2018/06/18 - 2018/06/19
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- #座敷わらし伝説の有る緑風荘
- #馬淵川(まべちがわ)
- #青い森鉄道といわて銀河鉄道
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この旅行記のスケジュール
2018/06/18
2018/06/19
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三浦哲郎文学散歩道と馬淵川周辺を散策。
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スパ・ドーム
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盛岡駅
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この旅行記スケジュールを元に
今回の東北地方訪問の旅は、これまで行ったことのない青森県太平洋側の八戸市周辺と岩手県内陸北部にある二戸市の金田一温泉へ。
これはその旅の内の金田一温泉編。
金田一温泉(きんだいち・おんせん)は、この辺りで語り伝えられている座敷わらし伝説や三浦哲郎(みうら・てつお)の作品『ユタとふしぎな仲間たち』などで知られる岩手県二戸市にある温泉郷。
江戸時代には盛岡南部藩指定の湯治場となって侍の湯とも呼ばれたり、田んぼからお湯が湧いていたので湯田温泉とも呼ばれていたそうです。
イメージ的に交通が不便そうに思えますが、東北新幹線利用なら二戸駅が最寄り駅。
八戸や岩手県県庁所在地の盛岡からローカル線の青い森鉄道やいわて銀河鉄道利用なら、金田一温泉駅(きんたいちおんせん・えき)が最寄り駅。
●注: 金田一温泉は、温泉の名としての読み方は「きんだいち・おんせん」、駅の名としての読み方は「きんたいち・おんせん」になるようです。
その金田一温泉郷のお宿の一つ、亀麿(かめまろ)という名の座敷わらしが出現するという伝承で有名な緑風荘に一度泊まってみたいと思い続けていたのが今回実現。
周辺の三浦哲郎文学の散歩道や温泉施設にも立ち寄りつつ、不思議な伝説があるお宿での宿泊体験をしてみようと思います。
●注: 座敷わらしは、岩手県では旧家に住んでいると信じられている子どもの姿をした精霊。
その伝承は各地で異なりますが、年の頃は5歳前後の子どもで、男子のみならず女子もいるようです。
代表的な言い伝えでは、座敷わらしがいる家は栄え、座敷わらしが去った家は没落するとされていて、柳田國男が1910年(明治43年)に発表した『遠野物語』で世に知られるようになりました。
表紙の画像は、緑風荘敷地内にある稲荷神社(画像左手)と亀麿神社。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ここはまだ金田一温泉へ行く前の青森県八戸の八戸駅東口の駅前広場。
隣接しているのはSUR SHANGHAIが泊ったホテルメッツ八戸。
八戸駅は、ローカル線のほか東北新幹線が乗り入れているので駅舎は立派で乗り換えにはとても便利。
この東口の駅前広場からは八食センターなどへのバスも出ていてこれまた便利なんですが、駅周辺はお店が少なくてガランとした感じ。
八戸名物の朝市や居酒屋が並ぶ横丁巡りがしたい方は、ここからJR八戸線で二駅目の本八戸駅周辺にお宿を取るのがいいかもです。JR東日本ホテルメッツ八戸 宿・ホテル
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八戸周辺の観光も終わって、今日はいよいよ岩手県二戸市にある金田一温泉へと行く日。
表紙でも言ったように、東北新幹線で二戸駅まで行く方法もあるんですが、せっかくなのでローカル線で行ってみます。
これは、八戸駅からのローカル線案内+運賃表。
この画像は、クリックすると大きく拡大表示されます。
ローカル線はどれも本数が少ないので、事前チェックが必要になりますよ。
例として、次のサイトは八戸から金田一温泉を経由して盛岡へと向かう路線の時刻表。
http://aoimorirailway.com/archives/jikoku-nobori/hachinohe
●注: 八戸から金田一温泉を経由して盛岡へ行く路線は、出だしは青い森鉄道ですが、途中からいわて銀河鉄道になります。
八戸から見ると、金田一温泉手前の目時(めとき)が、双方の乗り入れ駅。
乗り換えが必要になるのかと思って駅員さんに聞いてみたところ、八戸→盛岡の直行便は乗り換えは必要無しという事で一安心。
ちなみに、八戸駅から金田一温泉駅への所要時間は、乗り換え無しの便だと30分ほどで、2018年6月中旬現在の運賃は890円。 -
ここは八戸駅のローカル線ホーム。
向こうに停まっているのは青い森鉄道の車両。
手前がいわて銀河鉄道の車両。
青い森鉄道のロゴやキャラクター、時刻表などのサイトはこちら。
http://aoimorirailway.com/molly
いわて銀河鉄道のロゴやキャラクター、時刻表などのサイトはこちら。
http://www.igr.jp/wp/company-info/symbol-character
今から乗る金田一温泉を経由して盛岡まで行くのはどっちの車両?と思ったら、いわて銀河鉄道の方の車両でした。 -
この日乗り込んだ盛岡行きは二両編成。
これはいわて銀河鉄道の車両だけど、青い森鉄道の車両を使うこともあるのかな。
一部対面式、一部横並びの席はガラガラ。
この後も二両合わせても、お客は数人。
今はみんな車を持ってるし、この路線は、主に免許がまだ取れない学生や、通院などのお年寄りが使っているんだろうな。 -
青い森鉄道やいわて銀河鉄道沿線の駅は、駅員さんがいなかったり、駅員さんがいない時間帯があったり。
そういう駅で乗降する時の注意書きが車内に出ていました。
この画像はクリックすると大きく表示されます。必要な方はご覧ください。
運転士さんがいる一両目に乗ると、降りる時に慌てずに済みますよ。 -
この時にはお客さんがまばらだった青い森鉄道・いわて銀河鉄道の盛岡行き。
車窓からは、田植えが終わったばかりの青々とした風景が走馬灯のように過ぎて行くのが心地よし。 -
八戸から青い森鉄道・いわて銀河鉄道で30分ほど。
沿線の農村風景を見ているうちに、金田一温泉駅到着。
表紙にも書きましたが、金田一温泉は、温泉地の名としての発音は≪きんだいち・おんせん≫。
でも、駅の名としての発音は≪きんたいち・おんせん≫です。
駅の窓口はあるようだけど、駅員さんはいないのかな?
ここで降りたのはSUR SHANGHAI一人だけだったし、駅舎の中も外もガラ~ンとしていて不思議な気分。
右下の画像の駅前広場も閑散。
駅から直進50m程のところにタクシー会社があったので、駅外で客待ちしているタクシーがいない時には、そちらに行くといいのでは。 -
金田一温泉駅前に出ていた≪座敷わらしの里 金田一温泉郷≫へようこその案内看板。
キャラクターになっているのは、これから行く緑風荘の座敷わらしの亀麿(かめまろ)クン。
亀麿クンについては緑風荘に着いてから後述することにして、まず金田一温泉郷の紹介と案内図を見てみます。金田一温泉郷 温泉
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金田一温泉駅前に出ていた金田一温泉郷の旅館・入浴施設案内看板。
この画像は、クリックすると大きく表示されます。
SUR SHANGHAIが泊った緑風荘のほか、きたぐに旅館、仙養館、ゆうゆうゆ~らく、スパドーム、侍の湯おぼない、ホテル金田一が紹介されていました。
金田一温泉は、江戸時代には盛岡南部藩指定の湯治場ともなり、侍の湯とも呼ばれた温泉。
泉質は、無色透明・無味無臭の単純泉。
神経痛などによく効くと言われ、肌に優しいお湯。
温泉郷と言っても温泉街が形成されているわけではなく、田園風景の合間に民家や温泉施設があるといった感じです。
ホテル金田一以外の施設は、金田一温泉駅から見ると馬淵川(まべちがわ)向こうにあり、座敷わらしで有名な緑風荘までは金田一温泉駅からだと車で数分、徒歩だと20分位。二戸駅から車だと15分程度。
上記の施設はどれも日帰り入浴可。
それぞれの営業時間、施設の様子などをお確かめの上、立ち寄ってみては?
SUR SHANGHAIは、自分が泊った緑風荘内の温泉のほかにもいくつか訪れてみたので、この旅行記内でご紹介しようと思います。金田一温泉郷 温泉
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緑風荘の送迎車で出迎えていただき、金田一温泉駅から数分で到着。
これが座敷わらしの伝説で有名な緑風荘の門構え。
緑風荘のサイトはこちら。http://www.zashiki-warashi.co.jp/
宿としての緑風荘の開業は1955年(昭和30年)ということですが、その起源は1300年(南北朝時代)に遡り、南朝の後醍醐天皇に仕えていた万里小路藤房(までのこうじ ふじふさ)という武将が南北朝戦争に敗れて、はるばるとこのあたりにまで落ち延びて来たのが始まりとなっているのだそう。
道中、万里小路藤房の二人の息子のうち、6歳だった亀麿(かめまろ)が病を得、この地で死去。
その臨終の際、「末代までこの家を守る。」と言った言葉通り、亀麿は奥座敷の≪槐(エンジュ)の間≫に、家の守り神の座敷わらしとなって棲みついたという謂れがあります。
宿として開業する前から座敷わらしが出現することで有名だった場所ですが、築300年だった母屋と新館は2009年の火災で消失。
今見る緑風荘は2017年に再建された姿になります。
それでも、今も亀麿が現れるという槐の間はあり、出会えた者は出世をしたり、玉の輿に乗れるという幸運に恵まれるのだとか。
さて、SUR SHANGHAIは既婚者ですが、亀麿クンには出会えるのでしょうか。
ドキドキ…。 (((o(*゚▽゚*)o)))
門から入ると…、座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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…緑風荘の母屋までのアプローチは日本庭園。
岩手県の中でも内陸北部にある金田一温泉では、6月下旬近くになってもツツジがまだ咲いていました。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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緑風荘の母屋へのアプローチの出だしにあった金田一京助(きんだいち・きょうすけ)の歌碑。
金田一京助は、アイヌやアイヌ語研究で知られる言語学者・民俗学者。
1882年(明治15年)岩手県盛岡生まれで、歌人の石川啄木とも親交のあった人物。
横溝正史の作品に出て来る名探偵の金田一耕助の名は、この人の名から取ったのだそう。
この歌碑には、
「なつかしき 故郷の丘の石の面 わが名を刻む とわのあかしに 京助」
と出ていました。
後に見えているのは、緑風荘の宿泊棟の一部。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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緑風荘の母屋に入っているフロントでチェックイン後、予約して行った和洋室へと通していただきました。
和洋室は1~5人用の15.5畳でトイレと洗面台付き。
お風呂やシャワーは温泉の大浴場で。
このお部屋だとベッドが二台あるほか、畳敷き部分には3人分の布団が敷けるようになっていますが、SUR SHANGHAIは今回は一人旅なので、広々と使わせていただきました。
お部屋からのネット接続OK。
緑風荘は全室禁煙ですが、喫煙所有り。
館内には飲み物の自販機、売店には多少の菓子類はあっても付近にはコンビニなどはありません。
自分にとって必要な品は、緑風荘に来る前に手に入れておくと憂い無し。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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イチオシ
緑風荘敷地内にある稲荷神社(画像左手)と亀麿神社。
この二つある神社のうち、先にお参りすべきなのは稲荷神社の方だそうです。
亀麿神社は、上の方でご紹介した亀麿を祀った神社。
画像奥の方にそのお社が見えています。
2009年の火災の際にも、このお社だけは焼けずに残ったとのことで、座敷わらしになった亀麿は、「末代までこの家を守る。」の言葉を守って、今も緑風荘内に留まっているんじゃないでしょうか。
お社のあたりから亀麿がこちらの様子をうかがっているような気分になる場所でした。
この神社へは、宿泊客なら宿泊棟にある出入口から庭を横切って行けるようになっています。
亀麿神社の御朱印が欲しい方は緑風荘フロントで詳細を聞いてみては。
亀麿神社のお守りも、フロント脇の売店で購入可。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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亀麿神社のお社前に祀られていたまん丸い石。
不思議な石だなぁとよく見ると、これは二枚貝の化石が入っているノジュールでした。
ノジュールというのは、団塊の意味。
その名の通り、堆積岩の中にできる球状の塊になった石で、中にはよく化石が入っているんだそう。
この金田一温泉周辺では、そのノジュールがよく見られるそうです。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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敷地内の稲荷神社と亀麿神社にお参りした後で行ってみたのは、緑風荘の母屋にある槐(エンジュ)の間。
ここが、緑風荘の座敷わらし亀麿が現れるというお部屋。
槐とはマメ科の落葉性の高木で、名前が「延寿」に通じることから縁起の良い木とされているようです。
2009年の火災前にはこのお部屋にも泊まることが出来たそうですが、今では宿泊は不可。
このお部屋と亀麿神社はビジターにも無料公開されていて、見学時間帯は立ち寄り湯(500円)と同様の10:30-15:00。
宿泊客は随時見学可。
亀麿の霊を慰めるためのおもちゃやお菓子などのお供えはOKですが、お供え後はお持ち帰りくださいとの注意書きがしてありました。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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緑風荘の≪槐(エンジュ)の間≫。
床の間に鎮座しているのは亀麿をイメージした小さな木像。
これは弘前市のねぶた絵師、八嶋龍仙氏の作で、2009年火災前の緑風荘の廃材が使われているそうです。
次のお客さんがやって来るまで、しばらくこの像と相対していたSUR SHANGHAI。
静かな館内の落ち着いた空気感が心地よかったです。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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緑風荘の≪槐(エンジュ)の間≫に隣接しているこのお部屋はロビーを兼ねた談話室的共有スペース。
ここも落ち着いた雰囲気で居心地よし。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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≪槐(エンジュ)の間≫や談話室的共有スペースに隣り合わせて、緑風荘のフロントや売店有り。
亀麿クンをモチーフにした緑風荘グッズには、座敷わらしならぬ座敷わらじストラップも。(笑)
SUR SHANGHAIは、亀麿神社のお守りや槐の香りの香り袋に入浴剤、それと緑風荘の源泉水使用という温泉石鹸をお買い上げ。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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まだ日暮れまでに時間があるので、緑風荘フロントで周辺の散策地図をいただいて一旦外へ。
地図が無くても、緑風荘周辺一帯には日帰り温泉施設や三浦哲郎文学の散歩道などへの標識が出ています。
それぞれの場所までの距離も書いてあるのが親切。金田一温泉郷 温泉
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緑風荘周辺に広がる緑の田園風景。
6月中旬だと、ちょうど田植えが終わったばかりで、すがすがしい景色。
フウッと深呼吸。
この画像の中の川は、緑風荘脇を通って、画像奥にある馬淵川(まべちがわ)と合流する長川。
このちょっと上流にはホタルの生息地があり、6月下旬頃から7月中旬頃にはホタルも飛び交うそうです。
その長川に架かる小さな橋は逢瀬橋(通称:かじか橋)。
カジカガエルがきれいな声を聞かせてくれることからその名が付いたのだとか。 -
この日の午後はどんより曇ってしまったので、散策は晴れが予想される明日の朝にすることにして、≪侍の湯 おぼない≫へ。
上の方の画像に出した緑風荘前の標識から200mほどと気軽に歩いて行ける距離。
ここは割烹温泉旅館なんですが、立ち寄り湯もOK。
入浴料金は500円で、立ち寄り湯の入浴時間帯は10:00-18:00。
外観も内部も昭和チックで薪ストーブがあったり、板張りの廊下の風情がフォトジェニック。
宿泊などについての詳細は、次の≪侍の湯 おぼない≫のサイトでどうぞ。
http://obonairyokan.com/
ここにも座敷わらし伝説があり、廊下には座敷わらしへのお供え物のおもちゃ類がズラリ。
宿泊客の子どもさんたちが座敷わらしの装束で撮った写真もたくさん飾られていました。
男女別の浴場もこれまたレトロで、板張りの壁と木枠のガラス窓が昭和の湯治場の雰囲気を醸し出していました。
脱衣場には脱衣籠はありますがロッカーは無いので、貴重品はフロントに預かってもらいましょう。
上の方で言ったように、金田一温泉の泉質は無色透明・無味無臭の単純泉で肌に優しいお湯。
ゆったり浸かっていられる湯温なのもよし。
この時には貸し切り状態だったので、洗い場の様子も撮らせていただきました。岩手の名湯 侍の湯 おぼない 宿・ホテル
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≪侍の湯 おぼない≫から戻って来た緑風荘。
≪槐(エンジュ)の間≫手前のお部屋には、宿泊者が緑風荘での不思議体験をつづったノートが何冊も置かれています。
SUR SHANGHAIもいくつかお話を拝読させていただきました。
さて、これまで一度は泊まってみたいと思っていたこの緑風荘。
今晩泊まってみて、そのノートに何か書き込めるような亀麿クン体験はできるや否や。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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≪槐(エンジュ)の間≫の続きのお部屋でひとしきり座敷わらし体験談ノートを読んだり、自分の部屋で荷物整理をした後は緑風荘の大浴場へ。
大浴場と言ってもこぢんまりとした規模で、明るい造り。
のんびりゆったり浸かっていられる湯温で肌に優しいのは、さっき行ってみた≪侍の湯 おぼない≫と同じでした。
ここも立ち寄り湯可能で料金は500円。
ビジター入浴時間帯は、≪槐の間≫見学時間と同様の10:30-15:00。
脱衣場にはロッカーがありますが、携帯やアクセサリーなどの小物しか入らない大きさで有料(100円)。
立ち寄り湯で訪れる方は、貴重品はフロントで預かってもらえるのでは?座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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緑風荘の母屋から宿泊棟へと続く廊下。
夕暮れからは、これまで撮った画像整理をしたりでまったり過ごしたSUR SHANGHAI。
金田一温泉に来る前の八戸周辺で色々食べたので、緑風荘では晩御飯無しのプランにしたけど、お腹にはそれでちょうどよかった感じ。
さて、夜に入って眠りに就くと、夜中に数度、廊下をパタパタと行ったり来たりする小さな足音が。
子連れのお客さんがいるのかなと夢うつつに思って翌朝見てみると、子連れのお客さんは無し。
姿は見せてくれなかったけど、亀麿クンが出歩いていたのかなぁ?
不思議なことはもう一つあって、緑風荘滞在中はデジカメの電池の減りが異様に速くてビックリ。
亀麿クンに食べられた? (笑)
充電するのが間に合わないくらいで、電池の予備を多めに持って行ってよかったです。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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一夜明けた金田一温泉郷。
昨日の午後から夕暮れにかけてのどんより空とは打って変わって爽やかな青空!
…と言いたいところですが、この日は早朝からムシムシと暑かった。
ι(´Д`υ)アツィー
それでも、緑風荘周りのこんな景色の中にある三浦哲郎(みうら・てつお)文学の散歩道は歩いてみたかったのでちょいと早起き。 -
三浦哲郎(みうら・てつお)は、青森県八戸市出身の小説家だった人物。
1971年(昭和46年)に発表された、座敷わらしといじめをテーマにした小説『ユタとふしぎな仲間たち』はその後テレビドラマやミュージカルにもなったので、ご存知の方も多いのでは?
戦時中にはこの金田一温泉に疎開もしていたという事で、その疎開先だったお宅があったり、小説の舞台となったという場所が点在しています。
その内、SUR SHANGHAIが行ってみたのは、分教場講堂。
緑風荘からは300mも離れていない場所で、朝ご飯前の散策にもピッタリ。
旧・長川小学校跡地にあり、こんな元校門だった階段を上って行くと…、 -
…こんな説明看板が。
これと同じような絵柄の立て看板や説明看板はこのほかにも見かけました。
これによると、分教場講堂は同じく三浦哲郎の作品『ブンペと湯の花』に登場する舞台になるそうで…、 -
…旧・長川小学校跡地の金田一温泉公民館の裏手にありました。
ああ、こんな板張りの建物って懐かしい。
木枠のガラス窓もまだ残っているし。
うっかり風化した板の表面に触った時の、棘が指に刺さる小さな痛みまで甦って来る。
こんな分教場講堂のガラス窓から中を覗き込んでみると、今も何かの集まりの時に使われているような雰囲気がありました。 -
三浦哲郎(みうら・てつお)文学の散歩道からちょっと離れて、分教場講堂脇の小高い丘に上って行ってみた。
そこからの景色の中には、これからやはり散策してみようと思っている馬淵川(まべちがわ)の姿が。
馬淵川は岩手県葛巻町東部に流れを発し、青森県八戸市で太平洋に注ぐ川。
この川は≪まぶちがわ≫と言う名の方が通りがいいようですが、本来の名は≪まべちがわ≫だそうです。 -
イチオシ
朝の気持ちいい散歩のつもりが、この日は早朝から蒸し暑くて汗びっしょり。
緑風荘では朝7時半に朝ご飯を予約しているし、先にシャワーも浴びたいな。
…と緑風荘に戻る道。
ああ、これもいい景色。
あぜ道を歩いて行くのは、農家の人?
馬淵川(まべちがわ)沿いの木々の連なりの向こうに見える白い建物はホテル金田一。
昨日青い森鉄道・いわて銀河鉄道で着いた金田一温泉駅は、そのホテルのさらに向こう側。 -
昨日は晩ご飯抜きにしたし、朝は早くから散歩にも出かけたし、緑風荘に戻ってからの朝風呂+シャワーの後はお腹が空いた。
ちょうど7時半に母屋の中の食事場所に行ってみると、すがすがしく朝の光が入り込む木造りの空間で心地よし。座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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さあ、朝ご飯。 いただきま~す。(^◇^)
昨夜は晩ご飯は抜いたし、今朝は散策に出かけて運動になったし、いいお腹の空き具合。
緑風荘の朝食は和定食スタイルで、味付けも濃すぎずヘルシー。
ご飯はお替わり自由で、スタッフがよそってくれます。
この食事に出されているおいしい地元産の≪きらほ う米≫というお米は、小分けパックになって売店で売られていましたよ。
ごちそうさま! (^◇^)座敷わらし伝説の宿 緑風荘 宿・ホテル
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イチオシ
緑風荘のチェックアウト時間は10:00。
金田一温泉はお昼頃の列車で出たかったので、一旦チェックアウトを済ませ、荷物を預けてまた周辺散策へ。
田植えが終わった後の苗の列が、THE 日本人の心の故郷の風景。
このあたりは、秋の実りの頃に来るのもいいだろうなぁ。 -
緑風荘の脇を通って流れる長川が湾曲している部分。
画像右手奥に見える茶色い大きな屋根が緑風荘の母屋。
これまでに見に行った欧米の大河では、こんな風に川が大きく折れ曲がっている部分にベントと名付けていたから、これはさしずめ長川ベント。(笑)
ネットがかけてある畑はブルーベリー園。
実がなる時期には観光客にも摘ませてくれるのかな。 -
イチオシ
長川が馬淵川(まべちがわ)と合流した後の川沿いの道は、気持ちよい散策路。
桜の並木道になっているので、花の時期もきれいでしょうね。
緑風荘からだと、この馬淵川沿いまでは400m足らず。
馬淵川は、三浦哲郎(みうら・てつお)の小説『忍ぶ川』の舞台にもなっていて、この小道も三浦哲郎文学の散歩道の一部になっています。
『忍ぶ川』は、1960年(昭和35年)に第44回芥川賞を受賞した作品。
ただ、『忍ぶ川』の碑があるのはこの金田一温泉郷ではなく、ここより上流の一戸町(いちのへまち)の馬淵川河畔。 -
イチオシ
馬淵川(まべちがわ)沿いの三浦哲郎(みうら・てつお)文学の散歩道。
白いヤマボウシの花が群れている場所もあって、清涼な雰囲気。
実際には、汗が流れるほど暑かったんですけどね。(^^ゞ -
並木が途切れて、馬淵川(まべちがわ)の上流方向が見えた三浦哲郎(みうら・てつお)文学の散歩道。
決して大きな川ではないけれど、ゆったりとした流れには風格有り。
木々の緑が映る水面もいい感じ。 -
あれは、馬淵川(まべちがわ)に架かる石淵橋(いしぶちばし)。
1980年(昭和55年)に落成した橋なんだそう。
この画像だと、昨日到着した金田一温泉駅は右手方向。
緑風荘の車で出迎えてもらった時に通った橋よね。
ちょっと橋の上からも馬淵川を見てみよう。 -
石淵橋(いしぶちばし)の上から眺めた馬淵川(まべちがわ)の下流方向。
今ここを流れて行く水が八戸で太平洋に注ぐのは何日後? -
わー、ちょっと散歩しただけでずいぶん汗をかいた。
今日はホントに暑い!
でもここは日帰り温泉施設がいくつもある金田一温泉郷。
緑風荘に荷物を取りに戻る前にまた汗を流していこう。
…で、寄ってみたのは ≪金田一温泉センターゆうゆうゆ~らく≫。
ここは日帰り温泉専門の設備がいい施設で入浴料金は600円。
入浴時間は10:00から22:00で、定休日は第三月曜日。
設備などの詳細は、下記の≪金田一温泉センターゆうゆうゆ~らく≫のサイトでどうぞ。http://yuraku-sun.jp/
ここは地元の人たちの寄り合いの場所にもなっているようで、10時ちょっと前に行ってみると、もうすでに何人も集まって来ていました。
開館後はみんな賑やかにお風呂場に直行。
部外者のSUR SHANGHAIはちょっと気圧されてしまって、ここの温泉には入らずじまい。(^^ゞ金田一温泉センターゆうゆうゆ~らく 温泉
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≪金田一温泉センターゆうゆうゆ~らく≫が試せなかったのは惜しいけど、緑風荘に戻る道筋には、昨日行った≪侍の湯 おぼない≫のほか、このスパドームも。
ここは宿泊施設になっているほか、立ち寄り湯もOKの温泉施設。
男女別になったドームの中にそれぞれの浴場が入っているのが名の由来。
入浴料金は500円で、入浴時間は8:00-22:30。
脱衣場には服もバッグ類も入る大きさの無料ロッカーがありました。
ここも肌に優しい湯温の単純泉で、スッキリさっぱり出来て大助かり。
スパドームの詳細は、次の金田一温泉郷の施設案内サイトでどうぞ。
http://todik.goemonburo.com/kin-dome.htm金田一温泉郷 温泉
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今回、金田一温泉郷で最後にお風呂を使わせていただいたスパドームから緑風荘までは250m程の距離。
さ、後は緑風荘で荷物を受け取ったら、今日はいわて銀河鉄道で盛岡まで出よう。
その道筋で見つけたのは、緑風荘の源泉。
あれ? この道は昨日も通ったのに気付かなかったな。 -
お昼頃のいわて銀河鉄道に乗ることにして、緑風荘の送迎車で送っていただいた二戸駅。
近い方の金田一温泉駅でよかったのにな。恐縮。
二戸駅にはいわて銀河鉄道のほか東北新幹線も乗り入れているため、街の規模に比べると立派な駅舎。 -
さ、SUR SHANGHAIが乗るいわて銀河鉄道が二戸駅に到着。
ちなみに、二戸駅から盛岡駅へは1時間10分ほどで料金は1950円。
今日も二両編成だったけど、今日は全席横並び式。
進行方向に向かった席が欲しかったな。 -
いわて銀河鉄道の車内に出ていたお得な切符紹介。
この画像はクリックすると大きく表示されます。
へえ、曜日限定の一日乗り放題の切符を出しているんだ。
いわて銀河鉄道は本数が少ないのが難だけど、金田一温泉駅のほか、奥中山高原駅、それに盛岡近くには石川啄木関連の渋民(しぶたみ)駅もあるし、うまく組み合わせたらいろんな体験が出来そう。 -
二戸から盛岡へと向かういわて銀河鉄道沿線風景。
田畑や林のフレッシュな緑が目にまぶしい! -
昨日、八戸から金田一温泉駅まで行った時と同じようにガラガラの車内。
こんなに空いてていいのかな、とこっちが心配になるほど。
それでも終点の盛岡に近づくとお客さんが増えて来て、盛岡まであと数駅と言う頃になってから、立ったままのお客さんが出てました。 -
いわて銀河鉄道の渋民(しぶたみ)駅を過ぎた頃から見えて来た岩手県のシンボル岩手山。
これまで岩手山周辺のドライブ旅行にも行ったことがあるけど、この角度から見るのは初めてかも。
岩手山が視界から消えると…、 -
…あとはすぐに盛岡駅到着。
終わってしまうと、何だかあっけなかった今回の八戸や金田一温泉周辺小旅行。
それでも、念願だった緑風荘にも泊れて金田一温泉の入浴施設も煽れこれ試せたし、三浦哲郎文学の散歩道も歩けて盛りだくさんな内容だった。
緑風荘の亀麿クン、次に行くことがあったら、その時にはちょっとその姿も見てみたいな。盛岡駅 駅
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この旅行記へのコメント (4)
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- 三昧さん 2018/07/13 23:19:38
- 行ってみたいな~
- 今晩は。
SUR SHANGHAIさんの旅行記で鳥居が目に止まったので、どこぞの国でも鳥居があるのか?って読み始めて見たら、亀麿クンの処の旅行記だったんですね。
読んでると、ドンドン引き込まれていってしまい・・・・・それにしても、精霊とは言え一人で夜中怖くなかったですか?・・・40数年(50年迄行きませんが)、友人が学生の時に泊まりに行って、怖いの半分と興味半分でしたが、夜中に足だか腕だか触られたって、得意げだったの思い出しました。
でも、行ってみたくなりました。霊感は少しばかり持ち合わせているので。
三昧。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2018/07/14 11:44:42
- RE: 行ってみたいな?
- お久しぶりです。(^◇^)
マイナー好きの私にとっては、日本では東北地方がターゲットになってます。(笑)
緑風荘の築300年の建物は残念なことに2009年に火災に遭ってしまいましたが、昨年再建されたと知って行ってみました。
これまで不思議な体験もある私なので、何か感じられることがあるかも?と思いましたが、廊下の足音(単にほかのお客さんの歩く音だったのかも?)やデジカメの電池の減りが異様に速かったこと以外に怖いことは無く、田園風景の中で温泉や文学も含めたいいカルチャー体験が出来たと思います。
秋、稲穂が色づく頃にも風情がよさそうなので、一度行ってみてはいかがでしょう。
(^▽^)/
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- がまだす@熊本さん 2018/07/05 09:54:38
- 眠っちゃダメ!(^0^)
- 一人で泊まる勇気に・・。カンパーイ!
でもこの部屋で眠るのもたいな~いざんすよ(笑)
ところで亀麿クンの大好物は、電気とはね~
向こうの世界は電力不足だから、暗闇が怖いのかも?
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2018/07/06 10:50:06
- Re: 眠っちゃダメ!(^0^)
- ちょっとドキドキソワソワの宿泊体験でしたが、周辺の温泉施設と田園風景に癒された旅になりました。
電池の件はホント不思議でしたよ。
もう15分おきくらいに電池が切れるので、予備を多めに持って行ってよかったです。
次に行くなら、稲穂が垂れる頃の季節もよさそう。(o^―^o)
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