2018/08/27 - 2018/08/27
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この日は、前日泊ったナミビア内陸部のB1号線沿いの町ケートマンスフープ(Keetmanshoop)からB4号線に入り、ゼ―ハイム(Seeheim)やアオス(Aus)を経由してリューデリッツ(Luederitz)への移動日。
B1号線もB4号線も片側一車線とはいえ快適に舗装されてあるし、ケートマンスフープを午前10時ごろに出ればリューデリッツには余裕で到着できる距離。
ケートマンスフープ~リューデリッツ間はトランス・ナミブ鉄道が通っているんですが、今では再建中の部分有りという事で廃線同様になり、目下列車は走っていないので駅舎も廃墟化しています。
よってこの道筋では、B4号線に入った後、トランス・ナミブ鉄道ケートマンスフープ~リューデリッツ線の廃駅のいくつかと、駅に付随して出来た「え!こんな所にこんなホテルが!」と驚く、現役のホテル紹介もしてみようと思います。
表紙の画像は、アオス(アウス)とリューデリッツ間にある廃駅の一つのGARUB(ガルブ)駅。
地平線へと消えて行く線路が印象的。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
前日、首都ヴィントフックから南下して来て一泊した内陸のB1号線の町ケートマンスフープから、今日は大西洋岸にあるリューデリッツを目指します。
ケートマンスフープの町を南に抜けるとすぐにこんなロータリー交差点があって、今日行くリューデリッツは西へ向かうB4号線で。
B1号線はこのまま南下して行って、南アフリカ共和国への国境へ続きます。
標識にR.S.A.と出ているのが、南アフリカ共和国(Republic of South Africa)の略で、ナミビア側の国境の町の名はノールドウヴァー。
この数日後、SUR SHANGHAIたちもレンタカーでナミビアと南アフリカ共和国の国境を越えますが、ノールドウヴァ―からではなく、別の国境の町オランジェムントからにしてみました。
その様子については別編でご紹介しようと思います。 -
上掲の画像のロータリー交差点からリューデリッツへはB4号線で335㎞。
片側一車線だけの道と言っても舗装は出来てるし、まだ朝の10時を回ったばかりだから楽勝だね。
ただ、B4号線に限らず、ガソリン・スタンドや商店、食事場所があるのはある程度の大きさがある町のみ。
道筋にはSAなども無く、こんな簡単な休憩所がぽつぽつとしか無いのでご用心。
SUR SHANGHAIたちも、ケートマンスフープの町を出て来る時、燃料は満タン、車内用の水や食料は買い込んでから行きました。
ガソリン・スタンドは、24時間営業している所があったり、有料トイレもあり。
スタンドの規模によっては、ATMや商店もあったり。
ピューマのスタンドでは、2018年8月下旬現在、ディーゼル50のお値段がリッター13.01ナミビア・ドル。 -
B4号線から分かれて入って行く見どころの一つはフィッシュ・リバー・キャニオン。
アメリカ合衆国のグランド・キャニオンに次ぐ規模の渓谷と言われていて、ナミビアの世界遺産の自然遺産にも登録されています。
最初、ナミビア旅行の計画を立てた時には、ここにも寄ろうかなんて話してたのよね。
だけど、持ち時間には限りがあるから今回の旅ではスルー。
う~ん、標識を見ちゃうと、ちょっと未練が出て来るね。 -
フィッシュ・リバーキャニオンへは行かないSUR SHANGHAIたちですが、上掲の画像のジャンクションでは、ちょっとC12号線へと入って行ってみます。
なぜかと言うと、表紙で言ったようにトランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線の廃駅の一つゼーハイム駅や、そのそばには今も現役で営業しているゼーハイム・ホテルがあると聞いたから。
そのホテルへのゲートは、上掲の画像のジャンクションから10分足らずで見えてきます。 -
さて、これがゼーハイム・ホテルへのゲート。
C12号線から未舗装の脇道に入って行きますが、その道の程度は普通車でも通れるほど。
SUR SHANGHAIたちは4WDなので楽々。
SEEHEIM(ゼーハイム)はドイツ語の地名。
なぜドイツ語?とお思いでしょうが、ナミビアはかつてはドイツ領南西アフリカ(1884年ー1918年)と呼ばれたドイツの植民地で、ドイツ軍が駐屯していたり、その後もダイヤモンド鉱山などにドイツ人が多数入植したという歴史があり、ドイツ語の地名が各地に多数残っていたり、今でもナミビアでは公用語の英語のほか、ドイツ語もよく通じるんです。
ゼーハイム・ホテルも、元々は1896年にドイツ軍の部隊によって建てられた要塞で、それをホテルに改装してあるんですよ。
歴史あるホテルの割りにゲートはちょっとみすぼらしい感じですが…、ゼーハイム ホテル ホテル
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…道の脇のちょっとした谷間に見えて来たゼーハイム・ホテルには、かつてはドイツ軍の部隊の要塞だった威厳が!ヾ(*´∀`*)ノ
…と言いたいところなんですが、「あれ? 何だかあちこち壊れてるみたい。焦げ臭い匂いもして来るし、最近火事にでも遭ったんじゃない?」という様相。
後で調べてみたところ、今年(2018年)の6月に火災があったらしく、この8月下旬には新しいオーナーによって大規模な修復工事が進められている最中でした。ゼーハイム ホテル ホテル
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ゼーハイム・ホテルをアップで。
こうして見ると、上で言ったように確かに最近火災に遭ったのがありありと分かる眺め。
修復中のこの部分は、今はホテルとしては機能はしていないだろうけど、そばにはゼーハイムの廃駅もあるので、もう少し近くまで行ってみます。
余談ですが、このホテルがあるゼーハイムの地名の意味は≪湖のそばの家≫。
こうして見ると、どこも乾ききった谷間のように見えるんですが、フィッシュ・リバー・キャニオンを形作ったフィッシュ川が近くにあり、雨季になると水が溢れて湖のようになることから名づけられたのだそうです。
そう言われて見てみると、上掲の画像の左手奥にはフィッシュ川沿いの緑のオアシスがまっすぐ伸びているのがよく分かります。ゼーハイム ホテル ホテル
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ちょっとした谷間にあるゼーハイム・ホテル。
火災から逃れた受付棟付属のテラスはカフェとしてオープンしていました。
ホテル予約サイトで見てみると、火災に遭わなかった棟に入っているお部屋は営業しているようです。
カフェでは自家製のアップル・ケーキがおいしかったですよ。
でも、カプチーノがインスタントだったのはガッカリ。
機械も火事で無くなったのかも?
ホテルの玄関前にある風車は、地下水を汲み上げるためのもの。
玄関脇には、鶏のほかゲムスボック(オリックス)も家畜として飼われてました。
ちょっとした自給自足もしてるんでしょうね。ゼーハイム ホテル ホテル
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火災に遭ったゼーハイム・ホテルですが、修復工事をしていない箇所は見て回れました。
ゼーハイム・ホテルの前身は1896年にドイツ軍の部隊によって建てられた要塞だったというのは上の方でも言いましたが、ホテルとして改装されたのは、1900年代初めの事。
ケートマンスフープ~リューデリッツ間にトランス・ナミブ鉄道が1905年から1908年にかけて引かれたり、1908年にはリューデリッツ近郊のコールマンスコップでダイヤモンドが発見されたことからゼーハイムは一気に活気付き、このゼーハイム・ホテルのほか、もう一軒のホテル、それに商店や売春宿まで出来て賑わったそうです。
要塞を造ったドイツ軍の部隊は、第一次世界大戦が始まる1914年以前にこの地を去って行ったらしいので、要塞をホテルに出来たんでしょうね。
ただ、ダイヤモンド採掘の場所がコールマンスコップからさらに南部のオランジェムントに移ってからはゼーハイムも徐々に寂れ、1974年にはゼーハイム・ホテルも一旦その歴史を閉じたのだそう。
その歴史が再び動き出したのは…、ゼーハイム ホテル ホテル
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…ゼーハイム・ホテルが1970年代に一旦クローズされてから30年後の事。
一組のカップルがゼーハイム・ホテルの土地や建物を買い取って、再びホテルとして営業を始めたのだそうですが、上の方にも書いたように、2018年6月には火災に遭って、SUR SHANGHAIたちが訪れた8月には新しいオーナーが修復工事を進めている最中でした。
元々は要塞として生まれたこの建物は、これからどんな歴史を辿って行くんだろう。ゼーハイム ホテル ホテル
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ゼーハイム・ホテルの一画。
メインの建物から一段低い場所にあるプール周りは、火災で焼け落ちた屋根も新しく葺かれて、また全面的にホテルとして甦る日を待っているみたい。ゼーハイム ホテル ホテル
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火災から立ち直るための修復工事が進んでいるゼーハイム・ホテルの外壁片隅に置かれていたのは、焼け残ったらしいドア。
この時には、焼け焦げた匂いがまだ生々しく残っていました。
そのうち、ホテルの歴史の一部を示す物として、ホテル内に展示されることになるのかも?ゼーハイム ホテル ホテル
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さて、ゼーハイム・ホテルを出て直進100m程の場所には、トランス・ナミブ鉄道の今では運行されていないケートマンスフープ~リューデリッツ線のゼーハイム駅があるので行ってみます。
画像の白い建物がその駅舎。
あ、ここはあんまり廃墟って感じがしないね。 -
ゼーハイムの廃駅前に立つ駅名板。
画像左奥にはさっき行ってみたゼーハイム・ホテルの姿も見えています。
このゼーハイム駅から更に2㎞ほどケートマンスフープ寄りには、ゼーハイム・ノード(ゼーハイム北駅)もあるので、駅名板には英語とアフリカーンス語らしき言葉で≪ゼーハイム北駅往き≫とも出ています。
アフリカーンス語については、下記のウィキペディアのページで見てみるといいと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アフリカーンス語 -
ゼーハイムの廃駅から見たトランス・ナミブ鉄道の線路。
左手の画像は、大西洋岸にあるリューデリッツ方向。
右手の画像は、内陸にあるケートマンスフープ方向。
この辺りは、上の方で言ったようにフィッシュ・リバー・キャニオンを形作ったフィッシュ川が近くにあるお陰で大き目の木が生えている景色。
目下のところ列車は通っていないので、レールは赤錆びたまま。
枕木が砂利で隠れていますが、ここでは金属製が使われてました。
やはり、乾燥した気候のせいで、枕木にする木材が足りないんでしょうね。
金属製のほか、コンクリート製の枕木は見かけましたが、気付いた限りでは木製の物は見かけませんでした。 -
さ、そろそろB4号線へ戻ってリューデリッツを目指そうか。
来た時にもくぐったゼーハイム・ホテルのゲートの裏手には、英語のTHANK YOU.と、ドイツ語のAUF WIEDERSEHEN.のご挨拶。(@^^)/~~~
この辺りにまた来ることがあれば、フィッシュ・リバー・キャニオンも絡めて、修復が終わった後のゼーハイム・ホテルにも泊まってみたい。 -
西のリューデリッツを目指すB4号線に戻って来た。
この辺りは低い藪のような木もある乾いた荒れ地の眺めですが、徐々にナミブ砂漠の砂っぽい眺めに変わって行くんですよ。
この道筋には、表紙で言ったようにトランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線の廃駅がまだまだあったり、ゼーハイム・ホテル以外にも、今も現役で営業している所があると聞いたので、休憩と歴史探訪も兼ねてチョコチョコと寄って行きま~す。 -
ゼーハイム・ホテルのゲートからB4号線に戻ってリューデリッツ方向へ15分ほど。
ナイアムス要塞の標識発見。
この要塞もやはりかつてのドイツ軍の部隊が築いたもので、ゼーハイムの要塞が建てられた時期からは数年遅れの1898年頃に出来たのだそう。
石造りの要塞の廃墟のほか、ここで命を落としたドイツ人の墓もあるそうです。
現在はB4号線の車道からは離れた私有地内にあるこの要塞。
距離的には片道1km以上の荒れた道を歩いて行くようになっているため、行こうかどうか迷っていると、土地の所有者らしき人が「行ってみるかい?」と声をかけてくれましたが、残念ながらここの見学は取りやめました。
どなたか行ってみては? -
西のリューデリッツ方向へと進むに従って、だんだんに砂っぽい景色になって行くB4号線沿い。
トランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線は、このB4号線と付かず離れず並行しているよね。
車を停めるのに都合のいい場所に廃駅があったら、いくつか見て行こうか。 -
イチオシ
あ、このあたりは、ソススフレイ(ソーサスフライ)あたりで見た赤いナミブ砂漠っぽい感じ。
赤い岩の丘の麓を歩いているのは、野生動物ではなく飼われている牛の群れ。
こんな場所で?と思ってしまいますが、岩山の陰にでも水が湧く水場と牧場があるんでしょうね。
画像手前を横切っているのは、トランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線。
このあたりに駅があるかもよ、と言っていたら…、 -
イチオシ
…オーストラリアのエアーズロックを思わせる赤い岩山がある荒野の只中に駅名板が。
これはASBOSPAN(発音は、アスボスパン?)で、トランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線のケートマンスフープ駅からは187㎞地点にある駅。
ちなみに、ケートマンスフープ~リューデリッツ線の全長は365kmです。 -
イチオシ
周りは何にもない赤い荒野の只中にあるアスボスパンの駅。
プラットホームも駅舎も無く、ただ駅名板だけがポツン。
向こうに見える木のそばに簡単な柵と出入口があるから、あの赤い岩山の陰に牧場か何かがあって、そのために出来た駅だったのかも。 -
アスボスパン駅そばにあった踏切。
こんな辺鄙な場所にも、一応注意を促す踏切が造られたというのがすごい。
左手の画像は、これから向かう西のリューデリッツ方向を見た様子。
右手の画像は、内陸にあるケートマンスフープ方向を見た様子。 -
アスボスパン駅のすぐ次の駅、SCHAKALSKUPPE(発音は、シャカルスコップ?)。
アスボスパン駅からは4㎞しか離れていませんが、この荒野の奥へと入って行くD446号線とのジャンクションそばにあり、元は駅舎やプラットホームだったらしき構築物が画像奥に見えています。 -
シャカルスコップ駅の砂地に落ちていた空き缶。
いつ、どこの誰が食べて捨てて行った缶詰なのか、空っぽになった今ではトランス・ナミブ鉄道のレールと同じように錆びて何も語らず。 -
B4号線をさらに西のリューデリッツへ目指して進んで行くと、AUS(アオス、アウス)の村が見えてきます。
アオス山地の麓にあるこの村には、かつては第一次世界大戦中のドイツ軍捕虜を収容するための収容所が1915年に南アフリカ共和国の軍によって設置されたのだそう。
捕虜の数は一時期は1500人に達したそうですが、その後1919年にはその捕虜も去って、収容所は閉鎖されたという歴史があるそうです。
今ではずいぶん小さいこのアオスの村にも、トランス・ナミブ鉄道のアオス駅があったり、そのそばには今も現役のホテルがあると聞いていたので行ってみます。 -
アオス(アウス)は人口300人ほどとごく小さい村ですが、村の規模とは不釣り合いな雰囲気のバーンホフ・ホテル有り。
このホテルも、ナミビアがかつてドイツ領南西アフリカ(1884年ー1918年)と呼ばれたドイツの植民地時代の1906年に建てられたもの。
今見る姿は2005年にリノベされたものになるそうです。
ホテルの名になっているバーンホフ(BAHNHOF)と言うのは、ドイツ語で駅の意味。
文字通り、アオス駅の駅前と言っていい場所にあり、宿泊客でなくてもテラスでの食事や飲み物が楽しめますよ。
車でB4号線を行き来する人は、立ち寄って行ってみては?
クレープで包んだアイスクリームが、お替りしたくなるほどおいしかったです。
もちろんお宿としても使えるので、ホテル予約サイトで見てみましょう。
バー部分を抜けて裏手に行くと、右下の画像のようなビア・ガーデンがあったり、とても清潔に保たれたトイレもあって安心して使えました。Bahnhof Hotel Aus ホテル
-
ナミビアにはシェールなどのスタンドもありますが、ピューマが一番見かける割合が多かったような。
上掲の画像のバーンホフ・ホテル近くにあったアオス(アウス)の村のこのスタンドは小さいながら24時間営業で、お土産屋や商店、お宿の紹介まで手広くやっていました。
今日の青い空に、白・赤・緑が映えてカッコいい! -
バーンホフ・ホテル前のちょっとした坂道を下りて行ったところにあるアオス(アウス)駅。
これは、引き込み線のどん詰まりがある駅舎側面の様子。
アオス駅は、トランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線のケートマンスフープ駅からは226㎞地点にある駅。
ケートマンスフープ~リューデリッツ線の全長は365kmです。 -
アオス(アウス)の村は小さいのに、アオス駅は駅舎もプラットホームもしっかり造られていて、今では列車が通っていないというのが信じられない感じ。
本来なら2017年に運転を再開する予定もあったようなんですが、実現していません。
駅舎の壁には、TransNamib Holdings Ltdの会社名や、Transporting Namibia's Successのスローガン、そしてAus Railway Stationと駅名も書いたプレートが出ていました。 -
アオス(アウス)駅の駅舎側面にあったテレコム・ナミビアの公衆電話。
今は使われていないようで埃をかぶっていましたが、カード式なので結構近年まで使われていたのでは?
それとも、使おうと思ったらまだ使えるのかも? -
アオス(アウス)駅を通っているトランス・ナミブ鉄道の線路。
左手の画像は、大西洋岸にあるリューデリッツ方向。
右手の画像は、内陸にあるケートマンスフープ方向。
実は、ケートマンスフープ~リューデリッツ線の鉄路の内、先に出来たのはリューデリッツ~アオス間の139㎞で1906年に完成。
更にアオス~ゼーハイム間の179㎞を結ぶ線路が出来たのは1908年だったそうです。
当時はリューデリッツの港から内陸への物資輸送が重要視されていたからなんでしょうね。 -
イチオシ
アオス(アウス)駅の引き込み線と、その傍らにあった倉庫らしき建物。
駅舎の傍らにある大きな木の影が落ちている風情が美しい。
一時期、活況を呈したトランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線が斜陽になったのは、水深の浅いリューデリッツの港より北のワルヴィス・ベイの港の方が大型船の出入りに適していたからと言う話も聞いたような。
間違っていたらすみません。<(_ _)>
ちなみに、ワルヴィス・ベイと首都のヴィントフックを結ぶトランス・ナミブ鉄道は今も運行されているようです。 -
アオス(アウス)を去って、B4号線をさらに西へ。
どんどんナミブ砂漠の砂っぽい景色になって行く。
こんなB4号線の傍らに見えて来るのが…、 -
…アオス(アウス)駅から35㎞離れたGARUB(ガルブ)駅。
ちなみに、ケートマンスフープからの距離は261㎞。
砂っぽい荒れ地の中に出来た駅で…、 -
…線路脇にこんな構築物があったり…、
-
イチオシ
…かつての駅舎が廃墟になってポツリと残っている様子がフォトジェニックなガルブ駅。
リューデリッツ方向へと伸びる赤錆びた鉄路が地平線に吸い込まれていく様子も、地の果てまで来てしまったかのような気分にさせてくれます。 -
イチオシ
ガルブ駅は、こんな青い空を背景にした枯れ木と駅舎の廃墟の風情が写真スポットになっているほか…、
-
…ガルブ駅近くには水場があるようで、野生のウマが生息していることでも知られています。
この時には残念ながらその姿は無かったんですが…、 -
…この二日後、またこの道筋を通りかかった時には、このガルブ駅廃墟周りにその野生馬らしきウマの小さな群れを見かけてワ~イ!
ただ、地元の人なのか観光客なのか、車でその群れを追い散らしていたので、そのまま素通りしてしまいました。
自然の生き物は自然のままにしておいて欲しい。 -
ガルブ駅のシンボルだったに違いないこの木までいい雰囲気だったね。
-
またまたB4号線に戻って、今度はガルブ駅から西へ51㎞リューデリッツ寄りのHAALENBERG(ハーレンベルク)駅にも寄ってみた。
あれ? ここって湿り気の有る景色。
地下の水脈がありそう。 -
ケートマンスフープ~リューデリッツ線のハーレンベルク駅。
ん? 駅舎は廃墟のままだけど、線路には補修の手が入っているみたいだよ。
…とあたりを見回してみると…、 -
…線路補修に使うらしい資材があれこれ置いてあったハーレンベルク駅。
上の方で言ったように、ケートマンスフープ~リューデリッツ線は2017年に運転再開する予定でいろいろ準備はしていたのが、何らかの理由で頓挫した感じ。 -
ハーレンベルク駅から先のリューデリッツ方向は、どんどん砂地が増えて行ったB4号線沿い。
トランス・ナミブ鉄道の線路が健気に一緒について来る風景もあった。 -
リューデリッツまであと30㎞くらいだね、という所から急に風が出て来て、ナミブ砂漠の砂が吹き付ける砂嵐状態になったB4号線。
先に行くに従って空まで曇り、ほとんど周りが見えない状態に。
お陰で、リューデリッツまであと10㎞ほどの所にあるかつてのダイヤモンド鉱山の廃墟の町コールマンスコップの遠景が見えなかった。
これでは明日に予定しているコールマンスコップの見学は無理かと思われましたが、翌日はすっかり晴れ上がり、見学出来てラッキー!
ナミブ砂漠の砂に埋もれ行くコールマンスコップの町の廃墟の様子は、翌日の旅行記でご覧ください。
★ナミビア+南アフリカ車旅 ナミブ砂漠に埋もれ行く、ダイヤモンドで栄えた町の廃墟
https://4travel.jp/travelogue/11400039 -
この日の朝10時にケートマンスフープを出たSUR SHANGHAIたちが、あちこち寄りながらリューデリッツに着いたのは午後の4時。
B4号線沿いの景色もよかったけど、トランス・ナミブ鉄道の歴史もかじりながら訪れたホテルや廃駅もよかったよね。
これは、今日の終点になったリューデリッツのリューデリッツ駅ですが、天気が回復した翌日になってからの画像をこの旅行記の中でご紹介しておきます。
リューデリッツは町の規模も今日見た中では格段に大きいので、駅舎もご覧の通りに立派な造り。
現在では駅とは機能していないのがもったいない。
ナミビアがドイツ領南西アフリカ(1884年ー1918年)と呼ばれたドイツの植民地だった時代にドイツによって造られたので、コロニアル駅とも呼ばれるようです。
正面の壁には、アオス(アウス)駅で見たのと同じようなプレートに TransNamib Holdings Ltdの会社名や、Transporting Namibia's Successのスローガン、そしてLuederitz Railway Stationと駅名が出ていました。
あれ? 壁の上の方に出ているエンブレムには1914の数字が。
これって、アオスまでの線路が出来た1906年を記念しているんじゃなくて、この駅舎が落成した年かな。 -
上掲の画像のリューデリッツ駅を右手に回り込んで行くと、踏切があって駅構内に入って行けるようになっていました。
進入禁止の標識もないし、土地の人もこの線路を道代わりにして通り抜けて行くので、SUR SHANGHAIたちもちょっとお邪魔しま~す。
左手の画像は、リューデリッツ駅構内へと消えて行く線路。
右手の画像は、内陸のケートマンスフープ方向を見た様子。
このまま駅構内のプラットホームをどん詰まりまで行ってみると…、 -
…プラットホームが途切れた場所には古ぼけた駅名板もあったリューデリッツ駅。
トランス・ナミブ鉄道の一つの路線の終わりを見てしまって、ちょっと感傷的な気分。
この駅名板の所で引き返して…、 -
…リューデリッツ駅の裏手に戻って行くと…、
-
…プラットホームに出入りする裏口が開いていたリューデリッツ駅。
何だか、中には人の気配もするし、ひょっとして鉄道博物館のようになっているのかも?
…と入って行ってみたところ…、 -
…そこにあったのは、観葉植物を積んだトロッコだけ。
ありゃ、残念。
どうせなら、トランス・ナミブ鉄道のケートマンスフープ~リューデリッツ線の歴史展示館にでもすればいいのにな。 -
リューデリッツにも、ゼーハイムのゼーハイム・ホテルや、アオス(アウス)のバーンホフ・ホテルのように、駅と共にトランス・ナミブ鉄道の栄枯盛衰の歴史を見て来たホテルがあるのかもと思いましたが、SUR SHANGHAIの調べ方が悪いせいか、それは見つからず。
SUR SHANGHAIたちが泊まったのも、海辺の新しいホテルだったしな。
そのお宿については、別編でご紹介します。
ここの画像で見えているのは、リューデリッツでは一番規模が大きいと思しきネスト・ホテル。
ここに泊まった訳では無いんですが、一度開いている食事場所が少なくて困っている時に行ってみたところ、スタッフの応対もよく、食事もおいしくてビックリ!
リューデリッツには、このほかバックパッカー向けのお宿も、雰囲気のいい小振りのホテルも多数。
この後の続編でご紹介するように、リューデリッツは、トランス・ナミブ鉄道の歴史以外にも、ダイヤモンド鉱山の廃墟の町、それに周辺の自然景観も素晴らしい場所なので、ナミビアの旅の目的地にしてみてもいい場所だと思います。リューデリッツ ネスト ホテル ホテル
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