日本からエストニアへはヘルシンキで飛行機を乗り継いでいくのが一番簡単で早いです。しかし私は今回フェリーを利用しました。この方が楽しいんです。<br />　ヘルシンキ・タリン間はエケロ、ヴァイキング、タリンクシリヤの３社の大型フェリーと、夏季にはリンダラインという高速船が就航しています。ヘルシンキ・タリン間は２時間程度の距離なのですが、船中泊ができるプランもあるんです。今回乗るのはタリンクシリヤSilja Europa号で船内泊。18：30にヘルシンキを出て22：00にはタリンに到着。宿泊しない客はすぐ下船しますが、宿泊客は翌朝8：00まで船中に滞在（途中で上陸することはできない）するのです。<br />　前回19：30ヘルシンキ発のフェリーでタリンに到着しホテル泊したんですが、ま～眠いこと。タリン着は日本時間で午前2：30、就寝できたのは4時近く。もう眠くて眠くて。その点フェリー泊だと一番眠い時間に寝ることができます。しかもタリンのフェリーターミナル付近でホテルをとるより安いです（船室のプランによりますが）。ただ流されやすい性格の私は、船内でお高めのディナーを食べたりしちゃって結局は高くいたんですが…。ちゃんと節約するととってもお得です。

2018-4月　100周年のエストニアへ　02　タリンクシリヤラインでタリンへ

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2018/04/19 - 2018/04/25

407位(同エリア1478件中)

エリア

タリン(エストニア)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 15万円 - 20万円

交通手段: 船

旅行の手配内容: 個別手配

17：23
　出航の75分前から搭乗が始まりました。15分前には搭乗終了になってしまうので早めに乗りこみましょう（チェックインは30分前までとなっているので、それくらいを目安に）。
　乗りこんだ後は居場所の確保。私はキャビンを予約しているのでその部屋を探します。キャビンを利用しない場合は適当な座席をゲットしに急がなくてはいけません。
　う～、道に迷う。
　一番安いキャビンはCクラスなのですが、１ランクだけアップしてB2クラスを予約しました。Cクラスは船底に近い２Fにあるのですが、B2クラスは５F以上の階にあるので、エンジンの音とか臭いとかの影響がかなり違うはず。この便はアップグレード料金がわずか３ユーロでした（季節や便によって変動）。
　予約時に指定できるのはグレードまでで、部屋番号までは指定できませんでした。部屋の割り当てはチェックイン機で自動でなされました。
　上の写真の青い背もたれを引き下ろすとベッドになります。二段ベッドなので２人部屋です。相部屋になるのかと不安に思っていましたが一人で利用できました。
　狭い部屋ですがちゃんとシャワーもあるんです。タオルもついてます。シャンプーやボディーシャンプーはありませんでしたがハンドソープはありました。それがすべて兼用なのかも。
　トイレももちろんありますよ。
　枕元にコンセントあり。

　フェリー代の往復合計が77ユーロ（往復割引後）。内訳は往路（キャビン泊）54ユーロ、復路23ユーロでした。ハイシーズンになると倍近くのお値段になるので、４月に行ったのは正解だったな。
　では船内探索へと出かけます。私のキャビンがあるのは５F。まずは６Fへ行きましょう。
　６Fは両舷側にデッキがあります。
　船内は全面禁煙なので喫煙者が集ってます。
　上の写真のベンチの下にライフジャケットが入っています。いざという時のために装着方法を予習。
　救命ボート。クルーがこれを操作してくれなくちゃ逃げられないなあ。
　続いて12Fのサンデッキへやってきました。日本語で言うと上部甲板でしょうか。ここもやっぱり喫煙者の憩いの場。
　船の一番上の部分。
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　乗船して30分以上経ってますが実はまだ出航してません。ターミナル前の街並み。例の小便小僧も見えます。
　遠くには島も見えます。Pihlajasaariかな。
　反対側の埠頭。
　７Fと８Fにはレストランやショップ、インフォメーションカウンターがあります。キャビンを予約していない人はこういった場所で座席を確保します。
　レストラン街。後から晩ごはんを食べに行きます。
　免税のスーパーマーケット。両国の領海内では営業できないようで、出航してもしばらくは開店しません。また到着より前に閉店してしまいます。皆さんここでお酒やタバコを買うのがお目当てらしく開店を待つ人がたむろしていました。
　スロットマシーン。
　クルーズ船にカジノがあるのは、ギャンブルが合法な国に船籍がある船だけらしい。調べてみたらフィンランドもエストニアもカジノ公認の国だった。
　船内にカジノもありますが人は少なかった。
　ほかにディスコやシアターもあったけれど、営業している感じはなかったです。シーズンによるのかな。
　カフェテリア方式のカフェ。
　オールナイトで営業しているのはこのお店だけ。
　午前6：00以降は８Fのビュッフェしか営業していないので、軽い朝食を食べたいなら夜のうちにここで買っておくといいかも。私はこの時それに気づかず、スーパーで買ったお菓子程度のものを朝食にしました。
　７Fにはロッカー。
　５Fに荷物預かり所もあります。
　エレベーターホール。
　７Fのロビーは吹き抜けになっています。
　吹き抜けがあると豪華な感じがしますね。
　下の階へ行ってみました。
　３－４Fは車用のデッキです。燃料の臭いや船のエンジン音が気になります。
　さらにその下、２FにCクラスのキャビンがあります。一番安いキャビンですがこんな船底ではちょっと気が滅入る。
　貨物トラックの運転手さん用のお部屋。これは６Fです。
　ひとしきり散策しデッキに出てみたら、もうすっかり沖に出てました。
　スーパーでお買い物。水とヨーグルト、シリアルバー、チーズのスナック菓子。ヨーグルトとシリアルバーは明日の朝食。
　チーズのお菓子はおやつ用に買ったけれど、これがとてもおいしかった。
19：30
　そろそろ晩ごはんを食べましょう。
　どうしてもワインが飲みたかったのでイタリアンのお店にしてみました。
　前回フェリーのレストランを予約までしたのに、頭痛のせいでお酒が飲めなかったリヴェンジ。
　グラスで注文できるワインが数種類ありましたが、「シップワイン」（ハウスワインの船版）にしました。とはいえエストニアやフィンランドは寒すぎて葡萄が育たないのでイタリアワインなんですけどね。
　ウェイトレスのお姉さんが英語NGで、奥から別の人を呼んできてくれて無事オーダー。

　お食事を注文するとパンがついてきます。オリーブオイルと実もついてきたのですが、このオリーブがおいしかった。
　季節の前菜、ノルディックサーモンのアスパラガスムース添え。
　ムースの上に乗っているのは生（フレッシュ）のグリーンアスパラ。アスパラを生野菜として食べたことがなかったけれど、新しい味の発見でした。

　それにしても、食卓にワインが添えられると幸福度が上がるなあ。
　ゴルゴンゾーラソースのラザニア。
　おいしかったけどヘビーだった。濃厚なチーズソースってお腹にたまるんですよね。ついでに、これを食べるならワインは赤にすべきだったかも。
　締めはカプチーノ。
　水、グラスワイン、前菜、パスタ、カプチーノで46.3ユーロ（6,290円）。
20：20
　再びサンデッキへ。
　この日のヘルシンキの日没は20：47。春分の日から約１か月でこんなに日照時間が長くなるんですね。
　遠くを、同じタリンクシリヤ社のスター号が航行しています。Silja Europa号より一時間遅い19：30ヘルシンキ発ですが、タリン着は30分早い21：30。ちょうど今、こちらを追い抜いているところだと思われます。
　部屋に戻ってテレビをつけるとムーミンをやってました。
　お～、本場のムーミン！
　シャワーを浴びて、しばらくムーミンを見て早々に寝ました。でもって夜中の2：00（日本時間8：00）にばっちり目覚めました。日ごろ不規則な生活をしているつもりですが、生活リズムってどこか沁みついているんですね。
20日金曜日、5：30
　船は昨夜のうちにタリンに到着しており、船内泊しない人たちは到着時（22：0０）に下船しています。宿泊者は8：00までは下船できません。暇なので早朝の船内散策をします。
　廊下に寝ている人発見。ここでふと思った。この船、船内泊で切符を買うと一人51ユーロ～だったのですが、宿泊しない場合は15とか17ユーロなんですよね。でもチケットのチェックは乗るときだけなので、こうやって廊下とかで寝ればものすごく安く１泊できちゃうのでは？
　６Fのデッキには酒盛りの痕跡が…。
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　お～、タリンの旧市街地が見えるよ～。
　隣のフェリーターミナルに停泊するエケロラインとヴァイキングラインのフェリー。このあとヴァイキングラインが出航していきました。
　反対側にはタリンクシリヤの別のフェリーが停泊しています。
　昨夜Silja Europaを追い抜いて行ったスター号は、22：30タリン発でヘルシンキへすでに折り返しています。こちらは22：30ヘルシンキ発でタリン24：30着したメガスター号。毎日これほどの便数があるなんて、みなさんこの二都市間を一体どんな理由で移動しているんだろう。
　タリンの町。右が旧市街地、左が新市街地。
　今日から４日間、じっくり観光するぞ～。
05：51
　この日のタリンの日の出の時間です。
　タリンテレビ塔の背後から朝日が昇ってきます。今日これからテレビ塔にも行きますよ。
　ヘルシンキでは７Fが入口でしたが、タリンでは５Fから出ます。間違えないようにこういった案内が出ています。
　こちらが出口。
　下船時間8：00が近づくと人々が集まってきます。宿泊した人は少ないようで、乗船時のような人数はいません。
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08：02
　タリン港フェリーDターミナルからエストニアに上陸です。