特徴的です。
14世紀のゴシック教会で洗礼者ヨハネに捧げられています。

南側の大聖堂前にあるマーストリヒト司教、モヌルフス(Monulfus)とゴンドゥルフス(Gondulfus)の像。二人はこの大聖堂を建てた司教で、モヌルフスが先任者ゴンドゥルフスはその後継となります。

北側は修道院の回廊に面していて、入口は横の広場から入る事が出来ます。

入口正面のネオゴシック様式のタンパン。

修道院の回廊を通って聖堂内部に入ります。

回廊にあるマリア礼拝堂。

西構え(Westwerk)にあるダブルのレリーフ。西側にギャラリーがあります。

西構えはルール地方に多い両内陣、西側にも入口部分を持つ教会を表す言葉でカロリング朝、オートー朝、モサン・アートのロマネスクの特徴のひとつになります。

身廊からの内陣の眺め。20世紀の改修を経ていますのでかなり新しく見えます。

ヴォールト

南側のベルクポータル(Bergportaal)。

12世紀後半から13世紀初頭に造られた扉口です。時代的にはロマネスクですが初期ゴシック様式となっています。

側壁ニッチの部分はロマネスク様式の半円アーチがあります。

ダヴィデやソロモンの王がいますね。

ステンドグラス。20世紀の作品です。

祝祭用の地下祭室。

10世紀から11世紀初頭の物ですが、柱頭等は20世紀にネオ・ロマネスクで置き換えられています。

彩色されたローマ後期の石棺。

石棺の置かれた納骨堂

聖セルファースの聖遺物箱。
12世紀の金細工でセルファース、モヌルフス、ゴンドゥルフスらの司教の遺骨が納められているそうです。

街中を移動してもう一つの教会に向かいます。

マーストリヒトの被昇天の聖母教会(Basiliek van Onze Lieve Vrouwe)。
聖セルファース教会と並んでオランダ最古の教会といわれています。
最もマーストリヒトがオランダ最古の都市といわれていますから、あながち不思議ではないかも知れません。

外観は聖セルファース教会よりロマネスクの要素が強く出ています。11,12世紀の建築です。

側面。戦災の影響もあり20世紀にやはり修復が入っています。

正面の入口、この教会も西構えですので、西正面の横にファザードがあります。

ミサの時間だったので中はうろうろ出来ません。クルプタや内陣は撮りたかったのですが。

聖クリストフォルスはブレてしまいました。残念

海の星(Sterre der Zee)。
スター・デア・ゼーと呼ばれている聖母教会の礼拝堂にある15世紀のマリア像。
オランダやベルギーではとても人気のあるマリア様でマーストリヒトの聖地となっています。

時間が遅くなったのでホテルに行きます。
クルーシュレンホテル マーストリヒト(Kruisherenhotel Maastricht)。教会ではないです。

廃院となった修道院をリニューアルしたホテルで、聖セルファース教会の近くにあります。

内部は完全にリニューアルされています。

位置的に駐車場が便利だったので選びました。

ロフトを設置してレストランとしています。教会の中で食事する感じ。

客室は修道院の回廊をリニューアルしています。

梁が邪魔です。

カツオのたたき。和食?！

白アスパラのリゾット

フォアグラ

デザートはフルーツの盛り合わせ。