中之条旅行記(ブログ) 一覧に戻る
八ツ場ダムの歴史は、1947年(昭和22年)9月のカスリーン台風によって利根川流域で大洪水が発生したことに起因しています。この災害で死者・行方不明者は1,930名、これを契機として利根川の治水工事が本格化しました。<br />ところが、利根川水系の上流に位置する吾妻川流域の住民の多くはダム建設に反対し、1966年(昭和41年)1月にはこの地を地盤とする中曾根康弘衆議院議員(後に第71代内閣総理大臣)が「ダムというものは軽々しく造るものではない」と発言し、反対派を勢いづかせました。<br />その後の紆余曲折を経て1994年(平成6年)3月に建設省が付帯工事に着手したものの、2009年(平成21年)9月になって、民主党政権の前原誠司国土交通大臣は八ッ場ダム本体工事の中止を表明しました。<br />2012年(平成24年)12月に自公連立政権が復活すると、八ッ場ダム事業の推進を打ち出し、本年(2019年)9月に本体工事が完了する予定です。<br />10月からは水を貯め始め、貯水試験を経て2020年(令和2年)4月の運用を目指しています。<br />今回、異業種交流の集まりで工事現場を見学する機会を得て、関係者の様々な思いを感じた次第です。 <br />

貯水直前の八ツ場ダムを見学しました。

21いいね!

2019/09/17 - 2019/09/17

74位(同エリア198件中)

旅行記グループ 茨城・栃木・群馬の旅

0

30

FUKUJIRO

FUKUJIROさん

八ツ場ダムの歴史は、1947年(昭和22年)9月のカスリーン台風によって利根川流域で大洪水が発生したことに起因しています。この災害で死者・行方不明者は1,930名、これを契機として利根川の治水工事が本格化しました。
ところが、利根川水系の上流に位置する吾妻川流域の住民の多くはダム建設に反対し、1966年(昭和41年)1月にはこの地を地盤とする中曾根康弘衆議院議員(後に第71代内閣総理大臣)が「ダムというものは軽々しく造るものではない」と発言し、反対派を勢いづかせました。
その後の紆余曲折を経て1994年(平成6年)3月に建設省が付帯工事に着手したものの、2009年(平成21年)9月になって、民主党政権の前原誠司国土交通大臣は八ッ場ダム本体工事の中止を表明しました。
2012年(平成24年)12月に自公連立政権が復活すると、八ッ場ダム事業の推進を打ち出し、本年(2019年)9月に本体工事が完了する予定です。
10月からは水を貯め始め、貯水試験を経て2020年(令和2年)4月の運用を目指しています。
今回、異業種交流の集まりで工事現場を見学する機会を得て、関係者の様々な思いを感じた次第です。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
グルメ
4.0
同行者
社員・団体旅行
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
観光バス 徒歩

PR

  • 視察の前の腹ごしらえに立ち寄った「かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠」。<br />長屋門。2階からは敷地の全体が見渡せるそうです。<br />全国各地の由緒あるかやぶき屋根の建物が移築されています。

    視察の前の腹ごしらえに立ち寄った「かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠」。
    長屋門。2階からは敷地の全体が見渡せるそうです。
    全国各地の由緒あるかやぶき屋根の建物が移築されています。

  • 日本一の鐵大釜。直径1.5mぐらいかな。

    日本一の鐵大釜。直径1.5mぐらいかな。

  • 釜の中にも入れます。50cmほどで板張りしてあるので釜茹での気分は味わえません。

    釜の中にも入れます。50cmほどで板張りしてあるので釜茹での気分は味わえません。

  • 出羽の国より移築した、かやぶき家屋には珍しい三階建ての紺野家。<br />

    出羽の国より移築した、かやぶき家屋には珍しい三階建ての紺野家。

  • 本陣。約200坪。

    本陣。約200坪。

  • 本陣の入り口。

    本陣の入り口。

  • 本陣の中、くつろぎ処。

    本陣の中、くつろぎ処。

  • 椅子は、古い臼を加工しています。

    椅子は、古い臼を加工しています。

  • 帳場の脇にありました。

    帳場の脇にありました。

  • 今年5月にはサンドウィッチマンの二人も寄りました。

    今年5月にはサンドウィッチマンの二人も寄りました。

  • 群馬県中之条町から移築した小林家が食事処です。

    群馬県中之条町から移築した小林家が食事処です。

  • 日帰り温泉もあります。

    日帰り温泉もあります。

  • 昼食。10穀米のご飯と天ぷらも出ました。

    昼食。10穀米のご飯と天ぷらも出ました。

  • お鍋の具。お鍋だけでも満腹です。

    お鍋の具。お鍋だけでも満腹です。

  • 小林家の外には吾妻川の支流、温川が流れています。<br />旅籠の敷地内にはたくさんのかやぶき屋根の建物があり、展示室だったり、民芸品を売っていたり、宿泊してのんびりと過ごしたら癒やされると思います。<br />

    小林家の外には吾妻川の支流、温川が流れています。
    旅籠の敷地内にはたくさんのかやぶき屋根の建物があり、展示室だったり、民芸品を売っていたり、宿泊してのんびりと過ごしたら癒やされると思います。

  • 道の駅八ツ場に着きました。<br />右側の橋は不動大橋、左側が下流で八ツ場ダムのある方向です。

    道の駅八ツ場に着きました。
    右側の橋は不動大橋、左側が下流で八ツ場ダムのある方向です。

  • 道の駅八ツ場には無料の足湯もありました。<br />タオルは有料で200円。

    道の駅八ツ場には無料の足湯もありました。
    タオルは有料で200円。

  • 敷地内の「ふるさと館」には展示物や資料もありました。<br />この模型は上方向が下流、ダムがあります。

    敷地内の「ふるさと館」には展示物や資料もありました。
    この模型は上方向が下流、ダムがあります。

  • 私たちは、一般団体向け やんばコンシェルジュ案内ツアーを利用したのですが、このプレハブの建物内で八ツ場ダムの歴史や注意点などの説明を受けました。

    私たちは、一般団体向け やんばコンシェルジュ案内ツアーを利用したのですが、このプレハブの建物内で八ツ場ダムの歴史や注意点などの説明を受けました。

  • ここからは全員ヘルメットを着用です。バスを降りない運転手さんもヘルメット着用で運転しています。

    ここからは全員ヘルメットを着用です。バスを降りない運転手さんもヘルメット着用で運転しています。

  • バスで、八ツ場ダムの上流側の右岸に作られた展望台に移動しました。

    バスで、八ツ場ダムの上流側の右岸に作られた展望台に移動しました。

  • ここで国土交通省関東地方整備局の方からダムの構造などについて説明を受けました。ここから見えている側は水没します。

    ここで国土交通省関東地方整備局の方からダムの構造などについて説明を受けました。ここから見えている側は水没します。

  • 工事現場へ降りていくダンプカー。この道路も水没します。

    工事現場へ降りていくダンプカー。この道路も水没します。

  • 展望台を出て、吾妻峡トンネル(長さ1,769m)を抜け、吾妻峡橋を渡り、八ツ場ダム下流川の左岸に移動しました。工事用道路を進み、途中からは徒歩で移動します。このトンネルは、廃線となっている旧JR吾妻線の出口。

    展望台を出て、吾妻峡トンネル(長さ1,769m)を抜け、吾妻峡橋を渡り、八ツ場ダム下流川の左岸に移動しました。工事用道路を進み、途中からは徒歩で移動します。このトンネルは、廃線となっている旧JR吾妻線の出口。

  • 廃線を10分ほど歩きます。

    廃線を10分ほど歩きます。

  • 八ツ場ダムの下流側、完成後もこの姿を見られます。<br />撤去が始まっており、クレーンが見られるのも最後とのことでした。

    八ツ場ダムの下流側、完成後もこの姿を見られます。
    撤去が始まっており、クレーンが見られるのも最後とのことでした。

  • 水質改良装置。工事現場から出る排水を清浄してから吾妻川に戻していたそうです。これももうすぐ撤去とのこと。

    水質改良装置。工事現場から出る排水を清浄してから吾妻川に戻していたそうです。これももうすぐ撤去とのこと。

  • 八ツ場ダムの周辺地図。

    八ツ場ダムの周辺地図。

  • 道の駅八ツ場に戻ってきました。<br />地図と同じ場所をgooglemapで見たら、まだダム本体は写っていませんが、JRは新線に変わっています。<br />八ツ場ダムが完成すると、上流側8kmがダム湖に変貌するそうです。左右には桜が植えられ、観光地として復活を目指しています。皆さん応援してください。<br />最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    道の駅八ツ場に戻ってきました。
    地図と同じ場所をgooglemapで見たら、まだダム本体は写っていませんが、JRは新線に変わっています。
    八ツ場ダムが完成すると、上流側8kmがダム湖に変貌するそうです。左右には桜が植えられ、観光地として復活を目指しています。皆さん応援してください。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

  • 2019年10月13日、八ツ場ダムのライブカメラの写真です。<br />台風19号の豪雨により水位が54mも上昇した後です。<br />もしも完成が遅れていたら、下流域の被害は甚大だったと思われます。

    2019年10月13日、八ツ場ダムのライブカメラの写真です。
    台風19号の豪雨により水位が54mも上昇した後です。
    もしも完成が遅れていたら、下流域の被害は甚大だったと思われます。

21いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ

茨城・栃木・群馬の旅

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP