2016/07/06 - 2016/07/21
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motogenさん
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シーパンドンは一般旅行客には縁遠く、すごくマイナーな観光地だと信じていた。
日本人なんているはずがない。
いたとしてもその数はほんのわずかで、世をすねた変り者ばかりだと思っていた。
センさんに会った時は、この人は旅の達人なのだからと、納得していた。
ところが同時期にシーパンドンを観光し、同じ日にパクセに帰ってきた人に出会ったのだ。
それも1人ではない。
私を入れて4人もいたのだから、それはもう驚くほかはない。
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カトリック教会の好青年に心を洗われ、足取り軽くホテルに向かって歩きはじめると、思いもよらぬ場所で市場を見つけた。
パクセでは、日本橋の北側に大きな市場があるが、大きすぎて歩き回るのに大変だ。
そこへいくと、この市場は適度な広さで、突き当たりにはショッピングプラザが見える。 -
今晩の夜食、明日の朝食になるものはないかと立ち寄ってみる。
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この建物がショッピングブラザか。
あるとは聞いてはいたが、ここにあったとは・・・チャムパサック ショッピング センター (タラートサオ) ショッピングセンター
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その前で、ビニール袋を凧にして少年が遊んでいる。
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可愛いお嬢ちゃんに声をかけるが、私のラオス語(タイ語?)は全く通じない。
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バナナを買って・・・
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水や牛乳を買って・・・・
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焼き鶏を買って・・・・
ホテルに向かい始めると、声がかかった。
「あれっ、こんなところでお会いしましたね・・・」 -
声の主は道路脇のテーブルに座って食事をしていた。
先ほどミニバンの中で一緒だった日本人だった。
一緒にいるのは帰りのデット島の舟着場で、別会社のボートに乗って行った日本人だ。
誘われて、テーブルについた。 -
このおじさんは沖縄に移住しているタクさんだ。
ナカサンからパクセまでは大型バスに乗ったが、エアコンは効かず窓は開かず、散々な目にあったらしい。
ビエンチャン行き夜行バスの出発を、ここでこうして待っていると言う。
「沖縄は、薩摩藩の時代からひどい扱いを受け続け、戦争中も今も、ずっと日本政府から馬鹿にされ続けているんだから、いっそ独立したらどうだろうか?」
と提案すると、大いに共感され、盛り上がり、酒のピッチが上がってしまった。 -
そこへ通りかかったのが、180cm以上もあるこの娘さんだ。
日本人紳士とは偶然ボートで一緒になっただけらしい。
その紳士に声をかけられて、他に所用があったようだが、一緒に飲食することになった。
シーパンドン帰りの日本人4人、こうしてパクセの街角で、しばらく席を共にしたのだった。 -
この娘さんはタイ語ペラペラで、タイ文字までもがすらすら読める。
もちろん英語も欧米人なみだ。
話を聞くと、タイ好きが講じて、タイ大手の銀行に勤めたのだと言う。
最初はバンコクの本店勤務だったが、今は日本にある支店勤めとなってしまい、年に何回かは休みをとってタイを訪れているようだ。
日本人離れしているスーパーレディーなのだ。 -
日本人紳士はミヤさんといい、有名な大企業で活躍していた人だが、今は定年となって嘱託社員だ。
バイクが趣味で、いつかはバイクでアジアを走破することを計画中と夢を語る。
ウボンでは『Fun Dee Mansion』に泊まり、ワットプーにはレンタルバイクで往復し、シーパンドンはコン島で過ごしたと言う。
コン島のバンガローは西日がもろに当り、部屋の中は40℃以上で、居る所がなかったと笑っている。 -
ラオ酒に飽きて、ミヤさんの仕入れてきたウィスキーをがぶ飲みし、ふらふらになったタクさんが、いよいよビエンチャンに出発する。
こんなに酔って大丈夫かと心配する私たちに手を振って、名残惜しそうに去っていった。
この後は、ビエンチャンからタイのルーイへと回り、点々と一人旅を楽しむようだ。
しかしこんなラオスの路地裏で、一人旅のシーパンドン帰りの日本人が、ばったり顔を会われたものだ。
奇跡というしかない。 -
翌朝7時前、ホテル前に迎えのソンテオがやってきた。
ホテルでウボン行き国際バスのチケットを、前日に手に入れてあったのだ。
チケットは200バーツ(600円)と印刷してあるのに、80000キップ(1040円)と高かった。
水増し分は、ホテルが受け取る手数料と、迎えのソンテオ代なんだろうが、それにしても高い。 -
ウボン行きの客を、町中のホテルを回って客を拾っていく。
近くのホテルでスーパーレディーも元気よく乗り込んできた。
別のホテル前ではミヤさんも乗ってきて、途端に車内は賑やかになった。 -
国際バスの出発する場所は、昨日立ち寄ったメコン沿いのターミナルだった。
手続きは、言葉の通じるスーパーレディーに全てお任せする。
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バスがやってきた。
来た時と同じバスだ。
ウボンからのバスはここで客を降ろせば良いのに、なぜあんな遠い場所(南バスターミナル)まで客を連れていくんだろう。 -
40人も乗れるバスなのに、12人ほどしか客は乗らず、空席が目立つ。
バスは順調に国境に到着した。 -
出国の手続きに入る。
ここでも彼女の後につき、彼女の真似をして通過する。
日曜日だったので、10000キップの時間外手数料が必要だった。 -
来た時の逆をたどり、迷うことなく進んでいく。
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地下トンネルをくぐり抜けて・・
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その先のタイの入国審査場に入る。
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タイ側は、ラオスのようにラフではない。
手数料なんてものはとられないが、ガードマンに見張られながら、審査は丁寧に行われるので時間がかかる。
隙間をこっそり抜けていくなんてことは、到底できるものではない。 -
入国審査を終えて外に出る。
さてこの後はどうなるのだ?
バスは見えない。
しかしスーパーレディーがいるものだから、安心していられる。
180cmは遠くにいても、すぐに見つけられる。
しばらくすると、ラオス側からバスがやって来た。 -
ラオスのSimを抜いて、タイのSimに付け替えた。
ラオスSimの使用データ量は、8日間で150MB程度だった。
タイSimを付けて電源を入れると、ここではまだラオス基地局につながり、ローミングのRの文字が出る。
ローミングを利用して、DTACの7日間400MBのデータプランを申し込むと、みごと成功した。 -
バスはなかなか出発しない。
乗客の誰かがいないのだ。
車掌が探し回っている。
入国審査場の中にまで入り、やっと見つけてきたのは、それから20分後だった。
迷っていたのは中年の中国人だった。 -
ミヤさんたちは、ウボンから、すぐさま飛行機でバンコクに飛ぶことになっている。
スーパーレディーは夜行便で帰国。
ミヤさんはバンコクで1泊して帰国するという。
そのウボンを目指して、バスは遅れを取り戻すかのようにずっ走る。 -
ウボンのターミナルに到着して、2人とはお別れだ。
出会いは旅の楽しさだ。
今回出会えた人たちは、それぞれの旅のスタイルを持っていて、学ぶものがたくさんあった。
名残惜しい。
しかし日本人のシーパンドンは、もうマイナーな観光地ではなくなり、メジャーになりつつあるのだろうか。
それとも今回は、特別な神様のプレゼントだったのだろうか。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2016/09/02 19:02:51
- 絶対おかしい、間もなく地球が破裂する!
- 全能の神ゼウスどころか生まれて3日目に立ち上がり唯我独尊を宣言した釈迦尊ですら出来ない業だ!
motogenさんに紹介されてGoogleMapで探しまくった場所に日本人が日常を楽しめるはずが無い!
motogenさん油断しちゃあダメ、奴らは人の皮を被った精霊だ!
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