行きそびれていたミャンマーに初挑戦　その６　ニャウンウーはバックパッカーの町だった。

2017/09/30 - 2017/09/30

　どうにか部屋を確保できました。
　奥にある別棟の2階で、大きなベッドがあるだけで、殺風景な部屋だ。
　トイレもシャワーもない。
　テーブルも椅子も、物置台もクローゼットもない。
　荷物はベッドの上に広げておくことにする。
　バガンの暑さは並大抵なものでなく、エアコンはある。
　

エリア バガン(ミャンマー)

　シャワー・トイレは、この奥に共同のものがある。
　蒸し暑く、狭苦しく、着替えやタオルを置く場所さえも作られていない。
　これで１５ドルとはいかがなものか。

シュエ ナ ディ ゲスト ハウス ホテル

　これがトイレで、

　これがシャワー室だ。
　ことわっておくが、バスタブではなくボウフラがわくような水槽で、ゴミが浮いている。
　しかしこれを不服に思っている客はいないようで、みな平然と利用している。

　バガンには５泊する予定だが、ネットで予約すると、このゲストハウスには2泊しか予約できなかった。
　満室なのだ。

　朝食は付いていて、ここが朝食専用のレストラン。
　６時に開き、１０時には閉まる。
　ここは綺麗だ。

　まずは町の様子を、と外に飛び出した。
　馬車が通り過ぎていった。

　このゲストハウスのある地区はニャウンウーと呼ばれていて、バガンの町の東部になる。
　大衆食堂や欧米風レストラン、露店などが見つかり、食べるものには困らないようで、

　さっそく目の前の人が食べていたチャパティというものを注文してみると、

　何が入っているのかは定かではないが、口にすると意外と美味い。
　麺のようで麺でなし、辛いようで辛くなし。
　値段はたったの50円で驚いた。

　その近くにあった露店で、熱々の春巻きを買ってみると、これまた微妙に美味い。
　タマネギ嫌いの私なのに、タマネギ入り春巻きもスイスイと喉を通ってしまった。
　3個で50円。
　この町にはぼったくりはない。

　ピンサルパGHがあった。
　日本語が通じるスタッフがいて、日本人が多く泊まるというゲストハウスだ。
　今は通過するだけ。

ピンサ ルパ ゲスト ハウス ホテル

　横にはピンサルパ・レストラン。

　この他にも、たくさんのゲストハウスやレストランも目に飛び込んできて、

　ファーストフード店まであり、

　ここは観光地なんだ・・と納得する。
　馬車も活躍している。
　自転車の観光客も通る。

　玩具を売っている店が数軒並んでいた。
　凧のようなヘリコプターが道端に置かれている。

　この玩具は、工場で大量生産されたものではなく、ましてや輸入品なんかでもなく、この場で作られていた。
　竹と紙とビニールシート、そして空き缶やゴムチューブなどを集めてきて、手作業で作られているのだ。
　車輪を回すと、パンバンと音をたててローターが回る仕組みになっている。

　立派なものとは言えないが、通りかかった子どもは嬉々として遊び、そんな子どもにせがまれてまずまず売れていく。
　工業製品が発展した国では見向きもされない幼稚な玩具だが、これを欲しがる人々が暮らしているミャンマーに、一種の敬意を感じてしまうのだった。

　市場の入口までやって来た。

　市場の中は四方八方に路地が入り組んでいるが、

ニャウンウーのマーケット 市場

　夕方近くのこの時間には、閉まっている店が多く、

　運よく開いていた店でマンゴーを買ってみた。（10円）

　フィリピンでは切り方が分らなかったマンゴーだが、魚を3枚おろしにするように切ることを知った。
　しかしこのように切っても、手や口の周りがベトベトになってしまう。

　レストランやゲストハウスの並ぶ、観光者向きの通り（紫の点）の長さ６～７００m。
　１０分で歩けてしまう。
　観光者向けではあるが、金のない観光客にとっても過ごしやすい地区だ。
　見かける客のほとんどがバックパッカー風で、男女のペアーが多い。

　朝食は6時からで、これを待つように早々と集まって来る人がいる。
　朝日を見に行く人は既に出発しているが、日中は暑いので早朝から出かけ、午前中に戻って来る人が多いようだ。

　朝食は、トースト、スクランブルエッグ、果物、春巻き、コーヒー、ジュースと意外と豪華。
　飲み物は何杯でもＯＫで、これがミャンマーの特徴か。

　町には電動バイクを貸し出す店がたくさんある。
　ゲストハウスにも電動バイクが置いてある。（１日700円）
　それを借りて、遺跡巡りをすることにする。
　電動バイクは初めてだが、エンジンよりも走りはスムースで、操作も簡単そうだ。
　３５kmの距離は走れるという。
　さあ、出かけるぞ。

この旅行記へのコメント （2）

• trat baldさん 2017/10/26 11:11:06

  絶妙なバランス！

  10年後にはこすれまくった観光地に変貌してるかも(^o^)

  motogenさん からの返信 2017/10/27 22:58:21

  RE: 絶妙なバランス！

  　その通りですね。
  　いい時に行ったのだな。
  　ミャンマーも金の世の中には違いないが、金、金、金、ばかりじゃない世界に生きている人間がいて、彼らは私たちとはやはり違うのです。
  　感性が違うのです。
  　表情や気持ちの持ち方が違うのです。
  　それが私の見たミャンマーでした。