2017/10/01 - 2017/10/01
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motogenさん
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絵葉書売りのお姉さんとお別れして、すぐ先のダビィニュに向かう。
赤土と砂でタイヤが滑る。
ハンドルを握る手に力が入り、汗がにじみ、指が震える。
自転車では難渋するだろう。
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- 交通手段
- バイク
-
寺院はかなり賑わっていた。
この寺院の表参道は南側にあって、その方向から来れば楽だったことに気がついた。
こっちから来ればよかったのだ。 -
ダビィニュの塔は65mの高さがあって、パゴダでは最も高い寺院だという。
漆喰がはがれかけ、その薄汚れた壁が歴史を感じさせる。
日本人はわびさびを感じるだろう。
古城のように思う者もいるだろう。タビニュ寺院 寺院・教会
-
細部を観れば、丁寧な装飾がほどこされている。
しかし、たくさんの遺跡を巡り回って来ると、感動は衰えてしまう。
ここに来たことに満足するだけになっている。 -
内部をぐるりと一周してみる。
巨大な構造物だが、仏像を安置して寺院として機能しているのは周囲の一部で、中心部に入る扉などはない。
ビラミッドと同じで、塔の中心部は土と岩が積まれているだけなのだろう。
これはどのパゴダも同じだ。 -
外を見ると、あちこちに画家たちが座って、絵筆をふるっている。
その一筆一筆の動きが、いかにもプロの手つきで、見入ってしまう。 -
素晴らしいデザインと色彩だ!
砂絵なんだそうだ。
素晴らしい作品だが、我が家には飾る場所もなければ、絵に見合った品格のある家でもない。
買ってあげたいが、見ているだけだ。 -
別の場所では絵葉書売りが、観光客を見つけては営業活動に余念がない。
先ほど500円で買った絵葉書と同じものだ。
しかしこの少女は200円だと言う。
ガイド料だと納得していた気持ちがゆらぎ始めた。 -
ミィンカバー村に向かう。
オールドバガンの南にある村だ。
ここにマヌーハ寺院がある。
思ったよりも遠く、幾度となくマップを見て走る。
この寺院のいわれが面白い。
争いに破れた王が捕虜になって、幽閉された建物だという。マヌーハ寺院 寺院・教会
-
幽閉されて鬱屈した気持ちにさいなまれた王は、建物を寺院とし、三体の巨大な寝仏を中に入れたのだそうだ。
戦に負けても殺されずに幽閉され、大事に処遇されるところが、いかにも仏教風土の広がるアジア的で面白い。
日本でも権力者だった公家や僧が、山奥や離れ小島に流される事件が多々ある。
むやみに殺したり残酷な処置をすると、菅原道真のようにたたり神や怨霊となって、幾多の災いが起こすと恐れたからだ。
力崇拝の西洋文化とは違っている。 -
小さな建物の中に巨大な寝仏が置かれているので、
-
壁との隙間がほとんどなく、その隙間を人が通り抜けるのも大変だ。
幽閉されていた王の、屈折した気持ちがここに現れているという。 -
迷路のような寺院の中を見学後、休憩所で安んでいると、近くの村から参拝にやって来たと思われる人たちと仲良しになれた。
言葉は通じないが、言葉はなくても気持ちは通じるものだ。
こんな楽しさに出会えるから、汚くて暑くて不便なことばかりで、快適さも豪華さもスマートさもないこんな国に、あえてやって来るんだ・・・と思ったりする。 -
太陽が天頂近くに位置するようになって、ますます暑くなってきた。
先を急ごう、、とオールドバガンに戻る。 -
走っていればどこにもパゴダがあり、最初の感動はもはや過去のもので、今は電柱と同じだ。
-
シュエサンドーパゴダに着いた。
基礎部分が5段もある大きなパゴダで、石段が付いていて登ることもできる、バガンでは奇特な寺院だ。シュエサンドー パゴダ 寺院・教会
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そそり立っているが手すりがあって、何とか登れそうだ。
両手でしっかりつかまって這い上がっていく。
もちろん裸足だ。
熱い。
石段は火にあぶられた鉄板のようになっている。 -
足裏は火傷しそうだ。
おまけに、傾斜がきつくなるものだから、石段の幅が狭くなり、足裏の長さよりも短くなってしまった。
踏み外したり、滑ったら一巻の終わり。
撤退しようと何度思ったことか。
しかし諦めないで良かった。 -
登りきると、微笑んで私を迎えてくれる人たちがいた。
恐さに耐えて登りきった仲間たちだ。
ここは朝日や夕日を楽しむ絶好ポイントらしい。 -
一緒に遺跡群を眺めていると、涼しい風が吹いてきて、汗で湿ったシャツを乾かしてくれた。
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目を凝らせば、これまで回ってきた寺院が見える。
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10倍ズームを働かせてシャッターを押す。
先ほどのタビュニュ寺院がこんなに近くに見える。
-
これはアーナンダ寺院だろう。
-
そしてこれは、
う~ん・・
考古学博物館とその周辺の寺院か? -
東に見えるのは、これから向かうダヤマンジー寺院だろう。
-
いつまで見ていても少しも飽きないバガンがあった。
この景色は、アンコール遺跡やアユタヤ遺跡に負けてはいない。
個々の遺跡は修復され過ぎていて、かえって遺跡としての価値を減少させていると思われるが、この景観に勝る遺跡群は他にはないだろう。
寺院を駆け巡るのではなく、ひがな一日この塔の上で過ごすのも良いだろう。
夕日で赤く染まる空と大地は、さぞかし美しかろう。 -
下を見れば気が遠くなる。
降りる人の動作を真似して、ゆっくりゆっくり降りることにした。 -
ダヤマンジーに向かう。
その道は迷路のような道だった。 -
赤土の道を走って行くと、廃屋のような家屋の中で、道は消えてしまっていた。
家屋はあるのに人の気配はない。
たじろいでいると急に男が現れて、
「ダヤマンジーはそこから行くんだ・・」と指差してくれた。 -
それは雑草の茂るあぜ道だった。
マップを頼りにしているのに、こんな道を走らされるとは何ということだ。
バイクが走る道ではない。 -
それでもどうやらダヤマンジーに着いた。
この寺院はいわくつきの寺院だ。
父親や兄を暗殺して王になったナラトゥは、罪の意識にさいなまれて寺院を建て始める。
しかしナラトゥ王もまた暗殺されて、工事は中断。
評判の悪かったナラトゥ王の事業を引き継ぐ者は現れず、そのままに放置されたのがこの寺院だ。ダマヤンヂー寺院 寺院・教会
-
本尊だけは納められていて、今も残っているが、他の仏像が入る予定の窪みは空洞のままで荒れ放題だという。
外観も未完成部分があるが、五層の台座が独得の形をしていて、観光客には人気があるらしい。 -
夜になると亡霊や怨霊が彷徨う、異様な雰囲気の寺院だとも言う。
そんな話を聞けば、私は興味津々となる。
幽霊なんて信じてないが、恐いもの見たさは人一倍だ。 -
その回廊を歩く。
紫の袈裟をまとった坊さんたちが、亡霊に見えるではないか。 -
この空洞に仏像が入る予定だったんだな。
そんな空洞が至るところにあり、 -
ここには不気味なミイラのような仏が寝転んでいる。
-
これが本尊様なのかも知れない。
先入観があるせいか、どれもこれもが亡霊に見えてくる。
頭の中は妄想か飛び交っている。 -
そんな妄想を振り払ったのは美女集団。
美女達のあでやかさが、不気味な寺院に聖なる光を呼び寄せた。 -
残る遺跡はスラ寺院のみとなった。
頑張ろう!
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2017/11/04 07:10:02
- 美女軍団は裕福なミャンマー人かしら、、、、、
- さすがに電柱とは違うと思うけど彼らの修復能力を見ると新築も遺跡も大差ない様な気がする。
観る目線の位置が関わると思うけど至近距離では一つの遺跡で充分だけど全体を俯瞰するなら壮大なロマンが感じられますね、一ヶ月ぐらい滞在して毎日塔の上で全体を眺めるなら少しは天上の世界に近づけるかも。
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