2013/05/02 - 2013/05/02
99位(同エリア335件中)
SUR SHANGHAIさん
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数年前にも訪れたことのある八幡平。
あの時もちょうどGWの時期で、八幡平アスピーテラインの雪壁や、青く静まり返った岩手山の姿が印象的だった。
同じ八幡平でも、ちょっと秋田県側に入った所にある≪ふけの湯≫では、ワイルドな露天風呂が楽しめたし。
今回は、「あの時の感動よ、再び!! (d゚ω゚d)オゥイェー♪」を狙って、八幡平アスピーテライン+八幡平樹海ラインのドライブ+標高1400mにある藤七温泉(とうしち・おんせん)にも行ってみようと思っているSUR SHANGHAIとその旦那。
さて、その前半戦はどういう結末に?
表紙の画像は、予定が岩手山周辺のドライブに変更になったあと、途中で立ち寄った松川温泉≪峡雲荘≫。
昭和レトロな雰囲気がたまりません。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
これまでの盛岡訪問では、JR盛岡駅近くのホテルに泊まっていたSUR SHANGHAIとその旦那。
今回は菜園(さいえん)2-3-7にあるホテルニューカリーナをお試ししてみました。
その立地は、と言うと、県庁、裁判所前の石割桜、盛岡城跡公園などへは徒歩10分程度。
カワトクデパート、飲食店の多い大通りへも徒歩数分。
ビジネス、観光、お買い物、飲食、どれを取っても好立地。
見つけやすかったのも○。
アクセス面では、JR盛岡駅から徒歩だと十数分。
盛岡ICから車だと同じく十数分。ホテル周辺には契約駐車場がいくつもあるのでこれまた便利でした。
契約駐車場の駐車料金は1泊800?980円。フロントで各駐車場の駐車時間条件を確かめるのをお忘れなく。
ホテルの設備も新しく清潔。
いただいたダブルのお部屋からは岩手山の景色もよくて快適に過ごせました。
強いて言えば、浴室への入口の段差が高いのが気になったくらい。
お風呂自体はごく普通でしたが、清潔なのが何より。
朝食ブッフェは、1階の明るいレストランで。
和洋とも品揃えも味もよくて、これまた大合格。
スタッフの応対態度にも好感が持てたホテルだったと思います。 -
さて、この日は、岩手県のシンボルとも言える岩手山北側の八幡平へ。
これはすでに盛岡市街地を出て、東北自動車道で北へと向かう分岐点。
以前、やはりGWの頃の八幡平アスピーテラインを通って、雪の壁やワイルドな露天風呂に感激したので、今回は八幡平樹海ラインをも組み合わせた「あの感激よ!再び!!」続編ドライブになるはず…
…だったんですが…、 (;^ω^) -
…八幡平アスピーテラインの入口になる松尾八幡平ICで東北自動車道を去る時、料金所のおじさんに「アスピーテライン、大丈夫ですよね。」と確かめたら、「朝は大丈夫だったけど、そのあとで、積雪のため通行止めになった。」の答が。
ガ━━━( ゚д゚ ;)━━━ン
ちなみに盛岡から松尾八幡平までの料金は900円でした。
途中のSAでちょっとお買い物休憩したので、ホテルニューカリーナからの所要時間は50分程度。 -
ええ〜! (´;ω;`)
せっかく、八幡平市観光協会のサイトで、八幡平アスピーテラインも八幡平樹海ラインの通行状況をチェックして来たのに〜。
あ、やっぱり、この分岐点にも、どちらの道も全面通行止めの標識が。(−−〆) -
八幡平アスピーテラインも、八幡平樹海ラインも、冬季には閉鎖されるほか、天候次第では4月中・下旬の閉鎖解除以降も通行止めになる点にご用心。
この日のように、朝は大丈夫でもその後ダメ、とか、その逆もありえますが、次の八幡平市観光協会の道路情報をチェックして行くといいですよ。
月ごとの八幡平エリアのイベント情報も載っていて便利です。
http://www.hachimantai.or.jp/
この辺は、そんなに天候も悪くないのに、とあきらめきれずにちょっと上って来た道にも、通行止めの標識が。
理由は積雪と路面凍結。
それでも、御在所までは行けるようなので、さらに前進してみます。 -
八幡平アスピーテラインは、岩手県道・秋田県道23号線大更八幡平線のうち、岩手県八幡平市御在所から秋田県鹿角市の国道341号線との交差点までの愛称なんだそう。
この部分の全長は27kmあるそうです。
さて、ここは八幡平市御在所で、八幡平アスピーテラインの始まりが間近。
う〜ん、果たして雪が降り始めた。(−−〆)
とても5月初めとは思えない。
行く手に見えて来たのは、御在所スノーシェルター。 -
近未来へのトンネルを思わせる、御在所スノーシェルターを抜けると…、
-
…そこは雪国だった。
そして、ここから先の八幡平アスピーテラインのゲートは、非情にも閉ざされていた。(´;ω;`)
以前、同じGWの時期に来た時には最高のお天気で、雪の壁も岩手山の眺めも、ふけの湯の露天風呂も楽しめたのになあ…。
「以前の感動よ、再び!!」と目論んでいたドライブは、ここで断たれてしまった。
。゚(゚´ω`゚)゚。ピー
その、以前の八幡平旅行記と比べてみたい方は、下記をご覧ください。
★春の東北旅行 −八幡平の雪と温泉編
http://4travel.jp/traveler/casa/album/10067782/ -
八幡平アスピーテラインの岩手県側の始まりとなる八幡平市御在所には何があるかと申しますと、まずは道のすぐ傍らに八幡平ユースホステルが。
もう5月に入ったのに、受付棟らしい玄関前には雪がごっそり残っていた。
これじゃまだ営業はしていなさそう。
ユースホステルって、うんと前に日本国外で数回利用しただけだなあ。
日本の現在の利用状況ってどうなんだろ。 -
そして、八幡平ユースホステルのそばにあったのは、赤沼神社の鳥居と赤沼不動の小さいお社。
鳥居の後に出ている地図看板がありますが、これは御在所沼遊歩道の紹介。
赤沼(別名:五色沼)や御在所湿地もその道筋にあって、御在所沼そばのあずまやまでは800m(徒歩25分)。
4月〜8月にはミズバショウやミツガシワが咲くと言うんですが…、 -
…この日の御在所遊歩道のとっつきも、ご覧のような雪景色。(;^ω^)
花なんて咲いてなさそう…。
それに、SUR SHANGHAIも旦那も、こんな雪と寒さの中を歩いて行ける装備ではないのであきらめます。
じゃ、あとはこのまま盛岡に戻るのか?とお思いでしょうが、八幡平市の岩手山麓にはまだまだ見所はあるし、温泉も多数。
転んでもただでは起きない精神で、いくつか回ってみます。v(`ゝω・´)☆ -
さて、と。
今日は前述の通り、八幡平アスピーテラインも八幡平樹海ラインも通行止めになったので、一旦、岩手県道・秋田県道23号線大更八幡平線を引き返しま〜す。
またまた、御在所スノーシェルターを抜けると…、 -
…岩手県道・秋田県道23号線大更八幡平線の脇に見つけたものは、旧松尾鉱山の新中和処理施設の看板。
あれ? こんな所に停まる岩手県北バスのバス停もあって、緑ヶ丘って出てる。
この松尾鉱山+緑ヶ丘の名で、稲妻のように閃いたのは、松尾鉱山が全盛だった頃は雲上の楽園と呼ばれた緑ヶ丘アパートが廃墟になって残っていると言う話。
これも何かの縁だと思うので、ちょっと脇道に入って行ってみます。
もし、進入禁止とか立ち入り禁止になっているようなら、潔く戻って来るつもり。 -
上掲の画像の分岐点から、松尾鉱山に向かう道に入って行ったSUR SHANGHAIとその旦那。
松尾鉱山については、この旅行記の中でおいおいご紹介していくので、まずはこれらの画像の説明から。
道はこの画像に見えているとおり、舗装はされていました。
もうこの時点で、この画像外には緑ヶ丘アパートの廃墟が並んでいるのが見えたんですが、まずは行ける所まで行ってみます。
今日の雪混じりのどんよりとした天候で、一層陰鬱に見える風景。
画像の一番奥に見えるのは、八幡平アスピーテラインが通っている雪の斜面。
周辺は、荒れた湿地状の草地。
上段の画像の左奥には、元は独身寮だったと言う至誠寮の廃墟が道端にポツリ。
その建物奥に見える山が、段々畑のように雪と斜面の縞模様になっていますが、そこが松尾鉱山の硫黄の露天掘りをしていた場所なんだそうです。
画像中央を左右に横切っているのは、廃坑から今も流出している鉱毒水中和処理のための巨大な沈殿池の堤防。
その沈殿池も、元々は日蔭沼という沼だったんだそう。
新中和処理施設で処理されたあとの鉱水は、河川に流しているそうです。
下段の画像には、排水路(?)らしきものがダムの右手斜面に見えています。 -
上掲の画像の場所からちょっと進んだ所にあった、旧松尾鉱山の新中和処理施設へのゲート。
ゲートは半分開いていましたが、≪この先陥没のおそれがあるため、関係者以外の立ち入りを禁止します≫の警告看板が。
その看板の地図部分をズームで見てみると…、 -
…それは、松尾鉱山の硫黄の露天掘りをしていたあたり一帯の地図だった。
画像右手の白い矢印は、SUR SHANGHAIたちがやって来た道筋。
≪現在地≫と出ている場所にこの看板がありました。
この画像は、クリックして元画像にすると大きく表示されます。
八幡平アスピーテライン、沈殿池や新中和処理施設、露天掘り跡地なども出ているこの地図は何を表しているのかと言うと、旧松尾鉱山坑道の土被り量と陥没履歴図なんだそう。
●注: 土被り量というのは、地表面から坑道までの深さで、その土被り量(m)を色分けで示しています。 -
≪この先陥没のおそれがあるため、関係者以外の立ち入りを禁止します≫の警告看板に従って、旧松尾鉱山の新中和処理施設がある敷地には入らないでおいたSUR SHANGHAIとその旦那。
道筋から見える範囲で、その廃墟になった緑ヶ丘アパート周辺の雰囲気を味わってみます。
まずこれは、独身寮だったという至誠寮。
この日は雪混じりの風が吹いて寒かったんですが、SUR SHANGHAIは外に出て歩いて行きます。 -
松尾鉱山の独身寮だった至誠寮。
緑ヶ丘アパートも含め、廃墟の廃な感じを出すため、画像には加工を施したものもアップします。
さて、前置きが長くなりましたが、松尾鉱山というのは、1969年まで岩手県岩手郡松尾村(現在の八幡平市)にあった硫黄や黄鉄鉱の鉱山。
一時期は東洋一の硫黄鉱山として栄えたそうです。
最も古い記録として残っているのは、1766年の硫黄の調査願いの文書らしいので、かなり古い時期からその硫黄の存在は知られていたようです。
ただ種々の理由で開発は遅れ、本格的な採掘が始まったのは1911年になってから。
それから50年余りが松尾鉱山の繁栄期だったのだとか。
第二次世界大戦中の1940年からは、朝鮮人労働者も投入されていたそうです。 -
松尾鉱山の独身寮だった至誠寮。
前述のように、一時期は硫黄の採掘で東洋一の産出量を誇った松尾鉱山。
ところが、高度成長期に入ると、硫黄は外国から安く輸入されたり、脱硫工程の副生産物として生産されるようになったことから、硫黄鉱石の需要が無くなり、1969年には全従業員が解雇されてしまったのが松尾鉱山の最後。
それに代わって黄鉄鉱に的を絞った会社も設立されたようですが、1972年にはその会社も鉱業権を放棄し、完全な閉山になったのだそうです。
その際、木造の建物は焼却されたそうですが、コンクリート製の建物は残され、廃墟化したのが今見る姿。 -
イチオシ
松尾鉱山の独身寮だった至誠寮。
コンクリートの外壁はボロボロ。
窓は全て破れて空ろになった内部。
上階へと続く外階段も、今は途切れ途切れ。
昔、この寮に入っていた人が、今ここに戻ってきたら、どんな感慨を抱くだろう。 -
松尾鉱山の独身寮だった至誠寮とは、道を挟んで向かい側にあった平屋の長屋風建物。
何の建物だったんだろうと思いつつも、空ろに開いた窓や入口が怖くて、どうしても入って行けなかった…。
キャァ━━━(艸Д<ll)━━━ァァ!!
画像左下には、岩手県と書かれた標石が残っていました。 -
かつての沈殿池があったという荒れた湿地の向こうで、松尾鉱山の繁栄の名残の緑ヶ丘アパート群が廃墟になっていた。
松尾鉱山の最盛期(1960年頃)には、従業員4千人、その家族たちも含めた鉱山の人口は1万5千人。
緑ヶ丘アパートは、そんな時期に造られた鉄筋コンクリート4階建てのセントラル・ヒーティングという、その頃にしては超モダンなアパート群。
全部で11棟あるそうです。
当時は岩手県一の総合病院や映画館、劇場も建てられ、美空ひばりも公演でここを訪れたことがあったとか。
標高1000mの山上に突如として現れたこの小都市は、≪雲上の楽園≫と言う異名まであったそうです。
この画像奥左手に大きな建物が見えますが、これは松尾鉱山中学校の体育館。
閉山後は生活学園と言う学校が再利用していた時期もあったそうですが、今ではそれも無くなったとのこと。 -
松尾鉱山緑ヶ丘アパート群廃墟の遠景。
左手に見えている煙突は、セントラル・ヒーティングのボイラー棟のもの。
本当は二本あるんですが、この角度からだと重なっているために一本のように見えます。
この緑ヶ丘アパート群の廃墟は、長崎県の軍艦島(端島)の炭鉱住宅廃墟と比較され、≪東の軍艦島≫とも呼ばれているんだそうです。 -
イチオシ
松尾鉱山緑ヶ丘アパート群廃墟の遠景。
5月とは言え、この日は雪交じりの風が痛いほど冷たい。
これが、まだここに一万人以上の人たちが住んでいた時なら、セントラルヒーティング用だったと言うボイラー煙突からも煙が出ていただろうし、窓辺には暖かい明かりも見えただろうに…。
廃墟となった今では、空ろな残骸となったコンクリートの箱にしか見えない。
アパート群より低い場所には、湿地風の池が見えていますが、これはかつての鉱毒水沈殿池だったんだそうです。
かつてはこの松尾鉱山から流れ込む鉱毒水で死の川と化した北上川。
その当時の北上川の水は、赤く濁っていたそうです。
松尾鉱山が隆盛だった1960年前後は、公害と言う言葉も無く、規制や対策なども無いままに鉱毒水は垂れ流されていたに違いない。
今でも絶えず湧出しているという鉱毒水は、現在では莫大な費用をかけ、上の方で言った新中和処理施設で処理した後に河川に流しているそうです。
そのお陰で北上川にも清流が戻り、現在では鮭も遡上するようになっているそうです。 -
松尾鉱山緑ヶ丘アパート廃墟の遠景。
松尾鉱山が隆盛だった時代には、硫黄や黄鉄鉱の掘り出しに伴って湧き出す鉱毒水のほかには、鉱石の精錬時に吐き出される強酸性の煙もひどかったようで、このあたり一帯は草木も生えない土地になっていたそうです。
≪緑ヶ丘≫と言う言葉が、強烈な皮肉に思える…。
閉山後は、まずはヒメスゲやススキなどの草が戻って来て草むらを作ったようで、今ではシラカバ等の木も藪の合間にポツポツと見られました。 -
松尾鉱山緑ヶ丘アパート廃墟。
かつての≪雲上の楽園≫の高級アパートは、今は冷たく無言。
廃墟には、悲しい空ろな雰囲気がある。
この場所が、大勢の人たちで賑わっていた頃の様子を無意識に想像・比較してしまうから、一層そう思えるのかも。 -
シラカバの向こうに見える松尾鉱山緑ヶ丘アパート廃墟。
冬のように、暗く冷たく寒かったこの日。
カメラを持つ手もガチガチに凍えた。
こう言っては語弊があるかもですが、こういう日にこそ、廃墟が廃墟らしく見えるのかも。
そうそう、この緑ヶ丘アパート全景は、八幡平アスピーテラインからも見下ろせるそうですよ。
前に通った時には気付かなかったなあ…。
次に通ることがあれば、その様子も見てみたい!! -
松尾鉱山緑ヶ丘アパート廃墟。
思いがけないほど道に近い場所に立っている棟もあった。
むか〜し、ここが人でいっぱいだった時には、あの中の一つの窓が我が家だった人もいるのよねえ…。
閉山後、それらの人たちはどこへ散って行ったんだろう。
ここに戻って来て、今のこの様子を見た人もいるんだろうか…。
よく見ると、こんな荒れた湿地状の草地にも、以前の住民にとっては我が家への家路だったらしき小道があったんですが…、 -
…こんな注意看板が立っていました。
いやいや、こういう看板が無くても、こんな陰鬱で凍えそうな日にはあの廃墟の中へ行こうと思う人はいないのでは。
SUR SHANGHAIは、これがたとえピーカンの日でも、何かと出遭ってしまいそうで怖くて行けないと思う。
コワ━━━((;゚Д゚))━━━!!
車道から見える部分だけで十分満足。
廃墟マニアの皆さん、万一事故があっても一切の責任は負いかねますということなので、その点は肝に銘じておくといいですよ。 -
荒れた湿地状の草原に残る松尾鉱山緑ヶ丘アパート廃墟。
車道のすぐ脇に、田の字の形をした池(?)があった。
これは何だろう…。
かつての沈殿池の一部?
SUR SHANGHAIは廃墟マニアと言うわけではありませんが、岩手県ではこの八幡平市の松尾鉱山跡地以外には、宮古市田老の田老鉱山跡地にも行ってみたことがあります。
二つを比べてみたい方は、下記の旅行記をご参照ください。
★田老鉱山の廃墟へ
http://4travel.jp/traveler/casa/album/10530778/ -
イチオシ
松尾鉱山緑ヶ丘アパート廃墟。
こんな風に画像を加工すると、もう気分はホラー映画。
ヒィー(>ω<ノ)ノ
松尾鉱山の興亡を如実に表わしているこの廃墟は、その歴史を声なき声で語りながらいつまでここに残るんだろう…。
もうここでこの日のガチガチ言う位の寒さに勝てなくなったSUR SHANGHAI。
車に飛び込んだあとは暖房を最強にしてもらって、岩手山北麓の温泉の一つを目指してみます。 -
今日のメインになるはずだった八幡平アスピーテラインは、悪天候で閉鎖されてしまったけれど、その代わりに松尾鉱山の緑ヶ丘アパート廃墟が見られたね。
これはこれで勉強にもなったし今日の収穫。
さ、今度は凍えた体を温めに、温泉に行こう!!
岩手山周辺には、それこそ星の数ほどある温泉。
う〜ん、どれにしようかな〜。
…と、今度はうれしい迷いモードになったSUR SHANGHAIとその旦那。 -
じゃあさ、最後のチャンスで八幡平樹海ラインの交通状況を確かめてから、どこの温泉に行くか決めよう!!
…と話は一件落着。
八幡平樹海ライン(県道318号線)は、麓の松川温泉と八幡平山頂近くの藤七温泉(とうしち・おんせん)を結ぶドライブ道で、八幡平頂上では八幡平アスピーテラインと合流しています。
出来たら、標高1400mにある藤七温泉に行こうと言うのが今日本来のプラン。
…で、松川温泉まで来てみると…、
あちゃー!! やっぱり八幡平樹海ラインも閉鎖。
しかたないね。(´・ω・`)
残念だけど、これで今日の本来プランへの未練もスッパリ断ち切れたので、八幡平樹海ライン入口すぐそばにある、松川温泉の峡雲荘に行ってみます!!v(`ゝω・´)
この日は途中から閉鎖になった上記二つの道路ですが、事前に交通状況が知りたい方は、下記の八幡平市観光協会のサイトでチェックするのがよし。
月ごとの八幡平エリアのイベント情報も出ていて便利です。
http://www.hachimantai.or.jp/ -
イチオシ
松川温泉は、岩手県道212号線と八幡平樹海ラインの境にある温泉。
すぐ近くには、松川地熱発電所もあります。
ここには三軒の温泉宿があって、それぞれ日帰り入浴も可能。
SUR SHANGHAIたちが行ってみたのは、そのうちの一つの峡雲荘。
左上の画像が、峡雲荘の外観。
玄関では靴を脱いでスリッパに履き替える、昭和レトロな内装でした。
ロビーには囲炉裏が切ってあって、その周辺では当時客らしきシルバー・エイジのカップルさんものんびりと雪見。
ああ、なんだか懐かしい。
この画像は、クリックして元画像にすると大きく表示されます。 -
松川温泉峡雲荘の日帰り入浴料は500円。日帰り入浴は8:00〜20:00。
バスタオル貸し出し有料。フェイスタオルも有料で持ち帰り出来ますが、タオルのお値段は忘れてしまいました。(~_~;)
これは、峡雲荘にあった温泉分析表。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
源泉名は新駒鳥の湯で、泉質は白濁した単純硫黄泉(硫化水素型)。
銀製品は黒変するので外しましょう。
●注: 皮膚粘膜の過敏な人、光線過敏症の人、高齢者の皮膚乾燥症、下痢の人には不向きな泉質だそうです。
一般的な浴用も出来ない人への注意換気も出ています。 -
イチオシ
松川温泉峡雲荘の女湯。
はじめは地元の方らしきおばあちゃん二人ともご一緒しましたが、そのあとは誰もいなくなったので写真が撮れました。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
脱衣室がこれまたレトロ。
ロッカーは無いので、日帰り入浴の方で貴重品が気になる方は、最初にフロントで預けましょう。
内湯のほか、露天風呂もあって、どちらも薄青く白濁したお湯がたっぷり。
いかにも体によさそう! (*^。^*)
お湯はうんと熱くはなく、すんなり入れる温度でした。
露天風呂の目隠しを透かしてみると、松川地熱発電所の姿もすぐ近く。
歩いても行ける距離だし、お風呂のあとで行ってみようと思います。 -
松川温泉の峡雲荘には、男女別のお風呂のほかに、混浴の≪駒鳥の湯≫もありました。
戸口の上に≪露天風呂(混)≫と書いてあるのが、混浴露天風呂の意味。
一人でやって来て、どんな人と一緒になるか分からない混浴はちょっと…、と思う方はご注意を。 (。´・ω-)b
こちらにも誰もいないようだったので、カメラを持ってちょいと失礼。
この戸口を入ると、小さな脱衣場は男女別。
でも、その先の浴場で男女合流するようになってました。 -
松川温泉の峡雲荘の混浴露天風呂≪駒鳥の湯≫。
今日の悪天候で、わざわざここまで日帰り入浴に来る人はいなかったらしく、こちらも誰もいませんでした。
ここでは服は着たままで湯船の際まで行って、ちょいと写真だけ撮らせていただきました。
こちらも薄青く白濁したお湯がたっぷり。
岩風呂の中にいくつも置かれた黒い岩が風流でしたよ。 -
ああ、いいお湯だったね〜。(´∀`)
これで、松尾鉱山跡地見学で冷え切った体がホカホカ。
松川温泉峡雲荘のお湯自体はそんなに熱くはなかったのに、このあと1時間以上も湯冷めしませんでした。
で、これは峡雲荘のお土産コーナー。
あ、岩手県内陸のこの温泉にも、『あまちゃん』が。
今年は、『あまちゃん』ブーム一色よね。
これで、三陸海岸一帯に興味を持って訪れてくれる人が増えるといいな。
そう言えば、今回訪れた宮古市トドヶ崎灯台の遊歩道では、熟年ご夫婦とすれ違って、「『あまちゃん』の久慈から来ました〜。(^Д^)(^Д^)」の挨拶もあったっけ。
じぇじぇじぇ! ((´∀`)) -
松川温泉峡雲荘から松川地熱発電所までは散策気分で行ける距離。
松川地熱発電所って、日本では初めて、1966年10月に運転を開始した地熱発電所なんだって。
ちょっと見て行こう。
…と、その入口まで来ると、注意事項を書いた標識が。
見学者の皆さんは、これをよく見て守りましょう。
見学時間は9時から16時。
地熱発電所そのものの見学はできませんでしたが、地熱発電のPR施設になっている地熱館は無料で見学できました。
その地熱館の休館日は、毎週火曜日。
そのほか、冬季は11月中旬から4月下旬までお休みになるそうです。 -
松川地熱発電所敷地内にあるPR施設の地熱館。
左上の画像がその外観。
ここでは、日本最初の地熱タービン、地熱発電所紹介ビデオ、地熱発電所の仕組み説明のパネルなどが無料見学できました。
1966年に運転を開始したこの発電所の現在の発電出力は23,500Kwで、5万世帯が使用する電力に相当するそうです。
ちょっとしたギフト・コーナーもあり、スカーフなどの地熱蒸し染色製品も売られていました。
地熱館は、すぐに見終わる規模。
すぐ近くにある松川温泉の日帰り入浴、樹海ラインのドライブ途中でちょっと寄ってみるのがよし。 -
松川地熱発電所の敷地内。
そばを流れるこの川も松川って言う名前?
この日は、天候が悪くて、とても5月とは思えない冬の景色。
1960年代当時は、道路の状態もよくなかっただろうに、よく山の奥のこの場所を選んで地熱発電所を建設し、運転を開始させたもの。
実は、大分県の別府では1925年に地熱による実験発電は成功していたんだそうですが、微力だったことから実用には至らず、実用としての地熱発電所はやはりこの松川地熱発電所が国内初なのだそうです。 -
松川温泉や松川地熱発電所を去って、一旦岩手県道212号線で東北自動車道方向へと戻ります。
…と言っても、このまま盛岡に帰るわけではなく、以前には行った事の無い岩手山周辺を見て回るつもり。
岩手県道212号線沿いには、大小の沼が点在。
そのうちの一つ、芭蕉沼にはミズバショウの群落が。
ぐじゃぐじゃの遊歩道に下りなくても、県道脇からその様子がバッチリ!
ちょうど花が開いた時期でラッキー!ヽ(・∀・)ノ
八幡平アスピーテライン入口の御在所沼の仇をとった気分。 -
岩手県道212号線と松川渓谷は、並んで併走している区間もあり。
これは、松川渓谷のうち、玄武岩の柱状節理が露出している松川玄武岩渓谷。
ちょっとだけ、川原にも下りてみた。
夏だったら涼しげで気持ちよさそう。 -
岩手県道212号線もだいぶ下って来た。
道沿いのシラカバ並木がきれいだねえ。(*^。^*)
さ〜て、このあとは、焼け走り溶岩流を見てから、岩手山南麓方向に移動してみようか。
途中でちょっとお昼も食べて行こう。
…と、SUR SHANGHAIとその旦那は、さらに車を進めます。
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