2016/07/06 - 2016/07/21
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motogenさん
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日本の河川と違って、タイやラオスやカンボジアの河川は、水量はあっても流れはゆるやかだ。
洪水が起こっても、じわじわと水位が上がって浸水するといった感じで、濁流に流され、土石流や土砂崩れに襲われるといった、日本の洪水とは違っている。
日本の洪水は突然始まり、短時間で終わるが、この地方の大きな河川は、時間をかけて増水し、なかなか水が引かないのだ。
河川の勾配が比較にならないほど小さいからだ。
メコンもしかり。
そんなメコンに滝がある・・・?
不思議だ。
本物の滝なのか・・?
単なる急流ではないのか・・?
それを確かめに、自転車を走らせた。
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コン島への橋に到達した。
料金所があるのなら、コン島に渡るのは明日にして、今日はこのまま引き返そう。
そう思いながら橋を渡る。旧鉄道橋 蒸気機関車 史跡・遺跡
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渡り切った道路の下に、川に沿った道がある。
この道がソンパミットの滝に続いている。 -
ぐるりとターンしてその道に降りていく。
「waterfall」の標識も出ている。
しかしどこにも料金所はない。
あれっ、オフシーズンで徴収人はお休みかな? -
これ幸いと進んでいくと、蒸気機関車があった。
小さい!
これが山の中に放置されていた機関車か・・・
錆びだらけで、泥まみれで、部品は欠損している。
屋根の下にあることが、かえって寂しい。
こんな状態なら、野原の中にあった方が雰囲気があって良いのではないかと思う。 -
あちこち見て回る。
と言っても、見て回るほどのことはない。
石炭を炊くかまどの中を覗く。
ペットボトルが捨てられていた。 -
車輪を回す重要部分は、完全に壊れていた。
壊れているのはよいが、もう少し展示の仕方はないものか・・・
文化財保存の予算が少ないためなのだろうが、憎っくきフランス帝国主義者の造った鉄道を、大切にする気持ちが少ないのだろう。 -
機関車を後にして進んでいくと、庭にテーブルを出してパーテーを催している家があった。
料理が並べられ、酒がふるまわれ、音楽がガンガン鳴っている。
ちらりと眺めて素通りした。 -
寺もがあった。
ワット・コンタイだが、目的はここではない。
素通りした。 -
田んぼの中にステージを作っている一団がいた。
ラジカセの音を最大限にして、お祭さわぎだ。
廃材で家を建てているのかも知れない。
しかし、ステージにしか見えない。
こんな田んぼの真ん中で、盆踊り大会でもする気なのだろうか。
ここも素通りする。 -
寂しい場所となってきた。
滝への案内標識があるので、それに従ってペダルをこいでいくと・・ -
ソンパミットの滝入り口に着いたようだ。
自転車がたくさん置いてある。
向こうに見える小屋はチケット売り場だ。
橋で徴収していた入場料を、ここで取るようにしたのだ。 -
ここまで来たからには入るしかない。
チケットは35000キップ(450円)だった。 -
木の橋を渡り・・
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検問所兼レストランを通り・・
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孔雀を見て・・
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樹木の間を抜けていくと・・
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轟音と共にその姿が現れた。
滝というより荒れ狂う洪水だ。ソムバミットの滝 滝・河川・湖
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期待していなかっただけに、驚きが大きい。
水の大迫力に打ちのめされている。
目が回り、吸い込まれそうな恐怖となってくる。
地響きが足に伝わってくる。
雨季のこの時期は、最高の滝なんだろう。 -
立ちつくす。
ただ、ただ、立ちつくす。 -
落ち着いてくると、この滝の正体を暴きたくなって、観察に入る。
なぜここに滝が出現しているのか。
ゆるやかに流れ来た大河が、一度あふれるように盛り上がり、次に怒涛の大波となって流れ下っている。
マップを見ると、川幅が10km以上もあったものが、ここにきて2〜3kmに収縮している。
その収縮された流れの中に、巨大な岩石が飛び出して、流れをせき止める役割をしているようだ。
自然のダム湖ができ、ダム湖からあふれた水が急流となるのだろうか?
それだけで、これだけの大規模な滝ができるものなのか・・・? -
衛星画像で白くなっている場所が滝だ。
そこに黄色の点を打ってみる。
一番右がコンパペンの滝、一つおいて3番目がコンパソイの滝、左の2つを総称したものがソンパミットの滝だ。
それらは一直線に並ぶ。
この線上に地質構造線が走っていて、突然の落差が生じているのだろうか? -
面白い課題を抱えながら、滝の見える場所から少し上流に歩くと、休憩場所となっていた。
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川の水を引き込んだ池で、ラオスの家族が遊んでいる。
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円形の休憩所は未完成のようだ。
ここからは滝の上流の広々したメコンが見える。 -
下流に向かって歩いてみる。
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滝を過ぎた川の流れは、しだいに速度がゆるやかになり、せせらぎの音に変わってくる。
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無数に分岐していた川が合流し、元の大河に変わる。
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森の中にレストランがあった。
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欧米人たちが集まっていた。
オーナーにとってはシーズンオフに訪れてくれた、貴重な観光客だ。 -
バンガロー式の休憩所もあるが、欧米人のグループ以外はどこにも人の姿は見られない。
メニューを見ると、どれもこれも高かった。 -
滝の雄大さに大満足し、帰ることにした。
途中の案内板を見ると、この島ではイルカ・ウォッチングもでき、ビーチ遊びもできるようだ。 -
橋のたもとまで戻ってきた。
橋への道路の下をくぐり抜けると・・ -
ゲストハウスやレストランの集まる場所となった。
しかし道路はぐしゃぐしゃで、タイヤは滑りまくる。 -
船着場がある。
対岸のナカサンからのボートは、この舟着場とも往来している。 -
綺麗なレストランやゲストハウスもあり、ここもデット島に劣らぬ観光地だ。
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橋の入り口で路地を見下ろすと、小屋があることに気がついた。
入場料をとっていた監視小屋に違いない。 -
デット島の西河岸を通って帰ることにした。
地図にも載っている道なのに、自転車1台が走れるだけ幅で、まるであぜ道だった。 -
何度も滑り、足を着き、靴は泥まみれになった。
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巨木が倒れている場所もあり・・
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舟着場も見えた。
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疲れ果て、泥にまみれて戻ってきた。
ゲストハウスで待っていてくれたのは、イヌと・・ -
ネコ。
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泥だらけの靴を洗い・・
小汚くなったズボンは宿のお姉ちゃんに洗濯を頼み・・
今日のコースを歩き通したアリヤンさんご夫婦に、猛烈な敬意を表して、しばし休憩。 -
今回の往路は赤点、帰路は黄色の点でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2016/08/24 05:26:04
- メコンの別の姿が見えたね。
- アリヤンさんお一人ならスゴイね、で終わるけどご夫婦と云う旅が殆どの日本人が持ち合わせない強烈な価値観を生み出していると思う。
欧米人が、およそ日本人が好む観光地(有名、定番)巡りなんかと異質な旅を楽しむ姿勢と共通してるね、追いかけてるmotogenさんも凄すぎるけど、、、、
- motogenさん からの返信 2016/08/25 17:30:28
- RE: メコンの別の姿が見えたね。
- 秋になって涼しくなってきたら、女房にも歩く訓練をさせなくは・・・
何しろカンボジアを楽しむためには、歩き回ったり、自転車のベダルを漕ぎまくらなくてはなりません。
1月のカンボジアは暑いのかな?
アリヤンさんご夫婦は、暑さにも強いのですね。
旅の神様みたいな人たちです。
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