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コロナ禍あけを待って4年ぶりとなるロマネスク紀行の復活はベルギーからスタートしました。今回も車でオランダ、ドイツ、フランスを巡りました。6日目(5月9日)の行程、フランスのアルザスのロマネスク街道の2回目です。

2023年5月ベルギーからのドライブ旅行18 アルザスのロマネスク街道2(La Route Romane d’Alsace)

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2023/05/03 - 2023/05/18

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クリス

クリスさん

コロナ禍あけを待って4年ぶりとなるロマネスク紀行の復活はベルギーからスタートしました。今回も車でオランダ、ドイツ、フランスを巡りました。6日目(5月9日)の行程、フランスのアルザスのロマネスク街道の2回目です。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー
航空会社
ANA
旅行の手配内容
個別手配

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  • 1087年創建のセレスタのサント・フォア教会(Église Sainte-Foy de Sélestat)。かってはベネディクト会修道院の付属教会でした。またドイツ語ではザンクト。フィデス(St.-Fides-Kirche)と呼ばれています。<br />現存する建物の骨幹は12世紀のロマネスクですが、16世紀にまた修道院放棄後の18世紀の改修により残されたロマネスクの部分はそう多くありません。<br />ロマネスク街道では13番目の札所になります。

    1087年創建のセレスタのサント・フォア教会(Église Sainte-Foy de Sélestat)。かってはベネディクト会修道院の付属教会でした。またドイツ語ではザンクト。フィデス(St.-Fides-Kirche)と呼ばれています。
    現存する建物の骨幹は12世紀のロマネスクですが、16世紀にまた修道院放棄後の18世紀の改修により残されたロマネスクの部分はそう多くありません。
    ロマネスク街道では13番目の札所になります。

  • この正面ファザードの入口の部分は、現在に残るオリジナルの部分になります。

    この正面ファザードの入口の部分は、現在に残るオリジナルの部分になります。

  • 教会の向こう側には、改修中のゴシック様式のサンジョルジュ教会(L&#39;église Saint-Georges)があります。

    教会の向こう側には、改修中のゴシック様式のサンジョルジュ教会(L'église Saint-Georges)があります。

  • 中央ポータルのタンパン彫刻は1890年のネオロマネスク様式の物です。

    中央ポータルのタンパン彫刻は1890年のネオロマネスク様式の物です。

  • 教会内部。

    教会内部。

  • 1892年にリンケンバッハ製作のオルガン。

    1892年にリンケンバッハ製作のオルガン。

  • 恐縮ですが柱頭ばかり取ってます。

    恐縮ですが柱頭ばかり取ってます。

  • 身廊の中程にある木製の説教壇。

    身廊の中程にある木製の説教壇。

  • 1733年に建てられたバロック様式の説教壇です。

    1733年に建てられたバロック様式の説教壇です。

  • 中央祭壇。奥のステンドグラスの真ん中は聖フォアの像です。

    中央祭壇。奥のステンドグラスの真ん中は聖フォアの像です。

  • 聖フォアの地下祭室。

    聖フォアの地下祭室。

  • 奥の石像は、セレスタのヒルデガルトの胸像です。彼女はシュヴァーベン公の血筋を持つ人物で聖フォア信仰暑い方でした。亡き夫のためにコンクの修道院に所領を寄進者し、この教会の建設を依頼した人物です。

    奥の石像は、セレスタのヒルデガルトの胸像です。彼女はシュヴァーベン公の血筋を持つ人物で聖フォア信仰暑い方でした。亡き夫のためにコンクの修道院に所領を寄進者し、この教会の建設を依頼した人物です。

  • 床にあるラビリンス模様。

    床にあるラビリンス模様。

  • 屋根の上にコウノトリの巣があります。

    屋根の上にコウノトリの巣があります。

  • 中央の鐘楼はロマネスクの物です。

    中央の鐘楼はロマネスクの物です。

  • 北口のポータルにあるタンパン。1847年の作で聖家族のエジプト逃避が彫られています。

    北口のポータルにあるタンパン。1847年の作で聖家族のエジプト逃避が彫られています。

  • この村にもコウノトリの巣があります。セレスタから南に30km強、コルマールは素通りです。私が前回アルザスを訪れたのは1982年でしたから40年も過ぎています。当時はアルザスのコウノトリは激減していて巣を見かける事はそう多くなかったのですが、2000年代にはだいぶ増加して250組以上になってきているとか。<br />アルザスはコウノトリのシンボルですから嬉しい話です。<br />

    この村にもコウノトリの巣があります。セレスタから南に30km強、コルマールは素通りです。私が前回アルザスを訪れたのは1982年でしたから40年も過ぎています。当時はアルザスのコウノトリは激減していて巣を見かける事はそう多くなかったのですが、2000年代にはだいぶ増加して250組以上になってきているとか。
    アルザスはコウノトリのシンボルですから嬉しい話です。

  • ここはフランスの最も美しい村で知られるエギスハイム(Eguisheim)。エギスアイムとかエーグイスハイムとか表記はまちまちです。

    ここはフランスの最も美しい村で知られるエギスハイム(Eguisheim)。エギスアイムとかエーグイスハイムとか表記はまちまちです。

  • この写真はサン・レオン9世礼拝堂(Chapelle Saint-Léon IX)。13世紀の城塞跡を改装したとありますが、19世紀にネオロマネスク様式で建てられた礼拝堂です。<br />

    この写真はサン・レオン9世礼拝堂(Chapelle Saint-Léon IX)。13世紀の城塞跡を改装したとありますが、19世紀にネオロマネスク様式で建てられた礼拝堂です。

  • 普仏戦争で勝った第二帝政のドイツは併合したアルザスやモーゼル地方にいくつもの記念建築を残しました。この教会もそのひとつなのです。

    普仏戦争で勝った第二帝政のドイツは併合したアルザスやモーゼル地方にいくつもの記念建築を残しました。この教会もそのひとつなのです。

  • 形はロマネスクのそれ風ですが、私としては華美で過剰装飾の印象が強いです。

    形はロマネスクのそれ風ですが、私としては華美で過剰装飾の印象が強いです。

  • エギスハイムはロマネスク街道札所ではありません。

    エギスハイムはロマネスク街道札所ではありません。

  • 観光は簡単に済ませて次に向かいます。

    観光は簡単に済ませて次に向かいます。

  • ロマネスクの教会を目指します。

    ロマネスクの教会を目指します。

  • エギスイムの聖ペテロと聖パウロ教会(Église Saints-Pierre-et-Paul d&#39;Eguisheim)。<br />ちょっと見ロマネスクの教会には見えませんが、鐘楼のみ12世紀の建築が残っています。

    エギスイムの聖ペテロと聖パウロ教会(Église Saints-Pierre-et-Paul d'Eguisheim)。
    ちょっと見ロマネスクの教会には見えませんが、鐘楼のみ12世紀の建築が残っています。

  • 19世紀に鐘楼を残しまるまる新しく改築されましたので、中はこんな感じです。

    19世紀に鐘楼を残しまるまる新しく改築されましたので、中はこんな感じです。

  • 鐘楼、時計塔の下は現在チャペルになっています。ここに残されている塔の下にあるポータルとマリア像が13世紀のロマネスクになります。

    鐘楼、時計塔の下は現在チャペルになっています。ここに残されている塔の下にあるポータルとマリア像が13世紀のロマネスクになります。

  • ロマネスク街道でもこの教会はリストから漏れています。

    ロマネスク街道でもこの教会はリストから漏れています。

  • やや尖がっているのはゴシックへの移行期の13世紀ならではですが、レリーフ彫刻はロマネスクの色合いが強いです。

    やや尖がっているのはゴシックへの移行期の13世紀ならではですが、レリーフ彫刻はロマネスクの色合いが強いです。

  • この胸元が開く木像の聖母子像は「Vierge ouvrante」と名付けられている希少な14世紀の聖母子像です。

    この胸元が開く木像の聖母子像は「Vierge ouvrante」と名付けられている希少な14世紀の聖母子像です。

  • ジゴルスハイムのサン・ピエール・エ・サン・ポール教会(Église Saint-Pierre-et-Saint-Paul de Sigolsheim)。<br />エギスハイムから北上して12kmほどの距離になります。<br />ロマネスク街道のリストでは15番目となります。

    ジゴルスハイムのサン・ピエール・エ・サン・ポール教会(Église Saint-Pierre-et-Saint-Paul de Sigolsheim)。
    エギスハイムから北上して12kmほどの距離になります。
    ロマネスク街道のリストでは15番目となります。

  • ジゴルスハイムはケゼルスブール、キンツハイムと2016年に合併しておりケゼルスベール=ヴィニョーブル(Kaysersberg-Vignoble)というコミューンを形成しています。<br />Vignobleとは葡萄畑の事ですから、名前のとおり村は葡萄畑に囲まれた中にあり、ワイン街道の村加盟の村でもあります。

    ジゴルスハイムはケゼルスブール、キンツハイムと2016年に合併しておりケゼルスベール=ヴィニョーブル(Kaysersberg-Vignoble)というコミューンを形成しています。
    Vignobleとは葡萄畑の事ですから、名前のとおり村は葡萄畑に囲まれた中にあり、ワイン街道の村加盟の村でもあります。

  • 教会は村の中心エグリーズ広場あります。12世紀の教会ですが15世紀、19世紀に改修が行われています。また第二次大戦による爆撃で被害も受けています。

    教会は村の中心エグリーズ広場あります。12世紀の教会ですが15世紀、19世紀に改修が行われています。また第二次大戦による爆撃で被害も受けています。

  • タンパンにはキリストがペテロとパウロに鍵と書物を与える構図が描かれています。まぐさ石には5つのメダリオン。神の子羊に四大福音史家のシンボルです。

    タンパンにはキリストがペテロとパウロに鍵と書物を与える構図が描かれています。まぐさ石には5つのメダリオン。神の子羊に四大福音史家のシンボルです。

  • タンパンはどうやら無事だったようですが、脇柱の柱頭等は修復を受けています。

    タンパンはどうやら無事だったようですが、脇柱の柱頭等は修復を受けています。

  • 奥と手前では違いがありますね。

    奥と手前では違いがありますね。

  • 教会の内部

    教会の内部

  • 洗礼盤の奥に聖アンナ(15世紀)と二人の天使像(16世紀)。

    洗礼盤の奥に聖アンナ(15世紀)と二人の天使像(16世紀)。

  • 多彩色された木製のピエタ像。15世紀の作品です。

    多彩色された木製のピエタ像。15世紀の作品です。

  • ステンドグラスは戦後の物です。

    ステンドグラスは戦後の物です。

  • 続いてケゼルスベール。個人的にはカイゼルベルクの方がしっくりします。そして私たちの世代ではシュヴァイツァー博士の出生地として知られています。

    続いてケゼルスベール。個人的にはカイゼルベルクの方がしっくりします。そして私たちの世代ではシュヴァイツァー博士の出生地として知られています。

  • 観光客が多いです。ドイツ人の団体が多いですね。

    観光客が多いです。ドイツ人の団体が多いですね。

  • 村の中心、噴水の前にある教会の時計塔。正式名称は「Église de l&#39;Invention-de-la-Sainte-Croix de Kaysersberg」直訳でケゼルスベールの聖十字架発見教会なのですけれど省略してサント・クロワ(Sainte-Croix)教会と呼ばれています。

    村の中心、噴水の前にある教会の時計塔。正式名称は「Église de l'Invention-de-la-Sainte-Croix de Kaysersberg」直訳でケゼルスベールの聖十字架発見教会なのですけれど省略してサント・クロワ(Sainte-Croix)教会と呼ばれています。

  • 教会前の噴水。コンスタンティンの噴水(Fontaine Constantin)だそうです。

    教会前の噴水。コンスタンティンの噴水(Fontaine Constantin)だそうです。

  • ロマネスク街道では14番札所になります。

    ロマネスク街道では14番札所になります。

  • 13世紀の教会で、改修履歴はジゴルスハイムと同様に15世紀、19世紀の記録があります。ただ爆撃被害はなかったようです。

    13世紀の教会で、改修履歴はジゴルスハイムと同様に15世紀、19世紀の記録があります。ただ爆撃被害はなかったようです。

  • ポータルはジゴルスハイムの教会のポータルに似ています。13世紀初頭の作品と言われています。

    ポータルはジゴルスハイムの教会のポータルに似ています。13世紀初頭の作品と言われています。

  • タンパンには聖母戴冠が刻まれています。左隅に聖書を抱えているのは、タンパンを製作した彫刻家のコントラドゥス(Conradus)だというのが面白いですね。まぐさ石を支えるのも石工たちのようです。

    タンパンには聖母戴冠が刻まれています。左隅に聖書を抱えているのは、タンパンを製作した彫刻家のコントラドゥス(Conradus)だというのが面白いですね。まぐさ石を支えるのも石工たちのようです。

  • 教会の内部。

    教会の内部。

  • クーポラには15世紀後半の勝利の十字架。

    クーポラには15世紀後半の勝利の十字架。

  • 中央後陣、聖歌隊席。

    中央後陣、聖歌隊席。

  • 主祭壇を飾るのは1518年製作の受難の祭壇画です。コルマールのハンス・ボンガー(Hans Bongart)の作とあります。

    主祭壇を飾るのは1518年製作の受難の祭壇画です。コルマールのハンス・ボンガー(Hans Bongart)の作とあります。

  • カウンターファザードには1720年製作のパイプオルガン。

    カウンターファザードには1720年製作のパイプオルガン。

  • 洗礼盤は15世紀の物とあります。

    洗礼盤は15世紀の物とあります。

  • 人頭彫刻が見えますが、キリストの顔だとも。

    人頭彫刻が見えますが、キリストの顔だとも。

  • なかなか見応えのある教会でした。長くなりましたので続きは次回に。<br />

    なかなか見応えのある教会でした。長くなりましたので続きは次回に。

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