2017/10/01 - 2017/10/01
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motogenさん
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バガンといえば3000を越えるというパゴダ(仏塔)が林立する遺跡の町。
世界三大仏教遺跡の一つとされ、TVや雑誌でたびたび紹介される歴史の都だ。
東南アジアを俳諧する私には、どうしても見逃せない町でもある。
で、どのようなにして数多くの遺跡を回ればよいのだろうか?
バイクや観光ツアーで連れて行ってもらうのは大の苦手で、自分勝手に回りたい私は、電動バイクを借りることにした。
自転車という手もあるが、バガンは暑すぎる。
『歩き方』の特急見学プランを参考にコースを決めたが、特急プランといっても11の遺跡がある。
1日で回れるだろうか。
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慣れない電動バイクの試運転を兼ねて、近くのシェイズィゴン・パヤーに向かった。
路面状態が悪く、時速は30kmにも満たない低速だが、無音で走るバイクは面白い。 -
シェイズィゴン・パヤーは大きな寺院だった。
どこからでも入れるようだが、断りなしに入って良いのか?
案内標識や看板がなく、入口らしきものもない。
バイクが集まっている場所に、真似をしてバイクを停めて、シュエジゴン パゴダ 寺院・教会
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うろうろしていると、案内してくれる女性が現れた。
この国の人は日本人を見ると、信じられないほど親切だ。 -
入った場所は長い通路(参道)で、土産物屋がずらりと並んでいた。
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ミャンマーの寺院は、タイのカンボジアのように、巨大な講堂や経堂という建物がない。
寺院の中心にパゴダ(仏塔)がそびえ、そこから四方に長い通路(参道)が伸びているだけだ。 -
この寺院の東に伸びる参道は、境内の外にまで飛び出していて、長さが500mほどもある。
南に伸びる参道も、350mもあるのだ。
その通路の中に土産物屋が並んでいる。 -
上空から見ればこんな造りだ。
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中央に金色にきらめく巨大なパゴダが眼前に現れた。
高さは40mもあるという。
その量感、高さに圧倒される。
しかし登ることはできず、内部に入ることもできない。
岩や土が積み上げられている一種のピラミッドなんだろうか? -
周辺にある建物の屋根が美しい。
タイやカンボジアの寺院とは違った、独得の形をしている。
ビルマ形式とでも言うのだろうか?
天に向かって燃え上がる、炎のようだ。 -
パゴダは1090年に完成し、18世紀末に改修されたそうだが、それが今もこんなに輝き続けていられるものなのか?
まるで、ほんの数年前に完成したような鮮やかさだ。
本物の金なのか? -
境内には数多くの小さな仏堂や仏塔が建っている。
全て見て回るのは大変で、このへんで退去することにした。 -
シェイズィゴン・パヤーの北側には、雄大なエーヤワディー川が流れているはずだ。
それを見たいと思った。
スラム街にも似た集落の、赤土の路地をすり抜けて行くと、案の定目の前に大河が拡がっていた。 -
海のような川だ。
対岸は遠くの島のように見える。 -
子どもが遊んでいた。
生まれたばかりの子犬を抱えている。 -
あまりにも可愛い子犬で、話しかけると、子どもなのに英語が喋れた。
家で遊んでいけ、と勧められて、 -
家までついて行くと、家とも物置小屋とも区別がつかない家で、お母さんが木材を摺っていた。
タナカの乳剤を作っているのだ。
ものは試しと、手伝ってみる。 -
足元には豚がうろついていて、
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幼い子ども達がゴロゴロしている。
その子どもたちが、私の頬にもタナカを塗ってくれた。 -
お母さんと一緒に記念写真。
こんな体験、そうそうできるものではない。 -
もっと遊んでいたいけど、そうもいかず、計画に沿って走り出すと、
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道路脇の野原には、ポツン、ポツンと名もないパゴダが現れて、
感激して写真を撮っていたのだが、 -
それが何度も重なると、しだいに心も動かなくなり、振り向くだけで素通りする。
パゴダだらけの野原なのだ。 -
目的地はティーローミィンロー寺院だ。
遠くに見えるあれがそうかな・・?
マップで確かめていると、細道から自転車に乗ったフランス人夫婦が現れた。
「この先にある遺跡は、上まで登れて、そこからの景色がとてもワンダフル・・」と教えてくれる。 -
寄り道になるが、さっそくバイクを走らせる。
それほど大きなものではなく、ガイドブックにも出てこない遺跡だが、台座の上に登っていける。シュエライキトゥー寺院 寺院・教会
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金ピカのシュエズィーゴンと違って、「これぞ遺跡だ」というパゴダだ。
内部を探ると、人一人がくぐり抜けできるほどの、狭い石段の通路があった。 -
それをよじ登っていくとテラスに出た。
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周囲は森だ。
その森の中に大小のパゴダの頭がのぞいている。
これぞ、バガン! -
ここはまだオールドバガンでなく、その周辺なのだが、雑誌やTVに登場するバガンの姿を垣間見せている。
気持ちがざわめいた。。
その気持ちを押さえきれず、女房や友人に画像を送り、近況報告をする。
ミャンマーのSIMも調子が良く、さくさくと動いている。 -
ティーローミィンロー寺院に向かう。
幹線道路からはずれると、野原の中は砂交じりの赤土だ。
タイヤが滑り、土ぼこりが舞う。
自転車の欧米人を見かけるが、こんな道はママチャリでは大変そうだ。 -
野原は広い。
だだっ広い。
町は観光客てあふれているが、この広い野原に散らばってしまえばいないも同然、一人きりとなる。
アンコール遺跡や、アユタヤ・スコータイ遺跡の観光とは、この点が大きく違う。 -
ティーローミィンロー寺院にやって来た。
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入口の門を入ると、参道には土産物屋。
装飾品、絵葉書、布製品・・同じような店が過当競争をしている。
中央にそびえるパゴダの回りには、仏像を納める建物が付属している。
その姿は西洋の城のようにも見える。ティーローミィンロー寺院 寺院・教会
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寺院全体はこんな構造をしていて、
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これがご本尊様か。
ご本尊は四方にそれぞれ4体あって、それぞれ表情が違うらしい。 -
しかし細かな表情の違いよりも、ここで熱心にお参りしているミャンマー人の信仰に、私の関心は集中する。
宗教なんて善人を惑わす詐欺で、営利活動の一種と憤慨している私の気持ちが、日本を脱出するとほぐれていくのだ。
立身出世に明け暮れる坊さんも、ここにはいないだろう。 -
あれっ?
首長族の少女がいるぞ。
土産物を売ったり、撮影代を請求している様子はない。
首長族の人たちも、お参りに来ているんだろうか? -
画像は川辺からティーロンミーまでのコースを示しています。
実際には行きつ戻りつ、寄り道や休憩もあって、9分では行けない。 -
次はアーナンダ寺院だ。
静かなモーター音が気持ちよい。 -
しかしこんな場所にも、店がある。
「ハロー」と声をかければ、明るい声が返ってくる。
みんな元気があって、素朴で親切だ。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2017/10/28 14:33:36
- 僕が標榜して止まない旅がここに有った!
- 短期の通過は観光以外の何物でもない、しかしそこに暮らす人々を経済力で跪かせたり、逆に観光に訪れる者に阿漕な商売が成立したら、そこでは光を観る事は出来ない、自然体のバガン最高!
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