2022/08/21 - 2022/08/21
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この旅行記のスケジュール
2022/08/21
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車での移動
10:13 プリシュティナ Hotel Real出発
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11:44 雨宿りコーヒー休憩@Restaurant Blini
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12:47-13:10 Rugova Valley
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17:40 プリシュティナ ホテル着
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この旅行記スケジュールを元に
世界遺産「コソボの中世建造物群」はコソボ国内にありますが、いろいろあってセルビアの世界遺産として登録されています。
登録されている4つの修道院のうち、今回は内部訪問可能な3つを専用車でめぐります。
・ペーチ(ペヤ)総主教修道院 30分
・ヴィソキ・デチャニ修道院 50分 ※門前の検問の時間含む
・グラチャニツァ修道院 30分
リェヴィシャの生神女教会も登録されていますが、過去の暴動や略奪により廃墟同然となっているようで、今回は訪れませんでした。
専用車ツアーはViator経由で、Breathe in Travelという会社が催行。約22,500円と高額でした。
9:00にホテル前でピックアップという約束ですが、9:10過ぎても来ないので電話。一旦折り返すといいます。
9:30ごろWhatsApp電話があり、10:00ピックアップでもいいかというので、他に選択肢もなく了承。
10:00過ぎましたがまだ来ません・・・。
- 旅行の満足度
- 4.0
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結局10:13に到着。2回とも約束の時間に間に合わないのはコソボ仕様かと思ったら、運転手はフランス人。車もフランスのナンバーですね。なるほど納得w
もう1人、アルバニア系コソボ人女性がガイド役として付いてきていました。
システムダウンにより遅れたと言い張ってくるのですが、絶対忘れてましたよね? -
来たら来たでおしゃべりマシンガン状態。短くまとめます。
・コソボの若者はシステムエンジニア系を目指す人が多く、専門学校もある。
・治安はよい。
・歴史は超複雑。←詳細に語ってくれる
・家族を金銭的に養う習慣がある。
・現在住民の多くはアルバニア系だが、他の宗教や住民同士の対立はない。 -
ペヤ・ビールは有名だそうで、ビール工場も通りから見えました。
コソボはイスラム教徒が多く、コソボ人ガイドもムスリマですが飲酒するそうです。 -
ペヤに入ったら急にスコール!土砂降りを上回るようなひどい降り方で、コソボってこんなに雨降るの!?と驚き。
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コソボ人ガイドが傘を買ってきました。なんか気が利きますね。
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11:44
ペーチ総主教修道院のすぐ近くなのですが、雨が少しおさまるまでコーヒー休憩になりました。 -
入ってすぐにあったこちらは伝統的な焼き窯。
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コーヒーはご馳走になりました。ありがとうございます。
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12:04
小雨になってきたのでいよいよ修道院に行ってみます。ここで警備チェックを受けましたが、運転手が対応してくれました。
ペーチ総主教修道院
入場無料(未確認)
パンフレット(日本語) EUR1 -
450mくらい進むと、修道院の入口に到着。
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内部の見取り図です。
修道院なので居住スペースもあるのですが非公開。 -
入るとパレスの土台の廃墟が登場。
右を見ると鐘楼が見えます。 -
こちらがペーチ総主教修道院。赤が映えます。
ペーチ総主教修道院 寺院・教会
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入り口横のフレスコ画は残念ながら要補修状態。
内部に入ってみます。 -
しかし!内部撮影禁止でした。
入ると通路(大主教ダニロ2世啓蒙所(前堂))になっていて、そこから右に3つの部屋に入れるようになっています。通路も各部屋も青い背景のフレスコ画がいっぱい!
これは前堂で購入したパンフレットから拝借したものですが、入口側の生神女聖堂にあるこのイコンは行列ができていて、信者がイコンにキスをしていました。
中央の聖使徒聖堂、奥の聖ディミトリエ聖堂も、パンフ読みながら見ると結構おもしろいです。日本語パンフのありがたさを実感。 -
12:50
見学後、車はペーチ総主教修道院の奥へ。
渓谷が続くエリアのようです。ジップラインとかあるんですね。
Rugova Valley
散策自由 -
この辺りはキャンプやクライミングなどアウトドアを楽しむ観光地のよう。
トウモロコシを炭火で焼いていますね。 -
左に見えるレストランTe Tri Krojetに入るようです。ランチかな?と思ったのですが、そうではなさそう。
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飲み物を山の水で冷やすとか、日本でもありそうな風景。
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人がいるあたりがレストランから下った場所です。こんな岩場を歩いた先は→
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イチオシ
いい景色!
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続いてヴィソキ・デチャニ修道院に向かいます。
雲が晴れてきて、モンテネグロとの国境の山脈が徐々に見えてきました。 -
アルバニア系住民の地域ではアルバニアの国旗が飾られていました。コソボのほとんどがアルバニア系なので、あちこちで見ることができます。
-
13:46
ヴィソキ・デチャニ修道院だけは特別警戒状態。
まず、修道院に続く道でKFOR(NATOを中心に編成した「コソボ治安維持部隊(Kosovo Force)」の略称)による検問を通過します。 -
13:50
続いて、修道院の門の前でパスポートを預けます(退場時に返してもらう)。
いかなるカバンも持込み禁止とのことで車の中に置き、貴重品のみの身軽な恰好に。こういうとき専用車ツアーだと楽ですね。
ちなみにKFORではかばんは預かれないとのこと。ロッカーもありません。かなり厳戒態勢です。 -
準備万端、ヴィソキ・デチャニ修道院に入場です。
ヴィソキ・デチャニ修道院
入場無料
パンフレット(日本語)無料
トイレ無料 -
2個目の門をくぐって、敷地内へ。
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ちなみにUNESCOには「コソボの中世建造物群」で登録されていますが、当初は「デチャニ修道院」だけが登録されていて後に3件が追加されたそうです。
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今回は内部を修道士ガイドとまわるらしく(強制ガイドツアー形式なのかは不明)、それまでトイレやらお土産屋やら覗いて時間つぶし。
ここでも日本語のパンフレットをみつけて驚き!但し全体的な解説のみで、内部の詳細は触れられていません。
とはいえ無料!ありがたすぎます。
有料ガイドブックも日本語版があるようですので、そっちにすればよかったかな。 -
チーズとお酒!
修道院が作っているようなので、かばんに余裕があれば買ってもいいかも。ここはかばん持込禁止ですが・・・。 -
さて、こちらが見学のメインになるハリストス昇天聖堂。
デチャニ修道院 寺院・教会
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ペヤ産のクリーム色の大理石とデチャニ産の赤い大理石を交互に積んだ外観が美しいですね。
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さて、修道士ガイドが来たということで、内部見学スタート。
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この修道院も内部撮影禁止・・・
なのですが、修道士ガイドからフラッシュなしで撮影OKいただきました! -
まず中に入ると啓蒙所(前堂)があるのはさっきのペーチと同様。
見事にフレスコ画で覆われているのもペーチと同様です。
14世紀に詳細な救済の歴史をフレスコ画にした教会はここだけといいます。 -
啓蒙所から奥は一部屋だけでした。
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啓蒙所の奥の角には洗礼盤。
ガイドが上の蓋の部分を少し動かしてデモンストレーションしてましたが、ものすごく重そうでした。 -
啓蒙所の後方。ちょっとフレスコ画が剥げてきてしまっています。
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ハリストス(イエス)の絵を見ながら奥にある聖所に入ってみます。
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正面の主祭壇。近くて大きい!撮影しづらい!w
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いくつかフレスコ画を見てみます。
珍しい剣を持つハリストス、その上は地獄の様子。右の柱の上は地獄でウジ虫の刑を受けている様子だとか。 -
足元には石棺がありました。
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その向かいの壁にはエッサイ(イエッセイ)の系図。
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この部屋は大きく3つに仕切られていて、中央が主祭壇になっています。
こちらは主祭壇に向かって左の聖ディミトリウス副聖堂。 -
右の聖ニコライ副聖堂。
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そしてこちらが中央の祭壇です。
右側の石棺が13-14世紀のセルビア国王ステファン・ウロシュ3世・デチャンスキーのものだったかなと思います。
ガイドブックやブログなどで赤い布で覆われていると聞いていたのできっとそのはず。 -
主祭壇の脇の椅子。何か貴重だったと思うのですが、完全に失念・・・。
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たっぷり50分見学し、最後のグラチャニツァ修道院に向かいます。ここはプリシュティナ近郊なのでひたすら戻るのみ。
そういえば道中アメリカ国旗もよく目にしました。 -
幹線道路から外れ、ペーチ近くの集落のあたりには昔ながらの石組みの伝統家屋が見られました。
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このあたりもアルバニア国旗エリアでした。
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上のロータリーの向かいの店でランチ用の食事を買って車内で食べようといいます。確かにランチまだでした。
アイランがありました。しょっぱい飲むヨーグルト薄口版みたいな感じです。ふたをちょっと開けて飲むようです。 -
こちらはブレック(Byrek)という伝統的なパン。
パンの表面は油っぽく、ひき肉が入っていて、ミートパイみたいな感じかな。いかにもイスラム圏にありそうな、おいしいやつです。 -
行きとは違い、ショートカットのためずいぶん田舎な道を走ります。
こちらはガイドによると小さな子が電話しながらトラクターを運転しているといいます・・・。 -
途中ガソリンスタンドストップ。
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インスタントコーヒーがありました。もしコソボで運転して眠くなっても大丈夫ですね。
モカチーノ EUR 0.50 -
そうそう、コソボでは日本人の苗字っぽい看板をよく見かけました。
こちらはabe。元首相の苗字までありますw -
プリシュティナが近くなったとき、またも雨が。
今回もすぐ止んだのですが、結構雨が降るんですかね。 -
ようやくグラチャニツァ修道院が近くなってきました。
ここはセルビア人居住区にあるので、セルビア国旗が飾られています。 -
16:38
グラチャニツァ修道院に到着。ここは検問やパスポートチェックはありませんでした。
グラチャニツァ修道院
入場無料
絵葉書(3枚)EUR 1.50グラチャニツァ修道院 寺院・教会
-
ここも売店がありますが、パンフレットの類は在庫切れ。悲しみ。
売り子のおばあさんがソビエト的不愛想でさらに悲しみ。 -
内部撮影禁止。ここも修道士ガイドの説明を受けましたが、やはり撮影は禁止でした。みたび悲しみ。
-
絵葉書から借用します。こちらはミルティン王のフレスコ画。
-
左は生神女マリアの昇天、右上は先ほどのミルティン王、下が王妃シモニダ。
その他ミルティン王の家系図など、たくさんのフレスコ画を見ました。
背景の青はラピスラズリで、この修道院だけで1kg使われているといいます。所々金も残っていました。 -
素晴らしいフレスコ画を堪能し、プリシュティナに戻ります。
途中、Albi Mallという国内最大のショッピングモールの前を通りました。買い物以外にも映画館、ボウリング場などもあるようです。 -
え、自由の女神!?
どうやらHotel Victoryというのがあったようなのですが閉業してしまったようです。
奥のトーチはTermokosという会社の敷地内ですが詳細不明。 -
無事ホテルに戻ってきて、1日世界遺産修道院巡り終了です。
大遅刻したしこちらから連絡しなければ来なかったと思われるのでチップは差し上げません。大変に残念でございました。 -
直前にコソボに行くことに決めてルートを検討する時間がなかったのとコロナ禍だったこともありツアーを買ったのですが、意外と結構高額でした。
プリシュティナ拠点日帰りの場合は、朝早くバスでプリシュティナ→ペヤ、ペヤを拠点にタクシーチャーター(事前予約推奨)でペーチ(ペヤ)総主教修道院、ヴィソキ・デチャニ修道院をめぐりランチ、その後バスでペヤ→プリシュティナ、バス乗り換えるか片道タクシーでグラチャニツァ修道院、見学後またバスかタクシーでプリシュティナに戻る、が良さそうだと思いました。
この場合はヴィソキ・デチャニ修道院でかばんが持ち込めずタクシーに放置することになるので、対応した荷づくりが必須です。ペヤ1泊なら簡単ですね。
プリシュティナ空港からタクシーで西部に行く場合は、ペヤまでEUR55、デチャニまでEUR60(2022年。写真参照)なので、複数人ならアリかもしれないです。
専用車ツアーだと、コソボの生活事情の解説があったり修道院以外に渓谷に立ち寄ったりと、良かった点もありました。
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