横浜中央卸売市場のまぐろ丼と遠方の友を案内してイタリアン&中華街と石川町の角打ち。私的横浜案内。

2022/04/16 - 2022/04/16

2022年4月。
良い気候。
蔓延防止が解除されたとあって人の移動が増えてきた。
今月、５組の知人が来横。
一組目はスケジュールが合わなかったけれど、その他の友とは数年ぶりに顔を合わせた。


神戸に住むリッチでグルメな友より東京に行く際、横浜で途中下車するから美味いものを食わせろ、と連絡が入る。
新横浜あたりであれこれ考えるが、あのあたりにお連れできるような店が見当たらない。

日和って中華街か、元町あたりのフレンチか、それともイタリアンかと悩んだが与えられた滞在時間は3時間弱。遠くへはいけない。
ならばと行ってみたかった横浜のイタリアンに予約を入れる。みなとみらいや元町の方がハマっぽいがまあ、よろしかろう。

おりしもこの日は第三土曜日。
最近ご無沙汰の横浜中央卸売り市場へ行ってみようかと思いつく。

横浜中央卸売り市場の水産仲卸棟の一般開放は、
毎月第一、第三土曜日の午前９時から午前11時まで。
HPで確認すると、
令和４年４月16日（土曜日） 午前８時から午前10時までとなっている。

ならば朝食は市場飯、と洒落込んで友を待つことにいたしましょう。

後半はその翌週に大阪からやって来た旧友を連れて中華街へ。
こちらは最初から中華街へ行きたいということだったので悩んだのは店選びのみ。食べてばっかりの私的横浜案内記。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: JRローカル 徒歩

横浜駅から徒歩で15分。
いきなり景色が変わる。

向かったのは横浜中央卸売市場

左手が水産棟、右手が食堂街。

入り口に受付がありますが、オハヨーゴザイマスと挨拶してずんずん中へ。
一見入りにくい雰囲気がありますが、一般開放日以外でも食堂は誰でも利用可。

横浜市 中央卸売市場本場 名所・史跡

右手の食堂街ではなく左手へ進んだスロープの下にある厚生食堂が本日の目的地。
[月～土]
3:30～15:00

横浜魚市場卸協同組合 厚生食堂 グルメ・レストラン

基本は市場で働く人のための食堂なので、居心地の良さを求めてはならない。
セルフ。

おや、鉄腕ダッシュが来てたんだ。

店内はこんな感じ。

オーダーしたら、店の外で待ち呼ばれたら受け取りに行って、お金を払うシステム。
無論現金のみ。

本日は本マグロの鉄火丼をオーダー。

丼はやや小ぶりなれど、マグロの切身は厚い。

ちょっと筋っぽく見えるが気にならなかった。
マグロ以上に良かったのがおろしたてだというオマケのヒラメ。

ヒラメ丼をメニューに載せてもらいたいなあ。

みそ汁とひじきがついて税込み990円。

うーむ。週一で食べに来るかな。

さてと、朝ご飯も食べたし市場を冷やかしに行きますか。

あれ、なんか見覚えがあるなと二度見してしまったこの看板。
あぁ、かぐや姫かと分かったのは歩きだしてから。
あちらは伊勢正三さんでしたね。

小柴あたりの穴子ですかね。

煮て冷えた日本酒と・・・
いや天ぷらか・・・

本日一番目を惹いたのがこのウニ。

北方四島産と書かれている。

昨今のドンパチの影響で今後カニの高騰は避けられないが、中国のロックダウンの影響でウニや高級魚の消費が落ち、安くなっているそうな。

見事な包丁

中落がまだまだ取れそうな、まぐろの骨が無造作に捨てられていた。
もう少し早く来ればマグロを捌くところが見られたのかもしれない。

ところで、多くの店でタイの頭が100円で売られていた。
和食店でメニューに鯛のかぶと煮を見つけると好きで頼むことが多いけれど、ひょっとしたら、材料費は100円か？

ハマグリ、江戸前だって。

ぐじ。

一汐にして・・・
アマダイって京都や福井ってイメージがありますが横浜当たりでも揚がるんですかね。

こっとは八角ですね。
北の魚だ。

小さな伊勢海老が600円。

ブイヤベースサイズ、買ってくか・・・

稚アユ・・・

これは天ぷらだよなあ。欲しいが10匹くらいで十分だなと諦める。

鰆・・・魚編に春。

岡山県民が熱愛する魚。刺身も美味いんだよなぁ。
西行焼きにして酒は何を合わせるか・・・

一部では果物も販売していました。

しかし市場はホンント面白い。

ひと昔前なら、子供を連れて来るんじゃねぇ！！

なんて怒声が飛ぶところだけれど、市場の人々皆さん当たりが柔らかい。
時代ですねえ。

さてとお次は食堂棟へ

さがみや グルメ・レストラン

おやまあ、ガラガラ。

時間が早いからか、人気が無くなったのか・・・

横浜中央卸市場と言えばもみじやというくらい、かつて有名だった店。

経営が変わってから列が消えた。

さてと帰りますか。

中央卸売市場、
築地に比べるとアクセスが悪いし豊洲ほど大きくはないけれど、横浜に旅された時の朝食や昼食場所の候補としては面白いですよ。
日曜休み、15時くらいには閉まるので、そこだけ気を付けて。

もみじや グルメ・レストラン

西湖亭という市場の入り口にある中華料理店。

中央卸売市場に来て海鮮ものを食べないで帰ることがないので、この店は長年宿題のままだ。

西湖亭 グルメ・レストラン

おっと貨物列車に捕まった。

この貨物列車が東海道新幹線並みに長いけれど、スピードは自転車並みでひたすら待つ。

お土産に海苔でも買ってくかと、振り向いた瞬間に遮断機が上がり結局海苔は買わず。

こちら出川哲郎の実家の海苔問屋蔦金商店。

向こうに見えるのはヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルだけれど、
手前のビル、ホテルのカーブに合わせたんですかね？

さてと本日の待ち合わせはＪＲ横浜駅のみどりの窓口前にある赤い靴はいていた女の子象の前。
写真は早朝に撮って先方に送ったもの。

昼頃になると人でごった返したため、この像が見えなくなり神戸からの友は右往左往していたらしい。

こんな小さな像、見えるかい！？って軽く非難されたので、

みどりの窓口前だって言ってんじゃん！

と返すと、“じゃんやってぇ～!!”

とお決まりの切り替えし。
関西人、必ず“じゃん”に反応する。
なんでや？

余談だけれど、大阪のジャンジャン横丁のジャンは三味線の音から来ているそうな。


ともあれ、横浜駅周辺って非常に待ち合わせ場所に困る。
何とかしてもらえませんかね、ＪＲさん。

赤い靴はいてた女の子像 (JR横浜駅) 名所・史跡

まずは崎陽軒本館をご案内。

友の手には551蓬莱。崎陽軒へ持参とは横浜市民を敵に回したな。
神戸には売っていないので、新大阪で途中下車して買ってきてくれたらしい551はありがたくお土産に頂いた。

本店でしか買えない製品があるんだとご案内するも、崎陽軒のシウマイは20年ほど前に一度食べたことがあるだけだ。

崎陽軒本店ショップ グルメ・レストラン

お返しにこれでも如何？
と問うと拒否された、シウマイinシウマイ。

つけ天と分厚いカツが乗ったかつ丼で有名な老舗蕎麦屋角平も場所だけご案内。

個人的には、蕎麦をたべるならすぐそばの田中屋を推したいが、初夏に水ナスなんかをつまみに冷酒をチビリと飲る分には、もってこいの店。

角平 グルメ・レストラン

本日のランチはガストロノミアヘリテージヨコハマというイタリアンを予約しておいた。
先日お邪魔したビコローレヨコハマの姉妹店、というよりもこれからはこちらが本店になるのだろう。

メインダイニングは予想していたよりカジュアル。
もちろん昼間っから飲む。

すぐ向かいのビコローレヨコハマを一番弟子に任せ、オーナーシェフがこちらへ移った。

師匠と一番弟子との違いは如何に？

一番弟子の料理はこちらに。
ガーデンネックレス横浜2022「みなとエリア」とハマのイタリアン
https://4travel.jp/travelogue/11746154

昼と夜の違いはあれどやはりよく似ている。

前菜に信州サーモン

お連れさんたちは、ホワイトアスパラガスに生ハム。

パスタは二人以上の場合は二種選んでシェアというシステム。
従ってこれは１/3の量。

お皿の感じはビコローレとずいぶん違う。

普通においしいなと思って食べていたが、後日とあるな店で食べたものと比べると別物だな。

メインは鹿児島産赤鶏

デザートは三者三様。

甘いものは基本食べないのだがこちらのデザートはちょっと別。

少しずつ味見させていただいた。

苺のタルト

カプチーノ

このお店、夜はプライベートレストランMamorudiniという個室(8席カウンター)のシェフズテーブルと今回利用したメインダイニングの２パターンとなるようだ。

シェフが個室の厨房に入るのだろうから、メインダイニングの料理は誰が担当するんだろう？

まあ選択肢が増えたことは良しとしましょう。
いずれ8名集めて個室を借り切ることにしますかね。

友よ、次回は夜に来てねと横浜駅でお見送り。

ほろ酔い気分にて本日はこれにて終了。

日付は変わって4月21日。

この日は大阪から来た友と待ち合わせた横浜球場へ。

おや、駅前に屋台。久しぶりに見る光景。

関内駅 駅

あのユニホームは阪神タイガース！

どうやらベイスターズとタイガースの試合がある様だ。

あぁ、それでたこ焼きの屋台か。

ベイスターズ球場 名所・史跡

友人をピックアップしてまずは、横浜公園のチューリップ鑑賞。

横浜公園 公園・植物園

ほんの少し来るのが遅かったかな。

盛期はややすぎた感がありましたが、場所によっては十分目を楽しませてくれます。

こちらは色とりどり。

そう、盛り合わせ。

こちらはきちんと整理整頓。

大坂の友のご希望は中華街。
雨予報の平日の夜の中華街は空いていますね。

横浜中華街 テーマパーク

本日向かったのは一楽というお店。
名物のチャーシューをつまみにビールで始める。

中華街、どこが美味しい？
とよく聞かれるが、今回のように他府県から人が来た時は別として横浜市民、実はあまり中華街へは行かない。

従って、無難に聘珍楼や萬珍樓點心舗や菜香あたりを推薦しておくのだけれど、横浜には中華街某店で修業して独立したとか、元副料理長が開いた店といった店があちこちにあって市民はもっぱらそちらへ行くことが多い。

一楽 グルメ・レストラン

ショーロンポー

麻婆豆腐は広東風と四川風の二種類があり、こちらは前者。

味はいかが？と問うと、餃子の王将よりはるかにうまいとの返事。
あはは。

春巻き
spring roll

春の特別メニューだという桜エビと芽キャベツと卵の炒め物。

〆にチャーハンかこれまた、こちらの名物のかた焼きそばでも、と思ったがここでストップ。

トイレに掲げられていた昔の写真。

さすがにこんなに古い時代の中華街は知らないが、その昔はホントちょっと恐い場所でありました、中華街。

その後観光バスが来るようになり随分と様変わり。

亡くなっちゃいましたが周富徳がフツーにぽこぽこ歩いている街だったんですがねえ。
そういえば、コロナになって甘栗売り消えましたね。

一楽 グルメ・レストラン

一楽を出て、関帝廟へ連れて行くと
“良いところを知っているねぇ~”
と友人がひたすら写真を撮り始める。

あぁ、中華街ってこういうのを期待しているんだねえ。
まっすぐここに連れてくりゃ良かったな。

横浜中華街関帝廟 名所・史跡

雨の西麻布ならぬ、雨の元町

元町ショッピングストリート 市場・商店街

次に向かったのは、元町商店街の入り口にある坪崎商店。

愛知屋 坪崎商店 グルメ・レストラン

女性一人客が多い角打ち。

ディジェスティフはエルザ・ビアンキというアルゼンチンワインで。

元町でワインに都こんぶ。

これから雨が激しくなるというので、ワインを一杯頂いて早めにお開き。

石川町駅。

何だあれ？

という友の声に顔を上げると、おりしも貨物列車が通過するところ。
横浜じゃ珍しくない光景だけれど、

“大阪じゃありえへんな”と。

確かに。一般の列車と貨物列車が同じ線路を走るのはあまり聞かないな。

京浜東北線が関内駅に着くと結構な数の乗客が乗り込んで来たが、なんだか空気が不穏。

ＤｅＮＡ７ｘ―５阪神＝６回降雨コールド
であったことは、翌日知った。


人を迎えるのも良いけれど、次回は迎えてもらう方に回りたいなと思いつつ、4月も終わる。
そろそろ遠くへ行きたいぞ。

石川町駅 駅

この旅行記へのコメント （3）

• Antonioさん 2022/04/24 08:01:12

  聘珍楼

  こんにちは。ネットで知りましたが、中華街にある聘珍楼本店は閉店するようです。繁盛しているように思っていたのですが、別の場所で営業するのでしょうか。中華街から移動するのであれば、残念なニュースです。

  y_0236さん からの返信 2022/04/24 21:22:31

  RE: 聘珍楼

  Antonioさんこんばんは。
  
  全く知りませんでした。
  びっくりです。先日は普通に営業していました。
  GW明に閉店みたいですねえ。
  あれだけの大箱、コロナに対応できんかったんでしょうか。
  機会があったら行ってみます。
  
  y_0236
  
  
  > こんにちは。ネットで知りましたが、中華街にある聘珍楼本店は閉店するようです。繁盛しているように思っていたのですが、別の場所で営業するのでしょうか。中華街から移動するのであれば、残念なニュースです。

• Antonioさん 2022/04/24 08:01:07

  聘珍楼

  こんにちは。ネットで知りましたが、中華街にある聘珍楼本店は閉店するようです。繁盛しているように思っていたのですが、別の場所で営業するのでしょうか。中華街から移動するのであれば、残念なニュースです。