2017/10/09 - 2017/10/10
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motogenさん
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マンダレーの新しい空港までは、タクシーでも50分かかる。
どうしてこんな遠くに作ったのかと、不満に思える距離があり、タクシーの1500円は高過ぎるが、それだけの距離はある。
タクシーはトヨタ車で、あのでこぼこ道も滑らかに走った。
トラックや使い古したバスばかり乗っていた私は、道路が悪いと思っていたのだが、車が悪かったのだと思い直した。
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マンダレーの空港はコンパクトで、デザインもミャンマーの寺院風。
マンダレー国際空港 (MDL) 空港
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エアアジアのチェックイン手続きは簡単だったが、機内預けのバッグはタグを付けてもらった後で「あっち・・」と言われた。
えっ?
意味が分らない。
うろうろしながら、やっと理解できたのは、荷物を預ける場所は別にあって、そこまでは自分で運ばなくてはならないことだった。 -
この空港はシュムリアップと同じで平屋建て。
迷うことなんかない。
機体の発着は順番待ちの必要もなく、広い空港内を走り回ることもなく、コンパクトというのは便利なものだ。 -
待合ロビーもお店もピカピカで気持ちが良い。
-
ああ、この機体に乗るんだな。
既に機体は準備されている。
小さな空港なのにボーディングブリッジはあって、 -
なんと予定の20分前に搭乗が始まり、15分前に飛び立った。
エアアジアの汚名返上、見直しましたよ。 -
搭乗率はほぼ100%。
飛び立って数秒後、頭の上から水がポタポタと落ち始めた。 -
なんだ、これは?
水系統、又は空調系統に故障か?
呼び出しボタンを押すが、誰も来てくれない。
シートベルト着用ランプが消え、やっと来てくれた客室常務員が何度も調べてくれたが、原因分らず、ティッシュを詰めて応急処置。 -
そんなことがありながらも、無事にドンムアンに着陸し、
入国手続き、荷物受け取りと、順次すまして出口に急ぐと、A1バスが発車する寸前でセーフ。
慣れ親しんだタイは、自分の国に戻って来たような安心感がある。
ほっと一息、夜の高速道路を走っていると、ドンムアン空港 (DMK) 空港
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雨粒がフロントガラスを濡らし始めた。
それがしだいに激しい雨となり、モチットの終点に着いた時には大降りで、傘なしではずぶ濡れだ。
バッグに傘を詰めといて助かった。
BTS駅に逃げ込んで、何とかことなきを得る。モーチット駅 (BTS) 駅
-
そんなこんなで、夜のバンコクを楽しむ余裕もなく、BTSでプラトナム方面に移動し、予約してある『Glur Central』を探すことになった。
-
ラーチャテウィ駅で降りるつもりが、パヤタイ駅で降りてしまい、かなり歩くことになってしまったが、幸いなことに雨は霧状になっていた。
この辺り、歩く人がいない寂しい場所だ。
何も起こらず、バンコクの治安の良さに感謝する。 -
Gマップのおかげで『Glur Central』は見つかった。
暗くて見にくいが、外観は立派な建物だ。
これで800円? -
予約していたのは、4人部屋のドミトリー。
レセプションのお姉さんが笑顔で説明してくれるが、英語が流暢過ぎてほとんど理解できない。
しかし可愛いお姉さんに見栄が勝って、分ったふりしてエレベータに向かう。
朝食の時間はなんとか・・・
荷物置き場はなんとか・・・
キーがなんとか・・・
そんな説明だったよな・・
分らなくても何とかなるさ! -
部屋は6階だった。
部屋の間仕切りは半透明のプラスチック板で、プライベート部屋だったものを安上がりに改造してある。
このドミでも驚いたのは、女性たちの多いこと。
おまけに男女共用部屋なのだ。 -
ドアキーはカード式でハイテクなのに、プラ板の間仕切りはプレハブ的。
手前の黄色のかごが荷物置き場で、レセプションでもらった南京錠は、ここで使うのだと理解できた。
しかし自分の荷物置き場を見ると、女性の下着が入っている。
まずいなぁ・・・
と、「ソーリー・・」と女の子が顔を出してどけてくれた。
中国人のようだが、私は声も出せずに微笑むばかり。 -
ベッドは大きく、大きなバッグが置ける広さがある。
コンセントもUSB電源も、ライトも付いていて、カーテンを閉めればカプセルホテルに入ったみたいだ。
こんな洞窟のような部屋は、私の好みだ。
子ども時代に遊んだ隠れ家を思い出すではないか。 -
トイレとシャワー室は綺麗だし、
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無料の水やお湯もあるし、
こんな快適なドミが、BTSの駅や空港電車の駅に近い場所にあったとは、嬉しいことだ。
外に出ればすぐ近くに、コンビにも屋台食もある。
屋台でバミーを食べ、コンビニで食料を調達して、この夜はこのまま寝ることにした。
『10時以降は静かに・・』という貼紙があり、満室に近いドミだったけど、ルールが守れて静かな夜だった。 -
朝になってテラスに出ると、洗濯物が勢ぞろい。
女性の下着も多く、なまめかしさが充満している。
目の置き場に困ったが、長逗留しているバックパッカーたちが多いことの証明で、喜ばしい。 -
下をのぞけば、ペチャブリーの大通り。
立地条件も良いのだ。 -
このドミは朝食付きだ。
自分でトーストを焼いて、自分で飲み物を作り、勝手に食べるセルフサービス。 -
見よう見まねで準備して「いただきます。」
-
ここでも女性が目立ち、男一人はちょっと恥ずかしいが、こんなドミならバンコの常習宿にしても良い。
-
帰国便は19時の出発。
昼近くまで部屋でのんびり過ごし、荷物を預けて運河のボートで時間つぶしとした。
バンコクとの付き合いは長いのに、運河のボートに乗るのは初めてだ。 -
プラトナムの橋の下でボートに乗った。
行き先はどこでも良いのだが、クロントンまで行ってみようと、東に向かうボートに乗り込むと、 -
お兄さんがキップを売りにきた。
クロントンブリッジまでは15バーツ(50円)だった。 -
思ったよりも静かな水面。
ビルの谷間を滑るように進むボート。
水は汚いが臭くはない。 -
ボート乗り場は右側にあったり左側にあったりで、竿とロープを操って乗客の待つ乗り場に張りつける船頭さんの技は巧みだ。
-
前方からやって来るボートとすれ違うと、ザブンザブンと大波が押し寄せてきて、ボートは大きく揺れ動く。
乗客が横にある紐を引っ張って、波避けシートを引き上げた。
セルフサービスだ。 -
渋滞も信号もないために、目的地には20分足らずで到着してしまった。
もっと乗っていたいのに、降りるしかない。
通勤通学には便利な乗り物で、安くて早い庶民の足だ。
こんな楽しい乗り物を、これまで知らなかった自分が恥ずかしい。 -
私を降ろしてボートが去っていく。
-
船着場から上がった目の前は、ペチャブリーロードだった。
なんだ、ここだったのか! -
バンコク初心者だった頃は、BTSとバスで遊びにやって来た場所だ。
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ああ、懐かしいものがいっぱいある。
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夕立にあって、ここで雨宿りしていたな・・・
なんてことがありありと頭に浮かんでくる。 -
通りはずいぶん綺麗になった感じもするし、
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行き交う車も立派になった。
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古いものがなくなっいく中で、でも変わっていない物も多く・・
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そうだ、ここで野良犬の群れに吼えられて、誰かに助けられたこともあったんだ。
-
そんな思いを懐かしくかみ締めながら、近くの船着場を探すと、
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やって来たのは満員のポートだった。
後部の客は全員立っている。 -
立って乗るのも周囲がよく見えて面白い。
もとのプラトナムのボート乗り場に戻ってくると、ここが終点で全員が降りた。
この先は、別のボートに乗り換えるようだ。 -
食事は伊勢丹のクーラーの効いた中でと歩いて行く。
プラトナムの橋から伊勢丹までは、屋根付きの高架歩道ができていた。
こんな立派なもの、いつできたんだろう? -
その遊歩道はBog-Cの前を通過して、まだ南に続いている。
ちょっと見ない間にバンコクはどんどん変わっていく。 -
自分には似合わないお洒落なレストランで、お洒落な食事をして、
-
外を見ると、嵐のような雨となっていた。
これは困った。
夕立だからすぐに止むだろうと休んでいたが、雨は一向に止まない。
小雨になるのを待ってドミに戻り、荷物を受け取ってパヤタイ駅まで急いだ。 -
ここまで来れば、今回の旅は終わったようなもの。
緊張の糸がとける。
そして思う。
気楽な日常生活を捨てて旅に出ることは、気苦労は多く、危険とも隣合わせなのだが、何と刺激的で楽しいものだろう。
ミャンマーは、地形も気候も人々の表情も、想像していたものとはずいぶん違っていた。
けれど、違っているからこそ面白い。
ほとんど言葉が通じない世界でも、その気になれば何とかやっていけるものだ。パヤータイ駅 (ARL) 駅
-
ふところには、最初に両替したミャンマーの紙幣がまだどっさり残っている。
近いうちに、再びミャンマーにまい戻って来て、今度は女房にもあのバガンやマンダレーの景色を見せてやろう。
これはその時のものにすれば良い・・
空港に着いても小雨は降り続いていた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2017/11/27 07:16:03
- さすがバンコク、タイの首都だもんね。
- 定刻前のフライトは実はヤバい要素も有るんだよね、ノイバイ(ハノイ)みたいに国内国際が離れているとトランジットの際に通し発券を受けていないと冷や汗が出る(^o^)
そうそうラーチャティウィ~パヤータイ間は野犬が多くて夜はウロウロ歩けないヤバ地域です(^o^)
Ps.その気になりゃあセンセープだけで1日遊べるね、しかも100Bも掛からないで!
- motogenさん からの返信 2017/11/27 10:56:21
- RE: さすがバンコク、タイの首都だもんね。
- > こんな旅行ができたのも、みなさんのおかげです。
運河ボートに乗ろうと思ったのも、ポートの旅行記を知ったおかげ。
グルメ趣味もなく、買物趣味もなく、酒もそんなに好きではない私には、バンコクは退屈な町かと思っていたけど、そうでもないようですね。
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