2018年 フランス周遊 (20 days) =DAY 17= ～パリで芸術と料理を楽しむ1日：ルーブル～

2018/05/05 - 2018/05/05

・4月19日：名古屋 ⇒ 香港
・4月20日：香港 ⇒ パリ ⇒ モン・サン・ミッシェル
・4月21日：モン・サン・ミッシェル ⇒ ナント
・4月22日：ナント ⇒ ボルドー
・4月22～24日：ボルドー
・4月24日：ボルドー ⇒ トゥールーズ
・4月25日：トゥールーズ ⇒ アルビ ⇒ カルカソンヌ
・4月26日：カルカソンヌ ⇒ アヴィニョン
・4月26～28日：アヴィニョン
＊＊＊＊＊＊＊小旅行＊＊＊＊＊＊＊
・4月26日：アルル
・4月27日：ポン・デュ・ガール

・4月28日：アヴィニョン ⇒ ニース＋カンヌ
・4月28～30日：ニース
＊＊＊＊＊＊＊小旅行＊＊＊＊＊＊＊
・4月28日：カンヌ
・4月29日：ニース ⇒ エズ ⇒ ロクブリュヌ・カップ・マルタン ⇒ モナコ

・4月30日：ニース ⇒ マルセイユ
＊＊＊＊＊＊＊小旅行＊＊＊＊＊＊＊
・4月30日：ラ・シオタ

・5月1日：マルセイユ ⇒ リヨン
・5月2日：リヨン ⇒ ディジョン
・5月3日：ディジョン ⇒ パリ
・5月3日～7日：パリ
＊＊＊＊＊＊＊小旅行＊＊＊＊＊＊＊
・5月3日：フォンテーヌブロー宮殿
・5月4日：ロワール渓谷
・5月6日：ヴェルサイユ

・5月7日～8日：パリ ⇒ 香港 ⇒ 名古屋

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7:30に目覚まし・・・が少しベッドでぐずつき、8:00起床。昨日と同じクロワッサン、ワッフル、コーヒー牛乳で朝食。

ホテル レ レライス セント チャールズ ホテル

8:30にホテルを出発し、ルーブルを目指す。6番⇒8番⇒1番と乗り継いで最寄り駅に8:55着。

2001年に訪れた時は入口が離れた場所に複数あったが、今はピラミッドの周辺に集約されているようだ。これもテロの影響だろうか？地下鉄の出口からはかなり遠く10分くらいかかった。

ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー

収蔵品38万点以上、その中から35,000点近くが総面積72,735㎡の展示スペースで8部門に分かれて展示されている世界で最も入場者数の多い美術館・博物館であるルーブル美術館。

入場者数は毎年800万人を超え、自分が訪れた2018年には初めて1,000万人を超えた。

2018年の日本全体の訪日客が3,000万人と言われているその1/3が1つの施設を訪問しているという凄い数字だ。

建物はコの字型の宮殿が3つに分けられていて、それぞれ東側のシュリー翼、北側のリシュリュー翼、南側のドノン翼と名付けられている。

美術館としてオープンしたのは1793年だが、もともとは要塞として建てられ、その後ルーブル宮殿として歴代のフランス王が居住していた建物をそのまま美術館に利用している。そのため、収蔵されている作品はもちろんだが建物自体も見どころになっている。実際シュリー翼の地下階の1部に要塞時代の面影を見ることもできる。

ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー

セキュリティ・チェックを抜け、無事ルーブル美術館に入場。最初に入ったのがデラクロワ室。

特別展示のような形で「民衆を導く自由の女神」もそこに展示されていた。

民衆を導く自由の女神
Liberty Leading the People
1830
Eugène Delacroix

ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー

フランス国旗を掲げ、先頭に立つ女神。

自画像
Self-portrait
1837
Eugène Delacroix

デラクロワの特別展を見学し終え、ガラスのピラミッドの下に広がる空間へとやってきた。

中央の柱がない螺旋階段。

いよいよ本館へと入っていく。

彫刻が立ち並ぶ回廊を抜ける。

カエサルの彫像。

そしてこの回廊を抜けると・・・

・・・自分の中ではルーブル美術館No.1作品のニケの女神像がある。

大階段の踊り場に展示されていて、階段を上る形で下から見上げる、その出会いの印象が大きいのかもしれない。

2001年の時もそうだったが、両腕のないこの像に神秘性を与えている。
https://4travel.jp/travelogue/10893628

スポーツメーカーのナイキがその名前を決める際に参考にした、勝利の女神の彫像。

ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー

この彫像はギリシアのサモトラケ島で見つかったもの。

階段は上にも通じており、上からニケを眺めることもできる。

下から見上げるだけでなく、上から見下ろしても美しい。

しかし翼の上や首の部分には誇りが積もっていた・・・。

この像が発見されたサモトラケ島の場所を示す地図がすぐ側にある。アテネよりもかなり北東にある島。

昨日からの続きで、ダ・ヴィンチを追う旅の完結編として、恐らく世界で最も有名な絵画であるモナリザのある部屋に9:40到着。

中にモナリザ専用通路があったり・・・

防弾ガラスで守られていたりで他の作品とは異なり、1m以内に近づくことすらできない。

ダ・ヴィンチ様はここルーブルでも別格扱いのようです・・・。

ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー

世界一の微笑み。

しかしこの作品を示すプレートには「La Joconde」と書かれている。これは「モナ・リザ」の別名で、この部屋の名もモナ・リザ、ではなくラ・ジョコンドの間となっている。

続いて大きな部屋に飾られた作品を見ていく。

さすがに元宮殿ということで部屋自体も豪華。

Four Seasons Summer
1572
Giuseppe ARCIMBOLDO

ラファエロの作品が固まっているエリア。

「悪魔をうちのめす聖ミカエル」
ラファエロ

St. Michael Vanquishing Satan
1518
Raphael (Raffaello Santi)

「聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ」
ラファエロ

La Belle Jardinière
1518
Raphael (Raffaello Santi)

「洗礼者ヨハネの首を受けるサロメ」
ベルナルディーノ・ルイーニ

Salomé reçoit la tête de saint Jean Baptiste
Bernardino LUINI

「聖アンナと聖母子」
レオナルド・ダ・ヴィンチ

The Virgin and Child with St. Anne
1503 - 1519
Léonard de Vinci

「岩窟の聖母」
レオナルド・ダ・ヴィンチ

Virgin of the Rocks
1483?1486
Leonardo da Vinci

「洗礼者ヨハネ」
レオナルド・ダ・ヴィンチ

St. John the Baptist
1513?1516
Leonardo da Vinci

その後、他のダ・ヴィンチ作品やラファエロ、ボッティチェリなど、ドノン翼の2Fを見終わるだけで、11:00になってしまった。
またドノン翼では小中学校時代に美術の教科書で見て記憶に残っていたバカデカイ「ナポレオン1世の戴冠式」を見学。

「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」
ジャック＝ルイ・ダヴィッド

The Coronation of Napoleon
1805?07
Jacques Louis David

「グランド・オダリスク」
ジャン＝オーギュスト・ドミニク・アングル

Grande Odalisque
1814
Jean Auguste Dominique Ingres

「青年の肖像」
サンドロ・ボッティチェッリ

Portrait de jeune homme
Alessandro FILIPEPI dit BOTTICELLI

ドノン翼2階からシュリー翼へ移動する手前右手にアポロン・ギャラリーという黄金の広間が現れ、ここが華やかな王宮だったことを物語っていた。

壁に飾られたルイ14世の肖像画。

壁に飾られたアンリ4世の肖像画。

美術品の質、量はもちろんだが、もともとが宮殿ということもあり、建物自体も芸術品で名実ともに世界No.1の美術館と言える。

アポロン・ギャラリーの中央には歴代の王や嬢王の宝飾品が飾られている。

様々な宝石が埋め込まれた王冠。

様々な宝石が埋め込まれたティアラ。

シュリー翼の2階ではヒエログリフが彫られた古代エジプトの彫刻品がいくつも並んでいる。

ヒエログリフの刻まれた石板。

これが文字だということに最初に気づいた人間は誰だろう？

エジプトには行ったことないが、こういうのはTVや博物館などでよく見る。

頭の部分に文様が描かれている。

こちらの女性は右手に壺を、左手と頭でカゴ？のようなものを支えている。
いったいどんなシチュエーションだろうか？

そこを抜けてリシュリュー翼へ移動する。

マリー・アントワネットの部屋があったが、小さな部屋でここに住んでいたのか？は正直怪しいと思った。

そしてナポレオン3世の居室にたどり着いた。

この部屋はさすがに豪華で天井は金色の装飾で覆われていて、巨大なシャンデリアがぶら下がっている。

天井部分にはこれでもかというくらいに豪華な装飾が施されている。

天使が支える金のナポレオンのNだろうか？

シャンデリアも豪華。

部屋をパノラマで撮影。

隣の部屋にはナポレオン3世とその妻の肖像画も飾られている。

ナポレオン3世の肖像画。

陰影とかもあって、かなり写実的な肖像画。

ナポレオン3世妻の肖像画。

夫に比べると写実さは欠ける。

さらにその奥には食堂があり、かなりの長さの机が置かれていて・・・

・・・金と銀の装飾品が机の上に並んでいた。

ピラミッドの下にあった中央の柱がない螺旋階段の木製版。

綺麗な螺旋状ではないものの、歴史を感じる階段だ。

アメリカのサンタフェで見た奇跡の階段を思い出した。
　https://4travel.jp/travelogue/10944923

中央に柱のない螺旋階段の横を抜け、リシュリュー翼の3階へ移動。ルーベンスやフェルメールらの作品が並んでいる。

フェルメールの「レースを編む女」は想像していたのとは異なり、かなり小さな絵で違う意味で驚かされた。

「レースを編む女」
ヨハネス・フェルメール

The Lacemaker
1669?70
Johannes Vermeer

ポール・ルーベンス

Helena Fourment with two of her children
1635
Pierre Paul RUBENS

また中に何も作品が入っていない額縁だけの展示もあり、これまた驚かされた。

この額縁、中の作品がないのではなく、Frameという名の1つの作品のようだ。

そして自分が気になったのがこの作品。

The Hero Perseus Rescuing Andromeda
1611
Joachim WTEWAEL

空を飛ぶペガサスとキリンのような生き物を眺める女性。

「ブリエル・デストレとその妹」
フォンテーヌブロー派

Presumed Portrait of Gabrielle d'Estrees and her Sister
the Duchesse de Villars
1594

再びシュリー翼を通過し、ドノン翼へ向かう。

その途中、再び窓からガラスのピラミッドを見る。

シュリー翼から西側に面した窓なので、ピラミッドの向こうにカルーゼル凱旋門、コンコルド広場の観覧車、さらにエトワール凱旋門、そしてラ・デファンス地区の高層ビル群を見ることができた。

12:40にドノン翼1階へ到着。

いろんな彫像が並んでいるこの空間で・・・

・・・やはり人だかりができていたのはミロのヴィーナス。

こちらも2001年訪問時に眺めている。
　https://4travel.jp/travelogue/10893628

前後左右どこから見ても美しい女神像。

カメラでズームすると残念ながらヴィーナスの顔から肩にかけてクモの巣が張っていた・・・。

正面から眺めても・・・

向かって左側から眺めても・・・

ちょっと引いてみても・・・

ルーヴル美術館 博物館・美術館・ギャラリー

真横から見ても・・・

そして後ろから見ても、美しい女神像。

脇に各国語の説明ボードがあり、失われた腕の復元予想図がいくつか載っていた。

しかし、腕がないからこそのミロのヴィーナスではないだろうか？と個人的には思ってしまう。

ミロのヴィーナスのあるシュリー翼1階フロアには他にも古代ギリシア時代の彫刻がいくつも並んでいる。

中でも美の女神アフロディーテとイルカのような生物に乗っかったキューピットの彫刻が印象に深く残った。

その最深部にあるのが・・・

こちらの像。右手は天を指さし、左手は空に掌を向けながらも下へと差し出す像。

裁判官だろうか？

ミロのヴィーナスを見学し、シュリー翼の1階を歩く。

するとルーブル宮殿の前の要塞だった時代の面影がしのばれる光景が半地下につながる部分で確認できた。

そしてシュリー翼2階と同じく古代エジプト時代の彫刻が展示されている。

両手を合わせて前方に伸ばす像。

6体のスフィンクスだが、ちょっとふっくらしている。

そして1対1体かなり表情が違っている。

更にエジプトの展示は続く。

パピルスに刻まれた古代のヒエログリフ。

墓石の表面にも同様にヒエログリフが刻まれている。

2階にはなかったミイラも見られた。

ミイラの表面にも様々な模様が描かれている。

そしてこちらのミイラには金色の装飾が施されている。

そして古代オリエント時代の展示が並ぶスペースへ。

ライオンのレリーフ。

最初に驚いたのが、ダリウス1世の宮殿の天井を支える柱の柱頭部分の展示。

その大きさもさることながら、木製の柱の部分もセットで展示している仕方が面白い。

こういった彫刻系の展示は基本彫刻のみの展示が多いのだが、実際に交差する柱もセットで展示されていたため、その当時にこの柱頭がどう使われていたのか？というイメージが凄くわきやすい展示方法になっていた。

また飛牛サルゴン2世の宮殿も展示の仕方が面白い。

2体の牛の間を抜けていき、目の前にいると思って振り返ると抜けてきた通路の入口の部分にも牛がいる。

しかし正直、牛には見えなかった・・・。

その向かいには横向きの牛もいる。

最後にリシュリュー翼の1階へ移動すると待っているのがこちら・・・

・・・ハムラビ法典。

「目には目を、歯には歯を」で有名な法典。

その説明の書かれたボードもある。

ハムラビ法典を最後にして、ルーブルを出る。

出口は最初に入った入口の奥にあった。

インフォメーション・センターには世界各国語で「ようこそ」が書かれている。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」にも登場したダブル・ピラミッド。

美術館を出るとショッピング・モールになっていて、本当の地上に出るまで15分くらいかかって、外に出れたのは14:00。

結局9時から14時まで5時間近くいたが、それでもすべては回り切れていない。今まで世界各国の観光施設を旅したが、1つの施設としては間違いなく最長の滞在時間だ。

世界的に凱旋門と言えばシャンゼリゼ大通りの西の端にあるエトワール凱旋門を指すのだが、パリ市内にはエトワール凱旋門を含めて4つの凱旋門がある。そしてシャンゼリゼ大通りの東の端、ルーブル美術館の西にあるのがこちらのカルーゼル凱旋門。

1806年から1808年にかけて、前年のナポレオンの勝利を祝するために建設された高さ19m、幅23m、奥行7.3mの凱旋門である。

続きはこちら
　⇒https://4travel.jp/travelogue/11693852