初夏の鎌倉・朝比奈切通と金沢北条氏の菩提寺称名寺と金沢文庫を訪ねる旅

2023/06/17 - 2023/06/17

時は梅雨の真っただ中。
週末の土日は珍しく晴れるという。

紫陽花を愛でに開成あじさいの里にでも出向いてみようかと思ったものの、予報は猛暑日。
日陰のない場所はちょっときつい。

この時期、鎌倉の明月院や長谷寺は人で溢れているだろうし。
ならばと七つある鎌倉の切通で唯一歩いたことのない朝夷奈切通しを歩いてみることに。

尚、鎌倉七切通は下記の七つ

亀ヶ谷坂切通し
大仏切通し
化粧坂切通し
朝夷奈切通し
名越切通し
巨福呂坂切通し
極楽寺坂切通し

エリア 鎌倉(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄

鎌倉駅前からバスに乗る。

午前中の鎌倉駅はまだ平和だ。
ちなみに列車の窓越しに見た、北鎌倉・明月院の列は凄かったですよ。線路沿いまで並んでましたから。

鎌倉駅 駅

4番乗り場から、鎌23ないし24のバスに乗り十二所神社というバス停で降りればよいようだ。
鎌倉駅から10分ほど。

朝夷奈切通し

朝比奈と書かれている場合もあり、どちらでも良いみたい。
バスを降りて進行方向にしばらく歩くと右手にこの案内が現れた。

川沿いを歩くと朝比奈切通し入り口に到着。

朝比奈切通し 名所・史跡

足下はぬかるんでおり山靴推奨。

まず迎えてくれたのは苔むした石仏。

誰かに似ている。

転ばないようにゆるゆると。

いよいよになったら、履き替えようとザックに山靴を入れてあるが実はサンダル履き。

朝比奈切通は鎌倉時代初期の武将である朝夷奈三郎義秀が一夜で開削したと言われる。

一夜は誇張だろうが、凝灰岩という比較的やわらかい岩とはいえ、手で掘削したかと思うと頭が下がる。

道造供養塔

江戸時代に設置されたものらしい。

緩い坂を登り切ったところに削られた岩壁が現れた。

岩壁に彫られた仏像。

見事でちょっと目を奪われる。
鳥の声しか聞こえない山の中で一人、この仏像と対峙。

ちょっと良い時間でした。

少し下ると　源頼朝が和歌山県・熊野三山の御祭神を勧請したといわれる熊野神社の道標が。

ここで数人のハイカーと遭遇。どうやらガイドをつけて歩いているらしい。

そのガイドの説明をちょっと聞きながら熊野神社へ。

もっとさびれた神社を想像していましたがきれいに整備されていました。

こちらの鳥居は石鳥居。

スタジイというなの巨木

恥を知りなさい。

来た道を切通へ戻る。

こうやって見るとドクダミもきれいだ。

ホタルブクロ

切通に戻り先を急ぐ。

急に明るくなった。そろそろ出口か？

車の音がするなと思ったら、道路が目に入った。

横横(横浜横須賀道路)だよなあ？

歴史的な遺構である切通の上を、高速道路が走る。

100年後に残っているのはどっちだろ？

朝比奈切通の金沢八景側の入り口

バス通りに出て歩いてきた道を振り返る。

切通を出るとすぐ目の前に朝比奈バス停。

タイミングよくやって来たバスに乗って金沢八景駅へ。

駅前の神社に寄ってみることに。

瀬戸神社
https://www.setojinja.or.jp/

瀬戸神社 寺・神社・教会

瀬戸って小さな海峡のことを指すらしい。

そういえば瀬戸際なんて言葉もありますねえ。
地名だと思っていたがそうじゃないようだ。

その昔この辺りはその“瀬戸”であったので瀬戸神社、なるほど。

この瀬戸神社、紫陽花で知られているなんてことはつゆ知らず。

ちょっとうれしいサプライズ。
この紫陽花は墨田の花火っていうらしい。

洞をバックに。

これはBENIという名がつけられてる。

これは七人の小人。

白雪姫はどこだ？

土佐の蛍

これも紫陽花なんだ。

ホワイトキング

初恋

色々思い出してちょっと手が震えてしまった。

ディープパープル


スモーク・オン・ザ・ウォーターは関係ないな、多分。

ダンスパーティーだって。

へぇー

そういわれるとドレスの女性が踊っているように見える。

この時10:40

ランチには早いし、ちょっと歩き足りないなと思っていたら金沢文庫、称名寺1.8kmとの案内が。
行ってみますか。

あまりの暑さに、閉口しながらなんとかたどり着くと迎えてくれたのは赤い門。

称名寺は金沢北条氏の菩提寺であるらしい。
(歩きながらググった。)

金沢北条氏は、北条義時の五男・実泰を始祖とする北条氏の一流だそうな。

https://www.welcome.city.yokohama.jp/spot/details.php?bbid=85

おっと、リス。
北条氏に負けず勢力を広げとるな。

釈明時及び金沢文庫は北条実時の創立。

北条実時は義時の孫にあたる。

と、現れた門を見てびっくり。

称名寺 寺・神社・教会

金沢八景にこんな立派な寺院があったなんて今日の今日まで知らなかった。

門前にはボランティアガイドの方々が待機。

拝観料はない。

阿字池

あらまあ。

大宰府を思い出した。

次いで大阪の住吉大社を思い出した。

本堂

次いで金沢文庫。

金沢文庫はこのトンネルの向こうにあるらしい。

金沢文庫

金沢文庫が、北条実時・顕時・貞顕三時代によって収集された和漢の貴重書を集めた書庫であったことも今日初めて知った。

拝観料400円
学生なので学割使って250円。

館内、撮影禁止だったので写真はありませんが、北条氏に対する見方が随分変わりました。
北条氏政・氏直親子の認識が甘く秀吉に滅ぼされた、ということばかりフィーチャーされることが多いからねえ。


https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/kanazawa.htm

暑くてさすがにバテバテ。

赤門前からバスに乗って金沢文庫へ。

金沢文庫駅。

金沢文庫が何たるかを知った今、駅もちょっと違って見える。

金沢文庫駅 駅

さて、エネルギー補給はバスの中で調べておいた越後という蕎麦屋へ。

小柴(穴子の産地)も近いので穴子天せいろ1650円に決定。

肉厚の穴子が美味いな。

蕎麦もなかなか。

この日は午後から用事があったのでビールも飲まず大人しく帰宅。

帰りの電車で、おばさんたちが大谷翔平にプロポーズされたらどうするかと熱く語り、その前でノーマスクのお兄さんが大きなくしゃみ。

そうそう、手で押さえて・・・

ってその手でつり革つかまったらあかんやん・・・・・

凡人は色んなことを心配する。

でもちょっと良い旅でした。