2023/05/03 - 2023/05/18
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クリスさん
コロナ禍あけを待って4年ぶりとなるロマネスク紀行の復活はベルギーからスタートしました。今回も車でオランダ、ドイツ、フランスを巡りました。5日目(5月8日)の行程、2番目の訪問地はフランスのヴァイセンブルク(Wissembourg)です。
まずお断りです。街の表記はGoogleに倣いましたが、ヴァイセンブルクはドイツ読みになりますねドイツ語だとWeißenburgの表記が正しく、フランス表記はWissembourgになります。フランス読みはヴィサンブールにですが高地ドイツ語がネィティブになるアルザスではどちらも通じます。一応Google表記(地域により混ざってもいるようですが)記では使用します。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の旅行では一番の長距離ドライブ(マリア・ラーハ修道院から220km、2時間半)でした。まず到着したのがアルタンスタット(Altenstadt)。ドイツ読みだとアルテンシュタット。
行政区ヴァイセンブルクのアルタンスタット地区になります。ロタ川(ラウタ川)というラインの支流が駐車場の横を流れています。 -
橋の先に見える教会が目的地です。アルタンスタットは1975年にヴァイセンブルクと合併しています。
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アルタンスタットの聖ウルリヒ教会(Église Saint-Ulrich d'Altenstadt)。
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アルザスにはアルザスのロマネスク街道という観光協会のプランが存在します。アルザスのワイン街道はけっこう知られていますが、こちらはあまりご存知の方が少ないようです。22の教会がリストに載っていますが、この教会は1番目の札所になります。
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11世紀から12世紀にかけて建設されました。
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ヴァイセンブルクの修道院に付属する修道院教会でした。
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残念ながら閉まっているため内部の見学は出来ませんでした。
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扉口のタンパン。11世紀の物でリュネットには風化が進んでいますが神の子羊。
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写真では良く映りませんでしたがアーキトレーヴには七つのメダリオンが彫られています。また碑文で「教会を訪れる者は、まずリウタード修道院長の許可を得るべき」と書かれているようです。修道院長というのは。ヴァイセンブルクの修道院長を示します。
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この地区は住宅街ですが、地区の入口には大きなショッピングモールもあります。
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ヴァイセンブルクの中心市街区に移動します。
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宿泊するホテル兼レストラン白鳥亭(Hostellerie au Cygne)。
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ホテルは市庁舎のすぐ横に位置し観光にはとても便利な位置になります。
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市庁舎の裏、ホテルの横が公共駐車場なので空いていれば利用出来ます。
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15世紀からの木組みの家と古いですが、設備はいろいろ改修されています。
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サン・ピエール=サン・ポール修道院(Abbatiale Saint Pierre et Paul)。
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ロテ川の湾曲部、中洲、島のような位置どりですが、宮殿やツーリストインフォメーション等があり街の観光中心です。
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創建は7世紀に遡ります。中世初期においてはとても豊かな修道院だったそうです。しかしながら13世紀後半から衰退の歴史が始まります。1524年には宗教改革の影響で、修道院は参事会教会に生まれ変わります。フランス革命が勃発すると参事会も解散となり、その後は教区教会として存続しています。
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苦しむ者の聖母(Notre Dame des Affligés)。
左側の脇祭壇にあるこの服を着た像は16世紀のもので、アウグスティヌス会の神父たちがヴィサンブールを去る前に修道院に寄贈しました。 -
聖クリストフォルスのフレスコ画。14世紀の物ですが、1967年に白漆喰を剥がしたところ見つかったものです。高さは11.50mになりフランスでは一番大きなクリストフォルスの像とのことです。
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主祭壇。
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西側にある18世紀のパイプオルガン。残念ながら現在は音が出ないそうです。
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柱頭はロマネスクではなく概ね14世紀以降の物になります。
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北翼廊にあるパイプオルガン。1953年製造の物です。
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西構えはギャラリーとして使用されています。
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洗礼盤は古そうですが、どこにも解説がなかったので詳細は不明です。
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右後陣の祭壇。
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後期ゴシック様式の祭壇です。
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南側トランセプト。
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15世紀のゴシック様式の天蓋板の中に眠るイエス像。聖墳墓を模した彫刻ですがフランス革命の偶像破壊を受けて、この部分だけが残された物だそうです。
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回廊は教会堂の側面部分のみが残されています。
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回廊から教会へのアクセスポータル。
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回廊内に置かれている墓石。
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同じく石棺。
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外の木の茂みの中に小さな入口があります。ここには小さな礼拝堂があります。
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11 世紀のロマネスク様式の礼拝堂の内部。アーチ型の天井と、ピンクの砂岩の円柱の柱頭の上にある半円形のアーケードが素晴らしいです。
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この修道院のロマネスクとしての見どころはここにあります。別入口となっていますので見逃す方が多いかもしれません。
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外に出ます。ちなみに全部無料で見られます。
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ヴァイセンブルクのツーリストオフィスからプチ・トレインが出ているというので利用しました。
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オフィスの内部。チケットはこちらで購入しました。ひとり8ユーロでした。
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一時間ごと所要時間50分で運行されています。
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ロト川の水路を巡り
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葡萄畑を走ります。ここはアルザスのワイン街道の最北端。
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途中からドイツ領です。
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シュヴァイゲン=レヒテンバッハ(Schweigen-Rechtenbach)。
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南端がシュヴァイゲンの村になります。
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この門は国境にあるドイツ・ワイン門(Deutsches Weintor)。観光アトラクションとして1936年に建造された門です。この門より北がプファルツ・ワイン街道、そして南がアルザス・ワイン街道となります。
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トイレ休憩で少し時間があったので撮影しました。もっと時間があればワインも買えたのでしょうけれど。
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ヴァイセンブルクの北外れに戻って来ました。
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塔が見えますが、ヴァイセンブルクの火薬塔と呼ばれる13世紀の城塞です。
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18世紀、第二次大戦前に地下道、監視所等が追加されるなど変遷の歴史があります。
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ここの近くにはマジノ線もあり、街はその観光拠点にもなっています。
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街中に戻って来ました。
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アルザスは私としては4度目の訪問ですが、アルザス方言といわれる高地ドイツ語がネイティブです。しかしながら今回の訪問では普通にフランス語で話かけられる事ばかりでした。歴史を感じますね。
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水路の周辺の景色が綺麗です。
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最後は宿での食事。コースメニュー二人でシェアさせていただきました。
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自家製テリーヌとレンズ豆のサラダ。
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イノシシ肉のシチューと自家製シュペッツレ。
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シュペッツレはお代わりもあります。デザートのテラミスは撮り忘れたかな。
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ヴァイセンブルクの市庁舎。翌朝、散歩時に撮りました。
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昼食用のパンを購入。
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そして朝の食事風景。
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この日はリクヴィール(Riquewihr)までの予定です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- jijidarumaさん 2024/12/06 19:04:39
- ドイツワイン街道とワインの門
- クリスさん、
今晩は。
素晴らしいレンタカーの旅をされてますね。
2010年ドイツの秋ではドイツワイン街道を南に走りました。
この時はドイツの南西部・ラインラント・プファルツ州 & ザールラント州を巡りましたから、Alzeyアルツァイからドイツワイン街道の北のスタート地点の町Bockenheimボッケンハイムに至り、そこから南下しました。
イギリス国王リチャード獅子心王を幽閉していたというTrifelsトリフェルス城などを見て、フランスの国境にも近い、小さなワイン村 Dörrenbachデーレンバッハで昼食を終え、独仏国境を目指しました。
本編にも出てまいりますSchweigen-Rechtenbachシュヴァイゲン・レヒテンバッハというワイン村であり、独仏国境の町でした。
こんな言葉が記憶にあります。
*Das Deutsche Weintor, offen nach beiden Seiten: zur Pfalz und zum Elsass.(ドイツワインの門はどちらの側にも門を開いている。その一つはプファルツであり、もう一方はエルザス(アルザス)である)
仏側から見た門の壁には威圧するかのような大きな鷲の姿がある。そこにはナチスの象徴であるHakenkreuzハーケンクロイツがついていたと云うが、今は無い。
その昔に訪れた頃は勿論、フランスとの国境線が引かれ、厳重とは言わないまでも、国境は管理されていた。
今は周辺がきれいになり、隣町に行くような形で、国境を越える。
仏側の隣町Wissembourgヴィサンブールは、かつてWeissenburgヴァイセンブルクと呼んだ14~17世紀の間は帝国自由都市でした。ワイン街道沿いの町の名が、この町のKloster Weissenburg ヴァイセンブルク僧院の古い文献によく出てくると云う。
私共もちょっと往復!と国境を越え、ヴァイセンブルクの町に行ってみた。
やはり住宅、道路の様子をみると、ドイツに軍配が上がる。
以上のようなわけで、結局ヴァイセンブルクの町はサラッと見ただけに終わりました。今回、クリスさんの本編でこの町の様子がよく分かりましたし、大変魅力的であるのが理解できました。
もう行くチャンスもないでしょうね。
ありがとうございました。
それではまた。
jijidaruma
- クリスさん からの返信 2024/12/07 10:20:13
- RE: ドイツワイン街道とワインの門
- いいねと書き込み、ありがとうございます。
まずお断りを、昔のブログは消えてしまいましたので古い物は残っていないのです。
Alzeyは交通の要衝ですのでわかります。私の場合はマインツから下ってWorms、LorschやMichelstadtへの旅行経路としての認識でしょうか。この旅行記のヴァイセンブルクへの時も通過しています。
旅行記を拝見しようと思い探しましたが、全部見ていると大変そうなので先にレスだけしておきます。後ほどゆっくり拝見させていただきます。
ヴァイセンブルクはエルザスでは歴知的に最もドイツ色の濃い町だと思います。フランス化への抵抗が最も強かった地域でしたので。
この町でフランスとドイツを比較するのは町民にとっては複雑な心境ではないかと思います。彼らにとってはエルザスこそが唯一のアイデンティティだと思います。
それでも、残念なのは昔に比べドイツ語の比重が落ちている事かな。宿の両親の会話はドイツ語でしたが、二人の娘さんたちの会話はフランス語でした。朝レセプションに座っていた母親に散歩に行きますとドイツ語で話したら驚かれました。
(ドイツワインの門はどちらの側にも門を開いている。その一つはプファルツであり、もう一方はエルザス(アルザス)である)というのは門の碑文として残されている言葉ではなかったかと記憶しています。
私個人としてこの文章は、プファルツワイン街道の終点でもなくアルザスワイン街道の始まりでもなく共通するワイン街道の中心だと認識しています。
貴殿のプロフィルを拝見しましたが小生は1953年生まれなので、小生より年長ですね。貴兄と書かれては恐れ多いです。
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