2018/04/25 - 2018/04/25
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kojikojiさん
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今回のスペイン旅行は1年ほど前に計画を始めました。旅行記のタイトルには「復讐」とか「再挑戦」という意味のあるリベンジという言葉を使っていますがこれには理由があります。30年ほど前に広告代理店に勤めていた妻は「フランスにおける日本年」の仕事でパリにいました。ギャラリー・ラファイエットのドームに鯉のぼりを吊ったりなんて仕事だったそうです。その仕事が終わった後は「ラパン・アジル」でシャンソンを聞いたりパリの休日を楽しみ、その後マドリッドとバルセロナに向かいました。最初のマドリッドではクライアントの現地駐在の方に手配していただいたガイドさんと王宮をスタートして市内観光をしていました。ソルからプラド美術館に向かう途中に複数のひったくりに遭ったそうです。妻はカバンを抱えて座り込み被害はありませんでしたが、長年現地に住んでいるガイドさんは怪我をしてしまい観光はそこで終わってしまったそうです。そして移動したバルセロナの空港で預けた荷物は出てくることは無かったそうです。何年か前から「個人旅行で長い期間旅行できるのもあと数年だろうから、体が動くうちにスペインへ復讐に行かなければ死んでも死にきれない。」と言っていましたので遺言だと思い叶えることにしました。かく言う私もスペインには20年前に1カ月ほど旅しています。その後ポルトガルとからめて1カ月旅していますが、いろいろやり残したことや出来なかった心残りがありました。建築や内装関係の仕事をしているのでカタルーニャのモデルニスモには興味があったのですが20年前はガウディの建築のほとんどが外観だけの観光で中に入ることが出来ない状態でした。それがここ20年でほとんどが内部を開放していますし、当時本当に病院として稼働していたサン・パウ病院は観光どころではありませんでした。さらに休館日を間違えたために見ることが出来なかったセビリアのアルカサル…。今回の2週間強の旅行で夫婦それぞれのリベンジは叶ったと思います。まずは20年前は完成まで200年と言われていたのに2026年には完成するであろうサグラダ・ファミリアの見学から始めます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バルセロナ到着の翌朝、ホテルのレストランから眺めた「サグラダ・ファミリア」には興奮しました。カメラのファインダーを覗いていても20年でかなり建築が進んでいるのが分かりました。
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妻にとって30年ぶり、私にとって20年ぶりのスペイン旅行が始まります。
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スタートはホテル前のサンツ・エスタシオで地下鉄の回数券を買います。10回券を2人で使うことが出来るので便利です。
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カメラが夜景モードになったままで薄暗い感じがしますが、実際は明るく清潔な感じのするバルセロナの地下鉄です。
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朝の通勤時間だったので多少混雑していましたがスムーズに移動できました。
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サグラダ・ファミリア駅に到着しました。駅名の上に出口の方向が大きく書いてあるので東京の地下鉄より分かりやすい感じがします。
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驚いたのはエスカレーターの傾斜角です。遠目には垂直に登っているようでした。
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地上に出るとすぐ後ろに「サグラダ・ファミリア」の尖塔がそびえていました。受難のファサードから見学をスタートします。
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塔の先端部分はピナクルと呼ばれる鮮やかなモザイク装飾が施されています。ここまでは20年前も出来上がっていました。
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これには意味が込められていて上部の丸い球体までの部分が司教帽で、その下が杖、穴の開いた部分が指輪を表しているそうです。
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現在は生誕のファサードと受難のファサードのそれぞれの4本づつのみが完成していますが、今後は福音書記の聖マタイと聖ルカ、聖マルコと聖ヨハネの4本の塔、聖母マリアに捧げる塔と最も高い塔となる170メートルのキリストに捧げる塔の合計18本が建つそうです。
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「キリストの昇天」
イエスは生き返ったのちに弟子たちに伝えます。「全世界に出て行って、すべての造られた者に福音を宣べ伝えよ。信じてバプテスマを受ける者は救われる。しかし不信仰の者は罪に定められる。」 -
「三聖頌」
この祈りは「Sanctus(聖なるかな)」と3度繰り返すことから至聖なる三位一体への敬意をこめてこのように呼ばれます。トランカディスモザイクで飾られた文字で螺旋状に塔に刻まれています。周りの星によって天上であることを表しています。 -
受難のファサードの彫刻はカタルーニャ出身の彫刻家ジョセップ・マリア・スビラクスによるものです。日が沈む西に面した受難のファサードには最後の晩餐から磔刑、そして昇天までのキリストの受難と死がシンプルな現代彫刻によって表されています。
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「ゴルゴダと裂けた神殿の墓」
鉄骨の十字架の上で磔で死んだキリスト。その傍らにいるのはヨハネに慰められる聖母マリアとマグダラのマリアです。キリストの足元には死を意味する頭蓋骨が置かれています。ヘブライ語でゴルゴダは頭蓋骨を意味します。右の墓穴が空なのはキリストの復活を暗示しています。 -
「ベロニカの聖骸布」
イエスの顔が布に残ったという奇蹟の場面です。作者のスビラクスは人物の陰画(ネガ)は足跡を残した故人の思い出であると考えていたそうです。 -
その右には十字架を背負うキリストの姿です。このキリストの顔はかなりリアルに彫られています。いろいろな絵画の題材となる場面ばかりなので数々の絵が頭に浮かんできます。
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「サイコロ遊びにふけるローマ兵達」
キリストが十字架に磔になっているにも関わらず、キリストから奪い取った衣服を賭けてサイコロ遊びをしているローマ兵たちの場面です。 -
そしてその下には。
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「ロンギヌス」
キリストの磔刑図には右わき腹に槍で刺した傷跡が必ず描かれますが、これはローマ兵のロンギヌスが脇腹を槍で突いてとどめを刺したことによるものです。
聖堂に槍が刺さっているのは聖堂とキリストの肉体が一体だという事を表しているのでしょう。 -
「ペドロの拒絶」
キリストが捕らわれた後に弟子のペテロがキリストを知らない否定した場面です。後ろの3人の女性が3度に渡り否定したことを表しています。このペドロの姿は20年前にも感慨深く見た記憶があります。 -
「イエスの埋葬」
ニコデモがキリストの体に没薬とアロエを塗る間に体を支えるアリマタヤのヨセフ。ニコデモの顔は彫刻家のスピラクスに似ているそうです。見守るマリアのの頭上には復活を意味する卵が見えます。 -
「この人を見よ」
鞭打ちの刑の後に民衆の前にさらし者されるキリストの姿です。ローマ兵の頭部はほぼカサ・ミラの屋上の煙突のようです。 -
「3人のマリアとキレネ人シモン」
倒れたキリストのそばで聖母マリアとクレオファスのマリアとマグダラのマリアの3人が嘆き悲しむ場面です。右側はキレネ人のシモンがキリストが磔された十字架を担ぎあげようとするしています。 -
新約聖書の物語を知っているとこの教会の彫刻を何倍も楽しめると思います。旧約聖書と合わせて世界一のベストセラー作品ですからね。
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サグラダ・ファミリアは旅行の2カ月近く前に予約を入れました。その時点でもかなり予約で埋まっていました。バルセロナのガウディやモンタネールの作品のほとんどは事前に予約していきましたが正解でした。
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そろそろ予約した入場時間が迫っているので生誕のファサードに移動します。
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受難のファサード側の使徒トマスです。他の弟子たちの像もあるようですがそこまで追いかけられません。
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栄光のファサード側へ回り込みます。門扉の彫刻とアイアンワークが素晴らしいです。2つの鍵は使徒トマスのアレゴリーです。
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あと8年でこの聖堂が完成すると思うと感慨深いものがあります。20年前にはまだ200年かかるといわれていて、ほとんどが工事現場でしたから。
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栄光のファサードだけを見ると現代の工事現場にしか見えません。
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懐かしい生誕のファサードに着きました。このファサードの辺りは20年経っても変化ないみたいです。
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こちらは20年前の写真です。ファサードだけしかないのが分かります。
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まだ開館されていないので中に人の姿はありません。時間指定で入場が出来ますが、その後の出る時間に指定は無いので午前9時以降どんどん人が増えていきます。特に10時以降は団体さんがどんどん入ってくるので、早い時間に入場した方が良いと思いました。
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塔と塔を結ぶ渡り廊下の前にそびえる生命の木です。これも昔と変わっていません。この後塔の上にも昇るので近くで見ることが出来ます。
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生命の樹の下にはイエスのアナグラムがあります。JHSは「Jesus Hominum Salvator」人類の救世主イエスの略です。
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「子の愛」
ガウディは天国の女王としての聖母マリアの戴冠を珍しい形で表わしています。父なる髪の姿では無くイエス1人が王座から母に戴冠しています。左には人間としての父である養父ヨセフが見守っています。 -
「受胎告知:御托身」
ガウディはティンパヌムの最上段を受胎告知で飾っています。ジャウマ・ブルケッツの彫刻した大天使ガブリエルと聖母マリアの周りにある小さい球体の連続はロザリオです。 -
いつまで見ていても飽きない聖書の物語が読み取れます。
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「聖母マリアと聖ヨセフの婚約」
マリアとヨセフが司祭の前で手を取り合い、お互いに誓い合う事から救世主到来の希望が示されます。両脇の棕櫚や2人の間のバラやブドウの葉などの植物がそのことを確信させます。 -
「寺院でのイエスの披露」
ルカ福音書によるとモーゼの教えに従いマリアとヨセフは生贄のキジ鳩2羽と共にイエスをエルサレムの寺院で披露します。そこには聖霊に導かれたシモンが預言者アンナの前でイエスを抱き救世主であることを告げます。 -
「寺院で教えを広めるイエス」
ガウディはイエスと討議している法学博士をイエスのいとこの洗礼者ヨハネとヨハネの名を羊皮紙に書く父聖ザカリアに変えています。 -
内部の見学をしなくてもここだけで楽しめます。しかし少し疲れます。
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この辺りは記念写真の撮影ポイントです。この時期は中国と韓国の団体さんが多かったですが、意外に日本人のツアーは少ないようでした。1週間後にゴールデンウイークが始まると多少見掛けましたが。
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出力した入場券を見せて中に入ります。入場が午前9時で生誕のファサードの塔へ昇る時間が9時15分です。今回スマホも持って行きましたが、いざという時のためにプリントした入場券を予備も含めて出力して持って行きました。
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「最後の審判の天使」
イエスの生誕を祝うファサードに最後の審判の天使というのは?と思いましたがイエスは審判の後の真実の生への復活のために生まれたとも言えます。 -
「エジプトへの逃避行」
マタイの福音書によるとヘデロ王による嬰児虐殺を天使がヨセフに夢で告げます。ヨセフはそれを信じ家族を連れて啓示に従がいます。 -
「幼児虐殺」
エジプト逃亡と対になっています。ヘデロ王はイエスを殺すために同じ日に生まれた子供をすべて殺すように命じます。この執行使のモデルになった男性は実際に巨人のようで、彼の型を取ろうとした彫刻家のマタマラは彼の足の指が6本あることに気が付きます。男性は隠そうとしますがガウディは反対し、恐ろしい幼児虐殺はこのような足の奇怪さに映し出されるものだと言ったそうです。 -
「東方三賢人の礼拝」
マタイの福音書にある東方の三賢人は星に導かれてベツレヘムの馬小屋にたどり着き、イエスの黄金(王として)と乳香(神として)と没薬(人間として)を捧げます。昨年のクリスマスマーケット巡りで行ったケルンの大聖堂には「三賢王の聖櫃」というものが安置されていました。 -
「ベレン」
明らかにファサードの扉に下から見上げるときを意識した構図だと思います。中央の柱に支えられ、ヨセフはマリアを見守り2人はイエスを礼拝しています。一般的な習慣に倣い両側には去勢牛とラバが配置されています。 -
受胎告知も近くで見上げるとよりリアルです。聖母マリアの表情も読み取れそうです。
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聖家族のアナグラムでこちらはマリア。
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イエスの披露の場面ではシモンと預言者アンナの表情も豊かです。
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時間前に並んでいる時点で係員の方から「オーディオガイドは代表の方1名が受け取るようにしてください。」と言われます。確かにオーディオガイド貸出エリアは狭いので全員が並んだら大変なことになりそうです。その貸出し場もこの美しさです。日本語に設定してもらい使い方を教えてもらいます。スペインで借りたガイドのほとんどすべてが番号を押して緑のボタンを押すというものでした。
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テラスで記念写真を撮りました。開館したばかりで人が少ないのとみな先を急いでいるし、興奮気味なので誰かにシャッターを押してもらう雰囲気ではありませんでした。
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多分この20年の間に洗浄して綺麗にされていると思います。以前は彫刻が後から置かれている不自然さがありましたが今はすべてが一体化した美しさを感じます。車の排気ガスなども改善されているのでしょうね。
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以前は出来ていなかった生誕のファサードの門です。この扉が設置されたことによりガウディの生前に完成していた生誕のファサードが完成となったそうです。日本人彫刻家の外尾悦郎さんが製作したものです。
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木蔦の葉の重なりは愛を表すそうです。日差しが当たるとさらに美しく感じます。
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ベレンの彫刻を支えるイエスの柱はリボンを巻かれた棕櫚の葉の束です。リボンにはアブラハム以降のイエスの系譜が刻まれています。さあ聖堂の中に入ります。
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圧倒的な迫力と美しさを感じます。写真やテレビでは見ていましたがや実際にその場に立つと肌で感じるものが違います。
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20年前は青空の工事現場で全く何もなかったのですから。
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当時の写真を見ると生誕のファサードから受難のファサードの間はただの工事現場でした。
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当時200年先に完成するといわれていましたが、現在では2026年に完成にするそうです。そう考えると生きているうちにもう一度バルセロナに来ないといけません。
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16ミリの広角レンズで撮っても聖堂のほんの一部しか切り取れません。
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世界でここだけの大聖堂です。モデルニスモ(スペインのアール・ヌーボー)の建築でここまで巨大な教会は他にないでしょう。
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ファサードには一体どれだけの彫刻があるのか分からないほど雄弁に聖書の世界が描かれていますが、内部にはほとんど像はありません。
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午前中は生誕のファサード側の青や緑のステンドグラスから優しい光が流れ込み、まるで水中にいるような気持ちにさせられます。
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午前9時15分になったので生誕のファサード側のエレベーター乗場に急ぎます。ロッカーに荷物を預けなければならないので登る方は必ず1ユーロ硬貨を忘れずに。ヨーロッパの美術館などはほとんどが同じシステムで、扉の裏側にコインを入れないと施錠できません。硬貨は開錠すると戻ってきます。小さいエレベーターなので4~5人しか乗れませんので早めに行くことをお勧めします。乗っている間に係員の方がルートを説明してくれます。
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20年前もここまで来たなと完売深く思います。裏側から見た生命の木です。
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生誕のファサードの中央部にいる訳です。
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20年前の同じ場所からの受難のファサードです。現在は完成している聖堂部分が何もありません。
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高いところが嫌いな妻の腰が引けてます。笑い顔も笑えていません。
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バルセロナの新市街から放射線状に延びる道がこの聖堂に集中しているように思えます。
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以前はこのようなネットはありませんでしたね。
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隣の塔に移って塔を下ります。朝一番なので空いていますが混雑した時間ではただただ下るだけでしょうね。
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上を見上げても登りたいという気持ちにはなりません。
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螺旋の途中から見える工事現場です。工事しながら見学が出来るってすごいことだと思います。
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「天体」
生誕のファサードの使徒の像の上の花火が打ち合がるような彫刻群の上部です。 -
見上げると生命の樹が見えます。この部分はテラスになっていて少し表に出ることが出来ます。
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もう自分がどのあたりにいるのか分かりません。。
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途中途中の景色を眺めながら螺旋階段を下ります。
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延々と階段が続いています。
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巻貝の中にいるような気分です。
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表から見るとシンプルな色合いですが。
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中から見るとこんなカラフルなステンドグラスだと分かります。
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塔から降りてきた後は内陣の見学に進みます。降りてくるまでに30分くらいかかっているので次の時間帯に入った人の分だけ混雑した感じがします。
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身廊と翼廊の交差する部分、すなわち十字のクロスした部分の柱4本は素材が違っています。最終的には一番高いイエスの塔を支える部分です。色は赤っぽい斑岩(はんがん)という素材だそうです。この4本で巨大な塔が支えられるのかと感じますが、実際は周辺の支柱に力は分散されるのでしょう。
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太古の森の中に立ち、木漏れ日を浴びているような気持になります。
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今まで数多くの大聖堂に参拝しましたが、初めて見る空間に興奮します。
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生誕のファサードから時計回りに進んでいきます。身廊の部分はパネルで囲われ中に入ることは出来なくなっていました。
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午前中は生誕のファサード側から光が差し込んでいます。
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1999年以降ジュアン・ヴィラ・クラウという芸術家がサグラダ・ファミリアのステンドグラスの責任者を務めているそうです。
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栄光のファサード側から至聖所側を眺めてみます。ラテン十字を一番長く見渡せる位置です。
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西側のステンドグラスは一転して赤やオレンジが美しいです。夕方になるとこちらからの光が強くなるのでしょう。夕方と言ってもこの時期日が沈むのは午後9時30分以降でした。
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反対側もブルーからグリーンへと色がグラデーションで変わっていきます。
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「祭壇の天蓋」
天蓋は金属製七角形になっています。縁からはブドウの房が吊るされ、上には木製の麦の穂延びています。これらは聖体拝領の象徴です。その下に磔刑のキリストの像が吊られています。一見小さく見えますが、1.9メートルの大きさがあります。 -
ステンドグラスの1つ1つにも神をたたえる言葉が刻まれています。
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言葉が光を通して聖堂内に降り注ぎ続ける仕掛けなのでしょうか。
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栄光のファサードの扉には世界中の言葉で同じ意味の文が彫り込まれています。大きな文字はカタルーニャ語で、それ以外は49の言語で書かれています。
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もちろん日本語も刻まれています。
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祭壇前には一部座れる場所があります。一番の撮影ポイントですが、係員の方がすぐに座るように注意しています。
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ラテン十字の交差点の床のモノグラムのモザイクです。イエスのJとマリアのMとヨセフのJが組み合わされ、上下逆にしても同じデザインだと分かります。
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聖堂の中心線上には椅子が無いので、どうしても少しずれたアングルになります。
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天蓋の美しさを見ていたらウィーンのオットーワーグナーの設計したアム・シュタインホフ教会を思い出しました。2011年はウィーンとブダペストとプラハのアール・ヌーボーを巡る旅でした。
アム・シュタインホフ教会:https://4travel.jp/travelogue/10563148 -
高さ1.9メートルのキリストの磔刑像です。先ほどの床のモザイクからも分かりますが、聖堂内には3つの像しか見ることが出来ません。
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身廊のキリストの磔刑像と受難のファサード側のマリア像。
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生誕のファサードの養父ヨセフの像の3つです。すなわち聖家族(サグラダ・ファミリア)のための教会だという事です。
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4本のイエスの塔を支える柱には4人の福音史家のシンボルが内照式の光で輝いています。こちらは聖マルコの文字とシンボルの有翼のライオンです。この有翼のライオンを追いかけてヴェネツィアからクロアチアの海岸をフェリーで南下して、コルフ島から最終的にはキプロス島まで旅したことがあります。
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こちらは有翼の雄牛がシンボルの聖ルカです。医者の守護聖人でもあり日本語で書くと聖路加になります。ギリシャの教会のフレスコ画を求めて旅したカストリアから戻った最後のテッサロニキで見せてもらったフレスコ画にあった聖ルカの雄牛の姿が今でも忘れられません。今は分かりませんが20年ほど前は教会は閉められているところが多く、近所の鍵を持った人を探して中を見せてもらうところばかりでした。ガイドブックにも載っていないところをよく周ったものだと自分でも感心します。
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聖マタイはキリストの人性を福音書に描いているので、人や天使の姿であらわされます。
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聖ヨハネはキリストの神性について述べるとき他の3人より高く飛翔しているので鷲の姿で表わされるそうです。
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次に来るときは2026年の完成以降になるでしょう。20年前の物足りなさを払しょくできた気がします。サグラダ・ファミリアにリベンジ出来た気がします。
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大きなシャコガイの聖水盤です。この教会で唯一有機的な自然の素材ではないでしょうか。
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外尾さんの作品の生誕のファサードの扉をもう少し見ていきます。
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小さい生き物が生き生きと表現されています。
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飛び立ちそうなテントウムシまで。
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100年前のアールヌーボー(モデルニスモ)の時代も感じられるし、当時流行したジャポニズムも感じられます。
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縁もゆかりも無いですが同じ日本人だという共通点だけで誇りに感じます。
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この扉に一番感銘を受けたかもしれません。
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イエスの系譜の柱を保護している鉄格子は1本のロッドで造られているそうです。
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ここからは地下の博物館へ移動します。写真はローマ法王ベネディクト16世が2010年11月7日にサグラダ・ファミリアで神父や司教ら6500人が参列して行われた聖別ミサです。800人の聖歌隊による歌声が響き渡るなか、法王が聖堂に聖水を注ぎ、教会は着工から128年目にして法王庁が認定する上位の教会「バシリカ」となりました。
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建築の施工模型がたくさん置かれていました。
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図面だけでは理解できない部分もこの模型があれば分かりやすいですね。
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その前にブロンズ製の完成模型が置かれてありました。
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有名な逆さ釣りの」「フニクラ」模型です。
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石膏模型製作の作業部屋も覗けました。
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洗剤のスプレーまでガウディのデザインに見えてきそうです。
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生命の木の模型。
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Liorenc Matamala i Pinolのオリジナルをコピーしたヤシの葉のレリーフ。
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1982年にラモン・ベレンゲーによって描かれた栄光のファサード。
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完成する2026年が楽しみです。
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同じラモン・ベレンゲーによって描かれた平面図です。
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柱の1本1本にまで名前が付いているのが読み取れます。仕事柄図面を見ると興奮します。
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ステンドグラスのある窓の最上部の飾り部分の模型です。
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ガウディのデスマスク。
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1926年に製作されたクリプト(地下礼拝堂)のための燭台。
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1989年に製作されたアントニオ・ガウディのポートレート。
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古い石膏模型の断片をもとに復元された生誕のファサード。
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1906年にカールス・マニに製作された十字架。
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再現されたガウディの作業部屋。
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1889年に製作されたクリプト(地下礼拝堂)の門。
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1915年にガウディが最初に製作した鐘楼のための鐘。
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カサ・ビセンスで使われたひまわりと葉の組み合わせたタイルです。カサ・ビセンスはこの日の午後に行くことになっています。カサ・ビセンスの注文主はタイル工場のオーナーでもあります。
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とても充実した地下博物館でした。写真にはうまく撮れませんでしたがガウディのお墓も見ることが出来ます。
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今一度生誕のファサードに戻ります。
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これが生誕のファサードの見納めです。
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内陣裏側の聖具室の周りにも家具などが展示してありました。
こちらは暗闇の朝課に用いられる燭台です。聖週間で使われイエスの死を意味する15本の蝋燭を立てる錬鉄製の枝付きです。1898年頃地下礼拝堂のためにデザインされパディア兄弟の工房で製作されました。 -
夏目漱石の「夢十夜」の第六夜の話を思い出します。運慶が護国寺で仁王を彫るという話ですが、「眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿のみと槌つちの力で掘り出すまでだ。」というくだりがありますが、この当時の錬鉄は柔らかくて飴細工のように手で曲げられたのではないかと思ってしまいます。
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2本足の枝付き燭台も地下礼拝堂のために同時期にデザインされたものです。
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ナザレの聖家族のアナグラムです。カサ・バトリョの祈祷室の天井のもので、複製が地下礼拝堂の主祭壇の天蓋にあります。
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1913年から14年にかけてガウディによってデザインされたコロニア・グエル教会のための信者席の椅子です。オークとアイアンの組み合わせです。このコーナーも見落とさないように。
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受難のファサード側に向かいます。「福音の扉」にはキリストの生涯の最後の2日間についての出来事が新約聖書から8,000文字抜粋され、その中でも特に重要な部分は金色で書かれています。
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強烈なインパクトのある扉です。個人的には生誕のファサードの優しい扉の方が好きです。
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「鞭打ちのキリスト」
受難の門側の入口の前には鞭打ち刑を受けるキリストの彫刻が置かれています。 -
そしてその上部には「ゴルゴダと裂けた神殿の墓」の彫刻が続きます。磔刑の上の2つに割れたものが裂けた神殿です。
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先ほどは外から見た彫刻を間近で見ることが出来ます。
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20年前もこの辺りはかなり出来上がっていました。
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キリストの左上に見えるのはアルファαとオメガΩです。物事の最初と最後で神とイエス・キリストを象徴するギリシャ語の最初と最後の文字でもあります。
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縦からでも横からでも斜めでもどの方向から計算しても33というキリストの亡くなった時の年齢を表します。この魔方陣は本来合計が34になりますが、彫刻家のスピラクスは12と16を使わずに10と14を2度使うことにより33としています。
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磔刑でありながら十字架は壁から水平に伸び、キリストの体は宙に浮かんだようです。
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「ユダの接吻」
足元にはサタンを表す蛇が彫ってありました。 -
20年ぶりに会ったペドロともお別れです。このペドロは後悔から救われることがあるのでしょうか…。
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「ゲッセネマの扉」
ゲッセネマとは現在のイスラエルにある地名で名前はアラム語で「オリーブの油搾り」または「オリーブの酒舟」を意味するとされるそうです。 福音書ではイエスと弟子たちが最後の晩餐のあとに祈りを捧げ、またイエスがイスカリオテのユダに裏切られ捕えられた場所とされます。足早でしたが約2時間30分の見学でした。20年ぶりのサグラダ・ファミリアの見学でしたがとても充実しました。当時はよく理解していなかったものが経年の知識の蓄積で違ったものに見えました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- kojikojiさん 2018/05/16 19:16:24
- それはびっくりです。
- daisuke-i様
いつも旅行記にお立ち寄りいただきありがとうございます。
文字のところをクリックすると音声が聞こえるという事で私も試してみたのですが…。
4トラベルにそんな機能があったのかと調べてもみたのですが。
私も試してみたいと思うのでどうやるのか教えていただけないでしょうか。
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- daisuke-iさん 2018/05/16 17:37:25
- この旅行記を音声で聞く事が出来ました、良かったです。
- 旅行記の各写真の解説を読んで楽しんでいましたが、文字のところをクリックすると、音声で聞く事ができました(旅行記を見ながら、音声で聞く事が出来ました、新しい発見です)
特に、カタカナ、地名、等々は、機械語(AI翻訳かな?)はスゴイと思います。面白かったのは「飛行機の、便を’べん’と発音してした、`びん`ですよね、他にもありました、これも愛嬌です」、
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