2017/09/29 - 2017/09/29
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motogenさん
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マンダレーの朝。
このホテル、なんと朝食が付いていました。
食堂に降りていくと「何がいい?」と聞かれますが、何と答えたらよいのか分かりません。
お姉さんが気をきかせて、焼きそばを持ってきてくれました。
ミャンマーで初めて食べる、食事らしい食事です。
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-
ポットの中は熱いお湯がたっぷりで、
インスタントコーヒーのスティックがたくさん置かれていて、何杯でも、好きなだけ飲めるようになっている。
焼きそばはまろやかな味で、付き添いの野菜の漬物がピリッと辛く、食欲をそそる。
至福のひととき。 -
食べていると、目玉焼まで登場。
これで半日分の栄養が補給され、昼に何かつまめば、夕方まで大丈夫だ。
私の身体は省エネにできている。 -
マンダレーヒルに登ってみることにする。
ヒル行きのピックアップトラックは、ナイロンホテルの交差点から出ているらしい。
ナイロンホテルはすぐ近くだ。 -
すぐに数台の、それらしきトラックが見つかった。
「マンダレーヒル?」と声をかけると、
「これだ、これだ」と、なかば強引に案内される。
別のトラックからも声がかかるが、最初のおっさんに遠慮して、すごすごと退散した。ナイロン ホテル ホテル
-
運賃を聞くと、200円とか300円とか、要を得ない。
高くないか?
本当にこのトラックでいいのか?
乗っていたおばちゃんたちに「マンダレーヒル?」と聞くと、
「そうだ、そうだ」のようにうなずいた。 -
「それは、何?」
ただの丸太じゃあるまい。
はずかしがり屋のおばちゃんたちは笑いながら、顔に付けるものだと身振り手振りで教えてくれた。 -
トラックが動き出した。
-
堀に沿って走っていく。
幅が70mもあるという、水をたたえた格式の高い堀だ。 -
堀の内側には、高さ8mもある堂々としたレンガの城壁が築かれている。
所々にミャンマー形式のパゴダ(仏塔)が見える。
一辺が3kmもある、正方形の敷地をもつ王宮だ。
見事なものだ。
チェンマイの城壁も、昔はこうだったに違いない。
東西南北に内部に通じる橋が架かっている。 -
後方からついてくるのは日本の軽トラックだ。
この町には、中古車として持ち込まれてきた軽トラックや軽ワゴンが、改造もされずにそのまま走っている。
あっちにも、こっちにも。
観察すれば、右側通行なのに、日本と同じ右側ハンドルの車が圧倒的に多い。 -
前方に金色の塔がそびえる山が見えてきた。
あれがマンダレーヒルなんだろう。
それほど高い山ではない。 -
「マンダレーヒルだ。降りろ、降りろ・・」
王宮の北東の角を過ぎた所で、突然降ろされてしまった。
降ろされたのは私一人で、みんなはそのまま走り去っていく。
運賃は200円だった。
後から考えれば、これはボッタクリ価格だ。 -
ここがヒル?
どうも話が違う。
情報では、ヒルの頂上まで登ってくれるはずなんだが・・・
道路の前には、派手派手しい寺院が建っていた。 -
これが今走ってきたコースだ。
グーグルマップの距離はおかしい。
王宮の一辺は3kmのはずなのに、1割ほど少なく表示される。
これはマンダレーに限らず、どこでもそうだ。 -
運転手が指差した方向には、白い門があった。
マンダレーヒルの入口らしい。
入ろうとすると、坊さんが
「ここじゃないよ。マンダレーヒルはあっちだ。」
とでも言うように指差さした方向には、 -
強い日差しがふりそそぐ長~い道が続いている。
マップを見ると、この道はぐるりと山を回りこみ、頂上までには数kmの道がくねっている。 -
暑い中、こんなに歩くのか!
-
まいった、まいった。
歩いていくと、巨大な獅子が並ぶ寺院があるが、暑過ぎるのでここは無視して先に進む。
しかし正解は、この寺院がマンダレーヒルへの入口だったのだ。
下調べ不足の私は、全く気づかない。
-
と、別のピックアップトラックが止まっていて、マンダレーヒルに登るという。
急いで乗り込むと、観光客らしき男女が乗っていた。
「日本人か? 日本には行ったことがある・・・」
男と話していると、トラックは激しく曲がりくねった細い坂道に突入し、狂ったような勢いで登り始めた。
車酔いとは無縁の私だが、すぐに気持ちが悪くなり、めまいまでしてきた。
話を中断し、前に向き直り、遠心力で振り落とされないように車にしがみつき、顔をこわばらせて耐え忍んだ。 -
到着したのは小さな広場だった。
運賃は100円だった。
土産物屋が並び、バイクタクシーが客待ちしていて、その上に寺院らしきものが見える。 -
案内標識などはない。
うろうろとその寺院に入って行くと、
「シューズ、シューズ」と叱られてしまった。
寺院の中は裸足でないといけないらしい。 -
とはいうものの、こんなつるつるの床ばかりでなく、ザラザラの荒れたコンクリート床や、砂や小石の散らばる土間もある。
足裏がちくちくと痛んだり、こぞばゆかったりして、腹の中が妙な気分になってくる。 -
ここは一体何という寺院なんだろう?
勉強不足がたたって、うろうろするだけだ。
文化財に対して申し訳ないのだ。 -
見晴らしの良い場所があった。
そうだ、寺院が目的ではなく、マンダレーを一望したくてこの丘に登って来たんだ。
飛行機で見た、あの雄大な河川が見えた。
エーヤワディー川と言うらしい。
何と魅惑的な名前。
メコンに負けない素晴らしい川なのに、聞いた覚えはない。 -
寺院は、奥へ奥へと続いている。
-
最奥部の豪華な寺院に登り着くと、料金徴収所があった。
100円だった。
後からガイドブックを見ると、これはカメラの持ち込み代らしい。 -
ここがメインとなるスタンピー・パヤーらしい。
タイやラオスやカンボジアにはない、ちょっとばかり魅力的な色合いの寺院だ。スタウンピー パヤー 寺院・教会
-
熱心にお経をあげているおばさんの後姿は素朴であるが、仏様の光背がLEDで電飾されているのは、いかがなものか。
仏像までが安っぽく、いかにも作り物に見えてしかたない。 -
そんなことより、ここの展望台からの景色の素晴らしさに、何度も目を見張る。
左に見えるは王宮の森。
その向こう側にマンダレーの街が拡がり、さらにその向こう側にエーヤワディー川の流れがある。 -
振り向けば、民族衣装で着飾った美女たちが記念撮影している。
身体をぴったりと包み、薄でで光沢のある衣装は、ベトナムのアオザイよりも艶っぽくはないだろうか・・ -
だが、あまりジロジロと見つめ続ける訳にもいかず、南に広がる街の中心部に目を転じ、
-
北方を見れば、雄大な平原。
ミャンマーは山国ではなく、広大な平野の広がる豊かな土地なんだと、あらためて認識する。
直前に見たニュースでは、ミャンマーは貧困にあえいでいて、食料さえろくない人々がいるようだ。
おまけにロヒンギャ問題で揺れている。 -
こんなに豊かな土地があるのに、なぜなんだろう?
しばし物思いにふけっていた。
爽やかな風は、そんな思いをよそに吹き渡っていく。 -
元の広場に戻ってくると、ピックアープトラックが停まっていて、
-
再び目の回るような坂道を駆け下る。
急坂を降り、平らな道路に変わるのに、なかなか停止しない。
あれっ、どこまで行くんだろう?
郊外や他の町まで行ってしまったら困るなあ・・・
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2017/10/21 06:45:56
- google mapを見てるよぉ~!
- 我々がミャンマーと呼ぶ国をビルマと呼ぶ人もいる、川の名前も現地と国際名称が違うのは不思議じゃあないよね。
更には軍隊が軍事行動を起こしている国では天気予報と地図は正確には伝えないのが普通みたい、、、、、自然災害の被害発表に対してもね。
Ps.僕も事前調査無しの行き当たりばったりだからmotogenさんのアレッ?あれっ!が身に沁みる(^o^)
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