2013/05/24 - 2013/05/24
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kojikojiさん
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パンリプランの後は一度バンリに戻り、クヘン寺院に向かいます。いよいよ本格的に寺院の参拝が始まります。ガイドさんによると最近評判の悪いブサキ寺院とここクヘン寺院もちょっと危ないとのことでした。もし地元のガイドなどに寄付を強要された場合は10,000ルピアくらいをすぐに渡せるようにしてくださいと言われました。が、入り口のおじさんも駐車場係のおじさんも親切で心配するようなことはありませんでした。訪問した日はちょうど満月の日で、バリ島では新月と満月の日は普通に学校に行きますが、みんな正装して登校していました。小さな女の子までがクバヤを着て可愛らしかったです。仕事に行く人も一緒のようで正装してバイクに乗っていました。正装してウバンを頭に巻いているとヘルメットを被っていなくても交通違反にならないそうです。この満月(プルマナ)と新月(ティラム)は「浄化」ということが意識されるようで、15日のサイクルで死と再生を繰り返す月の姿になぞらえているのでしょう。バリ島の人々も15日サイクルで瞑想を含めた祈りを捧げ、神聖な湧き水の出る場所などで沐浴して自分自身の身体も心も清めるそうです。クヘン寺院でも若者が厳粛な面持ちで僧侶のお祈りを受けていました。この日以外は特に祭日では無かったので寺院でお参りする人を見掛けることは少なかったので、満月の日に集中して寺院を廻ったのは良かったと思います。そしてブサキ寺院へも参拝しました。2日目の車のチャーターも時間が押していたので、通常の駐車場から参道を歩くのではなく左手に回り込んだ地元の人が停める駐車場まで進めました。往復2キロ近く歩く距離が短くなったのは良かったです。心配していた評判の悪い地元のガイドの姿も全く無くて拍子抜けしました。正面の割れ門からは中には入りませんでしたが、左手に回り込んで階段を登ると割れ門の裏側には入れます。ここは普段も参拝者は多いのだと思いますが、満月の日で更に多かったのかもしれません。結果良い思い出になったブサキ寺院の見学でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー 徒歩
- 航空会社
- ガルーダインドネシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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到着したクヘン寺院正面の門コリ・アグンは閉ざされています。門へ続く階段の脇には巨大な石像が並んでいます。
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一番下の石像は象のような獏のような姿をしています。
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ここは格式のある寺院なのでサルンとスレンダンが必要です。まだ上手に着こなせていません。妻はほとんど地元のおばさんのように見えます。
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正面に向かって右手の階段から境内に入ります。
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最初はジャバと呼ばれる外境内で、巨大なバンヤン樹がお出迎えしてくれます。ちょうどこの樹はクルクル塔を配する場所なので、木の上に小屋のような物があります。
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一段上がったジャバ・トゥンガと呼ばれる中境内です。壁には古い中国陶器(レピリカ)が埋め込まれています。ベトナムのホイアン沖やサイゴン近くのブンタウ沖やジャワ島の沖合でも古い中国の舟が多数沈んでいて、今でも海中から陶器が上がります。俗にいう海上り陶器ですが、こんな所にもあったのですね。
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13年前はウブドにも本格的なアンティークショップがあって、夏茶碗にいい感じの陶器や染付の小瓶などが手軽な値段で買えたのですが、そんな店もありきたりなお土産屋に変わっていました。そんなことを考えながら最上段の奥境内のジェロアンに入りました。
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僧侶(マンクー)が儀式を執り行なっています。見事な11層のメルが見事です。
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正装した若い男女のグループが満月(プルマナ)のお参りに来ていました。
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白いサパリとウダンが石造りの境内の中では綺麗に見えます。
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若いお嬢さんのクバヤ姿も良いですね。ネカ美術館で観た絵画を思い出します。
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お祈りが終わってマンクーから聖水をかけてもらいます。聖水を掛けてもらう時は両手を左右に広げ手のひらを上に向けて聖水をもらうポーズをします。そして右手を上に両手を重ね掌に聖水をいただき飲みます。これを3回繰り返し、そして今度は自分で頭に聖水をかけます。マンクーが右手に持った銀色の容器には聖水と受け皿にはお米が入っています。お米を手に取って額や喉に貼りつけて数粒食べます。
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境内の一番奥にパドマサナと呼ばれる祠があります。ヒンドゥー教三大神のブラフマ・シヴァ・ヴィシュヌが祀られています。かなり古いと聞いたのですが何年くらい前かは失念しました。バリ島の寺院のルールに則って北東の方角に設けられています。日本だと鬼門の方角に当たります。
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いい感じに苔生しています。
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パドマサナの意味は蓮華座とか玉座のことです。バリヒンドゥーの世界観を象徴するのがこのパドマサナで、土台には宇宙の基盤となる「世界亀」が鎮座して、周囲を2匹の蛇神が取り巻き、その上は3重層の石塔というのが基本構造になります。この亀と蛇の微妙なパワー・バランスにより、宇宙の均衡が保たれているんだそうです。アンコール・ワットの回廊の乳海撹拌のレリーフも大きなクールマという亀の上にヴィシュヌ神が立っていました。
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参拝していた若者たちが僧侶(マンクー)に導かれ、一番奥のパドマサナ移動します。
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パドマサナにお参りするようです。
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境内に並ぶプリンゲーを反時計回りにグルリと廻っていきます。
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またメルの前でお祈りを捧げます。お祈りをずっと見ていたので大分時間がかかってしまいました。昨日廻れなかったブサキ寺院へ向かいます。
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ブサキ寺院へ向かう途中キンタマーニエリアへの入域料として2人で50,000ルピアの徴収があります。本来はブサキ寺院への参拝は長い参道を歩くのですが、時間が押しているのとこの先の旅程が長いのを考慮したガイドのウィラ君が地元の人が利用する寺院に至近距離の駐車場に車を停めてくれました。これには妻が大感激です。
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この通り参拝者の少ないお土産物道を数十メートル歩くだけで済みました。
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いよいよブサキ寺院の参拝です。今回の旅行で日程を組む際にいろいろな方がここで嫌な思いをされたと記載されていたので心配していました。何十年個人で旅行していても嫌な思いをさせられたことが無いので免疫がありません。車をチャーターする際もその旨を伝え、ガイドさんが同行してもらうようお願いしていました。
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ここまではちょっと緊張していましたが、あまりに素晴らしい寺院の姿に興奮します。
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人は多いのですがほとんどが満月(プルマナ)のお参りの方でした。観光用の写真にあるようなお祭りの日ではないので凄い行列ではありませんが、正装された地元の方の姿を見ると1日遅れで良かったなと思います。左のおじいさんはトッペン(仮面)劇に出て来そうな見事な髭をたくわえています。
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サルンとスレンダンで正装して失礼の無いようにします。誰もいないタイミングで写真が撮れました。
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今回初めて知りましたが、お祈りが終わった後はお供えした食べ物は持ち帰るのだそうです。妻はこのソカシという籠が大変気に入り、ジャワ島へ移動する前にいくつも買うことになりました。更にマンクーが使う聖水入れセットまで…。結果トランク4個分の荷物を運ぶことになります。
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割れ門(チャンディー・ブンタール)まで登ってきました。振り返った景色の素晴らしさは忘れられません。
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遠く海まで見渡せそうな広大な景色です。
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階段の途中の神像は海に向かって何を想うのでしょうか…。
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ペンジョールが風にたなびくサラサラという音しか聞こえて来ません。
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前方の海の方から背後のアグン山に向けて気持ち良い風が流れていきます。長年来たいと思っていたところへ到達した満足感を感じます。
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立派なペンジョールです。ここで気づきましたが地元のガイドがどこにもいません。だれも声も掛けて来ませんのでちょっと拍子抜けです。さすがに満月の日は悪いことを考えないのでしょうか。
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割れ門の階段を半分降りて左手に回り込んでまた階段を登ります。
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すると先ほどの割れ門の内側に入れます。ここは信仰の場なので壁際の辺りでお祈りを見学させてもらいます。
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広いスペースですがお祈りしている方は少ないです。
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割れ門(チャンディー・ブンタール)の内側で、パレッ・ブガと呼ばれる最高神の広場です。
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立派なコリ・アグンです。前に立つ傘の赤は火を表し、白は風で黄色は水を表します。
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お祈りを待つ間はどこにでもいる現代っ子にしか見えません。
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お祈りが始まるとで途端に周囲の空気が変わります。
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みなさん真剣です。
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生活に密着した宗教儀式っていいなと思います。母の実家が京都の古い家でいろいろなしきたりを祖母から教わったことを思い出しました。もうそんな祖母もいないのが残念です。
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色々なお寺に連れて行ってくれた祖母ももういません。祖母が亡くなった年にアンコールワットへ母が書いた般若心経を納めに行きました。今年は父が亡くなったのでボロブドゥールへ般若心経を納める目的もあってインドネシアを旅行しています。そしてミャンマーのバガンやスリランカへも納経の旅は続きました。
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残念ながらアグン山は裾野だけでその頂を見せてはくれませんでした。
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美しいメルが林立しています。
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更に裏手へ進みます。
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スカスカバリのガイドさんは黄色地に緑のカエル柄のシャツが目印です。今回我々のガイドのウィラ君以外のガイドさんには出会いませんでした。HISの青いシャツのガイドさんやJTBのガイドさんはよく見掛けました。
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ブサキ寺院は約30の寺院の総称です。一番メインになっているのがプラタナン・アグン寺院です。
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左奥にはパトゥ・マデッ寺院が望めます。ここはヴィシュヌ神を祀る寺院ですが、予定を変更して昨日行くはずだったブサキ寺院に来ているのであまり時間が無く見学は諦めます。
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ナンディン(聖なる牛)に乗るシヴァ神が描かれたメルが美しいです。
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歩くにつれてメルが現われたり隠れたり、姿をどんどん変えていきます。
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青い空にメルの林立する姿が美しいです。これだけの屋根を葺くのにどれだけの棕櫚が必要なのでしょう。
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階段状になって面白いアングルです。
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絵葉書売りの女の子たちです。1人の女の子に「内緒だよ。」って言ってキャンディーをあげたのに、あっという間に囲まれました。人懐っこくて可愛らしい子たちでした。ハガキは買わなかったけどね。
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立派なクルクル塔です。
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プラタナン・アグン寺院を時計回りに廻って、脇の寺院の方を見ると正装した若者がいたのでカメラを向けるとおどけてくれました。
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みんな揃って記念写真。ありがとうね。
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お祈りが終わってお供えを持って帰るところです。一番右側にいる妻も地元の人に馴染んでしまい見失いそうです。
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風の方向が変わったようです。龍の尻尾が風にたなびいています。
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周辺の小さな寺院もガイドさんは案内してくれます。
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これだけ人が多いのに観光客は数えるほどしかいないようです。
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ひっきりなしにお参りの人がやってきます。
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こちらの寺院のクルクル塔も立派です。日本のガイドブックでは小さい寺院の記載は無いので名前や祭神すら分かりません。
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正装した地元の人がどんどん吸い込まれていきます。この先は信仰の場所で観光客が入る場所では無いと感じます。
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ススキとメルの組み合わせが綺麗でした。何となく秋っぽく感じてしまいます。
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ぐるり一周してきました。プラタナン・アグン寺院だけでも巨大なので1時間近くかかったと思います。
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トウモロコシ売りのおばさんもお客が少ないのでアクビが出ます。
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地元の人も記念写真が大好きです。黒い上着のおじさんがカッコいいので後ろから撮らせてもらいます。
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駐車場に戻る頃になるとお腹も空いてきたので食べ物に目が止まってしまいます。
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何でも美味しそうに見えます。
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地元の人が使う駐車場に続く道なので物売りもいなくてちょっと寂しい感じもします。念願のブサキ寺院にお参りできて良かったです。嫌な思いもせず無事だったことをご先祖様に感謝です。
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