バガン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 バガンといえば3000を越えるというパゴダ(仏塔)が林立する遺跡の町。<br /> 世界三大仏教遺跡の一つとされ、TVや雑誌でたびたび紹介される歴史の都だ。<br /> 東南アジアを俳諧する私には、どうしても見逃せない町でもある。<br /> で、どのようなにして数多くの遺跡を回ればよいのだろうか?<br /> バイクや観光ツアーで連れて行ってもらうのは大の苦手で、自分勝手に回りたい私は、電動バイクを借りることにした。<br /> 自転車という手もあるが、バガンは暑すぎる。<br /> 『歩き方』の特急見学プランを参考にコースを決めたが、特急プランといっても11の遺跡がある。<br /> 1日で回れるだろうか。

行きそびれていたミャンマーに初挑戦 その7 電動バイクでパゴダ巡りがスタート

27いいね!

2017/10/01 - 2017/10/01

206位(同エリア1026件中)

motogen

motogenさん

 バガンといえば3000を越えるというパゴダ(仏塔)が林立する遺跡の町。
 世界三大仏教遺跡の一つとされ、TVや雑誌でたびたび紹介される歴史の都だ。
 東南アジアを俳諧する私には、どうしても見逃せない町でもある。
 で、どのようなにして数多くの遺跡を回ればよいのだろうか?
 バイクや観光ツアーで連れて行ってもらうのは大の苦手で、自分勝手に回りたい私は、電動バイクを借りることにした。
 自転車という手もあるが、バガンは暑すぎる。
 『歩き方』の特急見学プランを参考にコースを決めたが、特急プランといっても11の遺跡がある。
 1日で回れるだろうか。

PR

  •  慣れない電動バイクの試運転を兼ねて、近くのシェイズィゴン・パヤーに向かった。<br /> 路面状態が悪く、時速は30kmにも満たない低速だが、無音で走るバイクは面白い。

     慣れない電動バイクの試運転を兼ねて、近くのシェイズィゴン・パヤーに向かった。
     路面状態が悪く、時速は30kmにも満たない低速だが、無音で走るバイクは面白い。

  •  シェイズィゴン・パヤーは大きな寺院だった。<br /> どこからでも入れるようだが、断りなしに入って良いのか?<br /> 案内標識や看板がなく、入口らしきものもない。<br /> バイクが集まっている場所に、真似をしてバイクを停めて、

     シェイズィゴン・パヤーは大きな寺院だった。
     どこからでも入れるようだが、断りなしに入って良いのか?
     案内標識や看板がなく、入口らしきものもない。
     バイクが集まっている場所に、真似をしてバイクを停めて、

    シュエジゴン パゴダ 寺院・教会

  •  うろうろしていると、案内してくれる女性が現れた。<br /> この国の人は日本人を見ると、信じられないほど親切だ。

     うろうろしていると、案内してくれる女性が現れた。
     この国の人は日本人を見ると、信じられないほど親切だ。

  •  入った場所は長い通路(参道)で、土産物屋がずらりと並んでいた。<br /> 

     入った場所は長い通路(参道)で、土産物屋がずらりと並んでいた。
     

  •  ミャンマーの寺院は、タイのカンボジアのように、巨大な講堂や経堂という建物がない。<br /> 寺院の中心にパゴダ(仏塔)がそびえ、そこから四方に長い通路(参道)が伸びているだけだ。

     ミャンマーの寺院は、タイのカンボジアのように、巨大な講堂や経堂という建物がない。
     寺院の中心にパゴダ(仏塔)がそびえ、そこから四方に長い通路(参道)が伸びているだけだ。

  •  この寺院の東に伸びる参道は、境内の外にまで飛び出していて、長さが500mほどもある。<br /> 南に伸びる参道も、350mもあるのだ。<br /> その通路の中に土産物屋が並んでいる。

     この寺院の東に伸びる参道は、境内の外にまで飛び出していて、長さが500mほどもある。
     南に伸びる参道も、350mもあるのだ。
     その通路の中に土産物屋が並んでいる。

  •  上空から見ればこんな造りだ。

     上空から見ればこんな造りだ。

  •  中央に金色にきらめく巨大なパゴダが眼前に現れた。<br /> 高さは40mもあるという。<br /> その量感、高さに圧倒される。<br /> しかし登ることはできず、内部に入ることもできない。<br /> 岩や土が積み上げられている一種のピラミッドなんだろうか?

     中央に金色にきらめく巨大なパゴダが眼前に現れた。
     高さは40mもあるという。
     その量感、高さに圧倒される。
     しかし登ることはできず、内部に入ることもできない。
     岩や土が積み上げられている一種のピラミッドなんだろうか?

  •  周辺にある建物の屋根が美しい。<br /> タイやカンボジアの寺院とは違った、独得の形をしている。<br /> ビルマ形式とでも言うのだろうか?<br /> 天に向かって燃え上がる、炎のようだ。

     周辺にある建物の屋根が美しい。
     タイやカンボジアの寺院とは違った、独得の形をしている。
     ビルマ形式とでも言うのだろうか?
     天に向かって燃え上がる、炎のようだ。

  •  パゴダは1090年に完成し、18世紀末に改修されたそうだが、それが今もこんなに輝き続けていられるものなのか?<br /> まるで、ほんの数年前に完成したような鮮やかさだ。<br /> 本物の金なのか?

     パゴダは1090年に完成し、18世紀末に改修されたそうだが、それが今もこんなに輝き続けていられるものなのか?
     まるで、ほんの数年前に完成したような鮮やかさだ。
     本物の金なのか?

  •  境内には数多くの小さな仏堂や仏塔が建っている。<br /> 全て見て回るのは大変で、このへんで退去することにした。

     境内には数多くの小さな仏堂や仏塔が建っている。
     全て見て回るのは大変で、このへんで退去することにした。

  •  シェイズィゴン・パヤーの北側には、雄大なエーヤワディー川が流れているはずだ。<br /> それを見たいと思った。<br /> スラム街にも似た集落の、赤土の路地をすり抜けて行くと、案の定目の前に大河が拡がっていた。

     シェイズィゴン・パヤーの北側には、雄大なエーヤワディー川が流れているはずだ。
     それを見たいと思った。
     スラム街にも似た集落の、赤土の路地をすり抜けて行くと、案の定目の前に大河が拡がっていた。

  •  海のような川だ。<br /> 対岸は遠くの島のように見える。

     海のような川だ。
     対岸は遠くの島のように見える。

  •  子どもが遊んでいた。<br /> 生まれたばかりの子犬を抱えている。

     子どもが遊んでいた。
     生まれたばかりの子犬を抱えている。

  •  あまりにも可愛い子犬で、話しかけると、子どもなのに英語が喋れた。<br /> 家で遊んでいけ、と勧められて、

     あまりにも可愛い子犬で、話しかけると、子どもなのに英語が喋れた。
     家で遊んでいけ、と勧められて、

  •  家までついて行くと、家とも物置小屋とも区別がつかない家で、お母さんが木材を摺っていた。<br /> タナカの乳剤を作っているのだ。<br /> ものは試しと、手伝ってみる。

     家までついて行くと、家とも物置小屋とも区別がつかない家で、お母さんが木材を摺っていた。
     タナカの乳剤を作っているのだ。
     ものは試しと、手伝ってみる。

  •  足元には豚がうろついていて、

     足元には豚がうろついていて、

  •  幼い子ども達がゴロゴロしている。<br /> その子どもたちが、私の頬にもタナカを塗ってくれた。

     幼い子ども達がゴロゴロしている。
     その子どもたちが、私の頬にもタナカを塗ってくれた。

  •  お母さんと一緒に記念写真。<br /> こんな体験、そうそうできるものではない。

     お母さんと一緒に記念写真。
     こんな体験、そうそうできるものではない。

  •  もっと遊んでいたいけど、そうもいかず、計画に沿って走り出すと、

     もっと遊んでいたいけど、そうもいかず、計画に沿って走り出すと、

  •  道路脇の野原には、ポツン、ポツンと名もないパゴダが現れて、<br /> 感激して写真を撮っていたのだが、

     道路脇の野原には、ポツン、ポツンと名もないパゴダが現れて、
     感激して写真を撮っていたのだが、

  •  それが何度も重なると、しだいに心も動かなくなり、振り向くだけで素通りする。<br /> パゴダだらけの野原なのだ。

     それが何度も重なると、しだいに心も動かなくなり、振り向くだけで素通りする。
     パゴダだらけの野原なのだ。

  •  目的地はティーローミィンロー寺院だ。<br /> 遠くに見えるあれがそうかな・・?<br /> マップで確かめていると、細道から自転車に乗ったフランス人夫婦が現れた。<br /> 「この先にある遺跡は、上まで登れて、そこからの景色がとてもワンダフル・・」と教えてくれる。

     目的地はティーローミィンロー寺院だ。
     遠くに見えるあれがそうかな・・?
     マップで確かめていると、細道から自転車に乗ったフランス人夫婦が現れた。
     「この先にある遺跡は、上まで登れて、そこからの景色がとてもワンダフル・・」と教えてくれる。

  •  寄り道になるが、さっそくバイクを走らせる。<br /> それほど大きなものではなく、ガイドブックにも出てこない遺跡だが、台座の上に登っていける。

     寄り道になるが、さっそくバイクを走らせる。
     それほど大きなものではなく、ガイドブックにも出てこない遺跡だが、台座の上に登っていける。

    シュエライキトゥー寺院 寺院・教会

  •  金ピカのシュエズィーゴンと違って、「これぞ遺跡だ」というパゴダだ。<br /> 内部を探ると、人一人がくぐり抜けできるほどの、狭い石段の通路があった。 

     金ピカのシュエズィーゴンと違って、「これぞ遺跡だ」というパゴダだ。
     内部を探ると、人一人がくぐり抜けできるほどの、狭い石段の通路があった。 

  •  それをよじ登っていくとテラスに出た。  

     それをよじ登っていくとテラスに出た。  

  •  周囲は森だ。<br /> その森の中に大小のパゴダの頭がのぞいている。<br /> これぞ、バガン!

     周囲は森だ。
     その森の中に大小のパゴダの頭がのぞいている。
     これぞ、バガン!

  •  ここはまだオールドバガンでなく、その周辺なのだが、雑誌やTVに登場するバガンの姿を垣間見せている。<br /> 気持ちがざわめいた。。<br /> その気持ちを押さえきれず、女房や友人に画像を送り、近況報告をする。<br /> ミャンマーのSIMも調子が良く、さくさくと動いている。

     ここはまだオールドバガンでなく、その周辺なのだが、雑誌やTVに登場するバガンの姿を垣間見せている。
     気持ちがざわめいた。。
     その気持ちを押さえきれず、女房や友人に画像を送り、近況報告をする。
     ミャンマーのSIMも調子が良く、さくさくと動いている。

  •  ティーローミィンロー寺院に向かう。<br /> 幹線道路からはずれると、野原の中は砂交じりの赤土だ。<br /> タイヤが滑り、土ぼこりが舞う。<br /> 自転車の欧米人を見かけるが、こんな道はママチャリでは大変そうだ。

     ティーローミィンロー寺院に向かう。
     幹線道路からはずれると、野原の中は砂交じりの赤土だ。
     タイヤが滑り、土ぼこりが舞う。
     自転車の欧米人を見かけるが、こんな道はママチャリでは大変そうだ。

  •  野原は広い。<br /> だだっ広い。<br /> 町は観光客てあふれているが、この広い野原に散らばってしまえばいないも同然、一人きりとなる。<br /> アンコール遺跡や、アユタヤ・スコータイ遺跡の観光とは、この点が大きく違う。

     野原は広い。
     だだっ広い。
     町は観光客てあふれているが、この広い野原に散らばってしまえばいないも同然、一人きりとなる。
     アンコール遺跡や、アユタヤ・スコータイ遺跡の観光とは、この点が大きく違う。

  •  ティーローミィンロー寺院にやって来た。

     ティーローミィンロー寺院にやって来た。

  •  入口の門を入ると、参道には土産物屋。<br /> 装飾品、絵葉書、布製品・・同じような店が過当競争をしている。<br /> 中央にそびえるパゴダの回りには、仏像を納める建物が付属している。<br /> その姿は西洋の城のようにも見える。

     入口の門を入ると、参道には土産物屋。
     装飾品、絵葉書、布製品・・同じような店が過当競争をしている。
     中央にそびえるパゴダの回りには、仏像を納める建物が付属している。
     その姿は西洋の城のようにも見える。

    ティーローミィンロー寺院 寺院・教会

  •  寺院全体はこんな構造をしていて、

     寺院全体はこんな構造をしていて、

  •  これがご本尊様か。<br /> ご本尊は四方にそれぞれ4体あって、それぞれ表情が違うらしい。

     これがご本尊様か。
     ご本尊は四方にそれぞれ4体あって、それぞれ表情が違うらしい。

  •  しかし細かな表情の違いよりも、ここで熱心にお参りしているミャンマー人の信仰に、私の関心は集中する。<br /> 宗教なんて善人を惑わす詐欺で、営利活動の一種と憤慨している私の気持ちが、日本を脱出するとほぐれていくのだ。<br /> 立身出世に明け暮れる坊さんも、ここにはいないだろう。

     しかし細かな表情の違いよりも、ここで熱心にお参りしているミャンマー人の信仰に、私の関心は集中する。
     宗教なんて善人を惑わす詐欺で、営利活動の一種と憤慨している私の気持ちが、日本を脱出するとほぐれていくのだ。
     立身出世に明け暮れる坊さんも、ここにはいないだろう。

  •  あれっ?<br /> 首長族の少女がいるぞ。<br /> 土産物を売ったり、撮影代を請求している様子はない。<br /> 首長族の人たちも、お参りに来ているんだろうか?

     あれっ?
     首長族の少女がいるぞ。
     土産物を売ったり、撮影代を請求している様子はない。
     首長族の人たちも、お参りに来ているんだろうか?

  •  画像は川辺からティーロンミーまでのコースを示しています。<br /> 実際には行きつ戻りつ、寄り道や休憩もあって、9分では行けない。

     画像は川辺からティーロンミーまでのコースを示しています。
     実際には行きつ戻りつ、寄り道や休憩もあって、9分では行けない。

  •  次はアーナンダ寺院だ。<br /> 静かなモーター音が気持ちよい。

     次はアーナンダ寺院だ。
     静かなモーター音が気持ちよい。

  •  しかしこんな場所にも、店がある。<br /> 「ハロー」と声をかければ、明るい声が返ってくる。<br /> みんな元気があって、素朴で親切だ。 

     しかしこんな場所にも、店がある。
     「ハロー」と声をかければ、明るい声が返ってくる。
     みんな元気があって、素朴で親切だ。 

27いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (1)

開く

閉じる

  • trat baldさん 2017/10/28 14:33:36
    僕が標榜して止まない旅がここに有った!
    短期の通過は観光以外の何物でもない、しかしそこに暮らす人々を経済力で跪かせたり、逆に観光に訪れる者に阿漕な商売が成立したら、そこでは光を観る事は出来ない、自然体のバガン最高!

motogenさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ミャンマーで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ミャンマー最安 689円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ミャンマーの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP