ホテル２泊と飛行機往復２人分で３万円！？ GoToトラベルで福岡から横浜へ【親子で東京往復記2020年10月編その1】

2020/10/11 - 2020/10/13

　月に１度、東京の国立がん研究センター中央病院へ通院している２歳の我が子。今月は、ＧｏＴｏトラベルの割引を駆使して行ってみることにしました。
　飛行機往復とホテル２泊で、大人２人33,800円。さらに8,000円のクーポンも付くという信じられないプライスの道中やいかに！？

エリア 鶴見(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー ANAグループ 私鉄
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: ANAセールス

　例によって、西鉄久留米から福岡空港へは高速バスで直行します。僕らの他に乗客は６人。飛行機の客の戻りに比べて、バスの復調は鈍いようです。
　とうとう10月1日から久留米からの空港バスも減便になってしまい、10時のバスの前後は45分ずつ開いています。

西鉄久留米バスセンター 乗り物

　本数は減ったとはいえ、リクライニングシートに座っていれば１時間もかからず空港に行けるバスはやはり快適。子連れで天神の雑踏を乗り換えずに済むだけでも、大助かりです。
　バスの車両から見えた国際線ターミナルには、台湾のエバー航空の姿が見えました。ああ、気軽に台湾へ飛べた日が懐かしい…

福岡空港 空港

　ＡＮＡ国内線の欠航便も、まだまだ多いまま。もともとは12:50のスターフライヤーのコードシェア便を予約していたのですが、10月に入り突然欠航になり焦りました。
　13:15の便も欠航になったものだから、12:20の便はほぼ満席。並びの席も取れず、2歳児を連れての苦行の旅を覚悟していました。今朝になって奇跡的に生じた並び席に変更できた時は、もう半分やり遂げた気分。

　ターミナルビルの改築が完成して、なにかと楽しい福岡空港だけど、今回は時間がギリギリ。はなまるうどんでランチにしました。

はなまるうどん 福岡空港国内ターミナルビル店 グルメ・レストラン

　空港内とはいえ、市中と同じスタイルのお店です。隣の吉牛とのコラボ店舗で、肉ぶっかけうどんの肉は、牛丼のそれでした。

　我が子は、搭乗口前でミーティング中のＣＡさんたちの輪に突進。先が思いやられるなぁ(笑)。

　名だたる幹線の福岡～羽田線なのに、３＋３の中型機でした。座席はちょっとくたびれた感じで、テレビモニタもないし、なんだかＬＣＣにでも乗っている気分。やっぱりＪＡＬが良かったかなぁ…
　ドリンクサービス中、我が子が使っているコップに気付いたＣＡさん、「洗ってきましょうか？」。おお、なんという気配り！ しかもライバル社のコップなのに(笑) さすがは２大航空会社、サービスは行き届いていました。

　その後我が子はぐっすり昼寝してくれて、１時間半のフライトはさしたる苦労もなく終わりました。助かったぁ。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

　今回は横浜泊まりなので、エアポート快特ではなく、エアポート急行に乗ります。いつも空いていて、クロスシートもある急行をうらやましく眺めており、「念願」かなう日です。
　ところが全線京急線内の列車なのに、待っていたのは都営地下鉄の車両。こんな運用あるんですね… しかもそんなに空いてはおらず、想像していた旅路ではありませんでした。

羽田空港第1・第2ターミナル駅 (京浜急行電鉄空港線) 駅

　お江戸な意匠が粋な都営5500形、好きな車両ではあるんですけどね。

　空港線内では各駅に停車し、重層高架の蒲田駅へ。スイッチバックして、横浜方面へと向かいます。

京急蒲田駅 駅

　今日の泊り先である、鶴見で下車しました。
　駅のホームには、分譲マンション・サンリヤンの広告。え！？ 西鉄のロゴともども、一瞬どこにいるのか分からなくなりました。

京急鶴見駅 駅

　鶴見駅は駅前広場を挟んで、ＪＲの駅と対峙します。
　東海道本線の「普通」すら止まらないＪＲ駅の方が、急行停車の京急駅を凌駕する規模です。

鶴見駅 駅

　駅から雑多な街並みを歩くこと３分、国道15号線に出ると、急に視界が開けます。
　国道沿いのアパホテル横浜鶴見にチェックインです。

アパホテル＜横浜鶴見＞ 宿・ホテル

　こちら、東京周辺では唯一「和室」のあるアパホテル。10畳もあって、子どもが走り回れる広さです。激安のダイナミックパッケージで、この部屋はありがたい！
　それにしても、ビジネスホテルらしからぬ調度ではあります。なんというか、おばあちゃん家にでも泊っている気分(笑)。

　フスマを開ければ庭園風のベランダが現れ、いよいよビジホっぽくありません。１つ上のフロアには大規模な研修室があるらしく、講師控室を兼ねているのかも。
　大きな窓は明るく、高い遮音性で国道の騒音をしっかりシャットアウトしてくれました。

　布団の厚さは普通で、敷マットはなし。僕にはちょうどよかったけど、硬いと感じる人もいるかも。

　洗面所も広々していて、立派な洗面台が２台もあるので、４人で泊まっても競合せずに済みそう。
　お風呂場も広くて、子連れでのんびり入れました。

　なにげに便利な色違いタオル。

　アパ名物のウムムな書籍たちは、テレビの下に隠されていました。

　折り鶴を折る手間、毎度大変だろうと思うのですが。

　やたら豪華なロビーの片隅には…

　電子レンジがあって重宝します。

　せっかくの立派な朝食会場は、感染拡大防止のために休止中。ビュッフェスタイルを止め定食スタイルで営業していたそうですが、それも５月１日に取りやめたとのこと。

　地下にはランドリーがあって、助かります。洗濯は200円、乾燥は100円/30分。厚手のものは300円入れておいた方が安心です。
　同じフロアにあった男性専用の大浴場は、２年前のボイラ故障で閉鎖した由。修理しないあたり、居抜きで引き継いだ設備だったのかなと思います。

　今回のダイナミックパッケージは、飛行機往復にホテル２泊で２名51,800円と、そもそもが激安価格。ここに国の補助が18,000円入り、さらにクーポンが8,000円つきます。

　クーポンは電子タイプで、周辺のスーパー・コンビニで使えるのは、駅のニューデイズが唯一。改札内だったので、入場券を買って買出しに来ました。
　（写真では改札外の店舗に見えますが、後ろに見える改札は、鶴見線への中間改札です）

　電子クーポンなのに、使えるのは1,000円、2,000円、5,000円単位。手あたり次第買い物をしたら3,000円弱だったので分割してほしいとお願いしたら、店員さん、意図をよく理解してくれてテキパキ会計してくれました。
　しかも西口に行けば、改札外のニューデイズがあることも教えてくれました。店も大きくて、こっちがよかった。

　というわけで、２泊３日分の飲料や朝食、おやつを一括購入。贅沢させてもらいました。
　冷蔵庫を最弱モードにしても、ポケットの飲料が凍ってしまうのには参った。

　晩飯は、ホテルからすぐのデニーズでテイクアウトしました。せっかくフロントに500円割引券があったのに、持ってくるのを忘れる大失態。

　お子様セットも、容器に入ってしまうと、ただのガッツリ系弁当ですね(笑)。我が子は喜んで食べてくれました。

　２日目の通院と駅めぐりは別項に譲って、帰る日の３日目の様子を先に記します。
　空港まで直行20分という便利な立地なので、朝のお散歩に出かける余裕も。鶴見川沿いの緑道は、木々が少なく、朝陽が暑かったので早々に退散しました。

　ホテル向かいの公園に戻り、自由に遊ばせました。港の見える丘公園でも山下公園でもなかったけど、横浜の公園で遊べてよかったね！(笑)

　帰りのエアポート急行は、ステンレス車体の1000形でした。近年の京急電車は赤塗装に戻ったので、銀色の車体は例外的な存在です。
　勝手に思い描く「京急のイメージ」ではない車両ですが…

京急鶴見駅 駅

　１両に２ヶ所、車端部にクロスシートがあるのはありがたく、空港までの20分を気兼ねなく、ゆったり過ごせました。

　コンセントまで付いているとは、さすが京急。

　羽田空港第２ターミナルに到着。このところＪＡＬやスカイマークばかりで、かなりひさびさに来ました。
　天窓から日光が注ぎ、暗めの第１ターミナルより好みです。保安検査場の列はないながらも、それなりに人がいてさみしくありません。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

　昼ごはんは、エアポートグリル＆バールへ。飛行機が真正面に見えて、なかなかの迫力です。

エアポートグリル＆バール グルメ・レストラン

　「いかにも」なお子様ランチ。おいしかったかな？

　保安検査をパスすれば、搭乗まで残り20分。ANA FESTAで手あたり次第にお土産を買って、残りの5,000円分のクーポンを消費しました。
　次回はもっと、計画立てて使おう…

ANAフェスタ 羽田61番ゲート店 グルメ・レストラン

　帰路の佐賀便は最新鋭機のエアバス A321neo。しかも窓側席の主は現れず、３列を独占できてらくちんでした。
　ＡＮＡにも全席モニタ付きの飛行機があるんだと感心していましたが、ＪＡＬよりも早く、2017年に導入されたとのこと。昼寝の子どもを抱っこしたまま、電子書籍の雑誌を楽しみました。

　いつもの福岡便とルートが異なるので、車窓が楽しい。四国から大分を抜け、阿蘇の上空に出てきました。噴煙が、はっきり。
　かなり高度が下がっているように感じられるけど、眼下の「平野」はカルデラの中。佐賀空港まで近づいても、まだまだ高度を下げられません。

阿蘇山 自然・景勝地

　有明海に出れば、雲仙・平成新山が現れました。距離をかせぐため、蛇行しながら高度を下げていきます。もどかしいといえばもどかしいけど、遊覧飛行のようで楽しくもあります。

平成新山 自然・景勝地

　一旦、目的地の佐賀空港を左に見て、ぐるっと旋回して無事に着陸です。
　アナウンスでは愛称の「九州佐賀国際空港」を連呼してくれましたが、国際線が戻ってきてくれるのは、いつになるかな…

九州佐賀国際空港 空港

　佐賀空港から各地へは、前日までに予約すれば「リムジンタクシー」を格安で使えます。久留米へは1,000円。
　この便で久留米方面に行くのば僕らだけで、近所のタクシーが派遣されてきました。久留米までは約１時間。自由がきかぬ車で、我が子はしょっと不機嫌でした。

　というわけでいろいろあったけど、これで33,800円なら大助かり。来月も同じコースで…と思って検索したら、５万円以上になっていました。
　旅行需要もＧｏＴｏ効果で回復してきた証かしら？ 対応策を考えねば…

九州佐賀国際空港 リムジンタクシー 乗り物