冬のメルヘン　ドイツ、東フランスを巡る　１５（ドイツ編）　７日目①　バンベルク

2018/12/01 - 2018/12/01

７日目　２０１８年１２月１日（土）　晴　のち曇り

　バンベルクは神聖ローマ帝国ハインリッヒ２世の時代に宮廷が置かれ、また司教都市としても発展してきました。第２次世界大戦の被害を受けなかったので古い建物がそのまま残っていることから、旧市街全体が世界遺産に指定されています。２時間半時間をかけてじっくり歩きましたが曲がりくねった路地歩きやレグニッツ河畔の小ベネチア地区など美しい風景に溢れ、期待通りの素晴らしい街でした。

***********************************************************
【旅程】
　　１日目（１１/２５）関空→アムステルダム経由→ツェレ（泊）
　　２日目（１１/２６）ツェレ→リューネブルク→ブラウンシュヴァイク→ゴスラー（泊）
　　３日目（１１/２７）ゴスラー滞在（泊）
　　４日目（１１/２８）ハルツ狭軌鉄道でブロッケン山へ→クヴェトリンブルク→ヴェルニゲローデ（泊）
　　５日目（１１/２９）ヴェルニゲローデ→ヒルデスハイム→カッセル（泊）
　　６日目（１１/３０）ハン・ミュンデン→ゲッティンゲン→カッセル→ニュルンベルク（泊）
　★７日目（１２/０１）バンベルク→バイロイト→ニュルンベルク（泊）
　　８日目（１２/０２）ニュルンベルク→アウグスブルク（泊）
　　９日目（１２/０３）アンスバッハ→ローテンブルク（泊）
　１０日目（１２/０４）ビュルツブルク→ミルテンベルク（泊）
　１１日目（１２/０５）ミルテンベルク→リンブルク（泊）
　１２日目（１２/０６）ヴェッツェラー→マールブルク→ブーツバッハ→フランクフルト（泊）
　１３日目（１２/０７）リヴォーヴィレ→リクヴィール→セレスタ（泊）
　１４日目（１２/０８）オー・クニクスブール城→カイゼルスベルク→コルマール→セレスタ（泊）
　１５日目（１２/０９）セレスタ→リヨン（泊）
　１６日目（１２/１０）ペルージュ→リヨン（泊）
　１７日目（１２/１１）リヨン→アムステルダム経由→機中（泊）
　１８日目（１２/１２）→関空

エリア バンベルク(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　朝、目覚めて天気予報をチェック。曇りで最高、最低気温は７℃、３℃。明日から１週間雨予想というのが気になります。

　６：５０　朝食へ。エレベーターを含め内装はすべてアンティーク。

　オシャレなレストラン。

ホテル アム ヨゼフスプラッツ ホテル

　こういうのを見るとオジサンでも嬉しくなります。

　席に案内してくれた女性は民族衣装を着ていました。

　美味しそうなパン

　ハム類

　スモークサーモンにチーズ

　果物に

　ヨーグルト、そのほかにもケーキ類も豊富。

　ロマンチックな気分で朝食を頂きました。

　少しホテルの中を歩いてみました。部屋の入口横に古い時計。

　泊まったのは最上階の４階（向こう流では３階）で屋外テラスがありました。

　テラスから見たレンガ色の屋根の連なり。鉛色の空にしっくり馴染んでいました。

　サウナがあるというので夜に予約しておきました。クリスマスツリーとサンタに送られてホテルを出発です。

　アム・ヨーゼフプラッツ。「ロマンチックホテル」を冠する通り、素敵なプチホテルです。

ホテル アム ヨゼフスプラッツ ホテル

　ホテルの前はヨーゼフ広場。周囲の建物はシックなブラウン系統です。

　さて今日の予定。午前中にバンベルク、午後にバイロイトという２つの世界遺産の街を訪ね、夜はドイツで１、２といわれるニュルンベルクのクリスマスマーケットを楽しみます。

　バンベルクに行く前にクリスマスマーケット会場をチェックしておきます。

　街を東西に流れるペグニッツ川。この辺りは明日午前中に散策予定。

　ムゼウム橋を渡ってしばらく行くと…。

ムゼウム橋 建造物

　クリスマスマーケットが開かれる中央広場に出ました。

中央広場 広場・公園

　広場全体を屋台のテントが覆っています。さすが規模が大きい！右側はフラウエン教会。

フラウエン教会 寺院・教会

　会場チェックを終え、聖ローレンツ教会前のケーニッヒ通りを歩いて駅に向かっています。

聖ローレンツ教会 寺院・教会

　通りの出口に城壁の名残のトーア塔が建っています。

ケーニヒ門 史跡・遺跡

　城壁に沿って職人広場が再現されています。ちょっと入ってみました。

　雰囲気のいい隠れ家といった感じ。夜にも覗いてみます。

職人広場 専門店

　ニュルンベルク中央駅。ドイツでも指折りの堂々たる駅舎です。

ニュルンベルク中央駅 駅

　駅前から見た城壁とトーア塔。堂々として立派です。

　職人広場の入口門の上にドイツ帝国の双頭の鷲の紋章。

　８：３８発の電車でバンベルクへ出発。

ニュルンベルク中央駅 駅

　穏かな田舎の風景の中を走ること４０分余り。

　バンベルク中央駅に到着です。

バンベルク駅 駅

　駅から延びるルイトポルト通りを南へ。

　途中マイン・ドナウ運河にかかる橋を渡ります。橋には恋人たちが掛けた鍵がいっぱい。

　朝市が立っていました。

　このお姉さんから焼き栗を買った。秋から冬のヨーロッパの風物です。

　新市庁舎前の広場にも多くの屋台。

マキシミリアン広場 (バンベルク) 広場・公園

　ネプチューンの像

　レグニッツ川に注ぐAlter Kanal。この奥からが旧市街です。

　まずｉで地図を貰いました。

観光案内所（バンベルク） その他の観光・遊ぶ

　バンベルクの地図。レグニッツ川を境に西側は宮殿や大聖堂、東側に市民の住居地区があります。７００ｍ四方の中にコンパクトにまとまっています。

　ｉの前から見た旧市街の方向。さて、どう回ろうか。

　まずレグニッツ川にかかる橋の上に建つ旧市庁舎に行ってみます。

　旧市庁舎。１１世紀に完成した古い橋の上に最初の市庁舎が建てられたのが14世紀。その後何度かの改修が行われ、18世紀半ばにら現在のバロック様式になりました。

旧市庁舎 (バンベルク) 建造物

　レグニッツ川の中にわざわざ杭を打ち込み、人工島を造って旧市庁舎を建てたのには理由があるそうです。

　まずは市庁舎に行ってみます。行く途中のあった美しい建物。

　建物の前に置かれたクリスマスプレゼントの数々。この時期だけの飾りつけです。

　橋を渡った旧市街の通り側から見た旧市庁舎の建物

　橋の入口の門の上には豪華な彫刻

　建物の壁全体に美しいフレスコ画

旧市庁舎 (バンベルク) 建造物

　さて立地の理由ですが、この川が丘の上の聖職者が居住する旧市街と丘の下の市民たちが住む市街地との境界となっていて、市庁舎は聖職者側と市民側のどちらにも属さない中立の立場を象徴しているそうです。

　橋の上から見た上流側。最初の写真は向こうの橋から撮りました。

　丘の下の市民街から見た旧市庁舎。橋の上にバロック様式の像が立っています。

　ピンクの建物はガイヤースフェルド城。16世紀末に建てられた王子のための城です。

ガイヤースヴェルト城 城・宮殿

　旧市庁舎を後に大聖堂に行く坂道を上ります。

　中世そのままの道

バンベルク市街 旧市街・古い町並み

　大聖堂広場の石垣に沿って登っていくと

　目の前に大聖堂が現れました。１２３７年完成で建築的にも彫刻面でもドイツ屈指の大聖堂です。

大聖堂（バンベルク） 寺院・教会

　側面から見ると尖塔が４本なのがわかります。

　大聖堂前は広場になって、奥に旧宮殿（左）と新宮殿（右）があります。

ドーム広場 広場・公園

　日本人ツアーグループも。

　大聖堂に入場。後期ロマネスク様式です。

　正面祭壇と黒光りする聖歌隊席

大聖堂（バンベルク） 寺院・教会

　壁に設けられたパイプオルガン

　大聖堂には貴重な美術品が多く残されています。中央の階段の柱に置かれた彫像は「バンベルクの騎士像」として知られる、１２００年ごろに作られたと言われています。

　これは大聖堂の建立者である皇帝ハインリヒ２世と妻クニグンデ皇后の大理石に墓。彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダーが１４年の歳月をかけて彫り上げ完成させたものです。

　力強い彫刻です。リーメンシュナイダーの彫刻はこの後ローテンブルクでも見ました。

　次は１７０３年に完成した新宮殿へ。ここのバラ園から見たバンベルグな街並みが素晴らしい、とのｉスタッフの推薦です。

　新宮殿のバラ園

新宮殿（バンベルク） 城・宮殿

　寒さの中で何本かがまだ頑張って花をつけていました。

　バラ園のテラスから見た世界遺産の街並み。赤い屋根が美しい。

　惜しむらくはもっと高さが欲しかった。

　次は旧宮殿へ

宮殿の入口の門には古めかしい彫刻

　ゴシック様式の木造回廊が広い中庭を囲んで中世の雰囲気に満ちています。映画「三銃士」のダルタニアンの決闘シーンはここで撮影されたそうです。

旧宮殿 (バンベルク市立歴史博物館) 博物館・美術館・ギャラリー

　宮殿越しに大聖堂が見えます。

　入口らしい階段の先を見ると。

　部屋に灯りが。人が住んでいます。

　ウィーンのシェーンブルン宮殿もそうでしたが、こんな歴史遺産を一般市民の住居に提供するとはすごい。裏に回ってみます。

　旧宮殿の裏。確かに人が暮らしています。

　旧宮殿からOber Karolinen通りを行くと11世紀にロマネスク様式で建てられた聖ヤコブ教会。ファザードは後にバロック様式に改造されました。

　ここからMichelsberg通りを下っていきました。

　このような建物や彫刻は街のいたるところで見ることが出来ます。

　聖ミヒャエル修道院。入ってみます。

Kloster St. Michael 寺院・教会

　１０１５年に創建されたベネディクト派の修道院です。シンボルの２本の尖塔は工事で見えません。

　バンベルクはビールの街でもあります。ラオホビアという強い香りの燻製ビールはこの修道院で生まれました。

　とても美しい修道院ですが逆光になりました。ここからペグニッツ川の河畔まで一気に下りました。

　ペグニッツ川の対岸に可愛らしい家が並んでいます。かつて漁師が住んでいた家々が並び、「小ヴェネチア地区」と呼ばれています。

小ヴェネツィア地区 旧市街・古い町並み

　軒下まで水があり船着場が設けられた姿は、本物のヴェネチアのようです。

小ヴェネツィア地区 旧市街・古い町並み

　クルーズ船らしいボートも停泊。

　川岸から上がると広場に小さなクリスマスマーケットが立っていました。ここでお昼を仕入れました。移動の列車で食べるつもり。

　静かな路地を通り。

　賑やかなドミニカン通りに出ました。

　素敵な看板を見上げ

　窓辺の飾りつけを楽しみながら

　レグニッツ川の橋まで戻ってきたら美しい青の建物がありました。

　小ベネチア地区をもう一枚写真に収め、

　旧市庁舎に別れを告げ、

　２時間半の街歩き終えバンベルク中央駅に戻ってきました。ＫＩＯＳＫでビールを買って１２：４６発バイロイト行きの電車を待ちました。

バンベルク駅 駅