コロナ禍、遠き地での発熱にヒヤリ！【親子で東京往復記2020年8月編】

2020/08/02 - 2020/08/04

　外来での診察のため、1ヶ月に１度の上京が欠かせない我が子。2020年８月は第２波？襲来で、東京も福岡でも感染急拡大中なのに、GoToトラベルキャンペーンが展開中という、またまたどう受け止めてよいか難しい状況になりました。
　そして今回、息子が急に発熱し、解熱までは飛行機に乗れないという事態に…このまま東京に１週間缶詰か！？

【2022年7月追記】
　この体験記は、2020年8月現在のものです。当時はPCR検査のハードルは高く、小児への感染例も稀だったことから、小児科では状況判断でコロナか診断されることがほとんどでした。
　感染の心配という理由だけで、無料でPCRを受けられる今から考えると、隔世の感がありますね。今なら（混雑していない限り）PCR検査を受け、陰性判定が出るまでは飛行機に乗れないという流れになろうかなと思います。

エリア 浅草(東京)

• 旅行の満足度: 3.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー JALグループ JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　8月2日・日曜日。おなじみ福岡空港行き高速バスで、久留米を出発です。僕ら以外の乗客は５人。先月も同じようなものでした。空港バスそのものは、少しずつ減便が解消されつつあります。

石橋文化センター 公園・植物園

　おや、国際線にも何機か飛行機が停まってる。全便欠航のはずだけど・・・
　釜山へソウルへ台北へと、気ままに旅立っていた日々が懐かしいです。

福岡空港 国際線 送迎デッキ 名所・史跡

　バスを降りてすぐの、JALのカウンターで搭乗手続き。
　今回も「おともdeマイル割引」を利用して、32,400円＋10,000マイルで、大人２人（＆乳児１人）の往復航空券をまかないました。

福岡空港 空港

　乗客が少なかったこともあり、スムーズに手続きは終了。お昼前だったので、保安検査場前にあるフードコート「the foodtimes」でランチにしました。
　なかなか外に食べに行くのもはばかられる今、人の少ない空港での食事は、貴重な外食の機会でもあります。

　「風月」名物の、ビーフバター焼きを、いただきます！福岡市内に勤めていた頃には、たまに天神で食べていた懐かしの味です。
　１歳10ヶ月の息子は、持ち込みの離乳食をパクパク。ビーフ焼きも、少しだけ食べてくれました。

天神ビービー・キュイジーヌ グルメ・レストラン

　６月末には復活していた保安検査場の行列は、ふたたび解消。

　リニューアルとともに生まれた、搭乗口前の素敵なキッズスペース。先月までは閉鎖されながらも存在していたのに、撤去されていました。
　福岡国際空港株式会社は、「新しい旅の様式」が長丁場になると読んでいるようです。

　かなり空席が多いようで、案内放送で「クラスJ」へのアップグレードをしきりに勧めてきます。周囲の席は空いているとのことなので、ソーシャルディスタンス確保のためにも大枚2,000円をはたいてみました。

　13:10発の314便で、東京へ向かって飛び立ちます。
　おお、広々ゆったり。10年以上も前、前職の頃は出張の機会が多く、たまにクラスJにも課金していたことを思い出します。あの頃は少し広い席、という程度のモノでしたが、かなり進化しました。これは価値ある1,000円。

　最前部の席だったので、足元に荷物を置けない代わりに、足元広々です。
　抱っこをしても、腕回りはゆったり。子どもも寝てくれたので、ずっしり腕のGを感じながらも、くつろいで過ごすことができました。

　一時期、コロナ対応でパックの「おーいお茶」のみになっていた機内サービス。コップによるりんごジュースの提供が、復活していました。
　ねんねの我が子には、後で飲めるようにパックのジュースが渡されました。ありがたや。

　我が子を抱っこしたままウトウトしていたら、車窓には三浦半島が映っていました。マグロ食べに行きたい…

　羽田に到着。たまたま３便が同時に着いたので、手荷物預かり場は一時「密」になりましたが、すぐにはけてしまいました。
　日曜の午後ということで、那覇便のレーンは、うっすら日焼けをした、レジャーを楽しんだ人ばかり。国から「GoTo!」って言われれば、行っちゃいますよね。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

　都営浅草線直通のエアポート快特で、浅草橋へ。電車は空いていて、不安なく乗れました。
　浅草橋の街は、ガランと静か。初の外出自粛要請が出された３月末に比べ、前回６月末は活気が戻ってきたように感じてたけど、逆戻りです。

浅草橋駅 駅

　お馴染み、浅草橋の宿舎へチェックイン。昨年の同じ頃は、夏休みということで満室だったのに、今はほとんど人の気配がありません。
　広々した和室を充ててもらい、我が子はごきげんに歩き回っていました。

　翌日、都営浅草線で病院へ。経過は順調で、ほっと一安心です。
　帰路はあまりに暑いのでタクシーに乗ったところで、息子がぐったりし始めました。宿舎に戻って熱を測ってみたら、39度4分！ これはまずいことになりました。

　宿舎のスタッフさんのアドバイスに従い、台東区の保健所に連絡。PCR検査できる医療機関へつなげられる小児科を紹介してもらい、まずは電話での問診を受けました。
　その後４時過ぎに病院へ向かい、診察の結果、状況から考えてコロナの疑いは極めて薄いとの診断を貰いました。ただ時期が時期なので、熱がひかない限り飛行機も新幹線も乗るべきではない。逆に、熱さえ引けば、すぐに飛行機に乗っても差し支えないだろうとのアドバイスでした。

　コロナの疑いが薄いのは助かったけど、熱がひかない限り帰れないという、先の見えない状況に置かれました。浅草橋の宿舎も発熱者がいたら使えないルールなので、急ぎ他の宿を抑えてタクシーで移動です。

都営地下鉄 浅草線 乗り物

　コロナ禍で浅草橋の宿舎が閉鎖されていた４、５月に連続でお世話になった、東京駅八重洲口の「からくさホテルTOKYO STATION」に三度やって来ました。まさか、また来ることになろうとは…

からくさホテル TOKYO STATION 宿・ホテル

　前回と同じく、平日割引で12,800円の和室を抑えたところ・・・ひ、広い！ ラージタイプの部屋が割り当てられてました。
　せっかくの広い部屋だ、遊びまわれ息子よ！あ、体調悪いからここに来たのか・・・

　白状すると、実はこの日、箱根の温泉旅館とロマンスカーの指定席を押さえていました。もちろん宿に引きこもり、「密」な場所には行かない計画。ロマンスカーも簡易個室を予約して、できる限り安全に行こうという計画でした。
　しかし今は、国と自治体で言うことがチグハグな、判断の難しい状況。急な発熱は、息子からの不安を伝えるメッセージだったのかもしれません。

　直前キャンセルになった宿は、ルール通りなら70%のキャンセル料を取られるはずでしたが、先に振り込んでいた手付金の１万円だけでＯＫという配慮を頂きました。塔ノ沢・一の湯本館さん、いつか必ず行きます！

塔ノ沢一の湯本館 宿・ホテル

　晩ご飯はおなじみ「Uber Eats」を利用して、丸の内のスープカレー屋さん「Ｓｕａｇｅ」から生ラム肉＆野菜のカレーを取り寄せました。あぁ、うまい・・・
　箱根の豚しゃぶが食べられなかったのは残念だけど、うまいメシにありつき、父ちゃん母ちゃんの元気は回復です。

北海道スープカレー Suage 丸の内店 グルメ・レストラン

　そして翌朝には、息子の熱がひきました！ １週間の缶詰も覚悟していたので、ほっと安心。よかった、ありがとう～
　コロナ禍で、遠方で急な発熱があると大変な事態になることを、身をもって証明してしまった今回。遠出が避けられない皆さまも、どうか充分お気をつけください。

　10時過ぎにチェックアウトして、山手線とモノレールを乗り継ぎ羽田空港へ。

羽田空港第1ターミナル駅 (東京モノレール羽田線) 駅

　羽田空港も、数か月前に逆戻りの静けさです。
　基本的に変更不可の「おともdeマイル割引」も、当日空港で、空席のある前の便に変更するのはＯＫ。予約便から２便前の12時20分発は、後方の普通席ならがら空きということで、クラスＪへのアップグレードは見送りました。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

　搭乗口前の、こちらも楽しそうなキッズスペースは閉鎖中。

　子ども用ジュースの自販機も停止・・・いや、これは動かしてもいいんじゃないの？

　優先搭乗で一番乗り！さあ、福岡へ帰るよ。

　モニタこそ付いていないものの、全席革張りでwi-fiも飛んでいる充実したサービス。窓側は２列座席なので、子連れでも気兼ねなく利用できます。
　機体後方はガラガラ。だいぶ便数が戻ってきたのに、この調子だとまた減便がはじまってしまいそうです。

　快晴の中、

　首都圏を後にして、

　富士山を飛び越え、福岡へ。羽田での離陸の待ち時間もなく、福岡空港へは15分も早着しました。コロナは困るけど、飛行機の運航は実にスムーズです。
　病院と病院を駆けずり回っただけでほぼ終わってしまった、２泊３日。しんどかったけど、ギリギリのタイミングで診察を受けられ、経過も良かったのだから、それだけで100点満点。よしとせねば。

　福岡空港では、今週金曜日（2020年8月7日）にオープン予定の、新しい展望デッキが姿を現していました。
　改修前の名物だった空港ビアガーデン「ビアエア」が、常設のビアホールとして復活。実に楽しみで、来月の上京の際には、気兼ねなく立ち寄れたらいいなと思います。

福岡空港 空港