2016/07/06 - 2016/07/21
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motogenさん
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ウボンからパクセまでは直線距離にして100km以上、道のりなら140kmもあることに驚いた。
ウボンもパクセも国境の町ではなかったのだ。
国際直通のバス代が200バーツするのは当然か。
ローカルバスやソンテオで、乗り換え乗り換えし、その道程を楽しむのが旅の達人なのだろうが、ローカルバスもソンテオも料金はけっこう高く、直通バスで行くのと変わらない。
もしかしたらそれよりも高くついてしまい、接続にも不安が残る。
このさいは素直に直通インターナショナル・バスとしよう。
-
早起きして、昨日仕入れてきたソーセージとフルーツとチキンで朝食。
ヤクルトと珈琲で水分補給。 -
いざターミナルまでゴー。
ホテルを出ると托鉢のお坊さんに出会い、ラッキー! -
9時30分出発のバスだけど、8時に行ったのでは遅いと言われ、7時前にターミナル到着。
チケット売り場は閉まっていたけど、声をかけると開けてくれた。
一番のりだ。 -
料金は200バーツと値上がりなし。
指定席はA1と、最前列。
歓喜するが、その後この窓口を訪れるパクセ行きの客を見ない。 -
出発ゲートはこの位置なのに、8時を過ぎてもバックパッカーの姿が現れない。
情報では、この時間にはチケットは売り切れ寸前となっているはずなのに。 -
8時半にパクセ行きバスがやってきて、荷室に荷物を預かってくれた。
だが荷物を預けたのは私一人。
乗客らしき姿はいぜんとしてなし。 -
発車10分前、やっと乗客が現れてバスに乗り込んでいく。
数えると14人。
外国人は、欧米人カップル一組と私だけ。
話す言葉を聞いていると、みんなタイ人かラオス人だ。 -
バスの中の張り紙を見ると、欧米人は35ドルものビザ代が必要と書いてある。
高い!
それも国籍によって違うことを知る。
日本人には優しくてビザなしで入国できる。
ありがたし、ありがたし。 -
郊外に出ると、雑木の茂る野原。
-
ムン川を越えて・・・
-
緑の原野を走っていく。
4トラ旅行記を投稿してくれた先駆者の方々も、この道を走っていったのかと思うと、感慨ひとしお。 -
走ることおよそ1時間、小さな町に入っていく。
ピブンの町に違いない。
ローカルバスで来ると、ここで乗り換えるんだ。
画像は汚ない小さな窓からの撮影で、この程度のものしか撮れませんでした。 -
この町にはワット・ブッカオケオがあるらしいが、バスの窓からは見つからない。
町の様子もわからない。
ローカルバスにすれば良かったかな・・・ -
左に曲がれば市場やバス停があるのだが、直通バスはノンストップで右に曲がってしまう。
-
それからおよそ20km、大きな湖が現れた。
琵琶湖のような湖だ。 -
対岸のあの付近にイミグレがあるはず・・・
バスは湖の北側を迂回して行く。 -
まだまだと思っていたら、バスが停車。
あれっ・・
もうイミグレ到着なんだ。チョンメック国境事務所 散歩・街歩き
-
ぞろぞろとみんなが降りていく。
荷室に積んだバッグはどうするの?
持っていかなくていいの?
バスはどうなるの?
ぐずぐずしていると、バス内は私一人きりになっていて、あわててみんなの後を追う。 -
タイの出国審査は簡単に終了。
次は旅行記に良く出てくる国境のトンネル。
でもその入り口前で、バスに乗せたバッグのことが心配で、うろうろ。
ノンカイでのイミグレのことが、頭にこびりついているからだ。
バスに預けた荷物をそのままにして、ラオスからタイに入国すると、荷物がラオス側に置きっぱなしになっていた事件。
自分の手で荷物検査を受けないといけなかったのだ。 -
一緒にバスに乗ってきた人たちに
「バッグ、バッグ!」と騒いでも、みんなは知らん顔。
「バスはどこ? バスはどこ?」と騒いでも、「この日本人、何を言ってるの・・」といった表情。
その人も大きな荷物は持っていないのだから、大丈夫なのか・・・?・
不安を胸にトンネルをくぐる。 -
トンネルを出た場所は、水溜りのある赤土の広場。
仲間を見失いそうになりながら、後を追う。
乗って来たバスはどこにも見えない。
辺境の地で迷子になった気分だ。 -
事前に調べては来たものの、半ばパニック状態。
これまで入国手続きは数多く体験してきたが、こんなに訳の分からないことも珍しい。
あの赤い屋根がイミグレ事務所・・・? -
入国審査はこの裏側にあるということだが・・・
-
窓口にあった入国カードを抜き取って、用意してきた記入方法を参考に書きあげる。
そのカードとパスポートを提出するが、それらを取り上げられたまま、何か指示されてそのまま放置された。
いったい何を指示されたのか・・・?
「What? What?」
しかし言葉が全く通じない。 -
その時、天の助けが現れた。
一緒に乗ってきたラオス人のおばさんだ。
「あの窓国で、10000キップ払って、ここに戻って来るんだよ。」
そして親切にも、その窓口まで連れて行ってくれた。 -
10000キップを払って領収書をもらって来ると、入国スタンプが押されたパスポートを返してくれた。
おばさん、ほんとにありがとう。 -
そうこうしていると、ビザを手にした欧米人カップルがやって来た。
私と同じように迷っている。
ボールペンを貸してあげ、手続きの仕方を教えてあげる。 -
事務所の下にバスが待っていた。
バッグは荷室に入ったまま。
そうか、ここは荷物検査なんてないのか・・・
それどころか、通過する者をチェックする場所もなく、これでは出入国の手続きをしなくても自由に出入りできてしまう。
手続きをしたふりをしてバスに乗ってしまえばいいのだ。
ずさんで不思議なラオスの国境だ。 -
敷地内のあちこちで商売が行われ、無秩序な市場のようになっている。
誰が国境を越えていく者か、だれが商売人なのか、そしてどこが通路で、どこが立ち入り禁止区域なのか、混沌としていて面白い。 -
バスの中にもSIMを売る少女が入ってくる。
SIMは欲しいが、得たいの知れないSIMはやめておく。 -
ラオスの田園地帯を走っていく。
舗装された対向2車線だが、中央に白線のない場所が多い。
ビエンチャンから北に向かう道路よりも、はるかに広くて綺麗な道路だ。 -
イミグレで面倒をみてくれたおばさんとおじさんが、途中で降りていく。
チャンパサックに向かう分岐点のある場所だ。
「あれが俺たちの家だ。近くに来る時があったら、寄っておくれ。」
笑顔を残して去っていった。
見ると大きくて立派な家だった。 -
ついにメコンを渡る。
向こうに見えるのがパクセの町。 -
雄大なメコン。
雨季の雨をたっぷりたたえ、まっ茶色になって静かに流れている。
橋を渡るとバスは停車した。
ターミナルではないのに、乗客がぞろぞろと降りていく。
私と欧米人を残してみんな降りてしまった。
きょとんと見守る私たち。ラオス日本大橋 現代・近代建築
-
バスはそれから10分以上も走り、終着点のターミナルは郊外も郊外、ここはもうパクセではないと思える場所だった。
「おおっ、クレイジー!」
こんな場所まで連れてこられ、息巻く私たち。 -
ソンテオがおっさんが、町まで1人80バーツとぼってくる。
「高い!」「2人で80バーツだ!」と吼える欧米人。
英語に弱いソンテオ男は、少し弱気になって、1人50バーツで合意。
欧米人がいてくれて助かった。 -
先ほど通り過ぎたパクセの町まで一路ノンストップ。
-
「日本人なのか?」
「そう、あなたは?」
「スイスランド・・・。日本の地震は大丈夫か?」
熊本地震をスイス人も知っていた。
ラオスには4週間滞在するという。 -
そんな話をしているうちに、町中に入ってきた。
サバイディのゲストハウス近くで降りるつもりだったけど、焦って早く降りてしまった。
炎天下の通りは、灼熱地獄。
地図では小さなパクセだが、歩いてみると凄く大きな町だ。
ぶっ倒れそうに暑い!
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この旅行記へのコメント (4)
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- Halonさん 2016/08/07 19:24:31
- 国境の領収書
- motogenさん こんばんは
パクセ国境越えの詳しいレポートをありがとうございます。
ここは素直に国際バスを使うほうがお得なようですね。
バスの中の貼り紙を見ると「国境で20分以上かかったら置いていきますよ」と言われているようで、ぞっとします。
10000キップの領収書ですが、overtime feeと書いてありますね。
もしかしてこれは土日だけ特別に取られる費用だったりするのでしょうか。
雨季でも日中の日差しは強そうですね。
- motogenさん からの返信 2016/08/07 22:34:13
- RE: 国境の領収書
- ありがとうございます。
貼紙では20分とありますが、実際には20分でできることはなく、40分以上は止まっていました。
帰路では行方不明になって人がいて、その友だちとバスの車掌が探しにいきました。
人数点検はわりとしっかり行っていて、全員が揃わないと出発しないようです。
10000キップはおっしゃるように、土日や休日、夕方の勤務時間外だけです。
私の場合、行きも帰りも土日にひっかかって、支払うことになりました。
-
- trat baldさん 2016/08/07 12:58:13
- もう目茶目茶ワクワクしてる!
- 国境を越えた地点がマイナー過ぎる、タイ側に至っては217号線でしょ?
観光客(スイス人)が居た事すらが不思議、先の大戦以前から今日に至るまで欧米列強がアジアにした仕打ちがビザの値段に影響したかしら(^o^)
- motogenさん からの返信 2016/08/07 22:27:18
- RE: もう目茶目茶ワクワクしてる!
- 毎回ありがとうございます。
この国境、ラオスに入って入管事務所を無視しても、なんなく通過できてしまうんですよ。
パスポートにスタンプが押されないだけ。
スタンプがないと後々検問にでもあって、詳しく調べられれば困るでしょうが、そんなことは多分めったになく、勇気があればできそうです。
ごちゃごちゃしていて何でもできてしまいそうな国境でした。
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