密を避け、ホテルから半蔵門の眺望を楽しむ【親子で東京往復記2020年12月編その1】

2020/12/20 - 2020/12/21

　先月の上京時から続く「第３波」の勢いは衰えを見せず、都内の日感染者数は800人台という、考えもしなかったような事態になりました。しかしそのような状況になろうとも、我が子には5週間に1度の大切な診察が、東京の病院で待っています。
　重い負担になっている交通費・宿泊費の救世主「GoToトラベル」も、ゴタゴタの末、一時停止という報道が。我が家の行程では適用になるのか、やきもきする旅立ち前となりました。

エリア 霞ヶ関・永田町(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

　いつもならチケットはネットで予約するところを、今回は珍しく、地場の旅行代理店「西日本旅行」さんに頼んでみました。というのも久留米市の「プレミアム商品券」を利用できたからです。
　ＪＴＢのダイナミックパッケージも対象。実質半額のGoToトラベル対象商品を、２割還元のプレミアム商品券で買えたのだから、いやぁ家計は大助かりですよ。

くるめりあ六ツ門 スーパー・コンビニ・量販店

　ただ予約した11月中旬の時点で、すでに札幌や大阪市を目的地とするGoToトラベルの一時停止が取り沙汰されていました。もし今回申込んだ分が停止になったら、どうなるの？
　「商品券をお返しすることになります」
　なんと！ 期限が迫った商品券を数万円分を返されても、使途に困りそうだな…

　そして出発１週間前の12月14日に、恐れていた発表がありました。12月28日よりGoToトラベル一斉停止、ただし感染拡大中の東京都と名古屋市は、先行して12月18日より停止…あちゃー！
　補助分を実費で出せばそのまま行けるものの、なかなかの負担です。適用になる神奈川県に泊まろうかと、必死に探していたところ「予約済みの旅行は21日出発分まで有効」という続報が。滑り込みセーフ、助かった…。

　とはいえ、「国として旅行を推奨しない」状況なのは間違いありません。これまで以上に、細心の注意が必要です。
　久留米から福岡空港までの高速バスは閑古鳥かと思いきや、乗客20人。除外地域以外のGoToトラベルは続いているし、一度動き出した人の流れはそうそうなくなりません。だからこそ、先手先手の中止が必要だったと思うのですが…

空港バス (福岡空港) 乗り物

　バスの乗客は多かったものの、空港の混雑は目に見えて減っていました。バスの混雑は、たまたまだったのかな？
　親子でＡＮＡも、３回目ともなると慣れたもの。迷いなく「お手伝いの必要なお客様」カウンターに直行し、ＶＩＰ待遇で手続きを終わらせました。

福岡空港 空港

　搭乗前のランチは、おなじみ展望デッキのビアマルシェ「ソラガミエール」へ。広々していて密にならないし、換気もいいので安心なんです。しかも最近、子ども用の椅子や食器を入れてくれたので、子連れとしても大助かり。

福岡空港ビアマルシェ SORAGAMIAIR グルメ・レストラン

　まあ、ここに来たからには飲みますが(笑)。

　新メニューのワンプレートランチ（税込み1,200円）を取り分けつつ…

　我が子はチヂミもペロリと平らげていました。

　おいしかったよ、バンザーイ！
　（腹、腹！）

　保安検査場の列は、再び消え去りました。

　しかし飛行機自体は満席です。予約状況に合わせてこまめに減便や機体のダウンサイジングを行っていて、月初めの「席の変更」の通知はもはや恒例行事。幹線くらい満席で飛ばさないと持たない、航空会社の台所事情が垣間見えます。
　減便されれば、代替便を並び席で取りづらくなるのも困りもの。最近は、４～５月の緊急事態宣言下でも減便にならなかった便に狙いを付けて予約しています。

　機体整備の影響で40分ほど遅れ、どうなるかと思いましたが、我が子は離陸とともに寝落ちし、着陸直前に目覚めるという、極めて理想的なフライトになりました。
　羽田から都心までは、今回はモノレールを選択。空港旅客メインのモノレールはやはり空いていて、安心感があります。

東京モノレール 乗り物

　山手線で有楽町へ。街は師走の買い物客で賑わっていて、とても外出自粛要請下とは思えません。この週末、ニュースでは都心の人出が先週より増えたと言ってました。
　かと思えば、乗り換えた有楽町線はガラガラ。局地的に人が偏っているってことでしょうか…？

麹町駅 駅

　今回のお泊りは、麴町駅から徒歩10分弱の、ホテルグランドアーク半蔵門です。繁華街を避けたいので、緑が多く、景色もいいホテルをチョイスしました。
　警察共済組合の施設で、隣には警察官舎もあるので、治安の面でも安心！？運営は帝国ホテル系列とのことで、どんなホテルかワクワクします。

ホテルグランドアーク半蔵門 宿・ホテル

　豪華な吹き抜け空間がお出迎え。

　シティホテルらしいカーブを描いた廊下の先が

　予約した和室です。
　ここまで豪華な雰囲気だった割には質素だなとか、少し年季が入ってるなとか、床の間のシミが気になるとか、いろいろ突っ込んでしまっていたのですが・・・

　カーテンを開ければ、この夜景。霞ヶ関や日比谷のオフィス街までが一望です。この景色を前にすれば、些細なことなど気にならなくなります。
　国会議事堂と東京タワーはてっぺんしか見えずに残念。高層階なら、もう少し見えるのではないかな。

　玄関兼洗面台は広々。カゴがなにかと重宝しました。

　バスタブは広くてゆったり入れるものの、洗い場がないので、ちと大変。

　コップ類は、ちゃんと３人分揃っていました。

　部屋の目の前に自販機コーナー。ちょい割高なので使いませんでしたが、コンビニまでは少し距離があるので、面倒な時は便利です。

　夕飯は、麹町駅前の成城石井で、どっさり買出ししてきました。GoToトラベルのクーポン券が11,000円分もあるので、心おきなく贅沢できます。
　我が子も、成城石井のスープご飯が大好き。高級スーパーの味にあまり慣れさせると、あとあと大変なことになりそうですけど。

　２歳２ヶ月になった今でも、夜中に何度か起きる我が子も、まずまず寝てくれて朝を迎えました。部屋は東側を向いているので、朝陽も一望。なかなか光が強烈ですが…

　朝食は１階のレストランへ。GoToトラベルだと食事代相当額も割引対象なので、500円プラスくらいで済んだのです。別オーダーだと千円は下らないので、お得に感じました。

レストラン パティオ グルメ・レストラン

　正しいホテルの朝食って感じ。朝から心豊かになります。

　我が子は和食派ですが、和朝食は提供中止中。でも洋食の取り分けも、そこそこ食べてくれました。
　シティホテルのレストランに、のこのこ２歳児を連れていいものか迷ったけど、子ども用の椅子が準備されてたし、軽く温めた食パン１枚をサービスしてくれて助かりました。

　我が子の通う国立がん研究センター中央病院までは、都バス「都03系統」で１本です。昼間だと１時間に１本しかないのは玉に傷で、時間を合わせて出てきました。
　冬晴れの、本当にいい天気。「皇居ラン」に励む人も多く、恐ろしい疫病のことなど忘れてしまいそうになります。

　数分遅れでやってきたバスは、空席もあってのんびりムード。

路線バス (都営バス) 乗り物

　お堀端の車窓がいいですね。

　10時には病院に到着。ここ数か月、「密」になるほど混むことが多く不安でしたが、今回はがら空きで、診察までもスムーズでした。
　そして結果は、感謝の「異常なし」。最上階のレストランで、東京の摩天楼を見ながらご馳走を食べ、お祝いしました。

国立がん研究センター カフェテリア サンデー グルメ・レストラン

　病院目の前の築地市場は、年の瀬と思えぬ閑散ぶり。外国人観光客を交えてごった返していたつい１年前が、はるか昔に感じられます。
　都03系統の時間に合わなかったので、築地駅から日比谷線に乗りました。

築地場外市場 名所・史跡

　もし異常が見つかれば大変なことになるだけに、毎回の診察後は、重荷が降りたように心が軽くなります。銀座で降りて、遊びに行っちゃおうか…本気で思いかけたけど、コロナだってかかれば一大事なので、ぐっと堪えて自粛しました。
　その代わり、霞ヶ関駅で下車。

霞ケ関駅 駅

　いいお天気なので、官庁街から皇居回りをお散歩して帰ることにしました。これなら、密を避けつつお上りさんの気分を味わえます。

法務省旧本館 名所・史跡

　特命係は何階だろ？ 夫婦揃って「相棒」が好きなので、警視庁の建物にも興奮します。

　都心とは思えぬ、緑いっぱいの風景。

　国が動く現場だぞ、我が子よ！
　…と声を掛けたら、ベビーカーの中ですやすや寝ていました。暖かい日でよかった。

国会議事堂 名所・史跡

　バス停の名前が三宅坂と言うだけあり、ホテルまでは急な上り坂でした。ベビーカーを押す手に、力が入ります。
　ちょっと疲れたけど、感染の心配もない散歩道は、いいリフレッシュになりました。

三宅坂 名所・史跡