駅ビル星野リゾートはマルチに使える遊び空間【親子で東京往復記2020年５月編その３】

2020/05/28 - 2020/05/29

　息子の月１回の上京診察、今回はつくばの病院での診察も受けました。つくばの街の風景よりも、昨年末２ヶ月間もの間お世話になった先生、看護師さん、食堂のおばさんとの再会が懐かしく、嬉しかったです。
　特に経過は問題なく、解放された気持ちで、大学病院入口のバス停から土浦駅行きのバスに乗り込みました。

エリア 土浦(茨城)

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

　筑波大学から土浦駅方面は、関東鉄道のバスが20分間隔で結びます。昨年末、土浦ってどんなトコだろ？と思いつつバスを見送っていた日々から、２年越しの訪問実現です。
　つくば市内を抜ければ郊外のバイパス道路になり、途中で乗り降りする人はわずか。それでも頻発運行なのは、都市間輸送の重責ゆえです。

路線バス (関東鉄道) 乗り物

　土浦市内に入ると、道路の上に細い高架橋がかぶさってきました。道路にしちゃ細いし、土浦に新交通システムが走ってるなんて聞いたことないし・・・
　調べてみると、万博の時に作られた対面通行の高架道路なんだとか。本数は少ないながら高架上のバス路線やバス停もあるとかで、うーん、走ってみたい！

　武骨な駅ビルそびえるJR土浦駅に到着。

土浦駅 駅

　駅ビルはJR東日本の駅ビル商業施設「atre」の新ブランド、「PLAYatre」になってます。サイクリングリゾートを標榜する、一味変わった駅ビルみたい。ワクワク。

　ひとまず、今夜の宿「BEB5 土浦」にチェックインします。PLAYatre内にある、星野リゾートのホテル。コロナの影響で3月19日のグランドオープンは延期になり、今は“ソフトオープン”中です。
　旅がおっくうな若者をメインターゲットに、「ユルさ」を前面に押し出したユニークなコンセプトのホテル。テンションが上がります。

星野リゾート BEB5土浦 宿・ホテル

　ラウンジ「TAMARIBA」では、自転車がお出迎え。

　フロントにはカフェバーが併設されていて、なんと24時間営業だとか。部屋はもちろん、ラウンジも持ち込み自由で、駅ビルでおつまみを買い込んで、ビールを傾けるのも楽しそうです。

　チェックインは、タブレット端末を使ってのセルフサービス。対面でないというのは、図らずともwithコロナの時代にマッチしてます。
　「からっぽ」のカードキーをICカードリーダーにかざし、鍵の情報を読み込ませるというのも面白い体験でした。

　エレベータで４階へ。思っていたよりずっと規模が大きく、長い長い廊下が続きます。同じ規模の５階もあり、今は閉鎖中。全面オープンすれば、かなりの規模になりそうです。
　自転車の持ち込みOKで、廊下に留め置けるのは安心ですね。愛車と過ごせる部屋なんてのもあるそうです。

　今夜は、木製のロフトが覆う「ヤグラルーム」をリザーブしました。なにこれ、すごいワクワクする！
　ロフトの存在感は大きいものの、天井が高くて窓も大きいので、圧迫感はありません。床は琉球畳なので、子連れにも安心です。

　「ヤグラ」の１階は、ベッド兼ソファ。お盆にお酒とおつまみを載せて酒盛りなんて、最高にリラックスできそうじゃないですか。酔いつぶれたらそのままゴロンすればいいというのも、ユルくて最高です。

　ロフトへは階段で昇降します。
　頭上注意の注意喚起が三角に折られたペーパーでなされてて、面白いアイデア。部屋のデザインを損なわないし、必ず目が行くし。

　ロフトめいっぱいに、ほどよいクッションのマットレスが敷かれてて、極上の寝心地と落ち着き感です。
　ただ１歳児を寝せるには、ちょっと不安。息子が５歳くらいになったら、また大喜びしそうです。

　ちなみに玄関の「土足禁止」の喚起も、ペーパーでした。

　ヤグラのサイドには、丸い大きな鏡。部屋を大きく見せる効果も狙っているんでしょうね。息子は大喜びで、立っちの最長時間記録を更新しました。

　お風呂場は少し狭めだけど、浴槽が深くくつろげます。

　アメニティは、脱衣スペースに吊るされてます。しゃれとんしゃあ～
　フックで掛けられるのは便利で、S字フックを持ち込めば整理もラクラク。ただし吊るしすぎると一気に生活感が増してきて、せっかくの星野リゾートが台無しになるのでご用心。

　コップに番号、なるほどこれは便利。
　若者向けと言いながら、家族連れにも便利で楽しいホテルです。もちろん、ユルい気分で出張したいサラリーマンにもオススメ。

　４階にもラウンジスペースがあり、サイクリストたちが集う姿が目に浮かぶようです。県境越えの移動自粛が呼びかけられる今はじっと我慢の時だけど、夏頃には本来の姿になってくれるかな。

　自転車修理用の工具も、ディスプレイ次第でこんな素敵なことに。

　こんな宿に泊まったら、自転車に乗りたくなっちまったじゃねえか！と思ったら、フロア内にコミュニティサイクルのポートがあるので、にわかチャリダーになれます。
　都内や福岡市内にも展開している「ハローサイクリング」のシステムなので、会員の僕は即借りられる状態。忙しくなければ、霞ケ浦を見にひとっ走りしていたところでした。

　PLAYatre２階の佐藤酒店では、常陸野ネストの生を飲み比べできます。県産の地酒も揃っていて、左党にはたまりません。
　しかし、せっかく居心地のいい部屋を確保したので…

佐藤酒店 グルメ・レストラン

　部屋でカンパーイ！ 授乳の続くヨメさんは、ノンエールです。クラフトビールっぽい味がよく再現されていて、帰宅後、通販でまとめ買いしました。
　ひさびさのガッツリ旅気分をもっとゆっくり味わいたいけど、子どもの就寝までそんなに時間がありません。さあ風呂だメシだ！バタバタ…

　大きな窓からの夜景、満喫できましたかな？ さあ、寝んねしようね・・・
　楽しい空間に興奮したのか、寝入りは悪く、夜中に何度も目覚めました。彼にとって、研修センターと星野リゾートは、どちらが快適だったんだろ？

　ようやく寝かしつけたところで、２階のSTATION LOBBYに降りてきました。サイクリストだけでなく、日常の利用者もほっと一息つけるフードコート兼ロビーです。
　このご時世なので、飲食店は時短営業＆テイクアウトに力を入れられています。NANAIRO Eat at Home!はデリバリーもOKとのことだけど、近いので取りに来ました。

　店員さんいわく土浦じゃないみたいというこの駅ビル、僕は土浦はじめてなんで、このイメージが土浦ですって言ったら、なんか嬉しそうでした。
　例によって寝かしつけ後なので、写真暗めです。ずっしりボリューム感のあるハンバーグ、大満足でした。

　そして翌朝、760円なりの「朝食券」をフロントで購入。チェックアウトは11時頃、朝食も１１時までOKというのが、またユルい感じです。

　しゃれとるパン屋さん「クローンヌ」にてテイクアウト。

パン工房 クーロンヌ プレイアトレ土浦店 グルメ・レストラン

　店内で食べてもOKです。同じ値段でサラダが付くとか。
　PLAYatreは自転車の観光拠点というだけあって、館内にも自転車が持ち込めるのが面白いです。高校の休校が完全に明けたら、チャリ通の高校生でえらいことになるかも(笑)。

　１品１品オーダーを受けての手作りなので、結構時間がかかりました。クロックムッシュ、かかった時間の分おいしかった～！

　帰りの飛行機の時間に間に合わせるため、１０時がチェックアウトのリミットです。思いのほか荷物の整理が順調に進み、９時半には完了。息子も朝寝を始めました。
　チャンス！ 残り30分、夫婦それぞれ15分ずつで、最後に宿をめいっぱい楽しもう。先攻の僕はカフェバーに出陣、セルフの生ビール（650円）をオーダーしました。

　４種のクラフトビールをサーブできるKIRINの「タップマルシェ」だけど、今は「on the cloud」１種のみ。セルフなので、なみなみ注いでOKです。
　茨城なんだから「ネスト」置かなきゃと思いつつ、平日の朝ビールを15分でキューっと一杯。たまらん！スタッフさんにも、ずいぶん羨ましがられたのでした。