2019/03/14 - 2019/03/15
8位(同エリア408件中)
れいろんさん
世界遺産に登録されているマテーラのサッシ(洞窟住居)。
石灰岩の崖に形成された洞窟は、小作農の住居などとして利用されてきたが、清潔な水の確保、排水、採光など、衛生面の問題が多かったことから、行政が法律を整備し、1950年代にサッシ地区の住民(約1万5,000人)を郊外に新設した集合住宅へ強制的に移住させたのだとか。
結果、サッシ地区は無人の廃墟となったものの、150以上の石窟聖堂や3,000戸ほどの洞穴住居、地下水路で各戸の貯水槽に上水を供給するシステムなど、ユニークな文化的資産が見直され、1993年にユネスコの世界文化遺産に指定された。
(以上、Wikipediaから抜粋)
ガイドブックに詳しく取り上げられているし、4travel にも旅行記がたくさん存在しているので、私の目で見たマテーラ旅行記を挙げました。
私のマテーラの印象は、「さびし気で奇妙」というガイドブックの記述とはかなり異なり、「入り組んだ路地や家屋の重なった複雑な景観が唯一無二の美しさを醸し出している」でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
マテーラ・チェントラーレ駅は絶賛工事中!!
でも、自動改札は活きています。
(※ FALは日本と同じように自動改札に切符をかざして入場し、駅=改札から出る時も切符をかざしてゲートがあいたら出場する方式でした。日本と異なるのは出場後も切符が手元に残る事くらいです。ホームにある刻印機で切符にパンチする方式ではありません。) -
この日のホテルは地球の歩き方にも載っているAlbergo Roma。
駅からサッシ地区に向かうローマ通りに面しています。 -
入口をくぐると、なかなか雰囲気のあるホール。
階段を登った2階にレセプションがあります。 -
お部屋は可愛らしい飾りつけでした。
-
ダブルのシングルユースで1泊素泊まり45ユーロ(税込み)+マテーラの宿泊税2ユーロで47ユーロ。
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冷蔵庫と電気ポットなどがないので、ちょっと割高に感じます。
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バスルームは広くて明るい。
シャワーブースも使いやすかったです。 -
マテーラの旧市街へ切り込んでいく前に、まず、腹ごしらえ。
(今回の旅行では1日1回はレストランという目標を立てています。)
立ち寄ったのはTrattoria Lucana 。観光客にも地元の人にも人気の食堂なんだとか。
注文はビールと・・・・ -
前菜にフレッシュ・モッツアレラチーズ。
絞った塊が3個も出てきました。う~ん、これとパンで充分では?? -
2皿目にはこの地方の名物だという耳たぶの形をしたオレキエッテを。
「オレキエッテのトマトソース味のものはないの?」「この地方の○○という野菜と合わせたものがトラディショナルでお勧めです。」という会話を経て出てきた一皿。
○○が聞き取れなかったのですが、「菜の花の苦い味+ブロッコリーのぼそぼそ感」の野菜で美味しくなかったです。 -
このパスタにかける「パン粉を炒ったような物」も、ちょっと意味がわからない。
全般的に私好みではないお昼ご飯になってしまいましたが、コぺルト込みで19ユーロ。まあまあお手頃価格でした。 -
では、マテーラ観光スタート。
Piazza Vittorio Veneto(ビットリオ・ヴェネト広場)の、Prefettura di Matera とサン・ドメニコ教会の前に、いきなり、遺構が現れました。
Ipogeo MateraSum というらしい。工事中でした。 -
サン・ビアージョ通りの側には変なオブジェがありました。
-
キリンの足を持つ象??
マテーラの旧市街の外の広場でいろいろなオブジェを目にしました。
私はこのようなアート作品(?)は興味がないのですが、旧市街の迷路のような街をさまよった後、これらを目にするとほっとしたような気になりました。 -
こちらは、Palombaro Lungo ??
ビットリオ・ヴェネト広場の地下の遺構については、良くわかりませんでした。 -
小さな Chiesa della Mater Domini。
この隣にサッシ地区を一望する ヴューポイント(Belvedere Luigi Guerricchio )があります。 -
そこからの旧市街の眺め!!!
中央の谷、その両側の斜面にびっしり家屋が立ち並ぶ様子、正面のカテドラルの尖塔や大きな糸杉の姿がとても印象的です。
早くあの中を歩きたい。 -
でも、私は美味しいものを最後に撮っておくタイプなので、旧市街の外縁から回ります。
Chiesa di San Francesco d'Assisi と現代的なオブジェ。 -
Chiesa del Purgatorio。
髑髏のモチーフが印象的な外観です。 -
これ、な~んだ?
-
この仔の尻尾でした。
ちょっと遊ぶかい?
虎猫ちゃん、緊張したような顔のまま近づいてきて、最終的には私の膝に乗っちゃいました。 -
Belvedere di Piazza Giovanni Pascoli からの眺望。
正面の高い場所にカテドラル。 -
Belvedere di Piazza Giovanni Pascoli からの眺望 その2。
「その10「」くらいまで何枚も撮ってしまう。
サッソ・カヴェオッソ(Sasso Caveoso)地区の入り組んだ街並み! -
中央の岩山が、岩をくり抜いて建てられたサンタ・マリア・デ・イドリス教会(Chiesa Rupestre di Santa Maria di Idris )だそう。
行ってみましょう。 -
サッソ・カヴェオッソ地区の石畳の路。
ゆるい階段を降りて行くと、壁になっている岩の上に・・・ -
黒猫、発見!
この街に黒猫は似合いますね。 -
そして階段状になった路のうえには茶虎猫。
-
茶虎も可愛いよ。
にゃ~。遊ぼうよ! -
うるさいなぁ。
俺は、今、忙しいんだよ!。
この仔は雉虎のかわい仔ちゃんにモーションをかけているところでした。
春の恋を邪魔してごめんね。
猫にかまって歩いていくと、もう、自分がどこにいるのかわからなくなりました。 -
明るい方へ明るい方へ。
グラヴィーナ( Gravina )川の深い谷と対岸が見えました。 -
本当に迫力があるなぁ。
不安定な空模様とマッチして素晴らしい。 -
対岸の崖にぼこぼこ空いているのは・・・
-
ムルジェッキアという旧石器時代の集落跡らしい。
-
この眺め。
何とも言えない気持ちにさせられる・・・。 -
サンタ・マリア・デ・イドリス教会(Chiesa Rupestre di Santa Maria di Idris )。奥の鐘楼はカテドラルのものです。
-
サンタ・マリア・デ・イドリス教会へ向かいます。
路が入り組み、どこをたどっていけばいいのか。
もちろん、迷い道を楽しんでいます。 -
洞窟教会のサンタ・マリア・デ・イドリス教会へ。
中では修復の作業が行われていました。 -
教会の岩山からは、グラヴィーナ川の深い谷と
-
サン・ピエトロ・カヴェオッソ教会(Chiesa di San Pietro Caveoso )を上から眺めることになります。
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サン・ピエトロ・カヴェオッソ教会と街の外縁の道路。
奥の尖塔はカテドラルの鐘楼ですね。 -
教会の前は、この街には珍しい広いスペースになっていて、新鮮に映ります。
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歩くたびにいろいろな表情を見せてくれる街並み。
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サンタ・マリア・デ・イドリス教会はサッソ・カヴェオッソ地区のシンボルですね。
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青空に映えるサン・ピエトロ・カヴェオッソ教会。
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その上にサンタ・マリア・デ・イドリス教会が。
-
重なり合うような教会たち。
-
そして、そのすぐ脇は、グラヴィーナ川の深い渓谷。
どこまで複雑な景観を見せてくれるのか。 -
サンタ・マリア・デ・イドリス教会をアップで撮影。
教会の裏側に人影。 -
2つの教会を背後に、カテドラル方面へ。
階段を含む急な登り路に息が上がります。 -
Belvedere Luigi Guerricchio からの眺め。
夕陽がサッシ地区を照らしています。
空は不安定な様子。雨になりませんように。
いったんホテルに戻ります。 -
日没後の散策にホテルを出てきました。
上の写真と同じ、Belvedere Luigi Guerricchio からの眺めです。
暮色、綺麗です。 -
サッソ・バリサーノ地区の北側の縁を歩いてみます。
ライトアップされた姿が美しいChiesa di San Rocco。 -
サッシ地区。映画のような街並み。
ですが、私のそばの一般家屋から暖かい蒸気が噴き出していて、本当にここで生活している人がいるんだぁと感慨深かったです。 -
暗くなっていく中、迷路のような路を歩きます。
ここは、現実の街なのだろうかと不安にもなります。 -
右下に見えているサッシ地区も端れになり、灯りも乏しくなって・・・。
夕方に見たグラヴィーナ川対岸の崖が遠くに見えています。
雨がちらちら落ちてきて、だんだん心細くなってきたので、サン・ビアージョ教会
(Chiesa di San Biagio )で引き返します。 -
あっ、足長の象のオブジェだぁ。
やっと、現実の街に戻って来ました。 -
明るいPiazza Vittorio Veneto(ビットリオ・ヴェネト広場)。
側のBARから賑やかな声も聞こえてきます。
さて、スーパーに寄ってホテルへ戻りましょう。 -
翌朝です。日の出前のお散歩です。
上の夜の写真とほぼ同じアングルです。
Chiesa della Mater Domini & ヴューポイント -
ヴューポイントから日の出前のサッシ地区。
-
今朝はサッソ・バリサーノ(Sasao Barisano)地区を散策します。
Via Lombardiを降りていきます。
最初は階段の路でした。雰囲気がありますね。 -
サッソ・バリサーノ地区の谷底へ。
周囲がだんだん高くなっていきます。 -
フィオレンティーニ通り( Via Fiorentini )。
両側に規則性もなく建物が並び建ち、本当に谷底のようです。
谷川に流れ込む支流のような階段や坂道。 -
高い高い崖の上の建物を見上げながら、静かな谷底をゆっくり散策します。
石造りの重い印象の家屋から、一日の生活を始める音が聞こえてきます。
この朝の散歩は素敵でした。 -
右手(東側)の高い場所にカテドラル。
あそこへも後でもう一度行ってみないとね。 -
西側の崖の上には朝日が当たってきました。
大きな建物が重なっている場所のようです。 -
凄いな、この朱色。朝日で赤く赤く染まっています。
鐘楼はサン・ピエトロ・バリサーノ教会(Chiesa di San Pietro Barisano )。 -
日陰の谷底から、あの朝日の当たる場所へ登って行きましょう。
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登る途中からカテドラル方面を。
まだ、朝日があたっていないので、灰色です。 -
右の大きな建物はサン・アゴスティーノ修道院(Convent of Saint Agostino)。
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サッソ・バリサーノ地区の北側のグラヴィーナ渓谷の崖の上に建つ大きな修道院です。
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カテドラルにも朝日があたって来ましたね。
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サン・アゴスティーノ修道院の前を通り・・・
-
その前からのカテドラルを撮影。
高い丘の上に建っているのが良くわかります。 -
深い深いグラヴィーナ渓谷。
谷底まで朝日が射すのは、まだまだ先になりそうです。 -
サン・アゴスティーノ修道院辺りでサッシ地区は終わります。
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そして、こんな眺めが。
向かい合うサン・ピエトロ・バリサーノ教会とカテドラルの鐘楼。 -
サッシ地区の外縁を歩いて・・・
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足長象のオブジェ。
その先に朝日の当たるビットリオ・ヴェネト広場。
戻って来ました。 -
次はカテドラルへ向かいましょう。
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サッソ・バリサーノ地区へ降りる急な石段。
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建物の下の道をくぐればカテドラルです。
右側の装飾の多い建物も気になります。 -
歴史を重ねたような扉も押さえていきましょう。
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カテドラルへ到着です。
大きな建物の上部に朝日があたっています。 -
カテドラル前からのサッソ・バリサーノ地区の眺め。
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あっ、あの道!!さっき歩いたんだよなぁ~。
日の出前からの朝の散歩。観光客のいないサッシ探訪。
とってもとっても良かった。 -
ビットリオ・ヴェネト広場の南側には市場がありました。新鮮野菜が並んでいますね。
マテーラはサッシ地区もその外も生活感を感じられる良い感じの街でした。 -
マテーラの旧市街、サッシの景観を十分堪能できた滞在でした。
バーリへ戻りましょう。駅の北側がバスターミナルになっていて・・・ -
路線バスや観光バスから日帰りの観光客がどんどん吐き出されてきました。
マテーラの「寂しい美しさ」を味わうためには、宿泊がお勧めです。 -
マテーラ・チェントラーレ駅。自動改札機で入場します。
切符は駅の外、道路を渡った所にあるFALの切符売り場で購入します。
この切符売り場は場所がわかりにくいし、空いているのが月~土の8時半~18時半のようです。営業時間外に電車に乗る時はどうするのでしょうか?
バーリまでの運賃は5ユーロです。 -
まあ、この工事が終われば、自販機なども設置されるのかな。
写真は工事中のマテーラ・チェントラーレ駅。
ホームは1本のみを利用していて、反対側はまさに工事の作業中。
う~ん、騒音も凄いなぁ
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この旅行記へのコメント (2)
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- ムロろ~んさん 2019/08/05 10:35:17
- 朝のマテーラサッシ地区散歩
- おはようございます、ムロろ~んです。
イタリアのマテーラへ行かれた旅行記を拝見しました。
私はローマしか行ったことがなく、テレビでしか何となくしか知らない程度なのですが、サン・ピエトロ・バリサーノ教会の写真の朝日を受けている風景が何とも美しいなぁって思ったんです。
朝だから街もまだ静かだしゆっくり見られるからこそ、美しさをゆっくり見られたんだろうなぁって思ったんです。
しかも、街をちょっとでも出ると崖や岩山!これには驚きました!
ローマにも街中に遺跡があっちこっちあったのも驚いたのですけれど、マテーラの風景にも驚いちゃいましたよ。
ムロろ~ん(-人-)
- れいろんさん からの返信 2019/08/06 12:24:32
- RE: 朝のマテーラサッシ地区散歩
- ムロろ〜ん、こんにちは。
マテーラ、良かったですよ。
本当に不思議な、唯一無二の景観でした。
一度、衛生環境などの問題で廃墟になった町は、このように蘇って、世界遺産にも認定されたってすごいですよね。
町中で、猫も沢山見かけて、個人的にも大満足!
南イタリアは、ローマとはまた違うので、時間がとれたら行ってみてはどうでしょう?
ムロたんなら、ショートトラベルでも楽しめると思いますよ。(さすがに弾丸は無理ですが。)
れいろん
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