2013.01 初めての台湾で台鉄三昧！（５）水色客車の復興号で東部幹線・台北から太平洋側へ。

2013/01/05 - 2013/01/09

さあ、台鉄乗車を開始しましょう。台北駅から乗車するのは臨時復興号台東行き。土日限定運転の絶滅寸前客車列車でありながら、並の自強号よりも遥かに停車駅の少ない列車だったのです。水色客車に揺られて走る台湾鉄路東部幹線の旅。まずは北廻線で台湾本島の北側を抜けて太平洋側へ。宜蘭までの区間です。

543冊目　2020/10/21投稿

エリア 宜蘭(台湾)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道

さあ、台湾鉄道に乗るぞー。二日目午前中の散策から台北駅へと引き上げてきました。え、乗りまくるなら朝から乗れよって？　すみません。

台北駅 駅

立派なエントランスホールを通って

台北は台湾を一周する鉄路の一番北側な気がしますが、もうちょっと北にすすめるんですね。案内は北上・南下でした。

ホームに入ると区間車基隆行きが泊まっていますが、乗るのはこの次の電車。

……いや、電車じゃないな、客車列車。

E401号機に牽引されて入ってきたこちらの列車に乗車します。

これ、臨時・土休日運行の台東行き復興号。確か、もう一本復興号扱いの臨時列車があったはずなんですが、そちらは通勤電車TR700系による花蓮行きだったような。

今では復興号客車列車ってかなり貴重というか、そもそも残ってるのかな？　最近台湾鉄路管理局にはご無沙汰なんですよね……南廻線電化もされたんだっけ。当時はまだこの水色の客車が台北都市圏にも出入りしていたんですねえ。臨時運用だったけれども。絶滅ちょっと前くらいの感じだったけど。

ほら見てくださいよ、このドア。

鉄道 (台湾鉄路) 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

これ、手動なんですよ。別に走行中はロックがかかるとかありませんでした（笑）。いやあ、すごい。

車内はこんな感じ。このさあ、ビニール（？）のシートがまたいいんだよ。
今じゃあ、名前も大陸の最新高速鉄道に取られちゃいましたけど、やっぱし台湾といえばこの復興号だよなあと思うくらいには旅行者として愛着がある。
そして無事に座れて一安心。長時間乗車するので、座れなかったらどうしようかと思いました。

というか大陸の中国国家鉄路局よ、ネーミング被せて本当に良かったのか？　向こう的にはお偉いさんの決めた名前がたまたま被っていただけ、しかもその相手がこんな退役寸前のボロめの客車列車なので歯牙にもかけないってことだろうけど、私なんて復興号って聞くたびにこの水色の客車が中国鉄路を走ってるところが浮かんでくるんだが……。最新鋭の高速鉄道のイメージが全く形成されないと言うか……。

それでは出発。南港駅を出ると地上に上がり、今度は高架へ。写真は多分だけど汐科駅。

汐科駅 駅

さて、さっきから復興号復興号ってなんのことだと言われそうですが（重々承知の方もおられましょうが）台湾鉄路管理局（台鉄＝国鉄のこと）における復興号は日本国鉄で言うところの準急列車に近いです。かなり大雑把に言えば
特急＝自強号
急行＝莒光号
準急＝復興号
快速・普通＝区間快車・区間車・普快車あたり。

まあ実際のところは区間車と同格なので準急列車と言っても快速あたりが近いかもしれません。そもそも今や復興号は絶滅したかその寸前じゃないかなー。

その復興号は曇天というかちょっと雨の降っている中、七堵駅を通過。車両区併設なんですね。そしてこの駅は結構大きいのですが、この臨時復興号は停車駅がめちゃくちゃ少ない速達タイプ。普通の自強号よりもはやい（笑）！　ガンガン通過します。

七堵駅 駅

PP（プッシュプル）方式の自強号編成！　長らく自強号やプユマ号、そして台湾高鐵が登場するまでは台湾鉄道を代表する車両でした。いやあ、1998年の台湾鉄路管理局発行の台湾鉄路時刻表が家にありまして、その表紙がコレだったんですよねー。一時期、まだ見ぬ異国の鉄路を想像しながらその時刻表を読み耽っていた覚えがあるぞ。小学校中学年の頃の私の遊びです。

ここで基隆方面が分岐するんですね。

列車は川沿いに走ります。

このあたりは山がちな中、川のそばを走っていきます。

天気はあまりよろしくないなあ。

どんどん通過するよ。

水田。やはりアジアだなあ。

お、海沿いに出てきた！

石城、大里あたりでしょうか？
台湾東部に広がる太平洋です。

途中駅で対比している普通列車を追い抜く。このあたりは台北周辺を走る最新型・TR700系じゃないのね。

おー、向こうの方、アーチ橋が見えるな。

まあまあ大きな駅に到着するようです。

宜蘭駅に到着。

宜蘭駅 駅

台北から宜蘭まで９０分。ここまででも楽しかったですが、東部本線はまだまだこれから。

セブンイレブンで買ってきたおにぎりというか手巻き寿司を食べつつ。

成分表示、どこまで分かるかな？

水色客車で行く東部本線の旅、続きますよー。