京橋発の名門フランス料理店「シェ・イノ」～フレンチの王道を歩んできた日本が世界に誇るグランメゾン～

2019/03/30 - 2019/03/30

日本のグルメで驚かされるのは、フレンチのお店の層が厚いことです。近場のアジアの大都市はもちろん、同じ欧米文化圏に属するアメリカの主要都市においてもフランス料理店の数が多いとは言えません。また、お店の数だけでなく、東京のフレンチは味も優秀なお店が多いとの印象を受けています。

たくさんの日本人シェフがフランス本国に渡って、日本でも本国と同レベルの料理を食べてもらおうと努力してきた結果、東京はフランス本国以外でも高いレベルのフレンチが食べられる類まれな都市と言えます。長い蓄積の結果、食べられるフレンチの層も厚くなっており、最近のトレンドのイノベイティブを提供するお店が増えている一方で、伝統に忠実なクラシカルなフレンチを提供するお店も多く存在します。

東京でクラシカルなフレンチを提供する代表的なお店のひとつが京橋の「シェ・イノ」です。創業35年を迎える同店ですが、今でもたくさんの顧客に支持され、レベルの高い料理を変わらずに提供しています。たくさんの人を魅了してきた味を求めて、ランチに食べてきました。

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 旅行の満足度: 4.5

築地川公園の桜の木です。

ちょうど桜が満開の時期でした。

京橋の交差点です。

近年高層のオフィスビルが数棟建ち、このあたりの風景は大分変りました。

銀座方面です。

日本橋方面です。

明治製菓本社は京橋にあります。

明治のチョコレート体験型施設です。

「シェ・イノ」の入口まで来ました。

店内です。立派な内装です。

同店の店主が記した新書本です。

いろいろなエピソードが記載され、また、同店の名物料理もこの本で確認できたので、きっちり予習して食事に挑むことが出来ました。

お皿には、店名が記されています。

コース料理が基本です。

お魚とお肉をどちらも食べられるコースを選びました。

一品も注文できます。

アミューズとして出されたスープです。

フレンチでは最初に出されるアミューズはすごく大事と言われていますが、このスープはおいしく、続けて出される料理に期待を持たせてくれる味でした。

バゲットです。手を抜いた味ではなく、おいしかったです。

バターです。

料理の味に専念したかったため、スパークリングウォーターを飲みました。

コースの最初のハイライトは、オマール海老のガトー仕立て コートドール風です。

プレゼンテーションが素晴らしいですが、味の方はそれ以上に印象に残っていますね。

素材の旨味を引き出している一品でおいしいです。

ソースを使った料理がおいしいとの評判ですが、この一品についてはまさにそうでした。

鴨のフォアグラと胸肉の燻製の取り合わせです。

フォアグラと鴨の胸肉の味を堪能するにはちょうどいい位のボリュームでした。

次は「シェ・イノ」を世に知らしめている一品のひとつです。

舌平目のブレゼ，ロワイヤルソースです。

魚への火入れがちょうどいい具合で、ソースがよく合います。飽きない味で、おいしく食べれました。

バゲットのお替りを頂きました。

コース料理のメインイベントは、やはりこちらの一品です。

20世紀最高のソプラノ歌手と呼ばれるマリア・カラスから命名された仔羊のパイ包み焼きは、「シェ・イノ」を代表する一品です。

仔羊のお肉とフォアグラをパイ皮で包んだ一品ですが、焼き加減が絶妙であり、ソースとうまくマッチしています。

通常のお肉料理の代わりにこちらの一品にしたのですが、大正解でした。

通常グランメゾンでは、この次にチーズが続きますが、デザートを控えている中、チーズまで食べる余力はなかったので、今回は断念しました。

デザートワゴンです。

飲茶もそうですが、ワゴンで運ばれると嬉しいですね。

コーヒーです。

デザートは全種類少しずつ切ってもらいました。

先に出た数々の料理と比べると少しトーンダウンする内容でしたが、それでもおいしく完食できました。

外観です。

値段は少し張りますが、それでも期待通りかそれ以上の味だったため、食後はかなり満足感に溢れました。食べログでは、サービスに不満を持つ投稿をいくつか見ましたが、自分はそのように感じていなく、心地よかったです。

斜め向かいにある東京スクエアガーデンです。

東京駅八重洲口の向かいにある、ビアガーデンのザファームトーキョーです。

八重洲方面です。再開発が進んでいます。

東京駅八重洲口です。