2016/07/06 - 2016/07/21
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motogenさん
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予定より一日早くウボンに到着した。
ローソク祭で宿泊施設は満室になるとの噂があり、祭が始まる前にやって来たのだった。
ここで2泊し、鉄道でバンコクに戻ることにする。
デット島を出る頃になって、咳が出るようになってしまった。
最近暑い海外で過ごすと、そんなことが多い。
これまでは空気が悪いのだろうと思っていたが、今回は廃棄ガスのない田舎。
咳はしだいにひどくなって、ウボンに来るバスの中では鼻水まで出るようになってしまっている。
早めにホテルを確保して、静養することにしよう。
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ソンテオに乗ろうと思ったが、BibCまで歩き昼飯にしようと思い直した。
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日曜日なのでBibCは大混雑だった。
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ラオス風カツ丼にオレンジジュース。
美味いというより、食べやすい味だ。
体調が良くない時は、日本味が恋しい。 -
ソンテオに乗って鉄道駅を目指す。
駅に近いホテルは、既に下調べしてある。
駅まで徒歩で5分のホテル。
交通事情の心配をせずに、早朝の列車に間に合うだろう。 -
デット島帰りだと、ウボンが大都会に見える。
今日もがんがん照りで、焼け付くような暑さだ。
ここ3日間は雨の気配は全くない。 -
途中で気にかかる女性が乗ってきた。
ラオス語(タイ語)で行き先を確かめている発音が、なんだか日本人みたいだ。 -
声をかけると、やはり日本人だった。
ボランティア活動でタイにやってきて、今はアユタヤで日本語を教えていると言う。
しゃきしゃきした気持ちの良い話し方をする女性だった。
活動的な服装で、野生的でもある。
TV番組「こんなところに日本人・・」には、JICAなどに参加して現地の人々のために働くことに目覚め、そのまま現地に残る人が多く登場している。
この女性を見ていると、その映像が浮かんできた。 -
海外で一人頑張っている日本人の姿は、なんと頼もしく、美しく見えることだろう。
こういう人の活躍で、日本の平和は守られると思った。
もっと話していたたったけど、ワット巡りをするために、彼女は途中で降りていった。 -
終点の鉄道駅に到着した。
『WARIN HOTEL』で、空き部屋の有無を聞いてみる。 -
部屋は空いていて、一安心。
表示通り、1泊380バーツ(1140円)だった。
ロウソク祭となっても、ここは空き室がありそうだ。
宿泊費も平常時と変わらない。 -
おばちゃんたちが笑顔で迎え入れてくれる。
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昭和初期の役所を思わせる暗い部屋だった。
ベッドは床と一体となったタイル造りで、畳の上に寝ているような硬さがある。
エアコンはあるがリモコンが見つからず、受付にもらいに行くと、電源スイッチで調節してくれと言われた。
エアコンは26℃、風は強に固定されている。
部屋の壁にある電源スイッチのオン・オフで、操作するしかなさそうだ。 -
電灯は部屋の中央に、シャワー室と兼ねたものが一つしかなく、それを消すと夜は真っ暗だ。
持参してきた懐中電灯を絶えず身近に置いておく。 -
それでも熱いお湯が出て、水関係のトラブルはなく、静かな環境だったので、静養するには不便を感じない。
鼻水が止まらなくなり、足の節々がけだるく、膝から力が抜けていく。
熱が出てきたに違いない。
これは大変だと、エアコンを切ったりつけたなしながら寝そべっていると、うとうとと寝てしまった。 -
夕方近くに目が覚めた。
今夜の食べるものを何とかしないといけない。
外に出ると、日が傾き始めているのに、ムッとした熱気が立ち込めている。
ホテルの前にはコンベンション・センターがあり、スポーツスタジアムがあって、若者たちが暑さに負けず、サーカーの練習をしていた。 -
どこかにレストランはないのだろうか?
力の入らない足でぶらついてみるが、それらしき店は見つからない。
200mほど離れた場所にあるコンビニがあった。
サンドイッチ、ソーセージセット、菓子、そして咳を鎮める飴玉を買った。 -
コンビニの前に出ていた屋台で、チキンも買う。
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豆乳などの飲み物は、ホテル内の売店で買い込んで・・
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部屋に閉じこもる。
食べるものは充分あり・・ -
飲むものにも困らない。
インスタント味噌汁を作ると、それがたまらなく美味かった。
インスタントコーヒーも美味い。 -
べッドの上は、狭いながらも我が城だ。
寝ていてもよし、電子ブックを読んでいてもよし、インターネットもよし。
この涼しくて静かな場所で、2日間ゆっくり静養できることはラッキー以外にない。
今回はつきに恵まれているようだ。 -
ぐっすり眠ったのに翌日も体調ははかばかしくなく、頭痛まで起きるようになってきた。
膝の関節がだるく、力が入らない。
スイカやパイナップルが食べたくなって、まだ朝の涼しいうちに、それを探しに外に出てみる。
どこににスイカ売りの屋台が出ていないだろうか。 -
ふらふら歩いていると、薬局を発見した。
普段なら薬なんてものには頼らないが、弱気になっている今は、そんなことを言ってはいられない。
タイの強力な薬に期待する。 -
店は大繁盛していて、お客でぎっしりだった。
-
「喉が痛くて、咳が出て、鼻水が出て、頭痛がして・・・」
拙いタイ語と振る舞いで必死になって伝えると、熱を測ってくれた。
かなり熱があるようだ。
対応してくれるのは優しそうなお姉さん。
体重を聞かれ、アレルギー体質を聞かれ、薬を調合してもらう。
4種類もの薬の入った袋を手渡され、説明を受ける。 -
「これは食前、これは食後・・・」
「これは朝昼晩の一日3回、これは寝る前にも飲んで一日4回・・・・」
私にそれが伝わったのか不安になって、紙にも書いて、懇切丁寧に教えてくれる。
親切な彼女たちの笑顔が、身体のだるさを吹っ飛ばしてくれた。
フルーツを売っている店を尋ねると、近くに市場があると、その道順も教えてくれた。
薬は3日分もあったのに、たったの66バーツ(200円)だった。 -
日陰を選んでよろよろと市場に向かう。
途中で出会った人たちに、市場の位置を確かめながら歩いていく。 -
すると交差点の向こう側に市場が見えてきた。
駅の周辺にも市場があることを知って、嬉しくなった。
Gマップには載っていないものが、たくさんあることが分かった。
少し歩き回れば色々なものがあり、ここはけっこう便利な場所なのだ。 -
欲しいものはスイカやパイナップルの水分の多いフルーツだ。
-
しかしそれがなかなか見つからない。
そう言えばこの旅行中、スイカを見た記憶がない。 -
仕方ない。
ビタミンシーの多そうなミカンにしよう。
緑の小さなミカンを買う。 -
それにトマトと・・
バナナも買っておこう。
どれもこれも馬鹿みたいに安い。 -
バナナの皮で包んだご飯も売っている。
これも買っておく。
袋が増えて重くなってしまった。 -
市場の中にもコンビニがあって、弁当、牛乳・・・のど飴、ビスケットなども買ってしまった。
-
ホテルに戻ってミカンを食べようとすると、皮が硬くて手ではむけなかった。
カッターナイフで半分に切って分かったことがある。
これはミカンではなく、その汁をスープ麺の中に絞るライムなのだ。
汁を口の中に絞ってみると、すっぱ過ぎて1個で充分だった。 -
バナナの川に包まれたご飯は甘くて美味かった。
食べるものが目の前にたくさんあると、幸せな気分になる。
明日の朝までに、食べきれない量だ。
薬を飲んでベッドに横になっていると、薬が効いたようで、倒れるように眠り込んでしまった。 -
目覚めるともう夕方だった。
全身に汗をびっしょりとかいている。
シャワーを浴びて、買ってきてあったコンビニ弁当を食べる。
咳はさほどではなくなっているが、喉には何かが張り付いている感じがする。
水分をがぶがぶとって、薬を飲むと、再び寝てしまった。 -
ほとんど寝て過ごしたホテルを後にする。
列車の出発は7時だ。
6時半にチェックアウトして外に飛び出す。
じっくり寝たせいか、体調は悪くない。
これなら何とかいけそうだ。 -
「おっ、バンコクに帰るのか・・
あそこにロウソク祭の屋台があるぞ。
ぜひ見ていってくれよ!」
そう声をかけてくれたのは、ジョギング中のホテルのオーナーだった。
「来年の祭にもウボンに来て、今度は見学していってよ・・」
にこにこしながら走り去っていった。 -
コンベンション・センターの前を通りかかると、祭で引き回す屋台が出来上がり、引き出されようとしているところだった。
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ロウソク祭はタイの三大祭だというのに、私は今回初めてその名前を聞き、このような屋台を見るのも初めてだった。
-
面白過ぎる屋台だ。
カラス天狗の顔をした女人、兵士、馬、ナーガ、天女、四面観音、それらが竜の背に同舟している。
今夜は前夜祭。
この屋台も川を越えて、公園まで引き回されていくのだろう。 -
駅は目の前だ。
どんな列車が待っているんだろう。
イサーンの大地を走っていくことを想像すると、楽しくてしかたない。
列車の旅は、今回のメインテーマの一つとなっている。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2016/09/04 18:30:19
- どんな状況(体調)になっても匍匐前進!
- ちょっと買いすぎ感は有るけど土地勘が無いだけにホテル篭城は作戦的にgooですね、タイのお薬は日本人なら半分でO.K!ライムが効いたかも(^o^)
夏風邪だった様だけど大変でしたね、長距離のエアコンバスでやられる人が多いそうですが!
それにしても日本人女性にビックリ!観光旅行の大盤振る舞いを自慢する人にこの女性からお説教をしてもらわなくちゃあ!価値観の違いですかね前東京都知事の例も有るし、、、、
知らないだけで日本人って結構活躍してるのね!
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