びっくり土浦市役所＆空港バスの運休でローカル線の旅へ【親子で東京往復記2020年５月編その４】

2020/05/28 - 2020/05/29

　息子の筑波大学の受診後は、土浦に宿泊。星野リゾートのユルい「駅ビルホテル」で、ひさびさの旅気分を満喫できました。
　土浦の街までは見る余裕がなく、駅前を歩くのが精いっぱい。土浦から成田空港へは、空港バスが運休していたおかげで、ひさびさのローカル線の旅を味わえました。

エリア 土浦(茨城)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル Peach

　BEB5の街側の部屋からの眺めは、こんな感じ。駅２階からペデストリアンデッキが伸び、駅前の商業施設「URALA」へと結びます。
　URALAにはフムフム、地場スーパーのカスミがあるのか。カスミにしてはずいぶん大きいけど・・・ん、土浦市役所！？

URALA ショッピングモール

　ちょうど息子のご飯の買出しにも行きたかったので、夕方、URALAに突撃してみました。
　ペデストリアンデッキに直結する２階エントランスには、カスミやダイソーと同じ大きさで、土浦市役所の看板が掲げらています。

　フロア案内を見てみれば、１階から４階はほとんどが市役所！ どうやら、商業施設を再生した市役所庁舎のようです。
　石巻市庁舎や栃木市庁舎は知ってたけど、土浦市役所もこのパターンだったとは、現地で初めて知りました。

　商業施設なノリの建物に、突如現れる窓口への入口！
　駅とを結ぶペデストリアンデッキのデザインや、豪華な造りのビルは、高松の瓦町や小倉を思い出しました。もしや、そごうの残骸・・・？

　なかなかデザインされていて、雰囲気のいい市役所です。
　調べてみると、1985年にそごうが進出する予定だった再開発計画が、直前で頓挫したものだとか。代わりにヨーカドーが入居したものの2013年に撤退、2015年に市役所が入って今に至るそうです。

　吹き抜けが抜け、エスカレーターがフロアを結ぶ構成は、市役所離れしています。本来なら「夏のギフトセール！」とか書いてそうな懸垂幕の内容だけは、いかにもお役所な感じ。
　ランニングコストがかかるエスカレーターを残すのかどうか、石巻では議論になったと聞いているけど、土浦はすんなり残せたのかしら。

　地下１階は、建築物本来の用途である、スーパーのカスミです。つくば滞在中は、何ヶ所かでお世話になった茨城でおなじみのスーパー。イオングループに飲み込まれたのは残念だけど、独自のセンスが残っていると思います。
　お土産品も取り揃えてあるので、列車に乗る前に立ち寄るのもいいかも。

　市役所の左隣もURALAの別館らしいけど、たばこ屋とオフィスが１つずつ入るのみで、ほぼからっぽ。東京近郊といえども、つくばも土浦も、駅前の活性化はなかなか難しいんですね・・・

　駅ビルとURALAしか見られなかったのが心残り。また来ますよ。土浦へ。
　10時28分発の、品川行き快速で帰路につきました。

土浦駅 駅

　土浦から成田空港への旅のはじまりです。通常は高速バスが乗り換えなしの１時間半で結んでいますが、コロナで「当面の間」運休になっています。
　E531系は、一部にクロスシート車があるのがありがたいです。たとえ30分少々の乗車でも、子連れにとっては特に。

JR常磐線 乗り物

　我孫子で、成田線に乗り換えです。

我孫子駅 駅

　平日の午前中、都心方面と逆方向。出控えが続いていることもあり、車内の雰囲気はのどかなものです。

JR成田線 乗り物

　成田が近づくと、車窓ものんびりしてきました。

　こんな雰囲気の駅が、東京近郊にもあるんですね。バスの運休で仕方なく乗った成田線だったのに、思いがけずローカル線の旅を楽しめました。
　３０分に１本走り、２本に１本は上野直通。列車は５～１０両で、ローカル線といえども首都圏のボリューム感はありますが。　

下総松崎駅 駅

　成田駅で、エアポート快速に乗り換え。昼間の「成田エクスプレス」は全面運休中で、JRでの空港アクセスを一手に引き受ける列車です。
　それにしては、空いているけど…

エアポート成田 乗り物

　空港第２ビル駅で下車。外国人観光客で賑わっていた成田エクスプレスの切符売り場は、閑古鳥が鳴き続けています。

空港第2ビル駅 駅

　LCCが発着する第３ターミナルは、成田空港の中でも比較的活気が残っているエリアではあります。

成田空港第3ターミナル 空港

　ピーチの運航状況は、さみしいものですが・・・１日３便の福岡便は、１便にまで減らされています。
　もっとも関西拠点のピーチは、成田では脇役。ジェットスターの福岡便は通常６～９本あり、この状況でも２本が運航されています。

　手荷物が１個までOKのバリューピーチでもコミコミ9,630円と、減便の中でも安い運賃を提供してくれるのはありがたい限り。
　保安検査場内の売店やレストランはすべて休業中とのことで、ゲート前のフードコートで昼食を食べることに。あまり考えずにソーシャルディスタンスを確保できる程度の客入りで、安心です。

成田空港第三ターミナル フードコート グルメ・レストラン

　息子にご飯を食べさせつつ、オムライスにビールをかーっとかき込みました。

　時間にはだいぶ余裕を持っていたはずなのに、思いの他搭乗口が遠く、途中で名前が呼び出されてしまいました。LCCなのに、呼び出してくれるとは・・・
　息を切らして、ピンクの機体に乗り込みました。

　コロナに伴う座席制限のアナウンスはありませんでしたが、実際は、真ん中の席を空けるような配席になっていました。
　帰路は強い偏西風へ向かう形になり、飛行時間は２時間。息子は道中の半分で寝てくれたので、助かりました。飛行機にも、だいぶ慣れてくれたかな？

福岡空港 空港

　福岡空港ではタイミングよく久留米行きの高速バスにも乗れて、大助かり。僕ら以外の乗客は１人だけで、よく減便を増やさないものだと感心します。
　次回の上京は６月末。その頃は、どんなニッポンになっているのかな。

空港バス (福岡空港) 乗り物