2022/12/03 - 2022/12/03
1253位(同エリア7080件中)
ぶどう畑さん
2022年12月3日(土)
色づいたモミジを愛でに、鎌倉・覚園寺へと出かけました。
毎年、紅葉の時期に行こう、行こうと思いながらも実行できず、やっとその願いが叶いました。
帰りは、道すがらにある名所に立ち寄りながら、ぶらぶら歩き。
人気の甘味の店「納言」で田舎汁粉を食べて、満足の散策となりました!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
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鎌倉駅から「大塔宮(だいとうのみや)」行きのバスを終点で降り、大塔宮の左手の道を進むと、現れるのがこのお寺。
覚園寺 寺・神社・教会
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覚園寺(かくおんじ)です。
この約一週間前、横須賀線で北鎌倉を通った時、円覚寺の山門前のモミジが真っ赤に色づいているのに気づき、覚園寺に行かねば~!と。
ところが、平日に行きたかったものの、イマイチの天気が続き…。
この土曜日は予報に反して青空が覗きだしたので、すわっ!と腰を上げた次第。 -
位置関係はこんな感じ。 鎌倉宮=大塔宮です。
覚園寺へは、鎌倉駅から歩いて約30分。
大塔宮行きのバスは20分おきですが、途中の「岐れ道(わかれみち)」を通るバスは何本かあります。岐れ道から覚園寺まで約15分です。 -
覚園寺は、8月10日の深夜から行われる施餓鬼法要「黒地蔵盆」で有名なお寺。
3年間続けてこの縁日に参拝すると、亡くなった人が必ず成仏すると言われていることから、ワタクシも両親の新盆の時は深夜に、その後は早朝にお参りしました。
真夜中に読経の声が流れる境内は独特の雰囲気で、神秘の世界に足を踏み入れたよう。
深夜にもかかわらず、結構な人がお参りしているのに驚きます。 -
さて、話を戻して…。
山門をくぐると、赤く色づいたモミジに迎えられました。 -
イチオシ
モミジの奥にある建物は「愛染堂(あいぜんどう)」。
かつて「大楽寺(だいらくじ)」のお堂でしたが、廃仏毀釈で覚園寺に移設されたとのこと。
お堂に祀られているのは赤い「愛染明王」。
「幸せになるために恐れや不安を打ち消し、ひたすら前に進む力」、「情熱」をつかさどり、人の「縁(えにし)」を取り持つ仏様だそうです。 -
イチオシ
お堂の手前の脇に小さな鐘がありました。
だれでも鳴らすことができます。 -
線香を買ってお供え。
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これはナニ?
矢ぶみのおみくじだって。形が可愛いね! -
モミジ、綺麗です~!
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愛染堂前はモミジの見所で、
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「もみじ渓」の石碑がありました。
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鎖樋を伝った雨水を受ける甕にもモミジ。
青空が映っています♪ -
オレンジもいいね!
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覚園寺は谷戸の奥にあり、円覚寺山門前のように日当たりが良くありません。
そのためか、まだ緑の葉も多かった。 -
では、拝観料を払って奥へと進みましょう!
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ポストカードの入った封筒を貰えました。
表に境内の地図、裏に見所の説明が書かれています。
コロナ前は拝観時間が決まっており、ガイドの方について説明を聴いていく方式でしたが、今は好きな時間に出入りできます。
なお、境内の要所要所に待機しているガイドの方に伺うと、詳しい説明を聴くことができるようです。 -
覚園寺の境内は「祈りをささげる空間」のため、撮影禁止。
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ワタクシが境内に入った時は、この赤いモミジの足元辺りに「撮影禁止」の立て看板が置かれていましたので、
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イチオシ
こ~んな景色や、
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苔むした石灯籠を取ることができました。
灯篭の上に、小さなモミジが生えてるの、わかるかな~? -
覚園寺の境内は、細長い谷戸の中に茅葺のお堂や家屋などが点在しています。その雰囲気が好きなのです。
モミジは愛染堂前以上にあるんですけどね…。
黄色いイチョウの絨毯もお見せすることはできないのが残念。
少しでも様子がわかればと、封筒に書かれたイラストではありますが、見所の説明をば。
地蔵堂
このお堂に納められているお地蔵さまは、お身体が黒い。
地獄の罪人の苦しみを少しでも和らげようと鬼に代わって火を炊いたため「黒くすすけている」という伝説があるそうですが、彩色しても元に戻ってしまったことから、「黒地蔵」と呼ばれるようになったとか。
千体堂
地蔵堂の近くにあるお堂には、お地蔵様の分身が千体近く祀られています。 -
13佛やぐら
やぐらとは、山の斜面に穴を掘って造られたお墓のことで、覚園寺に限らず、鎌倉のアチコチで見ることができます。
薄暗いこのやぐらの壁面の13の窪みに仏像が祀られていました。 -
旧内海(うつみ)家
1706年に鎌倉・手広に建てられた茅葺の農家で、1981年に解体され、覚園寺境内に移設されました。
広い土間、太い梁に目を奪われます。 -
薬師堂
覚園寺のハイライトと言える茅葺のお堂。
1218年に北条義時公が建てた大倉薬師堂が前身。
1354年に再建され、以来、修繕を重ねて現在に至る。
中央の仏像はご本尊の「薬師如来」。
心身の健康と、怪我や病気になった時にそれとともに前に進む力を与えてくれる仏様です。
その願いを昼夜にわたり受け止めるために、右に「日光菩薩」、左に「月光菩薩」が祀られています。とても綺麗な菩薩さま。
また、お堂を守護する勇ましい「十二神将」も祀られています。 -
境内の見学を終え、愛染堂前に戻ってきました。
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山門から帰りましょう。
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帰りの道すがら、天園へのハイキングコース入口に気づく。
コースの途中にある「獅子舞」と言う場所のモミジが綺麗なんだとか。
北鎌倉の「建長寺」の奥からハイキングコースに行けることは知っていたけれど、ここに出るんだ。
建長寺まで1.5km。私でも歩けそう。 -
大塔宮のバス停近くのカフェ「奏」でランチすることにしました。
鎌倉の裏駅近くに行ってみたいイタリアンがあるけれど、何度行っても満席と言われ、ふられっぱなし…。
土曜日だから無理だろうし、鎌倉は観光地料金の所が多いから、この辺りでと妥協。
入ったお店は、普通のお宅をカフェにしたようです。
玄関で靴を脱ぎ、2階に上がるのには驚いたけど、なかなか良い雰囲気です。Cafe 奏 鎌倉 グルメ・レストラン
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ナポリタン、麺がモチモチで美味しかった!
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復路は歩いて鎌倉駅まで。
これまで行ったことがない所(行ったことを覚えていない?)に寄ろうと考えた。
まずは「荏柄(えがら)天神」へ。
黄色く色づいたイチョウ、大きいね~!(・o・) -
荏柄天神は、大塔宮の前から岐れ道に向かって続く道の途中で右手に曲がると、その路地の奥にあります。
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急な階段を上ると、
荏柄天神社 寺・神社・教会
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赤い社が現れました。
この荏柄天神は、長治元年(1104年)、晴天の空が突如暗くなり、雷雨とともに黒い束帯姿の天神画像が降ってきて、神験をおそれた里人などが社殿を建て、その画像を納めて祀ったことに始まるそうです。
治承4年(1180年)、源頼朝公が幕府の鬼門に位置するこの場所に社殿を建立。
足利、北条、豊臣、徳川の各氏によっても守られ、福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮とともに、三古天神社と称される古来の名社とのこと。 -
境内にたくさん納められている絵馬の絵柄は「菅原道真」。
道真公の絵馬は祈願用で、下の写真のように、お礼用の絵馬もあるよう。
「目的達成祈願絵馬」は、だるまのように、祈願達成した暁に目を入れるのかしらね。 -
観光用人力車の脇を通った時、チラッと耳にしたのですが、鶴岡八幡宮の樹齢1000年のイチョウが2010年に強風で倒れてしまったので、このイチョウが鎌倉で最古になったと。
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境内に「絵筆塚」なるものもありました。
「フクちゃん」の漫画で知られる故・横山隆一氏(鎌倉在住)をはじめとした漫画家の方々によって建立されたそうです。
オブジェのの壁面に、漫画家154名が描いた「かっぱのレリーフ」があるって気が付かなかった…。 -
イチオシ
赤いマンリョウ、ナンテンの実に、冬の訪れを感じました。
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荏柄天神を後にして、次に向かったのは「頼朝の墓」。
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墓は荏柄天神からすぐです。
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NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響で、墓を訪れる人が多いこと!
団体客ともすれ違いました。法華堂跡(源頼朝の墓 北条義時の墓) 名所・史跡
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江戸時代、島津重豪によって整備された頼朝の墓。
頼朝は、建久9年(1199年)12月27日、御家人の稲毛重成の亡妻の供養のために、相模川にかけた橋の完成祝いに出掛け、その帰り稲村ガ崎で落馬。
その落馬が原因で、年が明けた1月13日に53歳で亡くなったそうな。 -
頼朝の墓に上る手前を右手に行くと、小栗旬が演じた「北条義時」の墓があるようで、墓に向かう路地にも人の姿がありました。
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来迎寺って行ったことあるかなぁ…。
この際だから行ってみよう! -
来迎寺は、永仁元年(1293年)、鎌倉大地震で亡くなった村民を供養するため、一向上人によって建てられた時宗のお寺でした。
来迎寺 寺・神社・教会
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ヒヨの声が響く静かな境内に、
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早くも水仙が咲いていました。
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来迎寺に向かう途中にあったテニスコートに、そういえば、むか~し、西御門(にしみかど)でテニスをしたなぁ…と思い出した。でも、ここだったっけ?
どうも違うと感じた記憶のとおり、来迎寺への階段の手前を左手に上る坂の上にありました。懐かし~い! -
ついでに…。
鎌倉は、埋蔵文化財が眠っていることが多い。
鎌倉裏駅にあるスーパー紀伊国屋が立っている場所は、以前はテニスコートで、長~いこと発掘調査をしていました。
住宅を建てる時も要注意なので、工務店泣かせの鎌倉。 -
横浜国大付属小学校・中学校の近くに、こんなお店、発見!
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この日は閉まっていたけれど、おでん屋さんなの?
甘味もあるよう。でも、あんみつが1200円って、完全に観光地値段…。 -
鶴岡八幡宮を通り抜けて帰るとするか。
脇の門から入り、流鏑馬の行われる参道へ。鶴岡八幡宮 寺・神社・教会
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参道の右手にあるのは「鎌倉国宝館」。
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源氏池の手前に「齋館」というお休み処がありました。
抹茶一杯1000円のよう。お菓子付き。
お庭が素敵そうです。 -
門を入ったところのモミジが綺麗でした♪
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イチオシ
源平池の「源氏池」。
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八幡宮の本殿に続く参道に出ました。人がいっぱい!
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子供の頃は渡れた太鼓橋を挟んで、
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「平家池」。
白い建物は、神奈川県立美術館だった「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」。 -
八幡宮を後にして、八幡宮の参道「段蔓(だんかづら)」を歩きます。
段蔓は鎌倉時代に造られました。
源頼朝などの武将が鎌倉に住むにつれて山を削り、少ない平地を増やして屋敷地を造成したために山の保水力が低下。
雨が降るたび若宮大路に土砂や水が流れ込み、道がぬかるんで歩きずらくなったために設けられた一段高い道。
以来、何度も改修され、最近では2014年~2016年にかけて改修され、桜の老木化に伴い若木に植え替えられたとのこと。
改修前は、段蔓の夜の桜も見所のひとつでしたが、まだ木が細いね。 -
和菓子屋の紅谷(べにや)。
「くるみっ子」というお菓子が有名になって、気がつけば、こんなモダンな店舗に。鎌倉紅谷 八幡宮前本店 グルメ・レストラン
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イチオシ
明治33年(1900年)創業の酒店「三河屋」。
この建物は昭和2年(1927年)に建てられたもの。 -
往きのバスで店の前を通った時、店の脇の線路に目が留まる。
商品を運ぶために敷設したのでしょうね。 -
瀟洒な建物は、以前は「ラルフローレン」でした。
バブルの名残りが銀行になるなんて、当時は思いだにせず…。 -
ウナギの茅木家。
二の鳥居近くにあった「浅羽屋」は、長谷観音近くの本店だけになってしまったけれど、ここは健在。今度、食べに来よう!茅木家 グルメ・レストラン
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鳩サブレーの「豊島屋」、観光客に人気のお店。
豊島屋 本店 グルメ・レストラン
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昔ながらの甘味屋さん「納言」でひと休みして行きましょう!
待つことなく入れました♪
40年以上前から来ているけれど、店内の雰囲気は昔のまま。
さすがに、窓はサッシに変わったものの。納言志るこ店 グルメ・レストラン
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イチオシ
納言は「田舎汁粉」がオススメです!
夏にここに来たら、必ず、宇治金時ミルクを注文。
これにアイスクリームを加えてもらいます。
ちょっとした裏メニュー。
寒天が美味しい「あんみつ」も捨てがたい。 -
鎌倉駅に戻ってきました。
赤く色づいたモミジを眺めに行きたいと思っていた覚園寺を訪れ、納言でお汁粉も食べて、満足の鎌倉散策となりました!鎌倉駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- syukoさん 2022/12/11 15:42:20
- 初めまして
- 私も同じ時期に覚園寺さんに伺っていたので、お邪魔させて頂きました!
とっても詳しく旅行記で、拝見してから伺えたら良かったのに。。。と悔やんでおります。
ドイツとかビールとか私の好きなパーツがあちこちに見え隠れするぶどう畑さんの旅行記はワクワクです。
フォローさせて頂きますね!
- ぶどう畑さん からの返信 2022/12/12 19:17:25
- RE: 初めまして
- syukoさん
初めまして!ぶどう畑と申します。
コメントとフォローをありがとうございます。
syukoさんも覚園寺にいらっしゃったのですね!
以前はガイドツアーでないと境内を周れなくて、私は何度か行っていますので、その時にも説明を聴いています。
またいらっしゃる機会があって、興味があるなら、ガイドの方に説明を求めるといいですよ。私がブログに書いたよりも、もっと詳しく知ることができます。
アルコールはちょっとしか飲めないんです。
ビールやワインが美味しい場所に行っても「今日は辞めておこう」ばかり…。
それでも、トライしてみたいんですよね。
飲める人が羨ましいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします!
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