2018/04/19 - 2018/04/25
10位(同エリア20件中)
binchanさん
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旅行四日目、タリンから列車で1時間ほど離れた町パルディスキに来ています。
Amandus Adamson博物館に続いて、その他の見どころを巡ったり、お昼ご飯を食べたりします。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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11:50
日曜の午前中。青空マーケットが開かれています。 -
カーペットとか布団とか、洋服とか。なんでも売ってます。
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日曜日でもスーパーは営業してますが、地方都市では青空市がまだ現役。
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現地の人になりきるならまず服装から。こういった服でコーディネートしたら私もロシア系エストニア人に見えるかな。
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ロシア正教の教会。
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新しいですね。
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公園にあった銅像。
18世紀、ピョートル大帝のプランに基づいてパルディスキの要塞建設が進められていたころ、その労働者として多くの囚人が連れてこられました。泥棒や殺人犯といった犯罪者だけでなく、ロシア帝国各地の反体制派も含まれていました。銅像の人物はプガチョフの乱の指導者の一人「Slavat Yulaev(ユラーエフ)」。プガチョフの乱は1773年におこったロシア史上最大の農民の反乱です。
反乱失敗の後、ユラーエフは処刑されずにここに送り込まれ、25年に及ぶ厳しい労働の末命を落としました。エストニア人ではありませんが、ロシア帝国に反抗した英雄として銅像が建てられています。 -
ペンテコスト教会。歴史的建造物というわけではありません。
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Peetri Pizza。エストニアのピザチェーン店。ピザがおいしいんですよ。
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昔の正教教会。
1721年、要塞の建設のために集められた人々のために教会が作られ、このような石造りの建物になったのは1728年だそうです。
鐘楼とドーム(正教教会にある玉ねぎみたいな屋根)はソ連時代に破壊され、いまだ修復はされていません。 -
外壁もかなりダメージがありますね。
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身廊の後方。
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何かほかにも建物があったのか、基礎の跡のようなものもありました。早く修復してかつての美しい教会の姿を見せてほしいです。でもあんな立派で新しい教会建てちゃったってことは、修復するつもりはないってことかな。
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海側は埠頭。クレーンが並んでいます。
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埠頭との境界沿いに歩きます。
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12:11
Tevern Peetri Toll。
ロシアレストラン兼、観光案内所兼、ミニ博物館とのこと。 -
Peetri Tollとは「ピョートルの税関」の意味で、ピョートル大帝がここに要塞を備えた軍港を建設し始めた頃に作られたものらしいです。ただ、具体的に何年なのかは調べても記載が見つかりません。19世紀に鉄道が開通し商業港として繁栄するまで、「作りかけの軍港」でしかなかったパルディスキに税関があったのかも不明です。
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1734年と壁に書いてあるので、その年に建てられたのかな。だとするとピョートル大帝の死後、工事が中断している期間ですね。
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独立回復後、建物は修復されパルディスキの見どころの一つとなっています。
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せっかくなのでここでお昼ご飯。
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では中へ。
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飲み物のメニュー。
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本日のスープを注文したら、今日はセリャンカ(ロシアの肉スープ)しかないとのこと。なのでそれを注文しました。
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お客も少ないので、店内を見て回ります。
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当時はどんなことに使われていた部屋なんだろう。
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店内にあった古い写真。
20世紀初頭、ここでロシア皇帝とドイツ皇帝が会見したこともあります。たぶん真ん中がニコライ二世で一番右がヴィルヘルム二世。 -
カウンターにガイドブックとかが置いてあって、おそらくここが旅行案内所の役割を果たしているのでしょう。しかし、店員さんは忙しそうで、何か聞けるような感じではありませんでした。
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セリャンカ(ロシアの肉スープ)3.2ユーロ。パンもついてくるのでこれで十分お腹いっぱいです。パンもスープもおいしかったです。香味野菜がたくさん入っていて、エキゾチックな風味がたまりません。
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エントランス。ピアノの上にピョートル大帝の肖像画が架けられています。
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お土産も売っていたのですが、店員さん忙しそうで声かけづらい。
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2階が博物館になっているはずなのですが、閉められていました。外には展示の案内があったんですけどね。
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12:51
食事を終えて観光を続けます。
写真は聖ニコラス教会。
1842年にできたルーテル派の教会です。当時のパルディスキにはプロテスタントのエストニア人、バルトードイツ人やスウェーデン人もいましたので。
しかしソ連時代には50年にわたって倉庫などにされていました。独立回復後修復され6~9月の日曜日には内部の一般公開もされています。 -
教会の近くにあったKarl Friedrich Kalkの記念碑。
1833~85年にパルディスキに住んでいた人。気象観測、鉄道、クリミア戦争、教会の設立など多方面で活躍した方らしいです。調べてもエストニア語の情報しかなくてよくわからない。 -
記念碑のあたりからPeetri Tollを見たところ。
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こんな立派なゲートもありました。
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1944年8月19日にパルディスキに上陸し戦ったフィンランド人の記念碑。
ドイツがパルディスキから撤退したのが1944年9月20日。第二次世界大戦中のフィンランドはドイツ側の同盟国なので、撤退間際にドイツ軍の援護に来たのでしょうか。エストニア人が独立回復のためにドイツ軍とともに戦ったのと同様、フィンランドもまたソ連と戦うためにドイツと同盟していたのです。当時フィンランド軍にもエストニア人部隊がありました。 -
ロシア人学校。
ロシア系の人口が多いですからね。 -
港の関連施設。
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港通りバス停。ここがバスの終点です。
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ショッピングセンターと市庁舎の建物。
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こちらもショッピングセンター。ここにはお土産も売っているというので、後ほど買い物に行きます。
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13:08
ピョートル大帝が計画した要塞跡を見に行きます。 -
市街地からRae通りを北へ7分ほど進み、こんな道を海側へと入ります。
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1716年着工の要塞。地上から見た限りでは、その姿はわかりません。
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駅前にあった案内地図には要塞の形が描かれていました。
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それをふまえて航空写真を見ると、何となく形が残ってますね。
見どころとして案内看板も出ていますが、保存修復しないと見に来る人はいないのでは? -
この崖は要塞の稜堡の痕跡?
要塞には5つの稜堡があり壁の高さは4メートル。1790年には40基の大砲が装備されていたとのこと。 -
人工構造物発見。
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ん~、鉄筋が入ってますね。
1939~40年に石油貯蔵施設があったそうなのでその痕跡かな?当時はここまで鉄道の支線があったそうです。それらは戦争中に破壊されましたが。 -
位置的にはあの崖が稜堡のはず。一見自然地形に見えますが、ソ連時代に石積みは建築資材として持ち出されてしまったそうなのであれが稜堡なのでしょう。
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起伏とデコボコだらけの草地なので歩くのが大変です。あちらの方も見に行きたかったのですが断念。
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海沿いはパルディスキ北港の埠頭になっています。
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あちらの方がちょっと気になったので足を伸ばしてみます。ピクニックしてる人がいますね。
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草地をしばらく歩くと水音が聞こえてきました。そういえばグーグルマップではこのあたりに滝があったはず…。と思ったら排水路だった。
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めげずにさらに歩くと、本当の滝がありました。
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パルディスキ滝。
エストニアって高い山がないのでこれくらいの段差で「滝」って言います。
滝の近くから通りに戻れるだろうと思っていましたが、この川のおかげで無理でした。なのでまた元の小道まで戻ってRae通り(183号線)へ。 -
14:03
次は岬にある灯台を目指します。まだまだ遠いけれど、もう歩き疲れてきました。 -
立ち並ぶ風力発電の風車。
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沖にはPakri島が見えます。
フィンランド湾、バルト海、リガ湾に面するエストニアには島が多く、その中にはサーレマーとかキヒヌといった観光客に人気の場所もあります。しかしフィンランド湾沿岸の島々はほとんどが観光化されていません。その理由は、それらの島々はほぼすべてソ連時代に軍事利用されていたからです。
Pakri島はその代表的な例です。Suur-Pakiri、Väike-Pakriの二つの島があり、かつては漁業と農業を行うスウェーデン人が住む美しい島でした。それが1950年代からワルシャワ条約機構軍の爆撃訓練地にされ、近年まで大量の不発弾が残されておりとても近づける場所ではなかったとのこと。
今では不発弾は全て処理され、夏には上陸して島を見物するツアーもあるそうです。フィンランド湾の他の島々も徐々に観光化が進んでいます。 -
ようやく灯台が見えてきました。がんばれ(→自分)!
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