2023年5月ベルギーからのドライブ旅行22 ソーリュー

2023/05/03 - 2023/05/18

コロナ禍あけを待って4年ぶりとなるロマネスク紀行の復活はベルギーからスタートしました。今回も車でオランダ、ドイツ、フランスを巡りました。８日目（5月11日）の行程、最初はブルゴーニュ地方のソーリューです。

エリア フランス

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

モン サン ジャン (Mont-Saint-Jean)はブルゴーニュのコートドール県にある中世の村です。デイジョンから西に1時間弱の丘の上に位置します。村の入口付近の駐車スペースに車を止め丘の上を目指して歩きましたが誰に遭う事もありませんでした。

城壁の中に城と教会がありますが、この教会は12世紀に建てられた洗礼者ヨハネ教会(L'église Saint-Jean-Baptiste)になります。

教会のすぐ横に建つモン・サン・ジャンの城。924年にはオータン司教の家臣の城としてその存在が確認されていますが、
現存の城は13世紀の物とあります。

教会は城内のチャペルとして建てられましたが14世紀に教区教会に格上げされています。

改修は13世紀、15世紀に行われています。

誰も居ないのので教会は閉まっています。内部への見学には連絡が必要なようです。

小さなリュネットには十字の紋だけが刻まれています。

城壁は13世紀の物です。さて西に4kmほど行くとモルヴァン地域自然公園があります。次はモルヴァン高地にあるソーリューを目指します。

ソーリューへは西に18kmほど走らせると到着します。人口は2000人強の村ですが、美食の街として知られています。街の広場に車を停め少し歩くと教会が見えてきます。

ソーリューのサン・アンドシュ大聖堂(Basilique Saint-Andoche de Saulieu)。
1840年にフランスの歴史的記念建造物に指定されています。

見学の前にトイレ休憩を含めカフェで一休み。古めかしい名前のカフェでした。

レトロですね。

教会は2世紀にこの地で殉教した３人の聖人アンドチェ、ティルス、フェリクスの聖遺物を保存していました。幾度かの戦乱やフランス革命の破壊の影響で外観は19世紀の修復を受けています。

ポータルは辛うじてロマネスクを残しています。

教会の内部。この教会の白眉は身廊部分の柱頭にあります。

キリストの復活の場面を描いたマグダラのマリアへのキリストの出現。ヨハネ黙示録のノリ・メ・タンジェレ「我に触れるな」として知られています。

旧約聖書にあるバラムと天使。

柱頭彫刻はオータンの影響を受けたといわれています。

動物や植物文様の柱頭もあります。

ユダの絞首刑。

聖家族のエジプト逃亡。

私にとってソーリューは２度目の訪問でした。前回は40年前になりますが、その当時は冬の朝方の訪問で暗い堂内では写真も撮る事が出来ませんでした。今回思う存分撮影させていただきました。

聖歌隊席。

聖歌隊席の脇にある15世紀に作られた聖母子の立像。

聖ロクスの像は、聖母子より古い14世紀と記されています。

大聖堂にあるオルガンは2003年に完成した新しい物です。

木製説教壇。

入口付近にある人頭彫刻は新しそうです。

トランセプトにある柱頭は彩色されています。ケンタウロスの像になります。

身廊部の礼拝堂

身廊の左側にある洗礼盤の礼拝堂はルネッサンス時代のものです。

キリストの誘惑。

神殿への奉納の場面を描いたステンドグラス。

14世紀の木製パネル。聖家族のエジプト逃亡の場面です。

こちらは受胎告知ですね。

聖歌隊席から見たカウンターファザード。

フクロウのいる柱頭。

慈悲の聖母。

教会模型。

最後にレストラン?・ルレ・ベルナール・ロワゾー(Le Relais Bernard Loiseau)。美食の街として知られるソーリューの３つ星レストランです。
素通りですみません。

この旅行記へのコメント （1）

• マリアンヌさん 2023/07/31 21:38:45

  盛りだくさんの柱頭

  とっても魅力的な柱頭が、溢れていて素晴らしいです。
  私にとっては、なかなか行きにくい場所が多いので、画像をアップしていただき、楽しませていただいています。（Google Mapに旗は立てましたけど）
  アルザスロマネスク街道のセレスタのサント・フォア教会も印象的でした。
  現地ツアーで近くのオー・ケニグスブール城は行ったのに･･･
  その当時はロマネスク教会ってよく知らなかったですけど。
  
  続きも楽しませていただきます。
  マリアンヌ