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 旅行二日目の午前中。タリン近郊の見どころを巡っています。<br /><br /> フェリーターミナルから徒歩でルッサルカメモリアル、歌の原を見た後は、Maarjamäe地区へと向かいます。<br /><br /> この地区はタリンとピリタのちょうど真ん中あたりで、英訳するとMaria&#39;s hill。丘なので眺めがよいです。そこには海沿いの散策路(ピリタプロムナード)や公園があり風光も明媚です。そんな中にMaarjamäe memorial (マリアマエメモリアル)というソ連時代のモニュメントパークもあります。<br /> 1960~70年代のソ連はモニュメントと建てるのが大好きだったそうで、そのブームに乗ってここにもソ連兵士のためのモニュメントが建てられました。ただ石碑があるだけではなく、広い敷地を使った大掛かりなモニュメントパークです。主に第二次世界大戦時の戦死者を記念しているのですが、プロパガンダのための公共事業らしく、広くソ連のために尽くした人々のためのモニュメントという側面もあるようです。<br /><br /> 興味深いのは、そのすぐ隣が1944年にソ連軍と戦って亡くなったドイツ軍兵士のための墓地になっていることです。ソ連時代には墓地は破壊されソ連兵のために利用されていましたが、近年再整備され新たな十字架が建てられています。さらにそのすぐ隣に、「共産主義の犠牲者のためのモニュメント」までもが建設中なのです(2018年8月完成予定)。<br /> Maarjamäe(マーリアマエ)はエストニアの歴史をぎゅっと凝縮して体感できるエリアなのです。

2018-4月 100周年のエストニアへ 05 丘の散歩道、ドイツ人墓地、ソ連時代のモニュメント

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2018/04/19 - 2018/04/25

538位(同エリア1573件中)

binchanさん

 旅行二日目の午前中。タリン近郊の見どころを巡っています。

 フェリーターミナルから徒歩でルッサルカメモリアル、歌の原を見た後は、Maarjamäe地区へと向かいます。

 この地区はタリンとピリタのちょうど真ん中あたりで、英訳するとMaria's hill。丘なので眺めがよいです。そこには海沿いの散策路(ピリタプロムナード)や公園があり風光も明媚です。そんな中にMaarjamäe memorial (マリアマエメモリアル)というソ連時代のモニュメントパークもあります。
 1960~70年代のソ連はモニュメントと建てるのが大好きだったそうで、そのブームに乗ってここにもソ連兵士のためのモニュメントが建てられました。ただ石碑があるだけではなく、広い敷地を使った大掛かりなモニュメントパークです。主に第二次世界大戦時の戦死者を記念しているのですが、プロパガンダのための公共事業らしく、広くソ連のために尽くした人々のためのモニュメントという側面もあるようです。

 興味深いのは、そのすぐ隣が1944年にソ連軍と戦って亡くなったドイツ軍兵士のための墓地になっていることです。ソ連時代には墓地は破壊されソ連兵のために利用されていましたが、近年再整備され新たな十字架が建てられています。さらにそのすぐ隣に、「共産主義の犠牲者のためのモニュメント」までもが建設中なのです(2018年8月完成予定)。
 Maarjamäe(マーリアマエ)はエストニアの歴史をぎゅっと凝縮して体感できるエリアなのです。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 09:44<br /> 歌の原の駐車場からちょっと歩くと、丘稜線にある通りの入口があります。通りの名前は「Mäe tee」、直訳で「岡通り」。

    09:44
     歌の原の駐車場からちょっと歩くと、丘稜線にある通りの入口があります。通りの名前は「Mäe tee」、直訳で「岡通り」。

  •  こんな感じの道で、お散歩している人も結構いました。

     こんな感じの道で、お散歩している人も結構いました。

  •  遠くにタリン市街地も見えます。いいね~、こんな風景を期待してここを歩く予定にしていたんだよ。

     遠くにタリン市街地も見えます。いいね~、こんな風景を期待してここを歩く予定にしていたんだよ。

  •  山側は石灰岩の壁になっています。このあたり一帯は石灰岩の台地。タリンの古い建築物もこのあたりの石を使ったと何かで読んだ記憶があります。

     山側は石灰岩の壁になっています。このあたり一帯は石灰岩の台地。タリンの古い建築物もこのあたりの石を使ったと何かで読んだ記憶があります。

  •  後姿を自撮り。

     後姿を自撮り。

  •  最後はこんな階段を下りていきます。

     最後はこんな階段を下りていきます。

  • 10:02<br /> 階段を下りたところからモニュメントパークの一部が見えます。

    10:02
     階段を下りたところからモニュメントパークの一部が見えます。

  •  でも先に目につくのはドイツ兵のための十字架。

     でも先に目につくのはドイツ兵のための十字架。

  •  第二次世界大戦末期にソ連と戦ったドイツ兵の墓地は、エストニアのソ連時代に破壊され墓碑もこの通り。

     第二次世界大戦末期にソ連と戦ったドイツ兵の墓地は、エストニアのソ連時代に破壊され墓碑もこの通り。

  •  1995年エストニアは、ドイツがエストニアに眠るドイツ兵の墓を再整備することを許可しました。それによりエストニア各地でドイツ兵の墓地が整備されるようになり、ここもこのような新しい十字架と墓碑が建てられています。前回の旅でも各地でドイツ兵の墓地が見られました。

     1995年エストニアは、ドイツがエストニアに眠るドイツ兵の墓を再整備することを許可しました。それによりエストニア各地でドイツ兵の墓地が整備されるようになり、ここもこのような新しい十字架と墓碑が建てられています。前回の旅でも各地でドイツ兵の墓地が見られました。

  •  エストニアで埋葬されたドイツ兵は35,000名余り。墓碑には細かい字で死者の名前が彫られていました。<br /> 2018年1月にも、隣で始まった工事現場で古い埋葬地が発見されているそうです。

     エストニアで埋葬されたドイツ兵は35,000名余り。墓碑には細かい字で死者の名前が彫られていました。
     2018年1月にも、隣で始まった工事現場で古い埋葬地が発見されているそうです。

  •  遠くに見えるオベリスクはソ連が立てた記念碑。

     遠くに見えるオベリスクはソ連が立てた記念碑。

  •  手前の盛り土から海岸まで、奥行350m、幅300mくらいの範囲がモニュメント。空から見ないと全貌はつかめないです。興味のある方はグーグルマップで。

     手前の盛り土から海岸まで、奥行350m、幅300mくらいの範囲がモニュメント。空から見ないと全貌はつかめないです。興味のある方はグーグルマップで。

  •  ロシア語が併記された石碑。第二次世界大戦で戦ったソ連軍の部隊のものだと思われます。第二次世界大戦時の戦没者だけでなく、1919年に亡くなった戦艦の乗組員の墓地もここにあるそうです。

     ロシア語が併記された石碑。第二次世界大戦で戦ったソ連軍の部隊のものだと思われます。第二次世界大戦時の戦没者だけでなく、1919年に亡くなった戦艦の乗組員の墓地もここにあるそうです。

  •  その近くにあった十字架。<br /> 碑文にエストニア語で「1944年のエストニア防衛戦の戦士を追悼する」とあり、ドイツ語も添えられていたので、これもまたドイツ兵のための十字架だと思われます。先ほどのものとどう違うのかは調べきれていません。<br /><br /> ちなみに、十字架の背後で行われているのが「共産主義の犠牲者のためのモニュメント」建設工事。2018年8月にはオープンするとエストニアのニュースサイトに書いてありました。

     その近くにあった十字架。
     碑文にエストニア語で「1944年のエストニア防衛戦の戦士を追悼する」とあり、ドイツ語も添えられていたので、これもまたドイツ兵のための十字架だと思われます。先ほどのものとどう違うのかは調べきれていません。

     ちなみに、十字架の背後で行われているのが「共産主義の犠牲者のためのモニュメント」建設工事。2018年8月にはオープンするとエストニアのニュースサイトに書いてありました。

  •  こちらはソ連のモニュメント。Pirita通り沿いにある広場に面してあります。広場は現在立入禁止。モニュメントの老朽化による安全上の理由です。<br />

     こちらはソ連のモニュメント。Pirita通り沿いにある広場に面してあります。広場は現在立入禁止。モニュメントの老朽化による安全上の理由です。

  •  彫られた手のひらの前に、かつては炎がともされていたそうです。寒い冬に戦った兵士もいたことでしょう。きれいごとのようですが、戦争は全員が犠牲者。どの側の兵士も死後は安らかに眠って欲しいものです。

     彫られた手のひらの前に、かつては炎がともされていたそうです。寒い冬に戦った兵士もいたことでしょう。きれいごとのようですが、戦争は全員が犠牲者。どの側の兵士も死後は安らかに眠って欲しいものです。

  •  広場の向こうには海が見えます。航行していくのはヘルシンキ行きのフェリー。

     広場の向こうには海が見えます。航行していくのはヘルシンキ行きのフェリー。

  •  広場を背にして丘の方を見ると、広い道が伸びています。この道は労働の象徴である「手斧」の柄の部分を表しています。

     広場を背にして丘の方を見ると、広い道が伸びています。この道は労働の象徴である「手斧」の柄の部分を表しています。

  •  道の突当りにあるのが三角の土塁。これがたぶん手斧の「刃」の部分。道と土塁、ゲートで交差する二本の手斧が表現されています。

     道の突当りにあるのが三角の土塁。これがたぶん手斧の「刃」の部分。道と土塁、ゲートで交差する二本の手斧が表現されています。

  •  もう一つの道の先には土塁の代わりにコンクリートのゲート。

     もう一つの道の先には土塁の代わりにコンクリートのゲート。

  •  ゲートにあるブロンズ作品は「傷ついた鳥」という名前だそうです。このゲートの先には墓地がありました。

     ゲートにあるブロンズ作品は「傷ついた鳥」という名前だそうです。このゲートの先には墓地がありました。

  •  ゲートからオベリスクも見えます。<br /><br /> Maarjamäe memorialは以前取り壊しの話が出たそうです。ソ連から独立したくて独立したんですから、旧体制のプロパガンダモニュメントなんてさっさと取っ払いたいですよね。しかし結局取り壊すことはなく、歴史の証拠として残していくという決定がなされたそうです。冷静だなと思う反面、国内に30万人(全体の25%近く)いるというロシア系住民の手前そうもいかない事情があるんだろうなとも思います。現にソ連時代の記念碑などを壊そうとすると、ロシア系住民だけでなくロシア本国からも横槍が入るみたいですし。

     ゲートからオベリスクも見えます。

     Maarjamäe memorialは以前取り壊しの話が出たそうです。ソ連から独立したくて独立したんですから、旧体制のプロパガンダモニュメントなんてさっさと取っ払いたいですよね。しかし結局取り壊すことはなく、歴史の証拠として残していくという決定がなされたそうです。冷静だなと思う反面、国内に30万人(全体の25%近く)いるというロシア系住民の手前そうもいかない事情があるんだろうなとも思います。現にソ連時代の記念碑などを壊そうとすると、ロシア系住民だけでなくロシア本国からも横槍が入るみたいですし。

  •  モニュメント内の道が交差しているところ。

     モニュメント内の道が交差しているところ。

  •  ピリタ通りに続く道を歩きます。

     ピリタ通りに続く道を歩きます。

  •  遠くにタリン新市街地が見えます。

     遠くにタリン新市街地が見えます。

  •  フェリーターミナルと旧市街地の方角。

     フェリーターミナルと旧市街地の方角。

  •  先ほどの広場をピリタ通りから見るとこんな感じ。

     先ほどの広場をピリタ通りから見るとこんな感じ。

  •  広場の壁とオベリスク。オベリスクも近寄れないようになっています。

     広場の壁とオベリスク。オベリスクも近寄れないようになっています。

  •  通りをはさんだ海側にも何かありますが、見に行くのはめんどくさい。

     通りをはさんだ海側にも何かありますが、見に行くのはめんどくさい。

  •  歩道にロシア語が書いてあったので、何かのスローガンかと思ったら…<br /> 翻訳ソフトに入力したら「Nika is beautiful!」だって。<br /> ほほえましいじゃねぇの。

     歩道にロシア語が書いてあったので、何かのスローガンかと思ったら…
     翻訳ソフトに入力したら「Nika is beautiful!」だって。
     ほほえましいじゃねぇの。

  •  これからお隣にある「エストニア歴史博物館」へと向かいます。

     これからお隣にある「エストニア歴史博物館」へと向かいます。

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