2016/07/06 - 2016/07/21
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motogenさん
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念願の鉄道の旅が終わる。
バンコクに到着したなら、予約してあるドミを見つけて一泊する予定。
駅から歩いて5分ほどの場所にあるはずだ。
バンコクを徘徊して楽しめたのは、もう10年以上も前のことで、今は単なる通過点となっている。
バンコクは物価が高く、道路は渋滞し、空気は悪く、高層ビル群が目について、東京にいるのと同じ感覚になり、どうも落ち着けない。
通過点ではあるが、その過ごし方には頭を悩ませる。
上手な過ごし方はないものだろうか。
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アユタヤを発車する。
ここからバンコクまでは、2時間もかからないだろう。
バンコク市街で渋滞しがちなミニバスでも、2時間ほどで到着するのだから。アユタヤ駅 駅
-
そう楽観していたのだが、ここからが大変だった。
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駅でもない場所に止まってしまい、動いたと思うとすぐまた止まり、ドンムアンまで来るのに1時間以上もかかっていた。
線路は複線なので、対向列車が通り過ぎるのを待つ必要はないのに、なぜ止まってしまうのか・・・ -
のろのろ運転が続く。
バンコク市街に近づくと建物が密集して狭い場所もあれば・・ -
こんなに広い場所もある。
後日知ったのだが、フアランポーン駅は移転するようだ。
高速鉄道の計画も進み、すでに着工にかかっているという。
新しい駅はきっとこの辺りに建設されるのだろう。 -
大々的な工事がすすんでいる。
これが高速鉄道なのだろうか。
タイ政府は中国の技術協力や資金援助を断り、自力で建設することに決めたそうだ。
チェンマイまでの路線には、日本の新幹線技術が利用されると言う。 -
自転車なみの速さで、ゴミゴミした住宅街に差し掛かった。
線路の周囲には、懐かしさを感じてしまう風景が残っている。 -
鉄道の敷地内で夕涼みしたり、夕食の準備をすることが日常になっているらしい。
-
あとわずかでフアランポーン駅だ。
前方には駅らしい建物が見えているというのに、こんな場所で止まってしまった。
30分も停止したままで動かない。 -
すっかり暗くなってきてしまった。
アユタヤを出てから3時間が過ぎ、7時半になろうとしている。
ホームが他の列車で詰まり、滑り込むホームがないのだろう。 -
50分遅れでフアランポーン駅に到着した。
外からは見たことがあるが、駅の中に入るのは初めてだった。
ゆっくり見学していたいのだが、もうこんな時間。
ドミを探さなくてはならない。ファランポーン駅 (国鉄 ) 駅
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最も奥で停まってしまい、長い長いホームを歩いていく。
空港みたいに長い通路だ。 -
駅舎内には巨大な天井があり、キップ売り場は人でごった返していた。
そのあたりも見学したいのだが、今は余裕がない。 -
駅舎の外に出た。
昔と違って駅前は整備され、色とりどりのLED照明が輝いている。
バンコクの臭いに包まれながら、鉄道の旅は終わったのだと思った。 -
予約を入れておいたドミに向かう。
振り返ると駅舎は青く光って幻想的だった。 -
プリントしてきた地図を見ながら『LOFTEL STATION Hostel』を探す。
ところが探しても探しても目的地が見つからない。
何人もの人に聞くが、要を得ない。
Gマップに住所を入力して調べ直して、初めて勘違いに気がついた。
地図の選び方にミスがあったのだ。
『LOFTEL STATION Hostel』は、先ほど通ったガード下にあった。 -
ガラス戸を押して入ると、びっくりするような綺麗なロビーだった。
洗練されたHostelでたじろぐ。
間違って入ってしまった?
奥で欧米人たちが雑談している。
それを見て、ここが予約したドミトリーだと安心した。 -
受付カウンターに行くと、簡単に手続きが終わり、部屋のキーカードとベッド用品一式を渡された。
対応してくれたのはすごく可愛い女性だった。 -
ブルーに統一された内装で、新装されたばかりのように一点の汚れもない。
3階まで登って部屋を探す。 -
カードをかざして部屋に入ると、6人部屋だった。
誰もいない。
フロントで指定されたベッドには、先客の荷物が置いてあった。
フロントにそう告げると、どこでも好きなベッドを使ってと言われる。
ベッドやシーツや毛布、バスタオルから枕カバーに至るまで、しっかりクリーニングされて清潔だった。 -
大きなロッカーが6人分あった。
鍵は自分持ちだ。
バッグ用に持参したワイヤー南京錠を使用する。
同室は欧米人が1人と、韓国人が2人だった。
みんな鍵などかけないで、平気で部屋を空けたりしている。 -
水関係の共同ルームは各階にあって、これまた綺麗に掃除が行き届き、液体石鹸からシャンプーが用意され、ヘアドライヤーまで置いてあった。
-
熱いお湯がふんだんに出るシャワー・・・
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清潔なトイレ・・・
バンガロー生活をしてくると、生活レベルが一段上がった気がする。
夜に到着して朝出発の一夜だけなら、ベッドだけのドミでも充分だと思った。
シティラインの各駅や、モチットやエカマイのバスターミナル近くにもこんなドミが増えてもらいたいものだ。 -
ホステルの隣に、小さいながらもお洒落なレストランが店を開いていた。
-
客はタイ人が半分、欧米人が半分くらいだ。
やはりバンコクは都会で、身につけているものが微妙に違う。 -
メニューを見ると、洋食系の料理が多い。
-
フィッシュステーキを注文した。
ご飯を食べたかったけど、ライスはないとのことで、付いていたのは小さなパンだった。
59バーツとバンコク市街にしては良心的価格といえる。
ほくほくの白身魚のステーキは、しばらくぶりの都会の味がした。 -
ぐっすりと眠れた。
エアコンも寒すぎず、相部屋の人たちも静かだった。
昼前にチェックアウトして、73番バスを待つ。
さて、これからが大変だ。
飛行機が飛ぶ夜まで、どこでどう過ごそうか・・・ -
まずはシティラインの駅のあるラチャプラロップまで移動する。
-
降りた近くの路地でカオパットを食べる。
庶民の食堂は安くて大盛りだ。 -
イサーンやラオスでは見かけなかったスイカが、バンコクでは売られていた。
日本のスーパーでは、四つに分割したものが400円もしている。
スイカは夏に欠かせないものだったけど、ずいぶん高くなったものだ。
タイでは20バーツ(60円)で買える。
スイカを食べながら路地をうろついてみた。 -
路地裏を歩いていても、時間は遅々として進まない。
重い荷物を背おったままでは、汗びっしょりになってしまう。
シティライン沿線付近で、荷物を預かってくれるところがあれば助かるのだが・・
-
マッサージも痛いだけで好きではない。
結局はショッピングセンターの食堂などで、過ごすことになる。
これならば空港に行って、ロビーで読書していても同じことだ。 -
それでもなんとか5時近くになった。
ラチャプラロップ駅でシティラインに乗ると・・
満員だった。 -
出発3時間前でも、チケットカウターが開いていて助かった。
しかし出発時刻になっても機体が現れない。
乗り継ぎ時間はたっぷりあるので私はのんびりしているが、いらいらして職員に詰め寄る人もいた。
1時間遅れて機体が到着し、その30分後に搭乗が始まった。 -
あれっ・・
ここはどこだ?
ハノイじゃない。
着陸態勢に入った窓から見えるのは、燦燦と輝く夜景だった。
あり得ないことだが、まちがって別の飛行機に乗ってしまったのか・・・・ -
チケットの半券を取り出して調べる。
なんだ、復路はホーチミン経由だったのか・・・
チケットカウンターでも、登場ゲートでも、そう言われたはずなのに、何をぼんやりしてたんだろう。
記憶が全くない。
まさか認知症の始まりでは・・・ -
とにかく写真だけは撮っておこうとシャッターを押しまくる。
記憶がなくなっても、デジタル記録は残るはず。
虚脱感を抱えながら、ドスンという音とショックを受けて、機体はホーチミンの地面に降り立った。
−−−− 完 −−−−
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この旅行記へのコメント (2)
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- dangdutさん 2016/09/08 17:03:04
- ドミトリー
- motogenさん こんばんは。
独特の雰囲気のあるラオスの旅行記
楽しく読ましていただきました。
同じ場所も人によって様々な見方があり
違った印象を感じました。
初めと終わりがドミトリー。
それも昔のドミとは違う。
ちょっとおじさんには、まごついてしまうような
経験を、私もジャカルタで経験しました。
バンコクのドミ、今度試してみようと思います。
dangdut
- motogenさん からの返信 2016/09/09 17:36:59
- RE: ドミトリー
- ありがとうございました。
英語が話せれば同室の人たちと情報交換できたり、一緒に行動できるのですが、いかんせん片言英語ではそれもかないません。
欧米人たちはドミで知り合って交友を深めているんですね。
そんな人たちは、安いという理由だけでなく、仲間を求めてドミに来ているように感じました。
私にはネコに小判です。
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